北朝鮮のための民主党(博士の独り言) | 日本のお姉さん

北朝鮮のための民主党(博士の独り言)


韓国とよく似た「対北政策」
めぐみさん誕生会で救出訴え
 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんが5日、44回目の誕生日を迎えた。新潟小学校時代の恩師や同級生ら約50人が新潟市中央区のホテルで誕生日を祝う会を開いて父滋さん(75)、母早紀江さん(72)を励まし、「来年こそめぐみさんと一緒に」と思いを交わした。誕生日会は例年、川崎市の横田夫妻の自宅や都内のホテルで開かれてきた。今年は「救う会新潟」の会長でめぐみさんの恩師、馬場吉衛さん(87)が体調を崩し遠出が困難なため、新潟市で開いた。新潟日報 10月5日付記事より参照のため抜粋引用/写真は、横田めぐみさんの誕生会の様子を伝える産経新聞 10月6日朝刊(切り抜き)。参照のために引用
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政治家を見分ける基準点

 北朝鮮による拉致事件は、未解決であり、今なお延々と続いている主権侵害である。それに対して、政治家はどう対処しているか。その点をじっくり観る。それが、政治家の「国籍」を峻別するに好適な「ものさし」とできるだろう。先ず、この点で、政治家の「国籍」が日本であることを確認できて、はじめて、政策論議の中身も生きて来るに違いない。

 政治家を見分ける上で、これら国家主権に関わる問題での「対応」を、ご参考の1つと出来るのではないか。その視座から、少々申し述べる。
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未解決の拉致犯罪

 横田めぐみさんが拉致被害に遭われた1977年11月15日から月日は流れ、今年(2008年)のその日で31年となる。13歳で拉致された少女が、この10月5日に44歳の誕生日を迎えた。その様子を伝えるのが表題に引用する記事である。もし、生きていれば元気でいて欲しい。1日も早く帰って来てほしい、と願うのはごく自然な人の情であり、親であれば尚更のことに違いない。願わくば、1日でも早く、日本へ無事帰還していただきたい、と願うのも、また国民としてのごく自然な情なのである。

 北朝鮮による拉致事件は未解決のままである。むしろ、金正日が吐露した「60年代」以降も、なおも継続されている可能性が高い国家犯罪である。しかし、ようやく政治が重い腰を上げたのは、ごく最近のように思えてならない。ご存知の通り、北朝鮮による拉致事件がようやく国会質疑の俎上(そじょう)に上がったのが1988年1月28日とされている。表題の横田めぐみさんが拉致被害(1977年11月15日)に遭って以来、実に10年以上もの歳月を経てのことであった。

 政治は何もしなかったばかりか、国務としての解明、調査には一切寄与せず、むしろ妨害していた政治勢力がある。現在の民主党、社民党の議員を輩出した旧社会党系の勢力であり、公明党である。先稿で再掲報告したが、これらの国会議員は、本来は、日本国民の安全と生命と財産を守るべき立場に在りながら、日本人拉致被害者の救出どころか、こともあろうに、北朝鮮の拉致犯人の「助命嘆願書」に芳名を連ねていたのである。

 斯様な行為について理路整然とした釈明もない。国会議員としての実質的な「国籍」放棄に該当するのである。以って、議員バッチを返納すべき存在であり、国務議論の舞台には、なおも正義面して登場してはならない存在だ。政治家を偽装した特定国の工作員と認識して差し支えない。たとえ、立派に映る政策、議論を垂るようであっても、本当の軸足は特定国にある。「生活が第一」と言いながらも、その実体は、「(特定国の)生活が第一」と認識すれば判りやすい。英邁に見抜く良識には、もはや、それらは政局のための「票集めの芝居」としか映らないのである。 北朝鮮労働党「友党」の系譜

 政治が「何もしなかった」時期に、しかし、旧社会党の錚々(そうそう)たる政治家が相次いで訪朝している。たとえば、飛鳥田一雄氏(77年5月訪朝)、石橋政嗣氏(84年9月)、田辺誠氏(85年5月)、土井孝子氏(87年9月)等、と名だたる諸氏が北朝鮮を訪れている。公費による「訪朝」でありながら、しかし、その目的、内容が具体的に明かされることはなかったのである。ましてや、金正日と笑顔で握手を交わす。そのシーンを1枚に残した政治家もいたのである。「推して知るべし」と謂うことか。日本人拉致については、毛先ほども「議題にならなかった」ことは明らかだ。

 その系譜が、現在の民主党、社民党に引き継がれている。それについては、これまで述べて来た通りである。一方では、保守系出身の石井一氏のような硬骨漢もおられる、民主党とはコンセプトが統制でき得ない不可解な政党、との認識でいた。この10月5日に、報道番組「サンデースクランブル」(テレビ朝日系列)に出演。司会者から総選挙後の公明党との連携を問われた時に、「(連立の可能性は)一切ない、(公明党は)ばい菌みたいなものだ。公明党から4票もらったら、浮動票が6票逃げていく」と。さすがに、昨秋の国会答弁で冬柴氏を追求した石井氏だけのことはある、と。「グッドジョブ」と。報道に触れて、そこでは一瞬そう思った。だが、それでは、と。同発言をなした石井一氏の真意と背景を確認する上で、少々調べた結果、次の動画に行き当たったので報告する。
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類は「友を呼ぶ」民主党

