▼米国覇権の「終わりが始まった」金融サミット。(じじ放談)
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▼米国覇権の「終わりが始まった」金融サミット。世界は今、歴史的転換点に立っている。(じじ放談)
11月14・15の両日、ワシントンで開催された緊急首脳会議(金融サミット)は米国の権威が失墜したことを世界に示した。ブッシュ大統領は主要19か国の首脳を歓迎するホスト役であった。各国首脳と個別的に握手する光景をテレビで放映し、サービスに努めた。痛々しいブッシュであった今回のサミットは先進7か国+新興4か国(中・露・印・ブ)+その他各地域の中堅国家を集めて開催された。サミットの首脳宣言の骨子は、(1)金融・経済安定化への対策、(2)金融市場の改革の原則、(3)閣僚・専門家への指示、(4)開放的な世界経済への約束であった。100年に1度の金融危機に直面している主要国の首脳が一堂に会し、とりあえず「意思疎通を図り、協力・協働して難局に対処しよう」と確認しあった。内需拡大、国際通貨基金・世界銀行の資金基盤の確保、複雑な金融商品の開示拡大、格付け会社への強力な監督、デリバティブの透明性向上などが合意された。
(以上、17日付け日本経済新聞より抜粋)
サミットの合意事項が「金融恐慌対策としてどの程度の効果を上げるか?」との冷やかな見方もある。東京株式市場の株価もほとんど反応しなかった。労働組合や野党の諸君がしばしば蛮声を張り上げ合唱する「団結ガンバロウ」という感じがしないでもない。「ともかく頑張ろう」という雰囲気を醸成する心理的効果はあった。(以下は、17日付け日本経済新聞が報じた「各国首脳の主な発言」から抜粋したものである。)
・ブッシュ米大統領・・・非常に生産的なサミットだった。成長を促進する経済政策を取るべきだとの共通理解があった。保護主義を認めないことでも合意した。
・サルコジ仏大統領・・・今回の会議は歴史的なものだった。問題の原因、対応に際しての基本原則、行動計画の実施時期についても明示できた。G8体制が弱まったわけではないが、21世紀にふさわしい新秩序が必要だ。
・ブラウン英首相・・・首脳宣言は抽象的な言葉の声明ではない。これは「新ブレトンウッズ体制への道だ。
・メルケル独首相・・・行動計画は来年3月末までに行動に移される。これは新しいスタートである。
・シン印首相・・・新興国は今回の危機の原因ではなく、金融危機の最大の犠牲者だ。
・メドベージェフ大統領・・・今回の合意に基づき、世界が新たな金融関係を築くことができる。
・胡錦涛中国主席・・・中国は金融関連の国際機関の融資能力増強を支持する。危機の原因は不適切なマクロ経済政策や金融監督の失敗など多岐にわたる。
・ルラブラジル大統領・・・G8はもはや存在意義はない。グローバル化した今日の世界では新興国経済はもっと考慮されなくてはならない。
・ラッド・豪首相・・・グローバル経済の主なプレイヤーは決断のバスに乗り込むべきだ。
・ハーパー加首相・・・先進国と途上国が一緒に行動する空前のプロセスの始まりだ。この現実がチェンジだと思う。
・李明博韓国大統領・・・先進国だけで扱ってきた重要課題がG20で合意されたことは今世紀の国際社会で最も重要な出来事だ。
我が国の麻生首相も負けてはいない。「IMFの緊急融資資金として外貨準備から1000億ドルを提供する」と最も踏み込んだ具体的発言をしている。世界は今、新しい金融秩序形成に向けて動きだした。米国覇権以後を睨んだ世界各国の駆け引きが始まった。「各国首脳の主な発言」というのは日本経済新聞が取捨選択したもので、報道された事実以外にもいろいろな発言をしているのであろう。それを斟酌しても主要国首脳が「米国覇権はすでに終わった」と感じている雰囲気は窺える。特に、サルコジ仏大統領の「21世紀にふさわしい新秩序が必要だ」、メドベージェフ露大統領の「今回の合意に基づき、世界が新たな金融関係を築くことができる」、ルラブラジル大統領の「G8はもはや存在意義はない」、ブラウン英首相の「これは、新ブレトンウッズ体制への道だ」などの発言に共通するのは、「米国が支配する金融秩序は終わった。新しい金融秩序を構築すべき」と考えている様子である。
従来、世界経済の運営の在り方に関して「発言権がなかった」新興各国が、政治の前面に躍り出た。徳川幕府の専制政治に「沈黙を守ってきた」薩摩・長州・土佐・福井松平などの各藩が、幕末になって、幕政に関与し始めたのと同じである。幕府権力が衰退したため、幕府だけでは判断できず「有力諸藩の意見を聞いて政策を決める」という時代になった。徳川幕府は薩摩・土佐藩などの意見を受け入れ「公武合体」路線をとったが、時を経ずして「大政奉還」に追い込まれた。英仏独が福井・松平藩、ロシアが長州藩、中国が薩摩藩、インドとブラジルが土佐・佐賀藩だといえようか。我が国は、会津藩?長岡藩?それとも伊達藩?現在、我が国の位置は最後まで幕府を支えた「東北列藩同盟」だろう。
