頂門の一針
メイル・マガジン「頂門の一針」 1378号
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きりたんぽ鍋怖い
━━━━━━━━渡部 亮次郎
冬になると「鍋料理、鍋料理は秋田、秋田はきりたんぽ鍋」となるらしく、関係ないはずの秋田県南のみやげ物店からの案内状に「きりたんぽ鍋材料一式」が入ってくる。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』が<きりたんぽ(切蒲英)は、秋田県の郷土料理>と書くからだ。きりたんぽ発祥の地は戊辰戦争以前は南部藩だった北部の「鹿角(かづの)」である。私の生まれ育った旧八郎潟周辺(県中央部)では、「だまこもち」だ。きりたんぽは、つぶした粳米のご飯を杉の棒に竹輪のように巻き付けて焼き、棒から外して、食べやすく切った物をいう。鶏がらのだし汁に入れて煮込んだり、味噌を付けて焼いて食べたりする。秋田県内では、冬場に学校給食のメニューとなる。これに対して「だまこもち」は同じく潰したご飯(新米)をピンポン玉ぐらいの大きさに丸め、きりたんぽと同じく鶏だしの鍋で煮込んで食べる。左党はもちを食べるより、鍋の具を肴に酒を呑む方が主だから、もちは翌朝に、味がよくしみた奴を串刺しにして囲炉裏で焼いたのが却って美味いといったものだ。最近では全国で食べられているきりたんぽときりたんぽ鍋。たんぽを切る前の段階でのきりたんぽのことを指し、ほとんどの人がこれを「きりたんぽ」と思い込むが、切っていないのは只の「たんぽ」。「たんぽ」とは本来、稽古用の槍につける綿を丸めて布で包んだものを指し、杉(秋田杉)の棒に、半殺し(半分潰すという意味)のご飯を巻き付けたところがたんぽをつけた槍(たんぽ槍)に似ていることからその名が付いた。 秋田県北部(現在の鹿角市周辺)に住むマタギ(猟師)の料理が起源とされる。マタギが山から帰った際、残した飯を潰して棒につけ焼き、獲物のヤマドリや山菜、キノコとともに煮たり、味噌をつけて食べたりしたとされている。 家庭料理であることから、鍋に入れる鶏肉に決まりはなかったが、比内地鶏が有名になったことをきっかけに、比内地鶏の産地である、大館市でセットで売り出すことに成功し本場の地位を確立し、その後秋田県の郷土料理として広く親しまれるようになった。この時大館市が発祥の地として売り出そうとしたため、発祥の地を自負する鹿角市と発祥争いとなったが、現在では鹿角市が発祥、大館市が本場を呼称することで落ち着いた。22歳から23歳にかけて大館市に記者として駐在した。年末の忘年会はどこも会場は北秋クラブ、料理はきりたんぽ鍋。飽きた。爾来、きりたんぽ怖い、鶏怖い、だ。「だまこもち」も食べたくない。一方で県北部が起源であるため、由利本荘市、大仙市、横手市、湯沢市周辺の県南部では「きりたんぽ」は北部ほどのなじみはない。
きりたんぽ鍋の作り方。
鶏(比内地鶏)のガラでとっただし汁をベースに、こいくち醤油、酒と砂糖(または味醂)で醤油ベースのスープを作る。煮え難い順に、ゴボウ、(しらたき)、(サトイモ)、(卵巣を含む鷄モツ)、マイタケ(金茸、銀茸)、比内地鶏、(つみれ)を並べ中火で煮立てる。きりたんぽとネギを入れ、味が染みる直前でセリを投入する。セリに火が通ったら完成。(カッコ内はオプションとして好まれるもの)比内地鶏が品種開発される以前は比内鶏のものを用いていた。比内地鶏が手に入らない場合はブロイラーのトリガラ、もも肉、鳥皮、ネクタイ(首の肉)で代用すると良い味が出る。基本的に鷄ベースのキリっとした醤油スープ。具材については邪道とされるものがいくつかあり、甘味と水分が多く出る白菜、風味が変わってしまう魚肉(竹輪などの練りもの)、匂いが変わるニンジン、風味が変わるシイタケは入れない。基本はゴボウ、鷄肉、マイタケ、ネギ、たんぽ、セリの6種である。
・みそつけたんぽ :焼いたたんぽに味噌を塗って食べるもの。みそたんぽとも呼ばれる。
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民主党は点を得たか
━━━━━━━━━花岡 信昭
田母神俊雄・前空幕長の参院招致は、結果として、田母神氏の一貫した姿勢が浮き彫りにされたことで終わった。民主党はあれほどいきまいた割には、いったい何を引き出したのか、どうも定かではない。勝負あった、というのもおかしいが、どうも民主党にはマイナスになったような気がする。文民統制のあり方をとことん追求するのが民主党の役割だったと思うが、生煮えのまま終始した。幕僚長を国会同意人事にせよ、と主張する民主党だが、その一事をもってしても、「政治と(事実上の)軍」の関係をめぐる見解のおかしさがついてまわる。自衛隊のトップはそのときの政権、首相が決めるべきことだ。その人事が政争に巻き込まれるようなことになったら、国際社会であなどられるだけだ。ただでさえ国会同意人事が多すぎると指摘されているのだから、幕僚長も国会同意をと主張する民主党は「悪乗り」しているだけに見える。そのあたりの不徹底さが参考人質疑にもにじんでしまった。それにしても、この注目される田母神氏招致を地上波テレビのどこも中継しないというのはどういうことか。
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きりたんぽ鍋怖い
━━━━━━━━渡部 亮次郎
冬になると「鍋料理、鍋料理は秋田、秋田はきりたんぽ鍋」となるらしく、関係ないはずの秋田県南のみやげ物店からの案内状に「きりたんぽ鍋材料一式」が入ってくる。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』が<きりたんぽ(切蒲英)は、秋田県の郷土料理>と書くからだ。きりたんぽ発祥の地は戊辰戦争以前は南部藩だった北部の「鹿角(かづの)」である。私の生まれ育った旧八郎潟周辺(県中央部)では、「だまこもち」だ。きりたんぽは、つぶした粳米のご飯を杉の棒に竹輪のように巻き付けて焼き、棒から外して、食べやすく切った物をいう。鶏がらのだし汁に入れて煮込んだり、味噌を付けて焼いて食べたりする。秋田県内では、冬場に学校給食のメニューとなる。これに対して「だまこもち」は同じく潰したご飯(新米)をピンポン玉ぐらいの大きさに丸め、きりたんぽと同じく鶏だしの鍋で煮込んで食べる。左党はもちを食べるより、鍋の具を肴に酒を呑む方が主だから、もちは翌朝に、味がよくしみた奴を串刺しにして囲炉裏で焼いたのが却って美味いといったものだ。最近では全国で食べられているきりたんぽときりたんぽ鍋。たんぽを切る前の段階でのきりたんぽのことを指し、ほとんどの人がこれを「きりたんぽ」と思い込むが、切っていないのは只の「たんぽ」。「たんぽ」とは本来、稽古用の槍につける綿を丸めて布で包んだものを指し、杉(秋田杉)の棒に、半殺し(半分潰すという意味)のご飯を巻き付けたところがたんぽをつけた槍(たんぽ槍)に似ていることからその名が付いた。 秋田県北部(現在の鹿角市周辺)に住むマタギ(猟師)の料理が起源とされる。マタギが山から帰った際、残した飯を潰して棒につけ焼き、獲物のヤマドリや山菜、キノコとともに煮たり、味噌をつけて食べたりしたとされている。 家庭料理であることから、鍋に入れる鶏肉に決まりはなかったが、比内地鶏が有名になったことをきっかけに、比内地鶏の産地である、大館市でセットで売り出すことに成功し本場の地位を確立し、その後秋田県の郷土料理として広く親しまれるようになった。この時大館市が発祥の地として売り出そうとしたため、発祥の地を自負する鹿角市と発祥争いとなったが、現在では鹿角市が発祥、大館市が本場を呼称することで落ち着いた。22歳から23歳にかけて大館市に記者として駐在した。年末の忘年会はどこも会場は北秋クラブ、料理はきりたんぽ鍋。飽きた。爾来、きりたんぽ怖い、鶏怖い、だ。「だまこもち」も食べたくない。一方で県北部が起源であるため、由利本荘市、大仙市、横手市、湯沢市周辺の県南部では「きりたんぽ」は北部ほどのなじみはない。
きりたんぽ鍋の作り方。
