「まさか、石油禁輸までされるとは思ってもいなかった。」参謀本部の若手課員であった瀬島龍三氏 | 日本のお姉さん

「まさか、石油禁輸までされるとは思ってもいなかった。」参謀本部の若手課員であった瀬島龍三氏

▼▽ インド事報 ▽▼
☆ 肥料価格も大暴落~忍び寄るデフレ ――― はぐれ雲さん

2007年初頭から徐々に値上がり始めた肥料価格、昨年夏から暴騰し始め、今年の春から夏にかけて、2007年年初の価格に比較して約3倍に跳ね上がり、農産物価格高騰の一因となっていた。

サプライヤーは、原料価格の高騰、生産コストの上昇、中国・インドの需要拡大を理由に強気一点張り、次々大幅値上げに踏み切った。そして秋口から価格は高止まり状態になり、今週、暴落した。

肥料の国際主力商品である燐安は、トン約1000ドルから一気に約500ドルに、アンモニアはトン約900ドルから200ドル近辺まで暴落している。やがて200ドルを割るだろう。ーーーなんと最高値の四分の一以下である。

他の肥料も軒並み下がるのは確実だ。

肥料の3要素、窒素、燐酸,加里、それぞれ生産・販売形態は異なる。

窒素の原料は、天然ガス・ナフサ・アンモニア、原油や天然ガスの価格に直接影響される。殆どが日々の相場で価格決定される。

燐酸の原料は、燐砿石と硫酸とアンモニア。燐砿石生産者が燐案メーカーの大手であり、燐分の生産コストは基本的に変わらない筈である。従い、アンモニアの価格上昇分だけがコストアップになる。

燐砿石は長期契約が殆どであるが、燐安は日々の相場で価格設定される。

加里の原料は塩化加里。鉱区で掘ったままの形態で商品になるので、基本的に
コストは変わらない。時々スポットでの売買もあるが長期契約が殆どである。

燐砿石と塩化加里のサプライヤーは世界で数社しかなく、略々完全な寡占天然
資源と言える。最大の産出国は、燐砿石はモロッコ、加里はカナダ。

この2資源は、早急に、世界規模で、地球・人類の重要な資源として、何とか
しなければならない課題だろう。食糧確保・食糧安保につながる重要問題であ
る。国連管理下に置いても良い資源である。

日本には一切無い資源、全量輸入に頼っている。有限な資源、今後もいつ何時
暴騰するか判らない。

国際商品としては、尿素(アンモニア)、燐安(燐酸液)、塩化加里として物流し
ている相場商品である。ーーー尿素の値上がりは理解できる。原油・天然ガス
の価格と略々比例して相場が動く。

燐安に関しては、燐砿石サプライヤーの政治的判断で決められる色彩が濃いが
燐案メーカーの数が多く、日々大きく変動する相場商品である。

塩化加里は、カナダ・ロシア・フランス・ドイツの大手4社の略々独占状態、‘暗黙のカルテル’体制の下、価格は政治的に設定され、しかも1年契約が殆どである。

肥料の中で、塩化加里だけは未だ高止まり状態。しかも世界最大手であるカナダのサプライヤーなどは「更なる値上げ」を要求している。どういう精神構造なのか?「儲けられる時にできるだけ儲けておこう」という判断だろう。

窒素、燐酸、加里のうち、燐酸と加里は完全な便乗値上げであると言える。商品相場に投機マネーが入った可能性も大きい。中国やインドの需要が拡大し、供給がタイトになったのでた値上がりした訳ではないだろう。バブル便乗値上げといえる。

今回の暴落は、景気後退・需要縮小の傾向を見て、投機家が手を引き始め、現金化に走ったのが、急落の主因だと思う。それにしても価格の落ち方が急すぎる。

ーーー肥料価格急落の火付け役はインドである。

インド国内には、窒素・燐酸・加里の原料は無いに等しい。従い、略々全量、製品若しくは半製品の形で輸入している‘世界最大の肥料バイヤー’である。

商売上手のインド人、肥料の世界最安値は、必ずインド発である。激動する相場を見ながら、インディアン・タイムで交渉するので、大体のサプラーヤーは参ってしまう。

インドにとり,如何に肥料を安く購入するかは、国の重大事項であり、国家財政にも大きく影響する問題である。従い、予想を絶する極めて厳しい交渉をする。

今インドは‘サプライヤーの横暴’に立ち向かい肥料価格の適正化に向け大役を果たしている。加里の価格交渉でも是非共頑張ってもらいたいものである。

ーーー高値の在庫を大量に抱えていると思われる全農。
高値をベースに、7月から肥料価格の大幅値上げに踏み切ったが、今後どう対処するのだろうか? 予測の読み違いというのは酷だろう。あまりにも動きが急であり、変動幅が大きいので誰も読みきれない。

言えるのは、バブルがはじけ、はじけきった後は昔の自然な価格帯に戻る、ということだ――――。

農民にとっては朗報だろう。円高であり、海上運賃も急落、来年の肥料価格は半額以下になる公算が高い。しかし、農産物価格も下がる事に繋がるかもしれない。ーーーそうなれば痛し痒しであろう。

デフレがひしひしと押し寄せている。次は鉄鉱石の大幅値下げだろうか…。


▼▽ 私見時事論談 ▽▼
☆ 一連の田母神氏への意見について ―――――――――― hideおじさん

私個人としては、無条件に田母神氏を擁護するつもりはありませんが、氏の論文内容は特に真新しいものでもなく、ことさら驚かされるものとは思っておりません。

ただ、たとえ個人的な見解であれ、航空幕僚長という要職にある人間が、政府見解=村山談話:正しいかどうかは別として)と異なった意見を公表することには批判の余地があると思います。

なんでも思ったことを言って良いとは言えないでしょう。特に要職にある者にとっては、ある程度の「表現の自由」がセーブされることも致し方ないところがあると思います。

しかし、憲法にある「思想・信条の自由」という見地からすると全く別問題です。一部新聞等のマスコミ、野党政治家などは、氏の論文内容から、あたかも田母神氏が「危険人物」のように批判したり、歴史観そのものが間違いと糾弾しているように思えます。

さらには「田母神氏は法を踏みにじる発言には耳を疑った」とする新聞もありましたが、いったい氏がどんな法を踏みにじったか私には判りません。

民主党の小沢一郎代表は、田母神氏の主張を知りながら要職に任命した政府に責任があるとしていますが、だったら、自衛隊を含めた公務員の採用などにあたって、「村山談話」に反する思想の持ち主は排除しなければならなくなります。それは国に「思想差別をしろ」というのに等しいのではないでしょうか。

公明党からは「再教育しなければならない」という声が上がっておりますが、それは国として「思想教育を行え」と言っているに等しいことです。

さらにこれを機に、自衛隊員の「思想調査を行え」ということも言われておりますが、これこそ憲法上見過ごせない重大な問題です。

国民がどんな思想・信条であろうと、内心に有る限りは絶対に自由であり、国は国民に対して特定の思想を強制したり、禁止したりしてはならない。またそれによって差別を行ってはならないと憲法で保証されています。

田母神氏の発表の方法には異論はあるかもしれませんが、氏が何を考えていようと、それは本人の自由であり、それによって人間的に批判されることがあってはならないと思います。

これが逆に、田母神氏の主張に反対する人が「危険人物」とされたり、「歴史認識も間違っている」と公に批判されたらどうでしょう。

さらに、思想チェックをされなければ公務員にもなれないとするならば大問題だと思います。それこそ反対派の人たちは大騒ぎするのではないでしょうか。

自分の意見に合わない人物には、人権すら認めず人間性をも批判する。さらに社会からも排除しようとする姿勢こそ、我々が厳に戒めなければならないことではないでしょうか。ーーーそれには右も左もないはずです。

私は、自衛隊であれ、どんな組織であれ、単一の思想に染まってしまうことのほうが大いに問題があると思います。特に戦前の「軍国主義」を信じておられる方々にとっては、偏った考え方がいかに危険であるかということを重々理解しているのではないでしょうか。

田母神氏を擁護するとすれば、氏は部下に自分の思想・信条を披瀝してはいたけれども、それを強制したわけでもありません。それによって部下を差別したわけでもありません。さらに、氏の思想・信条によって偏った職務を行っていた訳でもありません。

だからこそ航空幕僚長というポストにまでなったのです。

自衛隊という組織のトップとして、「いかに有効に行動できるか」を考えるのは当然であり、それを阻害している状況とは何か?と考えることも当然です。

それすら許されない、ということのほうが、異常なことと言えるのではないでしょうか。

国会で、凛として受け答えしていたことに対して「恐怖心」を抱いたという意見もありましたが、自分の意見を自信を持って堂々と言えないなら、最初から論文など出すなと私は言いたいです。

メルマガでも「反論は一切受け付けません」という方がいらっしゃいましたが叩かれると判って出て行った田母神氏のほうが、よっぽど正々堂々とした勇気のある態度だと思います。

こういった問題が起きると、必ず、民主党の一部、共産・社民党、日教組左派そして自称知識人と称する方々は「いつか来た道」と仰ります。「軍靴の音が聞こえる」とまで言う人もおります。

ではそれは、どんな道なのか教えて頂きたい。

まるでカルト宗教のように自分の思想・信条しか受け入れないで、世の中にはいろいろな考えがあるということを認めようともしないことは、私には「共産主義思想しか認めない」といってるのと同等に聞こえてしまいます。