明治維新後の内戦で征伐され北海道に流罪となった。そろそろ、津・伊勢の藤堂藩、近江の彦根藩ほかの如き「巧妙な立ち回り」に転じる時期ではなかろうか。「幕府と一蓮托生」と考え御奉公していると「2階に上げられハシゴを外される」こともある。徳川宗家・御三家が最初に寝返ったのは歴史的事実である。「義を貫いて死んだ」会津藩は文学のテーマとしては面白いかもしれぬが、家臣一同並びに庶民は耐えがたき災難を被った。藩主が君主豹変できない堅物であったため、家臣一同は地獄の苦しみを味わった。
戦略的な思考ができない堅物の藩主を敬愛し、朝廷軍の筆頭である長州藩を恨むのを会津士魂というのであろうが、合理的な心理作用ではない。もっとも、「松の廊下」で殺傷に及んだ浅野家藩主も「短絡的行為」を非難されず、「人格高潔」と喧伝されるのであるから不可解ではある。我が日本民族の中に「滅びの美学」が宿っているのかもしれぬ。「士は己を知る者のために死す」という自己陶酔の観念が宿っているのかもしれぬ。個人が「自己陶酔」に陥って「滅びの道」を選択するのは自由である。だが、1億3千万国民を率いる政府が「滅びの美学」に浸ってもらっては困る。明治の藩閥政治は「西高東低」であった。だから政治家も軍人も臨機応変に行動できた。大正・昭和と時代を経るにつれ、政治家も軍人も「東高西低」になったのではないか。合理的精神が失われ、観念的・思弁的・自己陶酔的精神が台頭した。それが我が国を日中戦争、大東亜戦争、第二次世界大戦に突き進ませたのではないか。
我が日本列島は中央構造線を境界として植生が異なっている。日本人の体質も西日本型と東日本型があるのではないか。西の合理主義と、東の観念主義(自己陶酔主義)に分けられるのではないか。麻生太郎が西日本型であるとすれば、小沢一郎は東日本型である。表面上は実利主義者の麻生と、政略本位主義者の小沢に見えるが、彼らの精神構造を一皮剥いたならば、合理主義(麻生)と観念主義・自己陶酔主義(小沢一郎)に分類できると思う。21世紀。金融サミット(G20)で、新帝国主義時代の扉が開いた。我が国は「明治の合理主義(麻生)」を選ぶか、「大正・昭和の観念的・自己陶酔主義(小沢)」を選ぶかの岐路に立っている。すべては国民の判断にかかっている。筆者は、西の合理主義を選ぶ。自己陶酔に浸って自滅する道を選びたくないからだ。
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▼ねこの次は犬の駅長だ!(江草 乗)
和歌山電鉄貴志川線の貴志駅にいるねこの駅長「たま」は写真集も出てものすごく有名になった。わざわざたまに逢うためにやってくる観光客もいたりして、人間の駅長がいた頃よりも貴志駅の売り上げは伸びたとさえ言われる。もちろんねこが実際の駅の業務などできるわけないのだが、そこにいるというだけで行き交う人々の心を癒してくれたのである。さて、その話題に便乗してこっちでも一発話題性を狙ったのか、今度は犬の駅長である。岩手県だ。
「ボク、駅長だワン!いわて銀河鉄道で待ってるよ」
ヨークシャーテリアの愛犬マロン(8歳、オス)は、制服姿もかわいい駅長さん。岩手県一戸町の奥中山高原駅。電車が着くたびに、ホームで乗客を出迎え、得意そうに改札口に先導する。1日の利用客が400人ほどのひっそりとした山あいの駅に、週末になるとマロン目当ての観光客が訪れる。地元で生まれ育ち、鉄道に縁がなかったが、1999年に町職員から声を掛けられ、第3セクターになる前のJR時代から委託駅員を務める。「愛犬を交通事故で失ったことがあり、子犬のマロンを自宅に残しておけなかった」。8年前から、マロンと勤務するようになった。改札口に座り、人が近づくと、ほえて知らせてくれ、パトロールも怠らない。客たちの口コミで広がった人気に、厳しい経営が続く会社が目を付け、今年6月に名誉駅長となった。制服と制帽も贈られ、今月には大手出版社から写真集が売り出された。「私の元気の源」というマロンと一緒に、これからも「利用客の笑顔が絶えない駅にしたい」と願っている。(盛岡支局 鈴木希)(2008年11月16日13時47分 読売新聞)
▼ねこの次は犬の駅長だ!
その愛らしさが話題となり、ついにこちらも[ねこの駅長の「たま」同様に写真集の発売となったのである。「イヌの駅長」写真集出たけど、それが何か? 2008年11月12日(水)20時38分配信 J-CASTニュース
岩手県にあるIGRいわて銀河鉄道の奥中山高原駅。一見、何の変哲もない、のどかな駅だ。しかし、この駅には大きな秘密が隠されていた。なんと、ここの駅長さんは「イヌ」なのだ!8歳になるオスのヨークシャー・テリアで、名前は「マロン」という。
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