「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年) 11月30日(日曜日)
通巻第2407号
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「日本が日本でなくなる」国籍法改悪阻止!
マスコミで殆んど(故意に?)無視されている問題なのでこの話題、始めての方は下記をクリックしてください。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081120/plc0811200323003-n1.htm
「父親」(と称する日本人)の「認知」だけで日本国籍が取得できる実質「日本人なりすまし促進法案」になりかねない国籍法改悪の動きは、国民有志の精力的な要請の結果、本臨時国会期間内(30日迄)の駆け込み採決はしない旨26日の自民・民主参院国対委員長会談で決定しました。
これにより来週からの延長会期中に、入管審査の徹底を求める付帯決議付の採決の可能性をめざし与野党・法務省間で調整が行われる見通しです。諸情報を総合しますと、自民党内では現在慎重論が急速に高まっていますが、民主党内ではいまだ推進派が慎重派や反対派を説得しようと精力的に画策中のようです。
情報によると12月1日(月曜日)午後1時に予定されている本問題をめぐる民主党の両院議員を集めての勉強会が重大な岐路になります。この会議に向け国民の怒りをぶつけ、民主党内での推進論を粉砕しましょう。この週末から1日の午前中にかけて(とくに1日の午前中、出勤前がお勧めです)以下の取り組みを皆さんの出来るところから一つでも、なるべく多くいたしましょう。数十、数百の国民の声が政治の暴走を止めるのです。悪法が成立してからでは遅いです。
1.民主党本部への要請・抗議ファックス、電話(当日)をする
今回の場合、目標へのタイムスパンが短いのでメール・郵送よりも、相手側に対する露出強制力があるファックスや電話が有効です。
<宛先>
民主党本部
TEL:03-3595-9988(代表) FAX:03-3595-9961
<例文>
以下の「数行抗議」で可。手書で署名入が効果ありです。
・「父親」と称する日本人男性の認知だけでどんな外国人でも日本国民になれる歯止めのない国籍法改悪絶対反対!不良中国人・朝鮮人をどんどん入れて日本を壊す気か?この法案通すなら今度の選挙では民主党には投票しません!
・厳密なDNA鑑定や事情検討もなく自称父親の認知だけで国籍を外国人に与えるな!スパイや不良外国人に日本国籍を安売りしてあなたたちはこれ以上日本を住みにくくする気ですか。民主党には絶対投票しない。
・二重国籍を認める反日国家の国民に国籍を与えれば間接侵略・人口侵略に突破口を開くことになるので国籍法改悪は絶対に反対です。日本を拉致被害がどんどん起こる国にするな!民主党はもう信用できません。
改悪法案の骨子に理由のある反対を端的にコメント、こんな住みにくい日本にするなら今度の選挙では絶対に民主党に投票しない旨「自分の言葉」で強調するのがポイントです。
2.民主党衆参両院国会対策委員長・同代理へ要請・抗議ファックス、電話(当日)をする
<宛先>
国会対策委員長 山岡賢次 電話3508-7176 FAX3502-8855
国会対策委員長代理 安住淳 電話3508-7293 FAX3508-3503
同 梁瀬進 電話3508-8334 FAX3593-8567
<例文>
1.と同じでよいでしょう。
3.地元民主党議員への要請・抗議ファックス、電話(当日)をする
各議員の地元事務所や選対でもあまり事情を知りません。
<宛先>
皆さんそれぞれお調べください。下記のリストを参考にしてください。
http://www.jca.apc.org/~teru-iri/giin_pattern2.html
<例文>
1.と同じでよいでしょう。
以上ファックス5本、50円の国民運動です。更に余裕があれば
4.国民新党本部に要請・抗議ファックスまたは電話をする
現在参議院でキャスティングボードを握っている国民新党にも要請しましょう。
<宛先>
電話:03-5275-2671 / ファックス:03-5275-2675
<例文>
・「父親」と称する日本人男性の認知だけでどんな外国人でも日本国民になれる国籍法改悪に絶対反対です!不良中国人・朝鮮人をどんどん入れて日本を日本でなくす気か?国民の知らないところで進む自民党・民主党の強行政治にストップをかけてください!
・厳密なDNA鑑定や事情検討もなく自称父親の認知だけで国籍を外国人に与える国籍法改悪反対!自民・民主が強行するこの悪法を止められるのは国民新党だけ。国民新党がこれを通したらもう国民の党たりえません。
・二重国籍を認める反日国家の国民に国籍を与えれば間接侵略・人口侵略に突破口を開くことになるので拙速な国籍法改悪は絶対に反対です。多数党の横暴を止めてください。
備考:国籍法改悪の危険性
下記の通りですので再録します。
(以下日本会議事務総局江崎課長のメルマガより転記)
その問題点は、大別して以下の三点です。
1 父の認知で国籍が取得可能である。
2 DNA照合等の科学根拠が抜けている。虚偽認知に対するチェック機能が働かず、偽装認知が増加。
※現行法での認知は、 !)認知しようとする場合、戸籍法により市町村に対する認知届出書の提出により可能。!)胎児認知のみ。したがって、妊婦の存在が不可欠。
3 虚偽申告への罰則が!)1年以下の懲役、又は!)罰金20万円と軽い。
そのため、以下のような事態が予想されます。
1 在日韓国人も日本国籍を取得することが可能となる。韓国は重国籍を容認。また、重国籍取得による選挙権の二重行使、被選挙権の二重行使を認めている。
2 密入国斡旋組織に利用されるおそれがある。
3 社会的弱者が借金の返済に偽装認知を強要されるおそれが非常に高くなる。
4 親の最高齢は規定されていないため、認知症の親を騙して認知することもできる。
5 認知者の死亡により相続人の地位を取得することになり、相続制度の根幹を揺るがす。
6 社会保障費が倍増し、国家財政が立ち行かなくなる。ちなみに現在、母子家庭には月7万、生活保護を合わせれば月20万支給される。
ちなみに過去、ロンドンでの爆破テロは、イギリス国籍のイスラム人が行った。また、ドイツでは、1998年の親子法改革により、父親の認知宣言と母親の同意のみで父子関係の認知が成立。滞在許可の期限が切れて出国義務のある女性が、ドイツ国籍を有するホームレスにお金を払って自分の息子を認知させた。それによって、2008年3月13日に「父子関係の認知無効のための権利を補足する法律」が制定された。
7 最悪な状況を想定してのシミュレーション
2008年、国籍法改正施行。毎日数10万単位で認知。父親と名乗るホームレス、多重債務者が区役所に押しかける。大量の中国人が来日。全員が「19歳11か月」と自称。新日本人となる。2009年、解散総選挙。新日本人の投票率は高く、親中派の候補が大勝。2013年、総選挙。新日本人25歳。ほぼすべての選挙区で新日本人(元中国人)の候補者が立つ。この時点で、新日本人6000万人。日本の有権者の40%が新日本人。新日本人圧勝。衆議院の2/3は新日本人となる。首班指名で、首相以下、全閣僚が元中国人となる。首班指名の翌日、首相、訪中。日本国首相と中国主席とで、「日中併合条約」が調印される。直ちに衆議院で批准。審議なし強行採決。その後、参議院で否決されるも憲法61条により条約は批准。首相、国連に日本国民の自由意思で日本という国家は消滅した旨、通知した後、内閣総辞職。日中併合条約に基づき、日本列島、正式に中国領土になる。
(文責=小田内陽太)
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(読者の声1)朝まで生テレビの評価がネットで、とくに保守系のネットやブログで飛び交っています。田母神発言をめぐって出演した西尾幹二、水島総、潮匡人の三人が大活躍だったとか、平沢代議士は何のため出たのか、とか。森本敏氏は駄目だったとか、花岡さんは議論に馴れていないとか。
先生はいかがな感想でしょう?
(YY生、横浜)
(宮崎正弘のコメント)相済みません。過去四半世紀ほど見たことがありません。夜は寝ています。朝ナマは何回か出演依頼を受けておりますが、睡眠と体力を理由にお断りしておりますので。というわけで評価のしようがありません。
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(読者の声2)貴見、「トヨタは十年後にGMの二の舞を演じかねませんが、日本はそのとき国をあげて救うのでしょうか?」
GMを米政府がテコ入れしたら、わかりませんよ。それを名分にして自民党でも民主党でもやりかねないと思っています。
それくらい、今の政権や立法府はいい加減なのでは?
(SJ生)
(宮崎正弘のコメント)言葉が刺激的だったようで。次は朝日新聞が倒産する日っていうシミュレーションをやります。
イデオロギー抜きで純粋に経営学的未来予見です。雑誌に書きます。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年) 12月1日(月曜日)
通巻第2408号 (11月30日発行)
いま台湾で何がおこっているのか? 馬政権の急激な北京への歩み寄りは危険
暴力で言論を弾圧しようとする国民党政権に台湾本省人の危機意識強まる
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野苺?
李登輝政権前期、台湾の民主化序曲の時代(80年代後半)、台湾で学生、知識人が自然発生的に運動を展開した。
それを「白百合」運動と言った。その前後に「党外」運動が広がっていた。国民党以外の雑誌はまったく認められていなかった言論状況の中で、町では公然と党外雑誌という台湾の民主化を訴えるメディアがいくつか登場していた。
過激ではなく静かに民主化を訴えたのだ。
いま、台北の「自由広場」に自然発生的に集まっている若者たちがいる。これが野苺である。
野苺という台湾の民主運動は、馬英九政権の独善的暴走、北京へののめり込み外交への批判が基本にある。
弾みとなった事件は、陳雲林(中国共産党台湾担当幹部)の台湾訪問である。
反対する人並みは、北京代表団が行く先々にあらわれた。これを権力側は暴力による弾圧に出た。
多くの流血があった。
頭から血を流す人、警官に暴行を受けて重傷をおった人々。血の弾圧は国民党への恐怖心を掻き立てた。
「まるで二二八事件の再来ではないか」と民進党は抗議した。
八年前、陳水扁が当選したときに「あれはインチキ。不正選挙だ」と中華思想組は選挙結果に難癖をつけ、国民党支持者らは総統府前に40日間も座り込んだ。しかし李登輝政権は警察を交通整理に派遣しただけで、抑制に出ることはなかった。言論の自由は守られた。反対派の言論を弾圧する愚をさけたため、世界は台湾に民主主義が復活したと歓迎だった。
やがて陳水扁下台運動は、自然消滅した。
二年前、台北駅前に座り込んだ赤シャツ運動(施明徳が陳水扁下野を要求しての座り込み)は、国民党系との野合だったが、台北市を交通渋滞に巻き込み、多くの市民が迷惑した。
しかし陳水扁政権は、これを警察を出して物理的に排除することはなかった。赤シャツ運動も自然消滅した。
▲「政治は九流、売国は一流」の馬英九政権
馬英九政権となって、北京からの使者がにこにこと、気味悪い笑顔で桃園空港に降り立ったときに、北京傾斜に抗議する台湾の民衆が立ち上がって抗議した。
馬英九は国を売るのか!と。
デモクラシーのくにで当然の行為である。
陳雲林の宿舎、会議場には数万人の抗議の波が押し寄せた。国民党政権はこれを無視し、しかも「中華民国」の正当性を言ってきた国民党が自らを卑下して「馬先生」と名乗り「中華民国総統」を言わず、あまつさえ中華民国の国旗を立てなかった。自らの由来を否定したのだ。それが馬政権の実態なのである。
自分の国に誇りを持っていないかのような卑屈さ。
民衆は静かに抗議運動を行った。会談場となったホテルの窓から反対の垂れ幕を垂らしたくらいが過激といえば過激だが、軽犯罪にもあたるまい。
これを馬政権は暴力で排除した。垂れ幕をホテルの窓から垂らしただけの女性二人を逮捕した。人権を無視した、非民主的な権力側の無謀!
