「日本の進路」 日本戦略の研究会
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「日本の進路」 日本戦略の研究会 No.0466 2008/11/06
★ 表題: オバマ氏の次期大統領就任は、日本を大きく苦しめる
水戸昭幸 f9mdd@yahoo.co.jp
◇ 2008年11月4日の投票によって、民主党で極めて演説上手のオバマ氏が次期大統領に当選しました。日本のメディアは「黒人大統領誕生」と書いています。ところが、父親はケニア系黒人ですが、母親は白人であり、黒人の血が入った「混血」と言うべきであります。
(注) 大統領選の開票結果: 州毎の総取り方式のため、勝利州・得票数に
比して、獲得選挙人数の差が拡大する。
獲得選挙人 勝利州 得票数(率)
オバマ氏 349人 28州 6253万票(52%)
マケイン氏 162人 21州 5545万票(46%)
◇ ブッシュ大統領一派の「お節介」(米国一国が世界の警察官役)が、行き過ぎて、イランの泥沼紛争が米国民の反発を買った事に加えて、サブプライムローンに端を発した金融混乱が、共和党マケイン氏の敗因と申せます。
◇ 背後に闇の勢力・国際金融資本グループが控えている「軍産複合体」は、オバマ氏に対して、静かなるも着実な影響力を駆使しようと、密かに狙っています。従って、イラク・アフガニスタンからの米軍の撤収は、「軍産複合体」の受注減となるだけに、非常に困難と予測しております。
◇ オバマ氏は、中・下層民への配慮を手厚くする方針で、海外(国際社会)への手出し(関与)は、大幅に縮減するとの覚悟が重要であります。つまり、米国中心に閉じこもる、いわゆる「モンロー主義化」へ向かう可能性が極めて「大」と言わざるを得ません。
◇ 対米貿易は、輸出・輸入共に相当の落ち込みが予測されます。特に対米輸出を経済の柱に据えているアジア諸国の景気後退は、無視出来ません。また、世界の景気は、当分の間、低迷が必至と申せます。
◇ 米国民主党は、伝統的にChina 贔屓(ひいき)であって、日本パッシング(通過・不干渉)を念頭に置く必要があります。米国の海軍・空軍の幹部は、確かに親日ですが、オバマ政権及び米国民は、日本への関心が希薄との覚悟が重要であります。
◇ 日米軍事同盟の空洞化によって、中東から日本への石油シーレーン防衛も、米軍が本気にならなくなる事態が予想されます。日本の「核武装」に対して、米国側が水面下で、要請して来る恐れ(可能性)を否定出来ません。
◇ 世界の多極化現象によって、自国の安全保障は自国中心になって行かざるを得ません。田母神氏(前航空幕僚長)の持論を、日本として採用する必要性が次第に迫って来ます。
◇ 1945年の敗戦後に押し付けられた「奴隷憲法」に拘泥し、自主防衛体制を放棄し続けていると、日本が壊滅して行きます。