イスラエルからのニュース
2009年1月21日(水)
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*停戦実現後もハマスから砲撃。
8発の迫撃砲が発射されたが、
大半が難民キャンプ内やガザ地区内部に着弾したもよう。
(H,P,Y)
*国連の潘事務総長が外国要人として初めてガザを
視察。被害状況を見て「心が痛む」と語った。
オルマート首相は、スデロットなどイスラエル側の長期
にわたる被害も考慮するよう求めた。(H,P)
*オバマ米新大統領が就任。イスラエル首脳も歓迎を
表明した。(H,P)
*国防軍は、兵士らへの刑事訴追を避けるため、兵士や
下士官の実名を極秘にすると決定。戦場の映像も整理
し、訴訟に備えている。(H,P)
*イスラエルは検問所近くに診療所を設置したが、訪れ
るガザからの傷病者はほぼ皆無。ハマスが妨害して
いるためと見られている。(P)
*ハマスがガザ各地で「祝勝」集会。ハマスのガザ支配
力を誇示したが 「犠牲者は多いが何も得られなかった」
と批判する住民も。(Y)
*ガザ復興をめぐり、ファタハとハマスが利権争い。
ハマスは自治政府経由の支援を拒否し、独自基金へ
の送金を国際社会に要求。一方、自治政府はハマスに
送金しないよう国際社会に求めている。(P)
*アラブ経済会議はガザへの対応に関して意見が一致
せず。ファタハを支持するエジプトと、ハマスを支持する
イランなどが対立。(Y)
*停戦が実現した後、ハマスはファタハ関係者の逮捕、
拷問、処刑を進めている。支配権を失うことを恐れた
行動か。(H,P)
*ハイファ沖に膨大な量の天然ガス田。イスラエルの需要
を超える莫大な埋蔵量か。レバノンは自国の資源だとの
疑問を提示。(H,Y)
2009年1月22日(木)
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*ガザで誘拐されたシャリート兵士について「爆撃でどう
なったかわからない」とハマス幹部。イスラエルの閣僚
は、兵士解放のために多数のテロリストを釈放すること
に賛成しているとの報道も。(H,P,Y)
*昨日朝、国防軍はガザからの完全撤退を完了。(H,P,Y)
*イスラエルに対する武力闘争を支持するなどの理由で
アラブ政党を出馬禁止にした選挙委員会の決定を、
最高裁が破棄。(H,P)
*イスラエルがガザで劣化ウラン弾を使ったとのアラブ諸国
の訴えで、国際原子力機関が調査へ。国防軍は同種の
弾を使用しておらず「いやがらせのプロパガンダ」だと
非難している。(H)
*リブニ外相がベルギーでのEU首脳会議に出席。戦争
犯罪容疑で外相がベルギー到着と共に逮捕される可能
性があるとの報道が流れ、一時、 関係者の間で緊張
が走ったが、虚報と判明した。(P,H,Y)
*ハマス本部のマシャールは「ガザでの勝利はエル
サレムとパレスチナ 全土解放への道を開いた」と語り、
オバマ米大統領とEU首脳に対して、ハマス無視の政策
を改め交渉に応じるよう要求。(H,P,Y)
*北アイルランド紛争解決に関わったミッチェル氏が、米新
政権の中東特使に内定。中東紛争の解決について
「紛争は人間が始めたものだから、必ず人間が終わら
せられる」と自信を示した。(P,Y)
*ガザ戦争の報道についてメディアが討論会。前回の
戦争では報道がヒズボラに情報を与えたため、今回の
報道管制は厳しかった。(P)
*ガザの前線にラケルが現れ兵士を助けたとの噂。
3度もラケルの墓参りをした元チーフラビのエリヤフ師
は「私が頼んだ」と語った。(Y)
2009年1月23日(金)
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*オバマ米大統領がミッチェル氏を中東特使に任命。
ハマスの再武装を許さない枠組みを作り、停戦を長続き
させる考えを示した。ハマスは 「何も変わっていない。
オバマは失敗する」と反発。(H,P,Y)
*クリントン米国務長官とオルマート首相が電話で会談。
首相はイスラエルがガザへの武器密輸を防ぐための
行動を取ると語った。(H)
*ガザ戦争の結果、誘拐されているシャリート兵士の
解放に向けた動き が進むとバラク国防相。しかし、
テロ組織のPRCは、今回の戦争で兵士の解放が進む
と考えるのは間違いだと語った。(Y,H)
*イタリア紙が、ガザでの取材をもとに死者数は5~6百
人、多くは少年兵だと報道。人間の盾にされた住民の
怒りも伝えた。(Y,H,P)
*ハマスのマシャールがファタハに和解を呼びかけ。
ただし、イスラエルを武力で滅ぼす方針は変えない
ことが条件。(H)
*自治政府のラボ氏は「流血を利用して独立しようと画策
している」とハマスを激しく非難。ガザの独立は許さない
と語った。(Y)
*ガザ戦争での「戦争犯罪」で国防軍や関係者を訴える
動きに対抗する ため、政府が対策チームを結成。
親パレスチナの国連担当官も、
すでにイスラエルの攻撃は国際法違反だとの見解を示し
ている。(P,Y)
*1982年のレバノン戦争を描いたイスラエルのアニメ
「バシールとワルツを」がオスカーの外国語映画部門に
ノミネート。この映画はすでにゴールデングローブ賞も
受賞している。(H,P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp