米クリスマス商戦突入も悲観ムード 消費スタイル異変
米クリスマス商戦突入も悲観ムード 消費スタイル異変
18:09更新http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/199859/
ワシントン=渡辺浩生】米国のクリスマス商戦が、国民の休日の感謝祭明けの28日から幕を開けた。景気後退とデフレの足音が響く街は、商戦の号砲が鳴る前から値引きセールが始まっているが、客足は鈍い。クレジットカードを使って山のような買い物を楽しむ米国人の消費スタイルは金融危機で一変した。世界経済全体の行方も左右する商戦の行方には早くも悲観ムードが漂っている。
ワシントン郊外の巨大ショッピングモール「タイソンズ・コーナー」。テナントの店頭には「70%オフ」のポスターがあちこちに張られている。だが、買い物客の姿はまばらだ。
「ホリデーシーズンの前からこんなに値引きしている年は記憶にない。アメリカは大丈夫かと、逆に不安になってしまう」
買い物に訪れたバージニア州のジェニファー・ゲナコーズさん(48)は戸惑いを隠さない。
デザイン会社を解雇され、今は出版社の契約社員。「明日失業してもおかしくない。モノは安くなっても、プレゼントの予算は減らすしかないわ」と寂しそうに話した。
クリスマスを含む歳末商戦は、年間の小売り売上高の約4割が集中するかき入れ時だ。米国では個人消費が実質国内総生産(GDP)の約7割を占め、その動向が景気の行方のカギを握る。
全米小売り連合会(NRF)は、商戦初日の28日から3日間の序盤の人出を1億2800万人と見込む。前年同期比5・1%減にとどめたのは、「ここ数カ月買い控えていた消費者がセールに引き寄せられる」(ムーリン理事長)という淡い期待があるからだ。
しかし、現実には「価格を下げても、客が戻らず、さらに値下げせざるをえない」(ワシントンの飲食店経営者)というデフレの兆しが広がっている。
株価や住宅価格の急落で個人金融資産が目減りし、失業や賃金カットで消費マインドは大きく冷え込み、すでに10月の個人消費支出は前月比1・0%減と約7年ぶりの大幅な落ち込みを記録した。
米国人の消費に欠かせないクレジットカードは、金融危機による信用収縮の影響で、利用限度額の引き下げや金利上昇が相次いでいる。これまでの分割払いを完済し、買い物は手持ちの現金の範囲内という人が増えており、「過去17年間で初めての兆候」(米紙クリスチャンサイエンス・モニター)という。
大切な家族へのプレゼントも「必要なものだけを買う」(40代の主婦)という声が少なくなく、「史上最悪の歳末商戦になる」(米調査会社スタンダード・アンド・プアーズ)との悲鳴が上がる。
小売業界では、資金繰りの悪化と在庫膨張で、大手が経営危機に追い込まれる懸念も指摘されている。
NRFの調査によると、「ほしいプレゼント」のトップは、現金とかわらないギフトカードで、55%を占めた。
危機が弾けるまで、世界中の好景気を引っ張ってきた米国の消費の萎縮(いしゆく)が止まらない。
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チュウゴクのおもちゃ工場がつぶれているらしい。
本当にアメリカ人は買い物をやめたという証拠だ。
でも、アメリカ人は、今まで買い物しすぎだったの
だよ。