台湾の学生と知識人がまた立ち上がった。
静かに抗議を繰り返し、各地ではハンガー・ストライキが連続的に展開され、とりわけ自由広場には支援の食料を持ち込む民衆の列がたえず、差し入れのパンが山積みされている。
台湾の新しい民主運動の主体。それが野苺である。
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(読者の声1)前号貴見にテレビを見ない旨、まことに同感です。わたしもテレビ受像器を捨てましたが何の支障もありませんから。
(DY生、西東京市)
(宮崎正弘のコメント)いえいえ、テレビをまったく見ないのではなく突発ニュースなどは見ます。一日平均で小生がテレビを見る時間は五分前後ですね。
世論はネットに移行しているのではありませんか。大新聞の社説が何を書こうと、いまや世論は田母神論文を支持しているように。
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(読者の声2)元厚生官僚トップの自宅に侵入して、夫婦共に殺害する奇怪な殺人事件が起きたが、ペット犬を保健所に処分された恨みを晴らすための34年越しの仇討ちという前代未聞の理由であった。
可愛がっていた無防備なペットを、冤罪で無残に処刑されたとも思えるような無情な仕打ちと受け取った、犯人の子供の時の衝撃は、他人には、計り知れないものがあったのだろうと推察されます。
大人になるまでに普通はこのようなトラウマは、成長期の様々な体験と共に、自然に解消されていくものと思われますが、トラウマを大事に育て上げて、明確な殺意に成長させ、この度、34年ぶりに本懐を遂げたとなると、あらためて人間性の不可思議さを思ってしまいます(たしかにペットを喪う悲しみは、時に身近な人の死に勝るとも劣らないほどのことであることは、筆者も知らないわけではありません。)
おそらく大人に成る日まで、自分の幼き日のペットの不条理な死を乗り越えていくほどの厳しい人間体験や嫌なことに耐える苦労等がなかったのでしょう。
小さなことが小さなことと感じられずに、逆に大きくなってしまった原因は、この他にあげるとすると、
おそらく恩師や友人、読書などを通して得られる必要な情報に恵まれず、温和な生育環境に影を落とした、癒せない心の傷がもたらした歪みを治せないままに、大学で官僚に対する悪のイメージ情報を得たことや、さらに就職した企業社会で純粋ゆえに妥協できず上司との人間関係の躓きから来る社会的不適応性等から来る社会的挫折の繰り返しが、積もり積もって、ご本人の社会的価値観が子供時代の心の傷を晴らすという、純粋な恨み解消の一点に集約されてしまったこと。
つまり純粋で正直な魂ゆえに社会から孤立し疎外感を深めるという精神的貧困状況と、一方で平和な日本が提供する物質的な豊かさをそれなりに享受する生活との、物心のアンバランスな状況乖離が、やさしく深い若者の純な魂と心を、有り得ない狂気に育ててしまったように思えるのです。
なぜなら食うに食えない状況なら、自分が生きることに必死にならざるを得ず、恨みを晴らそうなどと思う余裕はないからです。
それにしても、心以上の、魂から溢れて来るような深い生命に対する子供心のやさしさが、恐るべき憎しみに満ちた40代中年の、狂気の蛮行に転化するとは何という不幸!
いままでよく見聞きした殺人やテロ事件の例のように、貧困が育てた狂気ではなく、有り余る豊かさによって育てられた狂気とも言えそうで、戦後の豊かさの内実が問われる事件でありましょう。
物質的豊かさだけでなく物心両面にわたるバランスの取れた豊かさ、さらに、その根拠となる、日本人の内なる純粋な魂と人倫主義(ヒューマニズム)の調和こそが、今切実に希求される社会的価値観ではないかと、あらためて感じさせられた事件であります。
そして他人にはやさしく、自分には厳しくというような、基本的な心の道徳教育が何もなされていないで、過剰な情報を自分の都合のよいように受け取って妄想しやすい人間を育てる、無責任な社会風潮の恐ろしさをあらためて思わずにはいられません。
お互い、気をつけたいものです。この犯人の過ちが我々に警告しているのは、そのようなことかもしれないのですから。
(W生、武蔵)
(宮崎正弘のコメント)GHQと日教組という洗脳機構が日本人のこころを奪った。いまや取り返しの付かない地点にまで日本人の精神の荒廃は達しています。