働く女性ブルース | 日本のお姉さん

働く女性ブルース

会社で、今までやったことがないほどの失敗をして

ブルーになった。社長が、たまには自腹を切って

お金を包んで謝りに行け!と怒っていた。

わたしと上司と印刷会社は社長室で深い色のブルーになった。

でも、相手の方がとてもよい方で、すんなり赦してくださった。

会社の同僚のA子に昼休みの弁当の時間にそのことを言うと、

「○○さんも、何かあった時に、人を赦してあげなあかんね。」と

言っていた。

私生活でも問題が起きてブルーになった。

何も食べる気が起こらず、食料を買わずに家に帰った。

お腹が減らないのでずっとガスストーブの前に

ちじこまって猫を触っていた。

「どうしたらいいんだろう。」と考えてもいいアイデアが

出てこない。神さまにお祈りをする元気も無くて

「イエスさま、、、。」と一言いうだけ。お祈りにもなってない。

何か食べないといけないけど、食べる元気も無い。

ずっと前に購入していた2003年のブルゴーニュ産のワインの

375mlのびんが目に入ったので、久しぶりにワインを

開けてみた。一口飲んでみると、予想したよりも、ずっとずっと

軽くて飲みやすい味だった。テレビドラマ風にいうと、

人があまり入らない山奥の岩清水のように、清らかで

清楚な味わい。曇った空を晴らす一陣の風のような爽やかな

衝撃が喉に走った。お腹が減っていないし、ブルーなので

おいしいのかおいしくないのかよく分からないながら、

フランスの地の惠みは、すみやかにわたしの体に同化して、

わたしを潤し養っていくかのよう。ワインの味が気持ちが

いいので、マジメに一生懸命、ワインに気持ちを集中して

飲んでみた。もしかして、すごく美味しい!?

でも、普段アルコールは、全然飲まないので、なんだか

たくさん飲むと精神に変な影響がありそうなので

途中でやめておいた。花壇でできたレモンをひとつ切って

コップに絞りいれ、オーストラリアのペーターソンカースの

花のはちみつを入れてお湯で割ってみた。ワインも少し

入れたら、ゴージャスな飲み物になった。

そこで、友達のママにもらったクッキーと

友達にもらったなつめを食べたら、なんだか

お腹が一杯になって、さらに気持ちがよくなったので

ジャスミンティーをポットいっぱいに作ってたくさん飲んだ。

アルコールを飲むと脱水するって、聞いたことがあるからね。

寝る前には、水分をたくさんとらないと、脳梗塞になる人は

朝が多いらしいから。それと風呂に入る前は水を飲んでから

入らないと脱水が一番血管によくないっていうから。

そこで眠たくなったので、早めに寝ることにした。考えて

いたって、回答がでないんだもの。B子が電話してきて

明日は会社を休むのかどうか、聞いてきた。わたしがブルー

なのを知っているのだ。自業自得、一時が万事などと

わたしが嫌いな言葉を吐いてくれていたけど、ちょっとは

心配してくれているらしい。電話の声を聞いたらちょっと

元気になった。

目医者にもいかないといけない。忙しい時期には全然

行けなかったのだ。目医者は、夜も開いているところは

少なくて、なかなか行くチャンスが無かったのだ。

会社を休んで目医者に行くと木曜日は休みだった。

何もかもうまくいかない時って、たまにある。

うまくいくときもあるのだから、そういう時もキイ~ッとならずに

「そんなもんさ。」と思わなきゃ。早めに確認しておけば

よかった。今日は、問題解決のためにがんばってみよう。

卵かけご飯も食べたし味噌汁も飲んだし、お漬物も食べたし

はっさくも買ってきた。昨日開けたワインも半分以上あるし、

夜はB子の猫を病院に連れていく約束だからワインは

飲まないけど、この一日を有意義に過ごそうと思う。