「補正予算と関連法を速やかに成立させることが国民に対する政治の責任だ」
【麻生首相所信表明】補正予算成立にこだり 迫る解散「決断」の時
麻生太郎首相は29日の初の所信表明演説で、間近に迫る衆院選をにらみ、民主党との対決姿勢を前面に打ち出した。内閣支持率が期待ほど伸びなかった上、中山成彬前国土交通相の辞任のダメージも重なり、与党では、補正予算案審議入り前の「10月3日解散」を求める声が強まっている。補正予算成立後の解散にこだわる首相は、党首同士の論戦に持ち込んで、苦境からの反転攻勢につなげたいところだ。「卑怯(ひきょう)なことはしたくない」が口癖の首相は意地を通すのか。 (大谷次郎)
「日本は強くあらねばならない。日本は明るくなければならない。日本と日本人の底力に一点の疑問も抱いたことがありません」 29日午後。首相は本会議場の壇上で中山氏の辞任をわびた後、所信表明で持論を説いた。国民を鼓舞し、勇気づけることに力点を置いたもので、「首相の職務に一身をなげうって邁進(まいしん)する」と強調した。 所信表明演説は自らの政策を掲げる場だが、あえて民主党との対立軸を浮き立たせることに執心した。 「先の国会で民主党は税制関連法案を2カ月も意思決定しなかった。政局を第一義とし、国民の生活を第二義、第三義とする姿勢に終始した」と厳しく批判。「緊急経済対策実施の裏付けとなる補正予算。その成立は焦眉(しょうび)の急だ。飲めない点があるなら代表質問で示してほしい」など異例の逆質問を続けた。そして「補正予算と関連法を速やかに成立させることが国民に対する政治の責任だ」と演説を結んだ。 なぜ、首相がここまで補正予算にこだわるのか。 首相はこれまで「与野党の政策をめぐる協議」を訴えてきた。それだけに、所信表明は「政策論争を挑んだ」(自民党の細田博之幹事長)ものだった。審議こそ野党に協力を呼び掛けるチャンスだととらえているようで、解散に踏み切るための「大義」が欲しいとの思いも強そうだ。 ただ、補正予算案の審議を行えば、野党の攻勢に対し釈明に終始せざるをえなくなる。与党内には、審議入り回避の空気が一気に広まり、公明党も早期解散で圧力をかけている。参院重鎮は「もう腹を決めて勝負するしかないわね」と決断を促した。早期解散の包囲網はできつつある。 ただ、公明党の北側一雄幹事長や自民党の大島理森国対委員長が「補正予算案の審議はリスクが大きすぎる」と説得したものの、首相はかたくなだった。審議せず解散すれば、野党側に「敵前逃亡」「失態隠し」など攻撃材料を与える。 「卑怯」「ずるい」といわれることを嫌う性格の首相は29日、周囲に「経済不安、金融不安が広がる中、補正予算案審議もやらず解散ができるだろうか…」と漏らした。 「わたしは、変化を乗り切って大きく脱皮する日本人の力をどこまでも信じて疑いません。そして、わたしは決して逃げません」 所信表明で強調した首相は20人の小派閥領袖にすぎず、党内基盤が脆弱(ぜいじゃく)だが、唯一の強みは発信力だ。発信力を武器に野党に本格論戦を挑むのか。それとも大勢の流れに身を委ねるのか。決断の時は刻一刻と迫っている。 9月29日21時1分配信 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000591-san-pol |
これと同じ記事を読売新聞が書いていたが、
麻生首相を悪く書く記事だったので紹介しません。
社民党党首の福島氏の意見などをのせているが、
元在日韓国・朝鮮人の彼女の言う「国民」とやらの意見は
日本人のことなのかどうか、よくわからない。
まず、日本の経済を立て直すことが、
今の政治家がするべきことでしょう。
補正予算案審議をジャマする人は、日本のことよりも、
自分の政治ゲームが大事な「政治屋さん」だ。
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効果なければ追加策=景気対策で麻生首相
麻生太郎首相は29日夜、福田前内閣でまとめた総合経済対策に加え、新たな景気対策を策定する可能性について「(経済対策の)効果次第だ。(効果が)なければさらにいろいろな策を講じなければならない」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
政府は同日、総合経済対策の裏付けとなる2008年度補正予算案を国会に提出。同予算案には、中小企業や原油高への対策などが盛り込まれているが、首相の発言は、今後景気が上向かない場合は、さらなるてこ入れを図る考えを示したものだ。 9月29日21時7分配信 時事通信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000151-jij-pol |