韓国人の女に長期在留資格を取得させるため偽装結婚を仲介したとして、警視庁組織犯罪対策一課組織と本所署などは電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで、東京都墨田区江東橋、結婚相談所従業員、秋葉広仲容疑者(62)=同容疑で逮捕=を再逮捕、内縁関係の宣教師、安津畑節子容疑者(50)=同=を同容疑などで追送検した。
安津畑容疑者は昭和63年に結婚相談所を設立。20年間に約300組を偽装結婚させ、約3億円を得たとみられる。
調べでは、2人は韓国人のエステ店員の女(37)に長期在留資格を取得させるため、平成19年11月13日、日本人の麻雀店員の男(52)との婚姻届を区役所に提出させた疑い。
2人は韓国の雑誌に結婚相談所の宣伝を出すほか、東京・上野公園で炊き出しなどを行い、独身のホームレスに偽装結婚を持ちかけていた。韓国人が支払う偽装結婚の代金は約150万円。50万円を相手の日本人に渡し、残り100万円を2人で分けていた。
安津畑容疑者は「最初は普通の結婚相談所をやっていたが、経営が苦しくなり、偽装結婚を始めた」と容疑を認めている。
偽装結婚した2人は教会で結婚式を挙げ、その写真を入国管理局に提出して、入管を信用させていた。安津畑容疑者は入管の審査前に、“偽装夫婦”に家の間取りや前日に食べたものを口裏合わせさせる勉強会を開催。在留資格を得られるまで、金を取っていたという。
2人はホームレスに「偽装結婚してくれる人を紹介してくれたら金を払う」などと話していたが、ホームレスの1人が「仲介料が入らない」と警視庁に情報を寄せたことから、犯行が発覚した。http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080711/crm0807111253028-n1.htm
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【明解要解】残留孤児の2世・3世がマフィア化 同胞からみかじめ料取り勢力拡大 (1/3ページ)~~~~中国残留孤児の2世、3世が中心となった中国マフィアが、東京・池袋の繁華街で同胞の中国人が経営する店にみかじめ料を要求するケースが増えている。2世、3世は在留資格を持ち、摘発されても原則として強制送還されない。このため被害者は報復を恐れ警察に通報せず、マフィアは安定した資金源を得て組織を拡大させているという。警視庁は「ほかの不良外国人や暴力団と対立する危険性もある」と警戒している。(社会部 高久清史、太田明広)
中華料理店、本場の食材が並ぶ物産店、中国語の雑誌を販売する書店、中国人向け美容室…。JR池袋駅の半径500メートル以内には約200の中国系店舗が点在する。池袋は日本語学校がある高田馬場や目白などに近く、中国人留学生が集まるため、繁盛している店も多い。こうした店が中国人マフィアに狙われている。
警視庁は今年5月21日、池袋周辺のカラオケ店で中国人店長に暴行して重傷を負わせたとして、中国人マフィア「金山グループ」の幹部ら4人を傷害容疑で逮捕した。金山グループは約30人のメンバーで構成。中国人が経営する店にみかじめ料を要求し、断られると看板を壊すなどの嫌がらせ行為を繰り返していた。このカラオケ店にも昨年10月、月5万円のみかじめ料を求めて断られており、警視庁は見せしめのために暴れたとみている
5月28日には、都内で最大の中国人マフィア「大偉グループ」のナンバー2の男ら5人が覚せい剤取り締まり法違反容疑で警視庁に逮捕された。大偉グループは200人ものメンバーを抱え、池袋のほか錦糸町や上野、新宿・歌舞伎町といった都内の繁華街で暗躍。覚醒(かくせい)剤の密売や窃盗に加え、中国人経営の店にみかじめ料を支払わせているとみられている。
警視庁組織犯罪対策2課組織によると、金山、大偉の両グループは中国残留孤児の2世、3世らが中心。2世、3世は正規の在留資格を持ち、「逮捕しても強制送還できないケースもあるため、マフィアの勢力はどんどん拡大している」(捜査幹部)という。
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平成13年ごろまでは、強盗や窃盗を主な収入源にしていた福建、上海マフィアが勢力を誇っていたが、密入国者や不法滞在者で構成されるため、逮捕と強制送還で次々と壊滅に追い込まれた。現在は中国残留孤児の2世、3世のグループが福建、上海出身の不良中国人を配下に置いて、使うこともあるという。捜査幹部は「強制送還されないマフィアを恐れ、被害者がみかじめ料の要求を警察に届け出ない」とも指摘。池袋では昨年夏以降、店舗を経営する中国人らを中心に、チャイナタウン構想も持ち上がっているが、警視庁は、中国人コミュニティーが広がることで、中国人マフィアの資金源が拡大する恐れもあるとみて警戒している。http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080901/crm0809010746005-n1.htm
偽装結婚し子供に国籍=「定住者」資格取得目的か-中国人の女ら逮捕・警視庁
日本人の男と偽装結婚したとして、警視庁に逮捕、起訴された中国人の女が、中国人の男との間に生まれた子供を日本人の男の実子として届け出て、日本国籍を取得させていたことが27日、分かった。
同庁組織犯罪対策1課は、子供に日本国籍を取らせることで、「定住者」などの在留資格取得を容易にし、日本で働き続けようとしたとみて捜査。こうしたケースが確認されたのは初めてという。(2008/10/27-13:05)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200810/2008102700371
ニュース24時:行田・偽の婚姻届提出した疑いでフィリピン人の女逮捕 /埼玉
15日、フィリピン国籍で横浜市中区伊勢佐木町7、飲食店従業員、ノグチ・ネリッサ・ピラピル容疑者(27)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで逮捕。05年11月24日、勤務していた行田市内にある飲食店の経営者の紹介で、客の男との虚偽の婚姻届を行田市役所に提出した疑い。(大宮署調べ)