ICC、スーダンのバシル大統領の逮捕状発布 NYT紙報道
ICC、スーダンのバシル大統領の逮捕状発布 NYT紙報道
【ニューヨーク=長戸雅子】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)判事が虐殺や人道に対する罪でスーダンのバシル大統領に対する逮捕状発行を決めたと報じた。報道が事実なら現職の国家元首に対する逮捕状発行は2002年のICC発足以来初めて。
スーダンで展開している国連の平和維持活動(PKO)に要員を派遣しているアフリカ諸国などは「逮捕状発行による現地の反発が部隊に向けられる恐れがある」と懸念。ICC設立条約にある「安保理決議で要請した後、1年間は訴追を開始できない」との規定に基づき、訴追凍結を求める決議案提示に向けた動きを加速させる可能性がある。
今月の安保理議長を務める高須幸雄国連大使は11日夕、「まだ公式な報告を受けていない」と述べるにとどまった。スーダンのモハマド国連大使は「(訴追に向けたの動きは)全く無意味」と述べた。
バシル大統領に対する訴追をめぐり国連安保理が2005年4月、ICCへの付託を決定。モレノオカンポ主任検察官は昨年7月、バシル大統領がジェノサイド(集団殺害)、人道に対する罪、戦争犯罪に関する10件の罪を犯したと信じる「妥当な根拠がある」としてICCに逮捕状を請求していた。
ICCは07年5月にもダルフール紛争をめぐり住民襲撃や拷問に関与したとして、スーダン政府閣僚の逮捕状を出しているが、同国政府は引き渡しを拒否している。
ダルフール紛争ではこれまでに約20万人が死亡、約200万人が家を失ったとされ、「史上最悪の人道危機」といわれている。
2月12日10時27分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090212-00000527-san-int
バシル大統領は軍事クーデターで無理やり大統領に
なった人だが、それに反対して再度クーデターを試みた有志の
人たちのことは抜け目なく監視し、実際に行動を起こした時に
周りを囲んで全滅させた。その時、スーダンは優秀な人材を
大勢失った。自分の財産を増やしたり身を守るのは得意な人
なのだ。ダルフールには、キリスト教徒が多いので
イスラム過激派のバシル大統領にとっては、彼らのことは
違う民族だというより違う宗教なので、虐殺することなど
何とも思っていないのだ。
以前、外国に行く時は50ドルしか持って出ては
いけないという法律を作り、イスラム教徒がこっそり持って
出ても罰を与えなかったが、キリスト教徒のコプト教会の
牧師の息子が50ドル以上を持って空港から飛行機に
乗ろうとしたときは、きっちり逮捕して、公開処刑で
殺したのだ。その時は、さすがにおとなしいキリスト教徒も
デモ行進をしたそうだ。