イスラエルからのニュース
2008年12月7日(日)
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*週末にガザから20発の
カッサム砲撃があり、ガザの封鎖は継続。
ハマスが停戦合意を守っていないのは明らかだとして、
リブニ外相はハマスとの停戦合意を見直すための
緊急閣議を召集する。(H,P,Y)
*パレスチナ人に銃撃する場面を撮影された入植者2人が
警察に出頭。
しかし、その場面の前にパレスチナ人に暴行を受けて
いた等として、銃撃は正当だと主張している。(H,P,Y)
*ヘブロンで取材中のハアレツ紙記者に国防軍兵士が
暴行。軍は記者が軍事区域に立ち入ったためだと説明
している。(H,P)
*来年度から幼稚園で図形や算数の授業がスタート。
基礎を教えておくことで、後からの学習をスムーズに
進めるのが狙い。(H)
*内務省からヨッパのモスク指導者への任職を拒否さ
れたイスラム教師の訴えで、シンベトが関与していた
ことが判明。問題の教師は過激思想で治安に悪影響
があると判断されていた。(H)
*任期末期を迎える米国のブッシュ大統領が「歴代米
大統領の中で、最初にパレスチナ国家建設を呼びか
けたのは私だ」と演説。(P)
*自治政府が、アルジャジーラTV記者の議長府への立入
を禁止。同局 がハマスに好意的なことに怒ったものと
見られている。(P)
*インドのハバッドハウスで2歳の子供を連れて逃げた
家政婦が証言。生きて逃げられたのは奇跡だと語った。
(P,Y)
*メキシコのイスラエル大使館に、外面に火薬が付着した
郵便が到着。テロの前兆と見て、大使館では警戒を強め
ている。(Y,H)
2008年12月8日(月)
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*米国のオバマ氏が、イランとの直接交渉を行なう考え
を表明。「飴と鞭」の政策で核開発を中止させる考え。
(H,P,Y)
*カタールからガザ宛の援助物資を陸上経由で運びたい
とのリブニ外相の要請を、バラク国防相が拒否。両相は
互いに激しく相手を非難。カタールとイスラエルの関係
が悪化する可能性もある。(H,Y)
*ガリラヤにあるシモン・バルヨハイの墓が荒れ果ててい
ると、国家監 査官事務所が警告。1世紀に生きたバル
ヨハイ師は、ユダヤ神秘思想 カバラの信奉者から崇め
られている。(H,P)
*ヘブロンの家での強制排除に怒った右派が、パレス
チナ人に対して行 なっている無差別暴力を、オル
マート首相が「ポグロムだ」と非難。
ユダヤ人として恥ずかしいと語った。(H,P,Y)
*ヨッパからガザへの航海を目指していたアラブ系議員の
試みは失敗。情報を得た警察が、船と積荷を押収した。
イスラエルでは無許可でのガザへの立入は禁止されて
いる。(H,P,Y)
*釈放予定の250人のパレスチナ人囚人のリストから
ガザ住民らが除かれ、最終的に230人で閣議承認。
(H,Y)
*無防備の国防軍基地が
カッサム砲撃で被害を受けた
ため、兵士の父母が基地の閉鎖を求めてテルアビブで
デモ。(P,H,Y)
*世論調査で国益と和平を達成できる指導者を聞いたとこ
ろ、ネタニヤフ氏が35%、リブニ氏が25%、バラク氏は
6%。カディマ支持者の中でさえも31%がネタニヤフ氏を
選んだ。(Y)
2008年12月9日(火)
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*昨日のリクードの予備選挙で、また電子投票が不調。
ネタニヤフ党首でさえ自分で投票できない複雑なシス
テムで、投票に膨大な時間がかかり、午後10時の
投票締切は午前1時まで延長された。(Y,H,P)
*イランが「核開発は絶対に
中止しない」と宣言。米国は「飴と鞭」の
政策を変えるべきだと批判した。(Y,P)
*暴力組織関係者の27歳の男性が、ネタニヤで暗殺された。
先月のアルペロン暗殺で、暴力組織の抗争激化が懸念
されていた。(H,P,Y)
*来年1月からEUの理事会議長国になるチェコ政府が、
イスラエルとEUの関係拡大を目指す考えを表明。(H,P)
*今日と見られていた230人のパレスチナ人囚人の釈放
が来週に延期 された。自治政府のアッバス議長が
サウジアラビアから帰国するのにタイミングを合わせたの
ではないかと見られている。(P,Y)
*国防軍がアシュドド市の住民に、ガザからのロケット砲
攻撃に備えるよう呼びかけ。今まで同市に着弾したこと
は無いが、すでにハマスは長射程の
ロケット砲を入手していると
見られている。(H)
*テルアビブで400箇所の駐車場に電気自動車の充電
設備。2010年にはイスラエル全土で1000箇所に
増加する。日産ルノーと米社 の共同事業。
世界に先駆けて電気自動車の本格利用へ。(H)
*WHOの調査で、イスラエルの子供たちがイライラし
がちで、多く怒 りを経験していることが判明。頭痛、胃痛、
腰の痛みなども、他国の子供たちに比べて多かった。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp