海賊ビジネス(1)(2) 施政方針 所信表明 ( 国民年金の花柳な生活)
海賊ビジネス(1)(2)(国民年金の花柳な生活)
朝日新聞の朝刊4面の片隅に【ロシアの警備艦 ケニア近海派遣】の見出しで短い記事が載っている。ウクライナの武器輸送船が乗っ取られ、乗組員21人の中にロシア人3人が含まれている事などから、ロシア海軍はロシア人の生命保護と航行の安全確保を目的に、定期的に艦船を派遣するというものだ。
産経新聞には大きく、より詳しく載っているので少しだけ引用する。《貨物船はウクライナ南部の黒海の港を出航し、ケニアのモンバサに向かう途中の洋上で25日乗っ取られた。ウクライナのエハヌロフ国防相は26日、船にはケニアに輸出するT72型戦車33両や大量の弾薬、迫撃砲などが積まれていたことを明らかにした。》
《貨物船は多くの海賊が拠点とするソマリア北東部プントランド地方の港エイルに向かっている。海賊は通常、エイルから船主らと連絡を取り、身代金交渉を行っているという。》
この種の報道では何時も「海賊」という言葉が使われるので、古い人間の私などは瞬間的に帆船時代のバイキングを思い出してしまう。片目を眼帯で覆った、ヒゲ面の大男を想像してしまうが、現代の海賊はもっとスマートだ。
「海賊」という表現は誤解を招く。彼等はテロリストだ。ミサイルやマシンガンで武装した高速艇に乗り込み、無防備な商船に近付いて、船を丸ごと乗っ取ってしまうのである。
ウクライナの貨物船の場合は船と乗組員を解放する見返りに3500万ドルを要求している。《エイルには現在も乗っ取られた船10隻以上が停泊している。現地は乗っ取った船の解放交渉のさいに多額の身代金をかすめ取る「海賊ビジネス」で好況に沸いており、邸宅が立ち並び高級車も売れているという。乗っ取りで年1億ドル以上を稼いでいるとの推計もある。》
7月に乗っ取られた日本企業の外国置籍船「ステラ・マリス号」は身代金200万ドルを支払い解放されたという。日本の船であっても外国船籍の場合、或いは故意にそうしているのか、新聞では大きく報道されない。しかし、現実に日章旗を掲げた船が襲撃され、日本人船員が拉致されても不思議ではない状況が続いている。
若しそうなった場合、政府はどうするつもりか。ソマリア沖では、4月にタンカー「高山」が、8月に貨物船「AIZU」が襲撃されたが、駆けつけた多国籍海軍の海上で自国民の身に危害が加えられた時、保護する為に軍艦を派遣するのは世界の常識である。自国の船を自力で守る事が出来ず、他人の世話になっても恥じない奴隷根性は何時からこの国に根付いてしまったのであろうか。
先日の国連総会で、麻生首相はインド洋上の給油活動を継続して行う事を表明した。他人の世話になっている以上寧ろ当然の行動だが、それをしも否定しようとする勢力がこのところ活発に動いている。
世間では、麻生内閣が出来る前から露骨な妨害が行われていた。麻生さんの失言語録を特集した新聞もある。華麗な女性関係を書きたてた週刊誌もある。差別問題を持ち出した者もある。中でも傑作なのは世論調査の結果だ。支持率が福田内閣に及ばなかったという事を問題視しているのはお里が知れるというものだ。
大体、何も出来ない事が予想された福田氏を支持した方が見識を疑われるもので、何かやりそうな麻生氏を支持しないのは、何かやられたら困る連中であろう。中山国交相の失言問題でも、獲物が網に飛び込むのを待ち構えていた様な節がある。この人は町村派が無理に押し込んだ人事だというが、失言癖のある人にそれを誘う様な質問をすれば結果は容易に表れるのだ。
麻生首相の演説は国際的な約束である。それが果たせなかった場合、日本は「孤立」するだろう。日本の船が乗っ取られても誰も助けてくれず、日本はイラクやアフガンであった様に彼等「海賊」とオロオロ交渉するという事になるだろう。
ロシアが軍艦をソマリア沖に派遣したのは現状を重く捉え、今後発生が予想されるロシアの船やロシア人対する危険を予防する為である。既に多国籍海軍の艦艇は警戒活動を行っているが、自国の船は自分で護るという当然の事を行うのだ。ここで展開されているのはテロとの戦いである。
