ブッシュ米大統領は、10/11にG7各国財務相、IMF理事、世銀総裁と異例の会合を予定、と述べた
NYクロージングコメント(フィスコ)
9日のNY市場は大幅続落。ダウ平均は678.91ドル安の8579.19、ナスダックは95.21ポイント安の1645.12で取引を終了した。世界的な政府や中央銀行の介入にも関わらず、依然として債券市場での信用収縮が続いていることが嫌気されて朝方から下落して始まった。今後、米国経済が景気後退に入ることも確実視する向きが多いほか、空売り規制が解除されたことも下落要因となった。セクター別では自動車・自動車部品や銀行を中心に全面安となった。シカゴ225先物清算値は大証比585円安の8615円。ADRの日本株は、富士フイルム、コマツ、日立、日電産、富士通、パナソニック、ソニー、京セラ、トヨタ、ニコン、キヤノン、みずほFGなど対東証比較(1ドル99.62円換算)で全般軟調為替オープニングコメント(フィスコ)
G-7の存在意義が問われる日
昨日のドル・円は、東京市場では、米財務省による公的資金投入検討報道を受けて98円90銭から101円35銭まで上昇、欧米市場では、101円49銭まで続伸後、NYダウ大幅下落を受けて99円50銭まで反落、98円85銭で取引を終えた。
ポールソン米財務長官は、金融安定法の「財務長官が必要と認めた場合は、いかなる金融商品でも購入できる」との例外規定により、金融機関の株式を購入、すなわち、資本注入が可能と述べた。
ベリノ米大統領報道官は、金融安定法に基づき、普通株や優先株を引き受ける形で資本注入を行う計画であり、10月末にも開始する、ブッシュ米大統領は、10/11にG7各国財務相、IMF理事、世銀総裁と異例の会合を予定、と述べた。
ラジア米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長は、現在の経済の低迷に対応するためには金融システムへの資本注入が必要であり、米政府が近く実現する、と述べた。
本日ワシントンで開催されるG-7(7カ国財務相・中央銀行総裁;米・独・仏.・伊・英・加・日)会合では、10/8の金融面での『協調』利下げ(米FRB、,欧州中銀(独・仏・伊)、英中銀・カナダ中銀・スイス国立銀行。スウェーデン中銀)に続き、財政面での『協調』的な公的資本投入による金融機関の資本増強策などが期待されている。
もし、G-7会合で打開策が打ち出されなかった場合、日米市場が休場となる10/13の月曜日の外国為替市場では、現在のリスク回避の動きが加速することになる。
1)サブプライムショック(2007-2008年]:14198.10⇒8579.19▲39.6%
2)ITバブル崩壊(2000-20002年):11750.3⇒7197.5▲38.7%
3)ブラック・マンデー(1987年):2746.6⇒1745▲38.7%
本日のドル・円は、東京株式市場の続落懸念から軟調推移が予想される。
【テクニカル分析】
・抵抗線:111円32銭(三角保ち合い下辺79円75銭⇒101円25銭)
・攻防の分岐点:108円56銭(逆ヘッド&ショルダーズ頭95.77円のネックライン)
【ドル売り要因】
・日米金利差縮小観測:FRB(追加利下げ観測)・日銀(金利据え置き観測)
・米「双子の赤字(財政赤字)&リセッション懸念&地政学的リスク)
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よくわからないけど、
G-7で、いい話がでないと、月曜日はブラックマンデーに
なるのかな。