頂門の一針(続き) | 日本のお姉さん

頂門の一針(続き)

たかり屋の空理空論
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平井 修一

急病やケガで救急車を頼んでも、病院に受け入れ体制がなければ適切な医療を受けられず、後遺症や、時には命を落とすこともある。
本人や家族にとって残念無念だが、救急病院が24時間、年中無休で、あらゆる治療に対応できるためには、人的、施設的にべらぼうな費用がかかることは明らかだ。医療の現場はギリギリの体制で、余裕はないだろう。
極端に言えば、土日に一気に10人の重態者が発生し、1ケ所の病院で受け入れることは可能なのか。現状では1人でさえ、運が悪ければ、受け入れができないのだから、とてもできることではないだろう。複数の病院で受け入れてもらうしかないが、体制がなければどうしようもない。

それは改善されるべき事柄だが、先立つものは金だ。脳外科の患者は脳外科医しか手術できないから、すべての病気に対応できる医師と施設をすべての病院が備えなければならない。不可能に近いだろう。
執刀する医師、看護師、麻酔医師、レントゲン技師だって眠るから、「不測の事態に備えて」要員を確保するには今の何倍もの費用がかかるだろう。誰が負担するのか。病院の経営努力は限界だろう。それなら受益者である国民が負うしかない。

医療費の本人負担は保険内の治療であれば通常3割だが、5割にしてもいいのか。救急車も有料化する。診療報酬も引き上げる。消費税10%も受け入れる。年収2000万円以上の患者は全額本人負担とする。
そうした覚悟がないままに「たらい回しは許されない」というのは、まったく空理空論でしかない。負担増は困る、サービスを向上せよ、と無理難題を迫るのはタカリではないか。日本人はそこまで卑しくなったのか。
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「アメリカを買収せよ」考
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前田 正晶

26日夜のこの番組は表題につられて見てしまった。東芝が世界的原子力発電の技術を持つWestinghouseを買収した後の苦労話であった。なかなか見応えもあり考えさせられる内容であったが、問題点も散見された。
先ず、両社にとって問題点と感じたことから挙げてみる。

企業社会の文化の違い:

私は日本の企業がアメリカの会社を支配することになった場合には、英語力よりも「企業社会における文化の違い」が最大の難関になると考えていた。少なくともこの放送されたことからは両社がここを征服していないと懸念された。
東芝は何とかしてW社側にその企業理念や会社経営の方針を理解して貰うべく、副社長を派遣し、経営戦略のプリゼンテーション等も実施して努力していた。
だが、内容がアメリカ人が見れば抽象的・観念的・精神論的であり、東芝の社風で新入社員の頃から教育されてきた者達には理解されても「具体的数字」や「目に見える結果」や「職務分掌規定」等の現実論に馴れ育ったアメリカ社員には「何を求めているのかよく解らない」と言わせていた。

具体的な文化の違い:

東芝の説明の仕方は日本のように社長、役付役員、取締役・本部長、部長、課長、係長、担当者と段階を踏んで経営陣の方針・政策・精神等が伝えられていくことを前提に立っている気がした。
社員は会社のために全力を尽くすという考えであると見えた。だが、アメリカの組織では往々にして本部長の下に全員が横一線に並び、偉さに段階があることは稀である。東芝はここをご存知ではないと思えないのだが。

彼らアメリカ人は会社は生活の糧を稼ぎ出す場であり、精神論は気にしておらず、会社のために尽くすことよりも、自分のために目の前にある各人に与えられた仕事を完全にこなして、目標を達成することを一義的に考えている。その連中に精神論を聞かせても、それを現実の仕事に結びつけようとは考えないのだ。

理解されない東芝:

従って、アメリカ社員は東芝が何をしたいのか、何を求めているのかを懸命に追い求めている状態からなかなか脱却できないで悩んでいると見えた。
しかも技術的な議論になっても「相手の立場を尊重し、論戦を避け、和を以て貴しとなす」式の議論に当惑していたと見た。簡単に言えば「言いたいことをそのまま言ってくれないこと」に惑わされていたのだ。
私は双方がこの模索する過程を経ないと、本当の理解に早期に到達しないであろうから、このままの手探り状態が続くのは止むを得ないかと見ていた。
換言すれば、外国の会社を動かしていくことは、あれほど難しいのである。しかもW社のように誇りと自信と自負に溢れた会社を新たに運営する場合にはなおさらであろう。