アデン湾は、世界の石油の全輸送量の3割以上が集中しているというが、とりわけ日本にとっては原油輸入の大動脈である。若し給油活動を中止するなら日本も自国の船を護る為に護衛艦隊を派遣しなければならない。
第1次世界大戦の時、帝国海軍は地中海に駆逐艦を派遣して、連合国の船をUボートの攻撃から護り感謝された。あの時は主にに外国の船を対象にしたが今度は自分の国の船である。救援で事なきを得た。
産経新聞には大きく、より詳しく載っているので少しだけ引用する。《貨物船はウクライナ南部の黒海の港を出航し、ケニアのモンバサに向かう途中の洋上で25日乗っ取られた。ウクライナのエハヌロフ国防相は26日、船にはケニアに輸出するT72型戦車33両や大量の弾薬、迫撃砲などが積まれていたことを明らかにした。》
《貨物船は多くの海賊が拠点とするソマリア北東部プントランド地方の港エイルに向かっている。海賊は通常、エイルから船主らと連絡を取り、身代金交渉を行っているという。》
この種の報道では何時も「海賊」という言葉が使われるので、古い人間の私などは瞬間的に帆船時代のバイキングを思い出してしまう。片目を眼帯で覆った、ヒゲ面の大男を想像してしまうが、現代の海賊はもっとスマートだ。
「海賊」という表現は誤解を招く。彼等はテロリストだ。ミサイルやマシンガンで武装した高速艇に乗り込み、無防備な商船に近付いて、船を丸ごと乗っ取ってしまうのである。
ウクライナの貨物船の場合は船と乗組員を解放する見返りに3500万ドルを要求している。《エイルには現在も乗っ取られた船10隻以上が停泊している。現地は乗っ取った船の解放交渉のさいに多額の身代金をかすめ取る「海賊ビジネス」で好況に沸いており、邸宅が立ち並び高級車も売れているという。乗っ取りで年1億ドル以上を稼いでいるとの推計もある。》
7月に乗っ取られた日本企業の外国置籍船「ステラ・マリス号」は身代金200万ドルを支払い解放されたという。日本の船であっても外国船籍の場合、或いは故意にそうしているのか、新聞では大きく報道されない。しかし、現実に日章旗を掲げた船が襲撃され、日本人船員が拉致されても不思議ではない状況が続いている。
若しそうなった場合、政府はどうするつもりか。ソマリア沖では、4月にタンカー「高山」が、8月に貨物船「AIZU」が襲撃されたが、駆けつけた多国籍海軍の海上で自国民の身に危害が加えられた時、保護する為に軍艦を派遣するのは世界の常識である。自国の船を自力で守る事が出来ず、他人の世話になっても恥じない奴隷根性は何時からこの国に根付いてしまったのであろうか。
先日の国連総会で、麻生首相はインド洋上の給油活動を継続して行う事を表明した。他人の世話になっている以上寧ろ当然の行動だが、それをしも否定しようとする勢力がこのところ活発に動いている。
世間では、麻生内閣が出来る前から露骨な妨害が行われていた。麻生さんの失言語録を特集した新聞もある。華麗な女性関係を書きたてた週刊誌もある。差別問題を持ち出した者もある。中でも傑作なのは世論調査の結果だ。支持率が福田内閣に及ばなかったという事を問題視しているのはお里が知れるというものだ。
大体、何も出来ない事が予想された福田氏を支持した方が見識を疑われるもので、何かやりそうな麻生氏を支持しないのは、何かやられたら困る連中であろう。中山国交相の失言問題でも、獲物が網に飛び込むのを待ち構えていた様な節がある。この人は町村派が無理に押し込んだ人事だというが、失言癖のある人にそれを誘う様な質問をすれば結果は容易に表れるのだ。
麻生首相の演説は国際的な約束である。それが果たせなかった場合、日本は「孤立」するだろう。日本の船が乗っ取られても誰も助けてくれず、日本はイラクやアフガンであった様に彼等「海賊」とオロオロ交渉するという事になるだろう。
ロシアが軍艦をソマリア沖に派遣したのは現状を重く捉え、今後発生が予想されるロシアの船やロシア人対する危険を予防する為である。既に多国籍海軍の艦艇は警戒活動を行っているが、自国の船は自分で護るという当然の事を行うのだ。ここで展開されているのはテロとの戦いである。
アデン湾は、世界の石油の全輸送量の3割以上が集中しているというが、とりわけ日本にとっては原油輸入の大動脈である。若し給油活動を中止するなら日本も自国の船を護る為に護衛艦隊を派遣しなければならない。
