<シリア>IAEAが初の報告書 疑惑施設のウラン確認明記
<シリア>IAEAが初の報告書 疑惑施設のウラン確認明記
【プラハ中尾卓司】国際原子力機関(IAEA)は19日、シリアの核疑惑に関する初の報告書をまとめ、理事国(35カ国)に配布した。米国が「秘密裏に建設していた核施設」と指摘しているシリア北東部の建物は、衛星画像の分析から原子炉に類似した特徴があるとし、施設跡から「微量のウランを確認した」と明記した。ただ原子炉とは結論付けられず、さらに調査が必要と強調した。27日からの理事会で討議される。
一方、同時に配布されたイラン核問題の報告書では、イランが中部ナタンツのウラン濃縮施設で遠心分離器の増設と濃縮活動の拡大を続ける現状をまとめ、「軍事研究の疑惑について、イラン側の協力が得られていない」と説明した。 11月20日11時38分配信 毎日新聞 |