そもそも、自衛隊の存在を否定し、最初から信頼などしていない人たちが「自衛隊の信頼がまたひとつ損われた」などと言えるのでしょうか?どうも反対派のマニュアル通りの反論ばかりで、それこそ信頼性に欠けると感じてしまいます。

自衛隊の中にも、右の考え方の人もいます、左の考え方の人もいます。その方が健全でお互いを牽制し、バランスが取れるのではないかと思います。

「自衛隊にとってシビリアンコントロールに服していることが一番重要」という意見が多くありましたが、それは個人個人の思想をコントロールするという意味ではありません。

どんな思想の持ち主であれ、事が起こった場合に「政府の命令に断じて従う」

ーーーそれがシビリアンコントロールです。

私が小学生の時「○○君のお父さんは人殺しができる自衛隊で働いています」と言った先生がいました。今でも、自衛隊官舎に入り込んで数々の嫌がらせやビラをまいている人もいます。
ーーー自衛隊で働いていることすら隠して暮らしている人たちもいます。

こういった事を身近に感じてきたであろう田母神氏が「何かが間違っている」と感じていたとしても、それを批判できるのでしょうか。私は、自分の主義・主張以外全く聞く耳を持たない態度の人たちが、田母神氏の人間性まで批判できるのか疑問です。

本当に日本の行く末を考えるのであれば、「村山談話」を唯一絶対とし、一切の批判を許さない風潮こそが案じねばならないことなのではないでしょうか。

●「歯軋りゴマメの自虐史観(3)」お寄せいただきましたご意見や感想。

┌──────────「1日本人さん」50代@男性@近畿

日米が開戦しないで済まされた、と考えることが基本的に間違いである。

満州鉄道権益を日本が譲らなかったことが発端で、中国大陸における権益を独占し、鉄道権益の復讐、即ち大陸からの日本駆逐が米国の目的であった。米国の目的を利用し漁夫の利を得ようと、日本を大陸奥深く侵攻させ日米を戦わせたのがソ連である。

このシナリオを見破れない限り、日米開戦は防ぎようがなかったのである。

日本の戦争責任をいうのであれば、イラク戦争の責任もイラクにのみあり米国には全くないといっているのに等しい。

これも、ドル防衛、石油権益という目的の為、ハルノートまではいかないが、相手が呑めない条件を吹っ掛け開戦に持ち込んだのであるが、中東に行ってアラブ人に戦争責任があるといえるのであれば、日本にのみ開戦責任があるとの主張を認める。

米国は、いつも自国の経済権益のためであれば戦争を行う国である、これを正当化させたのが東京裁判である。

└──────────

┌──────────「歯軋りゴマメさんから」

コメント、有難うござりました。概ね仰る通リと小生も思うとりますのじゃ。

只、対英米開戦が真に必至なものだったか、という点については少々疑問もありまする。これについては目下取り掛かり中「歯軋りゴマメの自虐史観(4)」で触れとる心算でありまする故、お読み頂ければ幸いと思うとります。

先の大戦につき、日本は対外的には「戦争責任」等一切ありゃせんが、対内的には戦争指導部の国民に対する「敗戦責任」が厳然として在る筈じゃと思うとります。

東條元首相が、戦犯として拘留されていた房内で「俺には開戦責任はないが敗戦責任はある」と述べたのは、種々批判があったとはいえ流石は軍人であり、服毒自殺してしまった皇族出身首相とは違うところじゃなかろか。

満州鉄道権益問題では、小村寿太郎氏はやり過ぎで、言うなれば「ヤクザの仁義」違反ゆえ「てめぇ、この野郎!」とアメタカ組を本気にさせたとも言えるんじゃなかろか。シマの遣り取りでヤクザのルールを無視したのも「KY」のせいだと思えてならんのじゃ。

ソ連ヒグマ組にしてやられたのは、2・26という統制派が仕組んだヤラセで対ソ連対策重視路線の皇道派をぶっ潰したツケが廻ってきたんじゃなかろか。

英米戦敗戦必至ともいえる段階で、斡旋役をその危険性を必死で打電していたスエーデン大使館員を無視して、ソ連に依頼する御丁寧さは「KY」の極め付けと言えよう。

東京裁判は確かにトンデモ裁判には違いはない。

国際毛唐組が、新興菊水血桜組をぶっ潰した挙句、手前ぇ達のシマまで手放さざるを得なくなった腹癒せを、暴力団のオキテでオトシマエをつけたのがその実態じゃろう。然し乍ら日本はそれに対して文句は言えない。何しろその戦争に負けたのじゃから。

戦争における最大の悪は「負ける」ことであり、それが如何に重大なことかを考えようとはせず、それをサッカー試合のアウェーゲームで負けた程度にしか受け止めていない風潮には、大いに違和感を覚えておる昨今じゃ。