鶏(比内地鶏)のガラでとっただし汁をベースに、こいくち醤油、酒と砂糖(または味醂)で醤油ベースのスープを作る。煮え難い順に、ゴボウ、(しらたき)、(サトイモ)、(卵巣を含む鷄モツ)、マイタケ(金茸、銀茸)、比内地鶏、(つみれ)を並べ中火で煮立てる。きりたんぽとネギを入れ、味が染みる直前でセリを投入する。セリに火が通ったら完成。(カッコ内はオプションとして好まれるもの)比内地鶏が品種開発される以前は比内鶏のものを用いていた。比内地鶏が手に入らない場合はブロイラーのトリガラ、もも肉、鳥皮、ネクタイ(首の肉)で代用すると良い味が出る。基本的に鷄ベースのキリっとした醤油スープ。具材については邪道とされるものがいくつかあり、甘味と水分が多く出る白菜、風味が変わってしまう魚肉(竹輪などの練りもの)、匂いが変わるニンジン、風味が変わるシイタケは入れない。基本はゴボウ、鷄肉、マイタケ、ネギ、たんぽ、セリの6種である。
・みそつけたんぽ :焼いたたんぽに味噌を塗って食べるもの。みそたんぽとも呼ばれる。
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民主党は点を得たか
━━━━━━━━━花岡 信昭
田母神俊雄・前空幕長の参院招致は、結果として、田母神氏の一貫した姿勢が浮き彫りにされたことで終わった。民主党はあれほどいきまいた割には、いったい何を引き出したのか、どうも定かではない。勝負あった、というのもおかしいが、どうも民主党にはマイナスになったような気がする。文民統制のあり方をとことん追求するのが民主党の役割だったと思うが、生煮えのまま終始した。幕僚長を国会同意人事にせよ、と主張する民主党だが、その一事をもってしても、「政治と(事実上の)軍」の関係をめぐる見解のおかしさがついてまわる。自衛隊のトップはそのときの政権、首相が決めるべきことだ。その人事が政争に巻き込まれるようなことになったら、国際社会であなどられるだけだ。ただでさえ国会同意人事が多すぎると指摘されているのだから、幕僚長も国会同意をと主張する民主党は「悪乗り」しているだけに見える。そのあたりの不徹底さが参考人質疑にもにじんでしまった。それにしても、この注目される田母神氏招致を地上波テレビのどこも中継しないというのはどういうことか。
当然、NHKが中継するものと思っていたら、時間になってもやらない。あわてて、パソコンを開き、国会テレビを見ようとしたら、このところしばらく見ていなかったためか、あるいは料金を支払っていなかったのか、パスワードなどを入れても出てこない。わが家はケーブルテレビだが、あちこち探しまくって、やっと「日テレニュース24」で中継しているのを見つけた。ところがここも途中で定時ニュースに切り替わってしまった。知人からのメールだと、参院テレビもパンクして見られなかったという。これだけ多チャンネル時代になったというのに、関心を呼んだ国会中継を十分にやらない。これは日本のテレビの世界がどこかおかしいことを意味する。テレビ中継が十分に行われないことが事前に分かっていたら、国会記者会館か参院委員会室に出向いたのだが、その時点では、もう間に合わなかった。ともあれ、参考人聴取のポイントは、以下の産経イザニュースの詳報項目でほぼ分かる。
・(1)「後世の歴史の検証に耐えうる質疑を」委員長冒頭発言
・(2)「村山談話の見解と私の論文は別物」田母神氏
・(3)浜田防衛相「憲法に関し見解を述べることは一概に禁止されてない」
・(4)「自衛官にも言論の自由。どこが悪かったか審理してもらった方が…」
・(5)「意見が言えないと…どこかの国と同じくなっちゃう」
・(6)「日本を語るワインの会に都合3回ほど出席した」
・(7)「日本の国はいい国だったと言ったら解任された」
・(8)「yahooでは58%が私を支持している」
・(9)「国家観なければ国は守れない」
・(10)「カリキュラムの中身は把握してない」浜田防衛相
・(11・完)「日本だけが悪いと言われる筋合いはない」
野党側の追及のポイントは、田母神氏と元谷アパグループ代表との「癒着」をあぶりだすところにあったようだが、これも不発に終わった。
