【因数分解】ブタがエボラ初感染…人への「強毒化」警戒  | 日本のお姉さん

【因数分解】ブタがエボラ初感染…人への「強毒化」警戒 

【因数分解】ブタがエボラ初感染…人への「強毒化」警戒 

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/211472/

フィリピンで昨年、養豚場のブタがエボラウイルスの一種に感染していたことが分かり、国連食糧農業機関(FAO)や世界保健機関(WHO)などの専門家の合同チームが10日までに、現地で調査を始めた。家畜への感染が確認されたのは世界で初めて。

エボラウイルスはアフリカで時折流行する致死性のエボラ出血熱の原因ウイルスだが、FAOなどによると、今回確認されたのは人への病原性がないタイプ。しかし、強毒性のタイプの治療法は未解明だ。

 国際機関は人と接触の機会が多い家畜で感染が確認されたことを重視、人への感染機会が増えてウイルスが変異し毒性が強まる可能性を警戒、感染源や経路の解明に乗り出した。研究成果に期待が持たれている。

 FAOの小沼広幸アジア太平洋地域副代表は「野生のサルなどで見つかっていたエボラウイルスが家畜で初めて見つかった。接触して人に感染するうちに強毒タイプへ変異する懸念もあり、適切な手段が必要」と話している。

 2007~08年にマニラ北部の養豚場などでブタが相次いで死んだためフィリピン政府が調査。昨年10月、米国の研究機関の調査で、「レストン」というタイプのエボラウイルスと、別のブタ特有のウイルスの感染が確認され、フィリピン政府が昨年12月に豚肉の輸出を禁止した。人への感染は現時点で確認されていない。