小生の「歯軋りゴマメの自虐史観」をお読み頂き、種々感想を頂ければ幸い、と思うとります。

└──────────

┌──────────「紋起さん」60代@男性@近畿

歯軋りゴマメさま、興味深く拝読いたしました。

ーーーどうしてもご提示の仮説に賛同できない部分がございますので、反論じみて失礼ですが投稿いたします。

私は、先の戦争は日本が嵌められたというよりは、不覚にも袋小路に自ら迷い込み、状況脱出のために大博打の戦争をやらざるを得なくなったものと思っております。ーーーそれはともかく、

開戦を決断させたのは、米国による「石油禁輸」でありましたが、それを引き起こしたのは「南部仏印進駐」です。石油禁輸は、英米の策略などでは全くなくて、日本の武力行使に対する対抗措置と解すべきことでしょう。

「南部仏印進駐」は、陸軍統制派が推し進めたものかといえば全くそうではなく、海軍軍令部の岡敬純部長と石川信吾課長が、陸軍参謀本部を説き伏せて、「南部仏印進駐」の発案に「米英との開戦も辞せず」の文言を入れて御前会議裁可を受けるまで至らしめたものです。

この時、野村駐米大使からは、南部仏印に進駐すると石油禁輸を含む報復措置を受けると注進があったにもかかわらず、特別の考慮をなされることなく裁可に至ります。

戦後、参謀本部の若手課員であった瀬島龍三氏の回顧談でも、「まさか、石油禁輸までされるとは思ってもいなかった」と述べられております。そして、実際に石油禁輸措置がなされたら、「このままではジリ貧となる。それよりはドカ貧のほうがマシだ」と海軍は開戦を主張し続けます。2年分の石油備蓄が
底を尽くと海軍は動くこともできず、米海軍に蹂躙されると想定されるから、そうなる前に一か八かの戦争となった訳です。

陸軍は、この局面に於いても英米開戦等のことには無関心で、支那事変の解決と対ソ戦だけが主たる関心事でありました。ーーー従って「陸軍統制派がシナリオを書き、天皇も賛同者として巻き込んで日本を対米開戦に導いた」というお話には首肯できないと考えております

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アメリカは、日本が思っていたほど、親切でも

なく、白人のドイツ人相手に原爆は使わなかったが

有色人種の日本人相手なら簡単に原爆を

使える国だった。落としてみてから、思った以上の

悲惨な状況にびっくりして、朝鮮半島の戦争で

マッカーサーが、「このままでは、満州に基地を

持ったチュウゴク軍がどんどん朝鮮半島に入って

くるから、原爆を落とさせてください。」と言った

とたん、マッカーサーをクビにしている。

マッカーサーは、自分が朝鮮半島で戦争をしてみて

始めて、日本にとっては、満州はかならず押さえて

おきたい要の土地だったのだと気がついたのだ。

だから、日本の戦争は自衛の戦争だったと、

アメリカ議会で発言してくれたのだ。

自分が経験して初めて満州の大事さを気がついた。

アメリカは、原爆を落とすだなんて

とんでもないと思ったようだが、

日本に謝る気はないようで、

戦争を早く終わらせるために原爆を二個、(本当は

呉市にも落とす気でいた。)落としたのだとウソを

言っている。本当は、10万人もの日本人が

1瞬で溶けるような爆弾だと意識していなかったの

ではないか。軽い気持ちで実験がてらに落としたに

違いない。日本人はアメリカ人にとっては、

憎い敵だったから、当然だと思っていたはず。

自国内の黒人もずっと白人と同じバスに乗れなかったし

「黒人」は、白人と隔離されて水道も別に用意されて

いたぐらいで、人間扱いをしていない。日本人は、必死に

ロシアの植民地にされまいと頑張っていたことは確か。

日本人がロシアに逆らったり、白人の植民地にされまいと

一生懸命だったのは、確か。

それで、アジア人が励まされて独立運動を始めて

独立しだしたのも確か。

日本人は、アジアでは特別だったのだ。

今は、日本はアメリカの囲われ者で、いいように管理

されている。戦争に負けたから仕方がないだろう。

もうすぐ骨のずいまで吸われてカスになったら

捨てられるのだが、捨てられるのは逆に自立のチャンス。

アメリカがとことんダメになる前に、早く自立して国軍を

持たないといけない。アメリカとはケンカしないで

上手に独立しないと。でも肝心の日本人が自分の国を

自分で守る気持ちが無いようで、「アメリカまかせに

しておけばいいや。」と、考えている。

アメリカが正義感が強くて

本当に強かった時代と同じようにしていこうとしている。

アメリカは、はっきりとチュウゴクを

大事にして生きると言っているのにね。

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