第1次世界大戦の時、帝国海軍は地中海に駆逐艦を派遣して、連合国の船をUボートの攻撃から護り感謝された。あの時は主にに外国の船を対象にしたが今度は自分の国の船である。救援で事なきを得た。
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施政方針(国民年金の花柳な生活)
世論調査の支持率も思ったほど上がらず、それを又待っていた様にあげつらうマスコミ。それにオッチョコチョイの大臣がまんまと罠にかかって、折角誕生した麻生内閣も超短命内閣として歴史に名を残す事になるかと思っていた。
しかし、今日の麻生首相の施政方針演説を聞いて、ひょっとしたらという思いが湧いて来た。恐らく明日の新聞ではあからさまな批判記事が並ぶであろう。民主党の渡辺議員が「私は38年間議員をやっているが、こんな施政方針演説は初めて」と言い、鳩山幹事長は「あれではまるで野党の代表質問だ。それでは明日こちらが施政方針演説をやる」と息巻いていた。
確かに異例の施政方針演説である。民主党を12回も名指しして逆に質問したのである。これは明らかに挑戦状だ。挑戦状を叩き付けたのである。喧嘩挑戦状だから美辞麗句はない。しかし内容が簡単なので却って良く分かる。
この1年、いわゆる捻じれ状態の中で民主党は審議拒否を繰り返し、議事は殆ど進まなかった。麻生首相はまずその事を糺し、補正予算案の賛否と対案があれば財源を示せと言った。又インド洋上の給油支援継続の賛否を表明する様に迫っている。
数ある問題の中で一つだけ取り上げるとしたら給油問題に尽きる。長寿医療費も年金も大事だ。だがそれは一月や二月遅れたからといって国益に影響はない。本当に喫緊の重要事項といえば給油問題になるのである。これで審議を引き延ばし給油法の期限切れを狙っていた連中の思惑は消えた。演説が代表質問の様だとしても分かり易くて良いではないか。
麻生さんは個人的な人気に掛けて喧嘩を挑んだのだ。喧嘩は機先を制した者が勝ちである。鳩山氏は偉そうに言うが喧嘩等した事のないお坊ちゃまだ。そこへ行くと同じお坊ちゃまでもガラの悪い麻生さんは喧嘩の法則を心得ている。これは子供の頃喧嘩に明け暮れた私のカンだが、この勝負麻生さんが勝った。
共産党「医療費や年金等、肝心な国民生活をそっち退けにして選挙運動をしている。」 その通りだが何か?
オムライス党党首「民主党ばかり相手にして国民や弱小政党を無視した‥‥」 この人の口から真実の言葉を聞いたのは今日が始めてだ。
しかし、今日の麻生首相の施政方針演説を聞いて、ひょっとしたらという思いが湧いて来た。恐らく明日の新聞ではあからさまな批判記事が並ぶであろう。民主党の渡辺議員が「私は38年間議員をやっているが、こんな施政方針演説は初めて」と言い、鳩山幹事長は「あれではまるで野党の代表質問だ。それでは明日こちらが施政方針演説をやる」と息巻いていた。
確かに異例の施政方針演説である。民主党を12回も名指しして逆に質問したのである。これは明らかに挑戦状だ。挑戦状を叩き付けたのである。喧嘩挑戦状だから美辞麗句はない。しかし内容が簡単なので却って良く分かる。
この1年、いわゆる捻じれ状態の中で民主党は審議拒否を繰り返し、議事は殆ど進まなかった。麻生首相はまずその事を糺し、補正予算案の賛否と対案があれば財源を示せと言った。又インド洋上の給油支援継続の賛否を表明する様に迫っている。
数ある問題の中で一つだけ取り上げるとしたら給油問題に尽きる。長寿医療費も年金も大事だ。だがそれは一月や二月遅れたからといって国益に影響はない。本当に喫緊の重要事項といえば給油問題になるのである。これで審議を引き延ばし給油法の期限切れを狙っていた連中の思惑は消えた。演説が代表質問の様だとしても分かり易くて良いではないか。
麻生さんは個人的な人気に掛けて喧嘩を挑んだのだ。喧嘩は機先を制した者が勝ちである。鳩山氏は偉そうに言うが喧嘩等した事のないお坊ちゃまだ。そこへ行くと同じお坊ちゃまでもガラの悪い麻生さんは喧嘩の法則を心得ている。これは子供の頃喧嘩に明け暮れた私のカンだが、この勝負麻生さんが勝った。
共産党「医療費や年金等、肝心な国民生活をそっち退けにして選挙運動をしている。」 その通りだが何か?
