イスラエルからのニュース
2008年11月5日(水)
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*米国の選挙でオバマ候補の勝利が確実視される中、イスラ
エルでは懸念の声。対イスラエル政策に変化は無いと見ら
れるが、イランには強硬姿勢をやめ、宥和政策に転じる
可能性が高いため。(H,P,Y)
*国防軍がガザで小規模な越境攻撃を行い、ハマスの
メンバー1人を殺害。国防軍兵士の誘拐を目指して攻撃用の
トンネルが掘られていたため、先制攻撃を行ないトンネルを
破壊した。(H,P,Y)
*米国の首脳が変わっても、中東和平への道筋は変わら
ないとリブニ外相。性急に和平への道を歩めば、国の安全
が損なわれる結果になるとして、米国の圧力を拒否する
考えを示した。(H,Y)
*労働党、リクード、メレツがカディマの作成した2009年度
予算に反対する方針を表明。(P)
*ヘルツェルの丘で故ラビン首相の関係者が13回忌。9月
に危うく暗殺を免れたスターンへル氏は「我々は何も学ん
でいない」と語った。国による記念式典は11月9日に
行なわれる。(H,P)
*ヒズボラが、イスラエルとの国境を国連の決定どおりに
受入れる必要はないとの見解を表明。ヒズボラは、シャバ
農園のほか、イスラエル北部の村がレバノン領だと宣言し
ている。(P,Y)
*違法入植拠点の撤去に参加した治安部隊は来世に行く
ことはできないと、シャスの霊的指導者オバデヤ・ヨセフ師
の子息が発言。(Y)
*親の決めた結婚を拒否した19歳の女性を殺害した罪で
兄弟ら4人の実刑が確定。この家族では6年間に8人の
女性が殺された。アラブ系市民の間で同種の事件は多い
が、起訴される例は少ない。(H)
2008年11月6日(木)
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*米国大統領選はオバマ候補が圧勝。オルマート首相は
今月下旬に米国 を訪問し、ブッシュ大統領と最後の会談へ。
中東和平、武器売却など重要事項について合意を目指す。
(H,P)
*ライス国務長官は、今日からイスラエルを訪問。来週に
シナイ半島で行なわれる和平会議を前に意見の調整を
行なう。(H,Y)
*国防軍のガザ侵攻の後、武装組織は30発
のカッサム砲をイスラエル側に
撃ち込んだ。国防軍も砲撃を行なっていた武装
勢力に反撃を行なったため、最終的にハマスの死者数は
6人に達した。(H,P,Y)
*当選したオバマ氏が、首席補佐官にイスラエル系のエマニ
エル氏を指名。同氏はクリントン政権下でも補佐官を勤めた。
(H,P,Y)
*米国ユダヤ人の77%がオバマ候補に投票したことが、出口
調査の結果で判明。4年前と8年前の選挙の際も、ユダヤ人
は7割以上が民主党支持で、この傾向は今回も変わらな
かった。(H,P,Y)
*来週の11日から13日まで米国の国連本部で開催される
宗教対話会議に、ペレス大統領とリブニ外相が出席へ。
イスラエル国内の各宗教代表も代表団に同行する見込み。
(P)
*警察が金曜日にオルマート首相に対して9回目の事情聴取。
容疑の内容などは明らかにされていない。(P)
*政権末期のオルマート首相がシリアとの和平を推進するとの
報道を受 け、ゴラン高原の住民が領土返還反対の広報
キャンペーンを準備中。
ゴラン高原は和平に伴い返還される可能性が高い。(H)
2008年11月7日(金)
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*オルマート首相が大統領選に当選したオバマ氏と電話で
会談。中東和平について米国の姿勢が変わらないことを
確認した。(H,P,Y)
*イランのアフマディネジャド大統領は、オバマ氏に対して
武力を捨て対話をするよう求める祝勝メッセージ。イスラ
エルのリブニ外相は「中東では対話が
弱さと見られる」と懸念を表明した。(H,P,Y)
*昨日もガザから4発のカッサム
砲攻撃。砲撃を行なっていたイスラム聖戦の
メンバー1人を、空軍が殺害した。(H,P,Y)
*労働党のバラク党首が、カディマを「空っぽ」だと酷評。
リクードの経済政策を評してネタニヤフ党首は「サンタ
クロース」だと批判した。
選挙に向け、舌戦が早くも本格化している。(H)
*ハマスがガザでファタハ活動家数十人を拘束。エジプトで
進む和解交渉を妨害するものだと、ファタハがハマスを
批判した。(H)
*レバノン政権がヒズボラに支配されるなら、戦争勃発時に
はレバノン全土が攻撃対象になると、イスラエル政府高官
が語った。(P)
*エルサレムの「寛容博物館」建設予定地で、イスラム教徒
が建設反対のデモ。古代のイスラム教徒の墓地があるとし
て最高裁に申し立てた建設差し止めが却下されたため、
現場で抗議を行なった。(P)
*教皇ピオ12世の列福にユダヤ人が反対していることに、
ローマ教皇 の次の位にあるバチカンの高官が怒りを表明。
ピオ12世はホロコーストの際に沈黙を守ったとして非難さ
れている。(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp