アジアの街角から | 日本のお姉さん

アジアの街角から

わたしの主張 ▽▼
☆ 核武装議論すらできない国は幼児並みの国 ―――――― やせ我慢さん

北朝鮮の核兵器開発に伴って、日本の一部の政治家が核武装の議論を起こそう
とした時、メディアやリベラル・左翼勢力が一気に潰してしまいました。

これは、後世に残る言論弾圧であり、それを看過した戦後日本人の幼児性を示
す典型的な事例となるでしょう。ーーー客観的に見れば、核兵器が他の兵器と
一線を画した武器であることは明白です。

だからこそ、大国がその拡散を抑えようとして神経を尖らせているのです。

また、核武装した国に全面戦争をしかけた例は70年近くの間に一度もありま
せん。つまり、自国の安全保障に関して核武装は確実に意味を持っているので
す。歴史と現在の事実を目の前にしても、核兵器無効論を唱える人が居る事に
呆れるしかありません。

こうしたことを言うと、グダグダと理屈の上だけの可能性を論じる人がいます
が、実際には一度も起きていないという重い現実を無視しています。

また、核兵器に対する道徳的な議論は安全保障上では無意味です。まして唯一
の被爆国だから核武装しないなどとは屁理屈にもならないどころか、論理とし
て意味さえ分かりません。

被爆の悲惨さを知っているから核兵器の廃絶を目指すというのは分かりますが
60年以上の訴えに世界がどう応えたかという現実を見れば、そうした訴えと
国の安全保障の問題は切り離すべきなのは明らかです。

上記のような、核武装の議論そのものすら封じる動きは、明らかに異常であり
言論と思考の封殺ですから、その意図も分かり易いのですが、もっと巧妙な方
法で核武装論を封印しようという人たちがいます。

いろいろな理由で、日本が核兵器を開発するのは不可能だというのです。

ーーー私の知っている範囲では、主に以下の理由が挙げられています。

・資金的な負担が大きい

・技術的に困難

・実験場所が無い

・地上配備ミサイルは破壊されやすい

・潜水艦プラットホームなら、さらに費用が莫大になる

・外交的な問題

最後の外交的問題は別にして、それ以前の項目はすべて核武装論を否定する為
の論に過ぎず、客観的なものではありません。

資金・技術の問題は、インドやパキスタンだけでなく、北朝鮮すら開発してい
る事実を見れば、意味の無い議論だと分かるでしょう。

その核兵器のレベルがどの程度のものであれ、政治的には核兵器としての意味
を充分に持っています。

実験場が無いという話も、北朝鮮が開発した事実、そして日本の広大な領海と
無数の島々を考えればバカバカしい話です。また、

地上配備のミサイルでは簡単に破壊されるから意味が無いという人もいます。
しかし、同じ人が、北朝鮮の地上配備ミサイル・ノドンを完全に潰す事は困難
だと言うのです。

移動式トレーラーや山腹を掘削したミサイル基地が北朝鮮に作れて、何故日本
にはできないと思うのでしょう。もちろん、潜水艦から発射するタイプのミサ
イルが生存率の上で優位なのは明らかです。

そうしたタイプのミサイル・小型化された原爆・専用の潜水艦・位置情報の収
集など、多様な問題が有る事や資金が膨らむことは事実ですが、不可能という
ような問題ではありません。

一番大きな問題は、外交的な問題だと思います。つまり、国際的な制裁を受け
るとか、物資が禁輸されるというような心配です。ーーーインドの例を見れば
それは最終的にアメリカを味方につけるかどうかの問題です。

ですから、もし核武装に関して外交的な議論をするなら、アメリカの意向やそ
の勢力分布を調べる方法とか、説得できる方法があるのかとか、そうした具体
論になるべきです。

ところが、アメリカが許すはずがないという一言で、この問題を片付ける人が
少なくないのです。

つまりは、客観的に考える気がなく、単に核武装論を不可能という結論へ導き
たいだけでなのでしょう。

しかし本当の問題は、日本人が自らの生存を守るという意識を取り戻せるかと
いうことです。核武装が憲法違反ではない事は明らかであり、また戦後史を見
れば、安全保障上で非常に有効な抑止力であることも明らかです。

そうした中で、核武装の議論すらまともにできないというのは、他意を持つ人
たちによる工作活動の成果か、あるいは現実を直視しようとしない幼児性の表
れとしか言いようがありません。

生き残るという意思と決意を持たない国が、ーーー果たして大人の国と言える
のでしょうか。