 「参議院議員 石井一 氏「絶交して100年 北朝鮮は最大の政治問題」と題し、石井氏の談話を録画したものだが、真実は「公明党から4票もらったら、浮動票が6票逃げていく」との言葉だけであることが判った。石井氏は、自治は、長年にわたり日朝議連の会長を務め、北朝鮮との交流も深い。かつての金丸訪朝団に事務総長として参加した経歴を持つ。石井氏は、拉致問題解決の必要性を述べておられるが、しかし、「今、日朝の間にトゲのようにつかえているのが拉致問題です。拉致問題がいつまでも解決しないからトゲになっている」(要旨)と切り出し、小泉訪朝以降に強まった「(死亡したとされる8人の)拉致被害者に生存者がいる」との世論は、むしろ日朝交渉の妨げになっているかに論じておられる。

 確かに、そう謂える側面はあるだろう。だが、拉致被害者に遭った国民の立場に立った発言かと問えば、必ずしもそうではない。不可解なことに、石井氏の論旨の軸足は、日本国民の安全と生命を守るべき国会議員のものではなく、むしろ、韓国の主張と軌を一にしている。石井氏は、日朝間で100年間も断交しているから相互に理解し得ない、仕方ない、とする論旨で述べておられる。拉致事件は悲惨であるけれども、北朝鮮との関係がこのように正常でなかったために、拉致事件が起きた、という論旨である。ゆえに、解決のためには、韓国に“植民地時代”の戦後賠償をしたと同様に、北朝鮮にも賠償が必要だ。北風のように圧力をかける政策ではなく、太陽のように接するべき(要旨)、と述べておられるのには驚きを覚えた次第である。

 韓国の太陽政策と同し論旨であり、同国がその太陽政策によって、どれほど北朝鮮に翻弄されたことか。その事実については、論題が異なるためか、動画の中では触れてはおられない。これで、石井一氏がパチンコに権益を持つ議員である事由がここで確認できた思いがする。同氏は、動画の中で、「(来年は)民主党が政権を取るだろう。その時は、私が北朝鮮に乗り込んで、ものの見事に拉致問題を解決してみせる」と豪語しておられる。同氏の言葉通り。最も首尾良くいくつか「解決」したとしても、莫大な対北「補償」を国庫から拠出することになるだろう。さもなくば、山崎拓氏、加藤紘一氏らと同様にの口から出た「大ボラ」と同じではないか。

 冷静に観て、北朝鮮による積年の対日諜報、工作活動からすれば、斯様に意のままになり、手のひらの上に乗り、荒唐無稽なまでの「政治家」を保守出身の政治家の中に造り込む。その程度は「お手のもの」であることを識らねばならない。総じて拝見すれば、民主党に、上記の旧社会党系の議員と石井一氏のような保守系出身の議員が、斯様に不可解なまでに同居しているのか。その事由の一端をここに確認できる思いがするのは、性格の悪い筆者だけだろうか。表向きのスタンスこそ出身別に差異はあれども、しかし、政務の軸足は「特定国」で共有している。すなわち、「類は友を呼ぶ」わけだ。闇法案の提出。その推進者である同党の親北議員である川上義博氏にも同様のことが指摘できる。これらの不可解なまでの保守系出身議員の変節の背景についても、いずれ、厳正に論及する必要があるだろう。
また、読者からは、「民主党政権・小沢内閣」の顔ぶれの中に、加藤紘一氏の芳名も連なっている、との情報もいただいた。有り得ないことではないだろう。落選確実と謂われる山崎拓氏は除いたとしても、加藤氏の選挙区(山形3区)には、民主党がいささかの手心を加えている様子からもその実像が窺える。このような「内閣」が実現して良いものだろうか。日本人拉致事件の解決は、そこで曖昧化し、北朝鮮からは「補償」ばかりをせびられ、取り返しのつかない事態を生むのではないか、と。杞憂であれば良いのだが。 以上、横田めぐみさんのご本人不在の誕生会の報道に触れ、一考を報告する。一面では、「反創価学会」、「反公明党」を謳(うた)いながらも、しかし、あらぬ方向へ、あらぬ権益へ誘導する政治勢力が存在している。いわゆる「二元論」では済まない実態がここにある。多面的に政治家を識別しておくこともまた重要ではないか。政治家を見抜く。政治家を峻別する。少々苦心の要ることだが、有権者にとって不可欠なことに違いない。日本が毅然とあるために。
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【筆者記】

 恥ずかしい話だが、かつては自公連立当初に、それを嫌遠して民主党に票を投じたことがある。だが、その後に、民主党とはどのような存在か。どのような政党か、と調べるうちに、とても支持し得ない存在であることが判った。日教組、自治労を支持母体に持ち、関連団体に解放同盟がある。国内では朝鮮総連との関係が浅からぬ議員は多く、これらを通じて、母体の社民党と同様に北朝鮮との関係もまた深い。総じて、特定国との関係が深く。公明党と同様に、闇の諸法案「実現」に向けて力を傾注している。

 改革クラブや平沼グループが100人くらいいればなあ、と。ふと嘆息する秋の夕であった。1日も早く拉致被害者を取り戻すためには、先ず、毅然とした政治を確立することだ。
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