日記 | 日本のお姉さん

日記

40歳の時にマンションを買った友人に会った。

マンションを買ってから15年がたつそうだ。マンションを買った年に

阪神大震災が起きて、ひどいめにあったそうだ。でも、マンションは

崩壊しないで、ろうかやエントランスの壁にひびが入っただけで

すんだのだ。わたしの会社の取引先の人は、神戸のマンションを

購入して引っ越したその日に阪神大震災にあって、

着の身着のままで逃げ出し、実家に避難したので

引越しのダンボール箱がフタも開けずにそのままになっていると

言っていた。その人は、マンションが壊れてもう住めないのに

ローンと、新しい住居のローンを二重に払っていると後で言っていた。

そんな人に比べたらずっとマシなのだ。

「あれから14年もたったわ。あと5年で定年や。今まで何をして

きたんやろなと思うわ。」なんて言うので、日記を書いていないから

そんなことを思うのんちゃうかと言っておいた。

そんなことを思うのは、わたしらが結婚してないし子供を持って

いないからちゃうか。だって、友達や兄弟は、ちゃんと子育てしていて

子供らは確実に成長しているんやで。だから、子育てをしている人

は、子供を育て上げてきたと言えるんちゃうか。と言っておいた。

励ましにもなっていないが、わたしのおいっこやめいっこは、

確実に大きくなってきているから、全ての子育て中の親は、

何かひとつ大きな事をしてきていると言えるのではないか。

わたしの場合は、猫しか育てていないが、それでもかわいいN猫

ちゃんと出会えて、N猫ちゃんを13歳と40日、ちゃんと世話して

面倒を見たという経験を積んでいるのだ。

わたしだって、過去を振り返ると、会社の仕事以外、何を

してきたのか、よく分からない部分がある。でも、いろんな人と

出会えて、可愛い猫と出会えて、いろんなところに旅行に

行って、美しい景色を見たり、おいしいものを食べたり、

楽しく過ごした思いでもあるし、悲しくて泣いた経験もあるし、

いろいろ本を読んだり、他人のブログを読んだり、テレビの

討論会を観たりして知識も増やせていると思う。

会社で必要なパソコンのソフトもなんとか習得できて会社の

役にも立っているし、教会では何人かの人が天国に行ったり、

新しくクリスチャンになったりしているし、

自分の側には、少ないけど何人かの仲のいい友人たちがいる。

毎日、何か食べることができ、寝る家があったら感謝しないと

いけないなと思う。過去14年間に何をしてきたのかは、

一口には言えないのだと思うけどな。

わたしの親戚は、阪神大震災で被害にあったので大変な14年間

だったと思う。マンションは壊れて住めなくなった。

せっかく、ローンも終わってほっとしていたところなのに、お気の毒と

しか言いようが無い。今は、アパートを借りて住んでいる。

若い人たちは、新しいマンションを建て直すことに決めたそうだが、

お年よりたちは、みんな新しくローンを組むよりマンションを出ることに

したそうだ。生きていると、そんなこともあるだろうさ。

でも、振り返るといつも仲のいい友人がいるって、いいことなんじゃ

ないかな?わたしの友人は、60代のお好み焼きのおばちゃんや

30代のアーティストまで年齢はバラバラだが、みんないい人で

しゃべっていると楽しい。さすがに20代や10代の友人はいないが、

わたしも誰かにしゃべっていると楽しいと思われているとしたら

嬉しい。わたしの猫たちは、とにかくわたしのことが大好きのようで

かわいい。子供はいないけど、わたしは可愛い猫には恵まれている。

側にいる人や動物がいい人やいい動物たちなら、喜んでいても

いいと思うな。