政府見解の誤りこそ正せ!(せと弘幸Blog)
田母神空将の憂国論文を検証す①(せと弘幸Blog)http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52079612.html
反日左翼を震撼させた日本民族の正史
朝日新聞社説~ゆがんだ考えの持ち主の空幕長の暴走に、驚き、あきれ、心胆が寒くなる
こんなゆがんだ考えの持ち主が、自衛隊組織のトップにいたとは。驚き、あきれ、そして心胆が寒くなるような事件である。田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長が日本の植民地支配や侵略行為を正当化し、旧軍を美化する趣旨の論文を書き、民間企業の懸賞に応募していた。
論文には「我が国が侵略国家だったというのはまさに濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)である」など一部の右派言論人らが好んで使う、実証的データの乏しい歴史解釈や身勝手な主張がこれでもかと並ぶ。彼は防衛省内では要注意人物だと広く認識されていた。なのに歴代の防衛首脳は田母神氏の言動を放置し、トップにまで上り詰めさせた。そして政府の基本方針を堂々と無視して振る舞い、それを誰も止めない。
国際関係への影響も深刻だ。自衛隊には、中国や韓国など近隣国が神経をとがらせてきた。長年の努力で少しずつ信頼を積み重ねてきたのに、その成果が大きく損なわれかねない。米国も開いた口がふさがるまい。日本の国益は深く傷ついた。
http://www.asahi.com/paper/editorial20081102.html
この朝日新聞社の社説もそうですが、今日見たテレビのワイドショーに出演しているキャスターや評論家も酷いものでした。根拠がないとか、思い込みが激しいなどと批判しているが、本当にこの人たちは歴史を知っているのかと疑いたくなるコメントばかりでした。
それでは、この田母神空将の論文を歴史的に検証していくことにしましょう。
>日本は19世紀の後半以降、朝鮮半島や中国大陸に軍を
>進めることになるが相手国の了承を得ないで一方的に軍
>を進めたことはない。
>現在の中国政府から「日本の侵略」を執拗に追求されるが、
>我が国は日清戦争、日露戦争などによって国際法上合法的
>に中国大陸に権益を得て、これを守るために条約等に基づいて
>軍を配置したのである。
これは歴史的事実であり、この事実を歪めているのは反日マスコミや左翼勢力に他ならない。
このことについては、当ブログにおいてもこれまで書いてきたことです。
『反中国講座』②
日清・日露戦争とはそのような状況の中で起きたものであり、日本は多大な犠牲を払ってこの戦いに勝利したのである。日露戦争の勝利で得た最大のものは、当時ロシアが清国・満州に持っていた様々な権利であった。これを日本は清国との協議の中で譲渡を受けたものである。政府見解の誤りこそ正せ!(せと弘幸Blog)http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52080273.html
満州に関する日清条約の要約(1905年12月22日)(明治38年)
第1条 清国政府は露國が日露講和条約第5条及び第6条により日本国に対してなしたる一切の譲渡を承諾する。
第2条 日本国政府は清露両国間に締結された租借地並びに鉄道施設に関する原条約に照らし、努めて履行すべきことを承諾する。将来何ら案件の生じたる場合には随時清国政府と協議の上これを定むべし。
このように見てくれば、確かに日本は満州に様々な権利を有することになったが、これは日本が直接支那大陸に戦争を仕掛けて奪い取ったものでないことは明らかだろう。
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/50515146.html
『反中国講座』③
日本は国際社会の要請によって共産主義と戦うためにシベリアに出兵。その後撤兵したが、満州に持つ権益を保持し、共産主義の南下を食い止めるため、支那大陸を分割支配していた地方軍閥の協力を得ながら共産主義と対峙して満蒙国境沿いに展開していた。
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/50521868.html
民族の正史を綴ることの困難さを、我々は改めて今回もまた認識させられた。しかし、このことはいかに困難な作業であっても行なわなければならない。
まさに田母神氏が言うように我が日本国、日本民族は濡れ衣を着せらてしまった。この歴史の捏造を正さなければなりません。いくら困難なことでも、この戦い勝利しなければ日本民族の将来はありません。
このシリーズは今後順次取り上げて紹介したいと思います。
さて、今回この問題で田母神空将を麻生内閣が更迭したことに対して、我々はこれについては大きな失望を抱かざるを得ません。私は麻生総理を断固支持すると表明して来ました。