東芝側の問題点は矢張り「相手の立場に気を遣いすぎて『これを言うことで失うものはない』的な論争を恐れる気配が見えていたことだが、テレビでは論争場面を外したとも考えられる。

英語力:

登場された社長以下技術者に至るまでかなり苦労し努力された跡が見え、意思の疎通は相当程度できていたと見えた。残す課題はW社側にも日本語を勉強する姿勢が必要だという点だろうか。
だが、日本で英語を学び、日本の社会で育った方が英語でアメリカ人に物を言われるのがどれだけ難しいのかを感じさせる場面があった。言うなれば、違和感であろう。
それは日本から派遣された副社長が東京に出張した報告をする役員会(テレビではそうなっていたが、役員会はあり得ないので、副社長級以上の幹部会議であろう)を行った時のことであった。
副社長は東芝本社の社長を"Mr."を付けて呼んでいたのである。彼の頭の中には順列として社長は最高位者である以上敬称を付けるのが当然となっているのだろう。だが、私は「冗談めかしたか、その社長が常に"Mr."を付けて呼べと要求しない限り、自社の上位者に敬称を付けた例」を知らない。

この辺りに、東芝がW社側と素早く、簡単に理解し合えない原因の一つがあるのではないかなと思いながら聞いていた。だが、日本の会社の文化で育ち、偉くなった方に、外国人の前で、自社の社長を「太郎」だの「一郎」だのと言えと言っても容易ではないと危惧する。
だが、彼らアメリカ人はこれを「形式張っている」か「おかしなことだ」ととる危険性は残る。敬称を付けるのは止めた方が良い。
私は乗り越えるべき「文化の違い」はこの辺りから出発することではないかと言いたい。私は番組は好企画であったと思う。以上
 
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話 の 福 袋
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 ◎解散先送り強まる、自民幹部「年内はない」

東京株式市場で27日、日経平均株価が一時、バブル後最安値を更新したことを受けて、政府・与党内では「11月18日公示-30日投開票」の日程で準備を進めてきた衆院選の先送りは避けられないとの見方が強まった。
麻生首相は27日昼、首相官邸で記者団が「政治空白を作らないことが市場安定化につながると考えるか」と質問したのに対し、「政府がきちんとマーケットの声に応えているかいないかという反応は大きい」と語り、金融対応を優先させる意向を重ねて示した。

自民党幹部の1人は27日午前、記者団に「衆院解散は年内はない。これから、金融関係の国際会議もたくさんある」との見方を示した。
これまで、早期解散を主張してきた自民党参院幹部も「『前代未聞の金融危機だから、解散できない』というのは一応の説明にはなる。ただ、皆、衆院選準備に走っているので、先送りなら、首相の口から説明するべきだ」と指摘した。 10月27日14時38分配信 読売新聞

 ◎橋下知事vs教員 教育問題討論会で渦巻く怒号、やじ

橋下徹大阪府知事と公募で集まった府民らが教育問題について意見を交わす討論会が26日、堺市中区の大阪府立大学で開かれた。橋下知事が学力テストの自治体別結果を公表させたことについて賛否が寄せられたほか、職業教育の重要性や授業を面白くする必要性を訴える声があがった。
一方で知事の発言のたびに、現場教員らから「『くそ教育委員会』発言を撤回しろ」などとヤジが飛び、会場は終始騒然とした雰囲気。知事も「こういう先生に子供たちを任せられない」と発言をエスカレートさせ
た。討論会は府教育委員会と府が主催。約700人の府民が参加し、このうち事前の抽選で決まった代表者15人が、教育施策についての意見や質問を述べ、橋下知事や生野照子教育委員長らが応じた。

