日記
きんもくせいの香りに見送られて
家を出た。
きんもくせいの香りに迎えられて
家に帰った。
猫の愛は、勝手な時に、お腹に乗ってきて
ご機嫌でいること。
遅く帰ったら、すごく喜んでくれること。
自分中心の甘え方が、わたしには
ちょうどいい。
世の中を見ると、恐いことだらけだから、
テレビも消してネットも見ないで過ごせたら
いいなと思うけど、何んにも知らないで
生きていていいのは、赤ちゃんと子供だけ。
わたしは、ベランダの植木の毛虫と猫たちと
一緒に生きていく。
神さまが、きっと助けてくださると思う。
わたしが、ベランダの植木の毛虫を
殺さないで見守っているように、
猫たちにエサをあげているように、
神さまは、わたしを、養っていてくださる。
残業の後のお寿司はおいしかったな。
誕生日に一緒にいてくれる人たちが
実は、一番大切な人々なんだと思う。
わたしがなんとなく、寂しいときに、
会おうよって、電話をくれる人が
結局、一番必要な人なんだ。
ストレスを抱えて不機嫌な時も、
笑わせてくれる人が、一番大事な人なんだ。
病気の時や、泣きたいときに、
心配して家に来てくれる人たちが、
本当は、一番いい人なんだ。
わたしが、いい人でなくても、悪いことを言っても
何度も許して側にいてくれる人を、大事にしないと
いけないんだ。
ベランダを開けて夜の空気を入れると
どこかから、きんもくせいの香りが漂ってきた。