そのことで私の姿勢に一貫性がないと批判している人がおりますが、これまでの小泉・安倍政権時代もそうでしたが、各個別の案件については是々非々で対応して来ました。
よって、自分では今回も同様な立場での対応を取っているに過ぎません。この問題は「村山談話」や「河野談話」を踏襲せざるを得ない状況を打破しない限り、誰が総理になっても同じような過ちを繰り返すことになります。
戦後社会を肯定するすべての政治勢力が、この問題の責任を負うものであり、これは自民党から民主党、公明党、共産党などの国会に議席を有するすべての政党の責任を同時に追及していかねばならないと思っています。
我々が証拠を示して、「侵略戦争は一方的な見解だ。従軍慰安婦の強制連行はなかった。南京大虐殺なども捏造だ」といくら言っても、「政府見解」で認めているではないか―と言われると反論し難くなるのは事実です。
まず、このような状況を打破していかねばならないと強く痛感しています。そのためにも、この戦いは中途半端な形で終わることは出来ません。
自衛隊の士気を低下させ、 国家安全保障体制を損ねている。
【空幕長更迭】「北朝鮮と同じ」「村山談話に疑問」 田母神氏、記者会見
田母神俊雄前航空幕僚長が3日行った記者会見の要旨は次の通り。
【冒頭発言】
(論文は)国家国民のためという信念に従って書いたもので、自ら辞表の提出はしていない。 解任は自衛隊とともに歩んできた私にとって断腸の思いだ。航空自衛官、 自衛隊全体の名誉が汚されることを何よりも心配する。
日本は古い歴史と優れた伝統を持つすばらしい国家だ。決して「侵略国家」ではない。しかし、 戦後教育による呪縛(じゆばく)が国民の自信を喪失させ、自衛隊の士気を低下させ、 国家安全保障体制を損ねている。自衛隊ほどシビリアンコントロール(文民統制)が 徹底している「軍隊」は世界にない。私の解任で自衛官の発言が困難になったり議論が 収縮したりするのではなく、歴史認識と国家・国防のあり方について率直で活発な 議論が巻き起こることを願う。
【質疑応答】
-この時期に論文を書いた理由は 「日本が21世紀に国家として発展していくためには自虐史観から解放されないと、 日本が自主的な判断で政策がやりにくいと思った。論文がこれほど大騒ぎになるとは 思わなかった。もう日本もそろそろ自由に発言できる時期になったと思った 私の判断が誤っていたかもしれない」
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081103/plc0811032325008-n1.htm
我々はこのような考えを持った真っ当な軍人が、国家防衛の最前線にあって、その任を果たしてきたことに、改めて感謝の念を抱くと同時に誇りに思いました。
もし、これが「日本は侵略国家だ。シナ・朝鮮にはいつまでも謝罪しなければならない。」などと考える人が自衛隊の最高幹部にいたとしたらどうでしょう。
それこそ、安心して我々は暮らすことが出来ない。シナの人民解放軍や北朝鮮の人民軍が攻めてきたら、それでは戦えなくなってしまうでしょう。
田母神空将が「自衛隊員の士気を低下させ、損ねている」と発言していることを、もっと保守派を任じる人は深刻に捉えるべきではないでしょうか。
「政府見解」を金科玉条のごとく崇める必要など一体どこにあるのか?間違った政府見解であるなら、これを正すために声を上げることが大切なことは言うまでもない。
しかし、残念ながらこの政府見解に対して、異議を申し立てる政治家が西村真悟先生をおいて他には一人もいないという、この現実は驚くばかりです。田母神空将が「まるで北朝鮮のようだ」と喝破したことがまさに正論となって聞こえてきます。
「このぐらいのことが言えなくては、自由と民主主義の国ではない。」
これこそ、正鵠を射る指摘であります。政府見解に縛られることで、何も言えなかったら、それこそ暗黒社会の到来と言わずして何と表現すれば良いのか。
さて、田母神空将の論文を検証して行くことにしますが、昨日紹介した、「シナ・朝鮮を侵略したとされるが、相手国の了承を得ないで一方的に軍を進めたことはない。」とする発言に対する歴史的根拠として二つの過去ログを挙げましたが、反論は全くなかったようです。
田母神空将論文の歴史検証
このように一つ一つ検証していけば、この田母神空将の論文に誤りはありません。戦後の虚偽に貫かれた虚妄を撃たれたことで、為政者は狼狽しているのです。
>時間は遡るが、清国は1900年の義和団事件の事後処理を迫ら1901年に我が国を含む11カ国との間で義和団最終議定書を締結した。その結果として我が国は清国に駐兵権を獲得し当初2600 名の兵を置いた「廬溝橋事件の研究(秦郁彦、東京大学出版会)」。(田母神論文より)
「反中国講座」⑥
義和団事件で日本軍を歓迎した北京市民
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/50550317.html