浜田防衛相はもっぱら、「早く辞めてもらうために」定年退職の手段を選んだことを強調した。「立場上、不適切」で通している麻生首相といい、政府側の対応はそれはそれで分かる。田母神氏がそのまま在職していたら、中国や韓国は指弾し続けなくてはならない。早期に退職となったことで、抑制された反応でおさめることが可能になる。田母神氏の参考人聴取は、政府側の対応の「巧みさ」をも浮き彫りにする結果に終わった。民主党は田母神氏や政府側を立ち往生させるだけの論理や事実関係の把握ができていないのなら、参考人聴取をと声高に叫ばないほうがよかった。「非力さ」が伝わっ た。
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中国高官の覆面座談会
━━━━━━━━━━櫻井よしこ
「アメリカの外交政策に、拉致問題が影響を及ぼすことなんてありっこない」「最初からわかり切ったこと」「それをあたかも希望があるように報じてきた」「日本人って、その辺はお人好しだよね。われわれにはありがたいけどね」――。ここで「われわれ」の立場から日本を論じているのは、中国外務省の課長補佐である。彼の指摘のように、米国は10月10日に北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除した。中国人課長補佐は、今の日本の立場は1972年の米中国交正常化当時と「まったく同じ」とも語る。 彼は、米中接近の結果、日本は取り残され苦汁をなめさせられると言っているのだ。この種の見方は、日本でもつとに指摘されてきた。目新しくはないが、中国がこのように見ていることを確認する点において、興味深い。> 彼の発言は今年6月の座談会でのものだ。中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰氏が、自身の人脈で集めた4人の中央官僚による座談会だ。ちなみにその場でほぼ“言いたい放題”で語っているのは外務省課長補佐のほかに、「泣く子も黙る武装警察部隊北京総隊の大佐、国際協力機関の職員、国家シンクタンク日本担当研究員」である。
これらの発言は『中国官僚覆面座談会 お人好し日本人フォーエバー!』(小学館)にまとめられている。> 同書には、驚くほど率直な中国人の考え方、感じ方が吐露されている。たとえば、北京五輪について、五輪開催が「こんなに大変なことだとは誰も思わなかった」と語る。> 異民族弾圧や環境問題で非難され、とにかく「無事に祭典を終えられれば、それで御の字」が現実だと告白する。開会式への入場切符は、政府が一万枚も手元に置いて、素性の確かな人間だけを入れたそうだ。国内での聖火リレーが当初予定規模の半分に縮小されたことで、中国のメンツは損なわれたが、それも、もういいという感じで語っている。> 中国人がこんな弱気を吐いているのである。司会の富坂氏が、中国をステレオタイプの視点で見てはならないと繰り返し強調する意味がよくわかる。> 彼らのひと言からさまざまな中国の実情が見えてくる。中国では共産党と人民解放のどちらが優位に立つかについて、軍は党の指導下にあるとする見方と、党が軍に遠慮する立場だとの見方に分かれる。>
『覆面座談会』では、全員がおのおの次のように指摘する。「中国で盛んに議論され始めているのが軍の国家化」「軍は国軍でなく、今も党の軍隊」「四川大地震で一早く現地入りした温家宝首相には軍を統括する権限はなく、軍は動かなかった」「党序列三位で、対外的には胡錦濤主席に次いでナンバー2にも映る総理は、党中央軍事委員会のメンバーですらない」。> つまり、彼らは、党には軍を動かす力はないと言っているのだ。四川大地震で軍の救援活動が功を奏さなかったもう一つの理由は、同地域の核関連施設や軍事施設を落ち着かせ、そこで働く人びとの大量脱出を止めることが最優先されたからだ。同地域を走る1,600キートルの石油輸送管の安全保護も、人命救助に優先された。瓦礫の下の幾万の命は、放置するのだという。> 彼らが語る中国社会の腐敗の実態は驚くしかない。倫理観などには目もくれない彼らは、それでも自信を持って言う。
