【リマ22日時事】ペルー訪問中の麻生太郎首相は22日午前(日本時間23日未明)、リマ市内のホテルで、ブッシュ米大統領と初の首脳会談を行った。大統領任期中に深まった日米関係のさらなる発展を目指すことを確認するとともに、世界的な金融危機を克服するための連携で一致。この後、韓国の李明博大統領も加わった日米韓首脳会談も開催、北朝鮮問題などで意見交換したとみられる。
ブッシュ大統領は来年1月にオバマ次期大統領に政権を引き継ぐため、首相との会談は最初で最後。会談で両首脳は、イラク復興支援やアフガニスタンでの「テロとの戦い」を通じて、日米関係が成熟したと評価。首相は、インド洋での海上自衛隊の給油活動を継続するため、最大限努力する方針を伝えたとみられる。
国際金融市場の混乱が日米の実体経済にも影響を及ぼしていることを受け、世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の年内の大枠合意など、先の緊急首脳会合(金融サミット)の合意実行に向けた協力を確認。北朝鮮の核問題では、核計画の検証を実効性ある枠組みで行うことで一致したとみられる。
また、日米韓首脳会談では、自由や民主主義など共通の価値観を有する3カ国が環太平洋地域で協力を強化することを確認し、世界経済や北朝鮮問題をめぐって意見交換。国際会議に併せた日米韓首脳会談の開催は、2006年11月のハノイでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議以来2年ぶり。 (了)
(2008/11/23-01:51)
保護貿易主義的な措置については声明で「経済情勢の悪化を招くだけだ」と反対した。
WTO年内合意を誓約=金融危機克服へ政策協調-APEC首脳が特別声明
【リマ22日時事】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議は22日午後(日本時間23日未明)、初日の討議を終え、世界経済に関する特別声明を採択した。世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)について、大枠合意を「来月に達成する誓約」を表明。さらに、マクロ政策で緊密に協力することで、金融危機を克服、実体経済の悪化を食い止める決意を盛り込んだ。
会議は23日午後(同24日未明)、特別声明とは別途、首脳宣言を採択し、閉幕する。首脳宣言では、京都議定書に続く温室効果ガス削減対策として、公平で実効的な枠組みづくりを約束する。 「世界経済に関するAPEC首脳リマ声明」と題する特別声明は、金融危機の悪影響が実体経済に及ぶのを阻止する対策に主眼を置いている。この中で推進方針が盛り込まれたドーハ・ラウンドは、今年7月の市場開放の大枠(モダリティー)交渉が決裂。しかし、その後の金融危機の深刻化で、保護貿易主義の世界経済への悪影響を懸念する声が高まる中、先週末の主要20カ国・地域(G20)緊急首脳会合(金融サミット)は「大枠について本年合意に至るよう努力する」ことを打ち出した。このため、APECも「サミットより強い表現」(外務省幹部)で年内大枠合意に向けて首脳らが関係国への働き掛けを強めることにした。保護貿易主義的な措置については声明で「経済情勢の悪化を招くだけだ」と反対した。 11月23日6時35分配信 時事通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081123-00000022-jij-int ~~~~~~ サミットよりも強い口調で、金融危機の 悪影響が実体経済に及ぶのを 阻止しようねとみんなで声明を出しただけ。 でも、そういう気持ちを共有したことに 意義があるのだろう。by日本のお姉さん ~~~~~~~ 金融危機克服へ連携=首相、ブッシュ大統領と初会談-2年ぶり「日米韓」も http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008112300014&rel=y&g=int ~~~~~~~~ 日米・日米韓首脳会談要旨 【リマ22日時事】22日に行われた日米首脳会談と日米韓首脳会談の要旨は次の通り。 http://www.jiji.com/jc/zc?k=200811/2008112300051&rel=j&g=pol 日ロ首脳が初会談=領土問題、経済を協議 |
【リマ22日時事】麻生太郎首相は22日午後(日本時間23日午前)、リマ市内のホテルで、ロシアのメドベージェフ大統領と初めて会談した。懸案の北方領土問題について協議するほか、経済、環境、エネルギー開発など各分野での連携を強化するため、ハイレベルの政治対話を強化することで一致する見通し。
北方領土問題については、7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)での福田康夫首相(当時)と大統領との会談で、「棚上げすることなくできるだけ早期に解決する」ことを確認している。会談で麻生首相は、平和条約締結に向けて交渉を加速するよう大統領に働き掛ける考え。
一方、年内で合意していたプーチン首相の来日が見送られる見通しとなったことを受け、両首脳は対話の流れを止めず、来年のできるだけ早い時期の同首相来日を目指すことで合意するとみられる。
北朝鮮の核問題では、6カ国協議での日ロの連携を確認。世界的な金融危機への対応策についても協議する。(了)(2008/11/23-08:51)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200811/2008112300032&rel=j&g=pol
租税条約締結を検討=麻生首相、コロンビア大統領に
【リマ22日時事】麻生太郎首相は22日午後(日本時間23日午前)、リマ市内でウリベ・コロンビア大統領と会談し、両国の貿易・投資を活発化させるため、二国間租税条約の締結を検討する考えを示した。
大統領は、コロンビアの治安状況に関し「改善が著しく、外国投資も増えている」と述べ、日本からの投資拡大に期待を示した。また、大統領がアジア太平洋経済協力会議(APEC)加盟への支持を求めたのに対し、首相は「希望国は多いが、強く受け止めて検討したい」と語った。(了)(2008/11/23-08:41)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200811/2008112300064&rel=j&g=pol