最初に日教組の組合員という女性が、「中山成彬前国交相の(日教組の強いところは学力が低いという)発言について知事は『本質を突いている』と述べたが、どういうつもりか。大阪の場合、学力の問題の背景には離婚率の高さなどさまざまな背景があるはずだ」と質問した。
これに対し橋下知事は「どんな理由があろうとも、大阪の学力が全国からするとかなり低い。そのことから逃げてはならない」と切り出し、「私には子供たちの学力を上げる責任がある。そのために知事に立候補し、当選させてもらった」と訴えた。
しかし発言中はヤジが多く、たまりかねた橋下知事は「まず人の話を聞きなさい。いい大人なんだから」。続く言葉で「こういう先生に子供たちを任せておくことはできない。中山前国交相の発言こそ正しいじゃないですか」と持論を述べると、知事の発言を支持する他の参加者たちから大きな拍手がわいた。
「まず教員の数を増やせ」「予算を減らすな」…。その後も橋下知事が発言するたびに怒号に包まれる会場。知事の発言も徐々にエスカレートし、「学校の先生は(学力低迷の問題について)責任を取らなくても一生公務員としてぬくぬくとやっていける」。
さらに「トップの方針に学校の先生が従わない。どこの会社に、社長の方針に従わない部下がいますか。そんな部下がいたらクビになる」と持論を展開、「9割の先生は一生懸命やっている。地域や家庭の皆さんが学校運営にかかわり、1割のどうしようもない先生を排除してください」と呼びかけた。
このほか橋下知事は「先生がちょっと子供の頭をゴッツンとしようものなら、やれ体罰だと叫ばれる。これでは教育はできない」とし、「(こうした行為を)どこまで教育と認めていくか、家庭、地域と合意を形成
することが必要」と主張。会場からは「弁護士が法律違反の体罰を認めるのか」との声もあがった。
15人の発言者の1人で、職業教育の充実などを訴えた同府泉大津市の会社員、笠井大三さん(45)は「発言中のやじなど、会話の基本中の基本ができていない人がいた」と不満を口にした。
また「冷静に話し合えない姿を子どもに見せたくはなかった」と言う小学5年の息子と訪れていた大阪府泉南市の主婦(40)は「学力テストの結果公表には賛成。社会に出て困らない人を作るために、学力を上げていかなければいけない」と橋下知事を支持。
一方、会場で知事批判のビラを配布した教員らの団体「橋下行財政改革にNO!の会」の女性教員(55)は「結果公表でランク付けが進めば、子供たちへの悪影響は計り知れない。知事は教育現場の現実を見ていない」と話していた。 10月26日23時30分配信 産経新聞

 ◎元世界一の肥満男性が結婚=メキシコ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081027-00000046-jij-ent.view-000

モンテレイ(メキシコ)26日AFP=時事】2007年のギネスブックで世界一の肥満男性に登録されたメキシコのマヌエル・ウリベさん(43)が26日、友人の未亡人と結婚式を挙げた。式の模様は米ディスカバリーテレビで放送された。
ウリベさんは今年までに590キロから230キロの減量に成功したものの、自宅から約30分の式場まで、ベッドに座ったまま、クレーンで運び込まれた。ウリベさんは1992年から病的な肥満に悩み、何度も自殺を考えたことがあるという。
新婦のクラウディア・ソリスさんとは4年前に、体重250キロの友人の臨終の席で初めて出会った。式場では、低カロリーの食べ物が振る舞われた。10月27日11時8分配信 時事通信

 ◎<米大統領選>ペイリン氏の地元紙、オバマ氏支持を表明

【ワシントン小松健一】米大統領選のペイリン共和党副大統領候補が知事を務めるアラスカ州で最大発行部数のアンカレジ・デイリーニューズ紙は26日の社説で、民主党大統領候補オバマ上院議員への支持を表明した。
同紙は72歳のマケイン大統領候補を支える副大統領候補としてペイリン氏は「リスクが大きすぎる」と指摘し、ペイリン氏の手腕に疑問を呈した。
同紙は深刻な経済危機に対して「思慮深い分析と冷静さ」「指導力」をオバマ氏に期待できるが、マケイン氏には期待できないと主張。
ペイリン氏については「全米で注目を集め、アラスカの人々の誇り」としながらも、経済危機、イラクとアフガニスタンでの対テロ戦争などは「ペイリン氏の(知識・経験の)範囲を超えている」と強調した。10月
27日10時39分配信 毎日新聞

 ◎8年ぶり台風上陸ゼロか 高気圧が進路ブロック

毎年、大きな被害をもたらす台風の上陸が、今年は8年ぶりにゼロとなる可能性が高くなっている。発生自体が少なかった上、夏と秋の台風シーズン中、高気圧が台風の日本への進路を阻む気圧配置だったことが原因のようだ。
気象庁によると、統計を始めた1951年以降で台風の上陸ゼロは、84年、86年、2000年の3回だけ。
今年これまでに発生した台風は18個。10月までの平年値23・1個を下回っている。気象庁によると、7-10月は9月を除き、台風の生まれ故郷である西部太平洋赤道海域の対流活動が不活発で、台風が発生しにくい状態だったという。
さらに日本の南海上の太平洋高気圧が例年より南西側に張り出すことが多く、日本への進路をブロックする形に。高気圧の縁を通り、中国大陸などに向かう台風が多かった。
今後の見通しはどうか。秋が深まるにつれ、日本の南海上の高気圧が南東に下がる。これに伴って台風を東に運ぶ偏西風も南下するため、台風は日本到達前に東に流され、はるか南海上を進むことが多い。過去、 11月以降に上陸したのは、90年11月30日の28号だけだ。
2008/10/27 09:45 【共同通信】
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反     響
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 1)老いを間近に見続けるのは、ちと試練である。年初からの母の老化を受け入れるまでに8カ月かかった。あれだけ気丈夫な母が、初めは徐々におかしくなり、転倒して足を痛めた9月からは、心も体もつるべ落としのように壊れていく。記憶は1時間持たない。体のほうは、昨日までどうにか杖を頼りに2足歩
行をしていたのが、今朝は4足歩行になっていた。「この方が楽だから」。もう末期だ。
「お迎えが来ないんだよう」と母は言う。僕ら家族は言う。「誰にもお迎えが来るからね、でも、それまではできるだけ快適にしようね」母の介護度を調べてもらったら、年初は「要支援1」だったものが9月に
は「要介護2」に悪化した。今朝から歩けなくなったので、もう寝たきり一歩手前である。母のケアについて僕らは在宅療養か、施設に預けるか、選択を迫られている。
施設は満員だろうから、小生は今、在宅療養の可能性を調べている。近々、区役所からアドバイザーが来てくれる。母にとって一番快適な方法を探りたいと思っている。不幸と不孝を重ねた平井

 2)主宰者の「行方不明の秋田音頭」を読み「本歌・正調」の「秋田音頭」を聴いてみたくなったなあ。やっぱり、詞だけじゃなく節がなけりゃ。
「日本春歌考」を久しぶりに見た。猥歌(Y歌)を「春歌」に高めた(?)「まぼろしの奇書」ともいわれる。学生の頃に発売され読んだ。でも、初版のカッパブックス(1966)は行方不明。「添田唖蝉坊・添田
知道著作集5『日本春歌考』228頁刀水書房(1982)」による。添田知道(1902~1980)は演歌師・作家・評論家。ネットでは今、\4700と高価だ。
全国の「春歌」を選抜・収録し、秋田音頭にも触れている。

(途中、略)

あのぜい このぜい 役場の税たら息つくひまもねぇ
あるものブチ売(う)てブチまらぶ立ててへこして死(す)だほが え

「・・・この庶民の自嘲のせつなさを、真実聞きとるものはお上にはいなかった」(添田知道)。

まつりにけにやんべ祭にけにやんべ 祭に食(け)に来たンば
上から白玉 下からきん玉 腹ン中玉だらけ

おらえのあねちゃと隣のあんちゃと 囲炉裏でガモあぶり
あんちゃぴくぴく あねちゃぱくぱく 囲炉裏でアグ(灰)とばす

向かえのおかちゃあ 難産したとき 一生(えっしょう)やらぬと

決心したげな
三日もたたぬに 大きな松茸(まつだけ) はっはこれだば

死んでもええ

女というもの あさましもんだよ 月に七日(なんか)の

さわりがあって
亭主が知らずに どっくといれたば これでは 

カマコの花染めコ

「・・・地元の愛用の囃しに、つぎのものがある」(添田)

片足もちゃげりゃ片あんこ曲がるリヨリヨ 

両足あァげェろォオえェえ
ああ おいさかサッサ おばこでハイハイ

世の中とセックスを笑い飛ばして、楽しんで、天真爛漫。

「それでいいのだ」と思う。(馬場伯明)

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身 辺 雑 記
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「民主党が政権担当能力を示す最もいい方法は、政治休戦に出て、自民党とこの金融危機に協調して対処することではないか。」と言う花岡さんのご主張を強く支持する。

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日本の民謡には結構エグイものがあるんですね。

自由恋愛&フリーセックスはいいけど、ちゃんと

結婚して、二人で協力して、

子供を一人前になるまで育てあげてね。

by日本のお姉さん