米中戦わば、中国は戦争を貫徹できるが米国にその力はない、つまり、勝利するのは中国だと。さらに言う。台湾と戦争になれば、中国株を買えと。戦争で中国経済がダメージを受けるなどとはまったく考えていないのだ。> そしてダメ押しをする。東シナ海の日中共同開発は「中国の大勝利」であり、米中接近、米朝接近のなかで、「日本は惨めなドタバタ外交」を展開する運命にあると。彼らの本音を知るために、一読をお勧めしたい書である。(週刊ダイヤモンド)
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・(1)「後世の歴史の検証に耐えうる質疑を」委員長冒頭発言
・(2)「村山談話の見解と私の論文は別物」田母神氏
・(3)浜田防衛相「憲法に関し見解を述べることは一概に禁止されてない」
・(4)「自衛官にも言論の自由。どこが悪かったか審理してもらった方が…」
・(5)「意見が言えないと…どこかの国と同じくなっちゃう」
・(6)「日本を語るワインの会に都合3回ほど出席した」
・(7)「日本の国はいい国だったと言ったら解任された」
・(8)「yahooでは58%が私を支持している」
・(9)「国家観なければ国は守れない」
・(10)「カリキュラムの中身は把握してない」浜田防衛相
・(11・完)「日本だけが悪いと言われる筋合いはない」
野党側の追及のポイントは、田母神氏と元谷アパグループ代表との「癒着」をあぶりだすところにあったようだが、これも不発に終わった。
浜田防衛相はもっぱら、「早く辞めてもらうために」定年退職の手段を選んだことを強調した。「立場上、不適切」で通している麻生首相といい、政府側の対応はそれはそれで分かる。田母神氏がそのまま在職していたら、中国や韓国は指弾し続けなくてはならない。早期に退職となったことで、抑制された反応でおさめることが可能になる。田母神氏の参考人聴取は、政府側の対応の「巧みさ」をも浮き彫りにする結果に終わった。民主党は田母神氏や政府側を立ち往生させるだけの論理や事実関係の把握ができていないのなら、参考人聴取をと声高に叫ばないほうがよかった。「非力さ」が伝わっ た。
━━━━━━━━━━
中国高官の覆面座談会
━━━━━━━━━━櫻井よしこ
「アメリカの外交政策に、拉致問題が影響を及ぼすことなんてありっこない」「最初からわかり切ったこと」「それをあたかも希望があるように報じてきた」「日本人って、その辺はお人好しだよね。われわれにはありがたいけどね」――。ここで「われわれ」の立場から日本を論じているのは、中国外務省の課長補佐である。彼の指摘のように、米国は10月10日に北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除した。中国人課長補佐は、今の日本の立場は1972年の米中国交正常化当時と「まったく同じ」とも語る。 彼は、米中接近の結果、日本は取り残され苦汁をなめさせられると言っているのだ。この種の見方は、日本でもつとに指摘されてきた。目新しくはないが、中国がこのように見ていることを確認する点において、興味深い。> 彼の発言は今年6月の座談会でのものだ。中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰氏が、自身の人脈で集めた4人の中央官僚による座談会だ。ちなみにその場でほぼ“言いたい放題”で語っているのは外務省課長補佐のほかに、「泣く子も黙る武装警察部隊北京総隊の大佐、国際協力機関の職員、国家シンクタンク日本担当研究員」である。
これらの発言は『中国官僚覆面座談会 お人好し日本人フォーエバー!』(小学館)にまとめられている。> 同書には、驚くほど率直な中国人の考え方、感じ方が吐露されている。たとえば、北京五輪について、五輪開催が「こんなに大変なことだとは誰も思わなかった」と語る。> 異民族弾圧や環境問題で非難され、とにかく「無事に祭典を終えられれば、それで御の字」が現実だと告白する。開会式への入場切符は、政府が一万枚も手元に置いて、素性の確かな人間だけを入れたそうだ。国内での聖火リレーが当初予定規模の半分に縮小されたことで、中国のメンツは損なわれたが、それも、もういいという感じで語っている。> 中国人がこんな弱気を吐いているのである。司会の富坂氏が、中国をステレオタイプの視点で見てはならないと繰り返し強調する意味がよくわかる。> 彼らのひと言からさまざまな中国の実情が見えてくる。中国では共産党と人民解放のどちらが優位に立つかについて、軍は党の指導下にあるとする見方と、党が軍に遠慮する立場だとの見方に分かれる。>