オムライス党党首「民主党ばかり相手にして国民や弱小政党を無視した‥‥」 この人の口から真実の言葉を聞いたのは今日が始めてだ。
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所信表明(国民年金の花柳な生活)
麻生首相の所信表明演説を今日改めて新聞で読んだ。昨日はニュースの中の断片的なものだったので、それほど感じなかったが、こうして全文を読んでみると、まるで印象が違う。
《わたくし、麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも、御名御璽をいただき、第92代内閣総理大臣に就任いたしました。》
《わたくしは、担わんとする責任の重さに、うたた厳粛たらざるを得ません。この言葉よ、届けと念じます。ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや、全国民の皆さんのもとに。》
《申し上げます。日本は、強くあらねばなりません。強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。》
これ程格式の高い所信表明演説は私の知る限りでは初めてだ。出来れば全文を転載したい思いがする。ところが、この演説を選挙運動だの逆質問だのと一部を強調して伝え、誤った印象を与え様としたのが昨日のニュースだった。
今朝は早くから米下院の公的資金導入反対のニュースで持ち切りだった。あちらの下院は丁度日本の参議院の様に何でも反対だ。今、公的資金を導入しなければ10数年前の日本と同じ道を辿る事になる。しかも、世界の国という国を悉く巻き添えにするのだからその責任は重い。
これを踏まえて与野党とも補正予算の成立を合意したのは良い事だ。解散も急ぐ事はない。世界の情勢が如何変わるか予測も付かない時に選挙をしても事態の変化に対応出来るか如何か分からないからだ。こういう時は腹を据えて推移を見守る方が得策である。
政府も解散を急がず、テロ特措法は強引に通して、後は任期一杯政権を守る方が良い。今、解散を急いでいるのはむしろマスコミである。解散しなければ国が滅びる様な論調だが、事実は反対だ。
《わたくし、麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも、御名御璽をいただき、第92代内閣総理大臣に就任いたしました。》
《わたくしは、担わんとする責任の重さに、うたた厳粛たらざるを得ません。この言葉よ、届けと念じます。ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや、全国民の皆さんのもとに。》
《申し上げます。日本は、強くあらねばなりません。強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。》
これ程格式の高い所信表明演説は私の知る限りでは初めてだ。出来れば全文を転載したい思いがする。ところが、この演説を選挙運動だの逆質問だのと一部を強調して伝え、誤った印象を与え様としたのが昨日のニュースだった。
今朝は早くから米下院の公的資金導入反対のニュースで持ち切りだった。あちらの下院は丁度日本の参議院の様に何でも反対だ。今、公的資金を導入しなければ10数年前の日本と同じ道を辿る事になる。しかも、世界の国という国を悉く巻き添えにするのだからその責任は重い。
これを踏まえて与野党とも補正予算の成立を合意したのは良い事だ。解散も急ぐ事はない。世界の情勢が如何変わるか予測も付かない時に選挙をしても事態の変化に対応出来るか如何か分からないからだ。こういう時は腹を据えて推移を見守る方が得策である。
政府も解散を急がず、テロ特措法は強引に通して、後は任期一杯政権を守る方が良い。今、解散を急いでいるのはむしろマスコミである。解散しなければ国が滅びる様な論調だが、事実は反対だ。