金星と木星と月
次はいつ? 夜空ににっこりマーク
月と金星、木星が狭い範囲に集まって見える珍しい現象が1日夜、観測され、兵庫県佐用町の県立西はりま天文台公園が撮影した。日没から2~3時間、西の空に出現。三日月を“口”、金星と木星を“目”に見立てると、まるで大きな笑顔が空に浮かんでいるよう。
同天文台によると、2つ以上の明るい星が接近して観測されることは年に数回あるが、「こんな形になるのは珍しい」。次に笑いかけてくれるのはいつ?
12月2日14時47分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081202-00000573-san-soci
これが、どじょうが笑った顔に見えたと
言っていた月と星二つの写真です。↓
左下の星の方が黄色くて大きかった。
どっちが金星でしょう。
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト11月26日(水) 19時16分配信 / 海外 - 海外総合
12008年2月12日、アメリカのカリフォルニア州パサデナの空で撮影された金星と木星の接近。11月30日の夕方(太平洋標準時)の空、2つの惑星はまぶしく輝く天界の会合を開くため非常に近くまでゆっくりと接近する。
(Photograph by Anthony J. Cook)
11月30日(米国時間)、天気が良ければ世界中の天体観測者が珍しい天体ショーを見ることができそうだ。この日の夕方、肉眼で最も輝いて見える金星と木星が天界の会合を開くため非常に近くまでゆっくりと接近する。
しかし、本当のメインイベントは次の日の夜に起きる。細い三日月がこの惑星のペアに参加し、顔文字(スマイリー)の“不機嫌な顔”のような形を空に描き出すのだ。
複数の惑星がほぼ同じ位置にまで近付いて見える現象を惑星の「合」と呼ぶ。今回、金星と木星が最も近付くのは米太平洋時間で11月30日午後4時ごろ(日本時間12月1日午前9時ごろ)、月がその仲間に参加するのは12月1日の夕方(日本でも同様)のことである。
アメリカのシカゴにあるアドラープラネタリウムの天文学部門責任者ゲザ・ギュク氏は、「今年最高の惑星集合となる。太陽を除いて全天で最も明るく輝く3つの天体が一堂に会するのだ。夕方の早い時間に空が晴れていたなら、とても見逃すことのできない天体イベントとなるだろう」と話す。
このような天体現象がいかに珍しいものかを示す好例がある。紀元前2年に今回と同様の木星と金星の合が発生しており、歴史家の中には、これが新約聖書に記された「ベツレヘムの星」の物語の源になっているのではないかと考える者もいる。当時、2つの惑星が非常に近付いて見えたので、まるで光の信号標識のように受け取ったのではないかというのだ。
太陽系に属する8つの正式な惑星のうち5つが、望遠鏡や双眼鏡を用いなくても夜に肉眼で観測することができる。その中でも木星と金星は特に明るく輝く。どちらの星も太陽の光を非常によく反射する雲で全体が覆われており、さらに金星は地球に最も近く、木星は太陽系で最も大きい惑星だからである。現在はどちらの惑星も日没直後の南西の空に容易に見つけることができる。
惑星の合が発生している間、肉眼では複数の惑星が1カ所に集まるように見えるが、これは見かけ上の接近であって実際にすぐ隣にあるわけではない。例えば、空を平面としてとらえると、木星と金星はこの1カ月の間に徐々に近付いているように見える。しかし、実際の3次元空間では、2つの惑星はおよそ8億キロ離れている。
11月30日、2つの惑星は角度にして2度をわずかに上回る程度にまで近付く。見かけ上の距離はおよそ満月4個分だ。12月1日にも肉眼では2つの惑星は同じ距離に見える。腕を伸ばせば親指で隠れるほどだという。
2つのうち明るく輝く方が金星で、木星のやや左下に位置するようになる。三日月がこの天体ショーに参加するときには、金星の左上(日本では右下)の座席に座ることになる。
惑星の合は比較的珍しい現象で、特にその中に金星と木星の接近が含まれるものは非常にまれだ。
アメリカのロサンゼルスにあるグリフィス天文台の天体観測員アンソニー・クック氏は、「金星と木星の接近は、発生間隔が34~412日と非常にばらつきがあるが、平均して年に1度接近する。しかし、多くの場合は接近するポイントが太陽に近すぎて観測ができない。観測可能なのは全体の23%程度だ」と話す。
次の合が発生するのは2010年2月16日で0.5度まで近付くが、太陽に近すぎて肉眼では見えない。また、その次に観測可能な合が発生するのは2012年3月14日だが、このときは距離が3度以上開いてしまうという。
歴史的に、特異な惑星の集合は古代の天文学者や占星術者にとって特別な意味を持っていた。紀元前2年6月、今度と同様に金星と木星が接近しており、これがキリスト降誕にまつわる「ベツレヘムの星」の物語と関係があると考える説がある。新約聖書によれば、東方の三博士がひときわ明るく輝く星に導かれてキリストの降誕時に礼拝に訪れたとされている。
普段は夜空に関心がない人でも、今回は空に浮かぶ“顔文字”を探してみてはいかがだろうか。
Andrew Fazekas for National Geographic News
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20081126-00000001-natiogeo-int
左下の星が金星でした。