『覆面座談会』では、全員がおのおの次のように指摘する。「中国で盛んに議論され始めているのが軍の国家化」「軍は国軍でなく、今も党の軍隊」「四川大地震で一早く現地入りした温家宝首相には軍を統括する権限はなく、軍は動かなかった」「党序列三位で、対外的には胡錦濤主席に次いでナンバー2にも映る総理は、党中央軍事委員会のメンバーですらない」。> つまり、彼らは、党には軍を動かす力はないと言っているのだ。四川大地震で軍の救援活動が功を奏さなかったもう一つの理由は、同地域の核関連施設や軍事施設を落ち着かせ、そこで働く人びとの大量脱出を止めることが最優先されたからだ。同地域を走る1,600キートルの石油輸送管の安全保護も、人命救助に優先された。瓦礫の下の幾万の命は、放置するのだという。> 彼らが語る中国社会の腐敗の実態は驚くしかない。倫理観などには目もくれない彼らは、それでも自信を持って言う。
米中戦わば、中国は戦争を貫徹できるが米国にその力はない、つまり、勝利するのは中国だと。さらに言う。台湾と戦争になれば、中国株を買えと。戦争で中国経済がダメージを受けるなどとはまったく考えていないのだ。> そしてダメ押しをする。東シナ海の日中共同開発は「中国の大勝利」であり、米中接近、米朝接近のなかで、「日本は惨めなドタバタ外交」を展開する運命にあると。彼らの本音を知るために、一読をお勧めしたい書である。(週刊ダイヤモンド)
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言うことが非常にむかつく。
日本をなめきっている。
四川省のガレキの下のチュウゴク人被害者たちのことは
最初から救う気がゼロだったんだな。
チュウゴク軍は、すでに共産党を支配していて、事実上
軍事国家になっているんだな。
日本はこんなになめられて、かわいそう!!
日本はこんなになめられて、かわいそう!!
赤ちゃんが飲む粉ミルクにメラミン樹脂を入れるような人間が
大勢集まってできている国だから、日本人の想像しがたいよう
な、残酷性がある国なんだと思う。民族性だな。
こんな人間というより、ドライすぎて恐い連中に東シナ海の
ガスも吸われっぱなしになっていて、
年に2000人も留学生が入ってきて、卒業生は半分、住み
着いているし、まだまだ100万人呼び込むなどと
言っているし、不安だ。日本の法律は、性格が悪い人用に
整備されていない。誰が赤ちゃんの飲むミルクに
メラミン樹脂を入れると考えるだろうか。
チュウゴク人にしかできないような、恐ろしいことです。
また、法輪功という宗教が嫌いだからと言って、
病院の地下牢に、大勢拉致してきて、臓器を抜いて
商売した後は、生きたまま焼却炉に入れて処分するなんて
日本人では考えられないことだが、チュウゴク人は、
さらっとやってしまう。恐ろしい連中だ。
チベット人のことも、昔は貧乏だったが、今は前よりも
豊かになったから、今の方がよくなったなどと
侵略した方がいいことのようにさらっという。
そう。骨の髄まで、共産党の教えがしみこんでしまっていて
幹部たちですら、自分のついたウソに騙されて、自分たちが
正しいと信じ込んでいる。話せば分かるところがまだある
アメリカ人とは全然違う。日本人は、お人よしかもしれない
けれど、世界の中では、非常に道徳的なところがある立派な
国民だ。
でも、チュウゴク人の下劣さを日本人はもっと勉強しないと
いけない。隣に、こんな恐ろしい非道徳的な民族がいると
いうことに、もっと、危機感を感じないといけない。はっきり
言うと、政治家は、チュウゴク人並みに性格が悪く、
気が強い人がならないと、福田元首相のような人では、
外国と交渉などしても、日本が損するばっかりで、
どうしようもない。もちろん日本を愛する人でないと
いけないんですよ。政治に使うべきお金で不動産を買っている
ような自分のことだけ大事にする人は、政治の世界から
出て行けといいたい。