日本も本来であればすぐにでも様々なシナリオに対応できる策を準備しておくべきです。
ようちゃん、おすすめの9月12日の記事です。↓ちょっと古い記事。
▼金正日総書記重体か ~日本を襲う最悪のシナリオとは~(アジアの真実)
金総書記の健康悪化説受け対策会議 韓国大統領府:朝日
【ソウル=箱田哲也】北朝鮮の最高指導者、金正日総書記の健康悪化説を受け、韓国の李明博大統領は10日朝、大統領府幹部を集めて対策会議を開いた。韓国政府は関係者らを総動員して情報収集にあたっているが、正確な状況は把握できていない模様だ。大統領府関係者は会議後、「なにやら尋常ではない状況とみられる。かなり前から関連情報を入手し、綿密に検討してきた。今後も状況把握に努めるとともに準備を整えたい」と語った。また、金夏中統一相は10日の国会の委員会で「現時点では昨日、(北朝鮮の建国60年行事に)参加しなかったということ以外に正確な情報はない」と述べた。一方、韓国の聯合ニュースは同日、韓国政府関係者が「金国防委員長(総書記)の体に異常があるのは、ほぼ確実だ。情報を多角的に分析すると、金委員長は(病気で)倒れたとみられる」と語ったと伝えた。別の政府関係者は「(一部で報じられた)脳卒中が事実なら回復までにかなりの時間がかかるし、深刻な後遺症が出る可能性もある。北の核問題などに関するあらゆる対策を準備する必要がある」と述べたという。韓国政府関係者は、北朝鮮の建国記念日前日の8日、金総書記の健康問題について「状態は良くないが、対外活動ができないほどではないようだ」との見解を明らかにしていた。しかし、9日に平壌であった閲兵式にも金総書記は姿を見せなかった。韓国メディアも金総書記の重病説を一斉に報じ始めた。中央日報は10日付で米国の外交消息筋の話として「数週間前に脳卒中を起こし、現在は半身不随の状態だが、意識はある程度残っている」と報じた。朝鮮日報は「先月22日にフランスの医師1人が北朝鮮に急派されたという情報がある」と指摘した。
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金正日総書記の健康不安説がにわかに話題になってきました。中には重体という情報もあり、現段階では情報がはっきりしませんが、容態が深刻だとすれば、近いうちに死亡するという可能性も考えられます。もしそうなった場合、どのようなことが起こるでしょう。「悪の独裁者がいなくなればこんないいことはない」と考える方もいるかもしれませんが、金総書記死亡後に起こりうるシナリオによっては、日本が大変な被害を被る可能性があります。後継者がすぐに決まる体制になく、政治的空白が起き、それに乗じたクーデターが起きて国内が内戦状態になるなどの大変な混乱状態になった場合、大量の難民が発生し、日本にも収拾がつかない位の数の難民が押し寄せる可能性があります。日本海側の海岸線に不審な小船が見つかるという事件が日本各地で時折ありますが、北朝鮮からでしたら、小型船や小船でも到着は難しくないでしょう。数千、数万という難民が日本に押し寄せた場合、日本はいったいどうするつもりでしょうか。当Blogでも何回か取り上げていますが、日本政府は昨年6月に、北朝鮮人権法案なるものを成立させています。 その中には脱北者についての記載がこう書かれています。
・「2 政府は、脱北者の保護及び支援に関し、施策を講ずるよう努めるものとする。」
*つまり、日本は脱北者を保護すべきとの法律があるのです。*現在、日本にいる脱北者には生活保護費が支給されているようですが、それを数千、数万と押しよせる難民全てに支給し、また保護施設などを新たに建設するなどすれば莫大な費用がかかります。また当然ながら、犯罪、治安の悪化も十二分に懸念されます。北朝鮮の難民の大量発生は日本崩壊の序章ともなりかねません。(ちなみに、この法案の民主党案では、「基本的に全ての脱北者を特別永住者として認定して日本に住まわせ、住居や仕事、教育の世話までさせる」となっていました。本当にこの党に政権をまかせてはいけないとあらためて思います)また、北朝鮮に政治的空白ができた結果、韓国と統一するといった事態が起きたときも、大きな懸念が予想されます。統一の結果、貧困極まる北朝鮮の世話を韓国が行わなければならなくなったとしたら、韓国経済は崩壊するほどの支出を迫られるでしょう。だだでさえ韓国自身が経済崩壊するかしないかという現段階では尚更です。そういった場合に、日本が経済的支援をすべきという事態になることは容易に想像できます。1億、2億というレベルではありません。また、金を出さざるを得ないとしても、単純に金を出しただけで終わるような愚策をおかすべきではなく、当然ながら何らかの交換条件や権益を付けて置くべきなのですが、そのような外交政策が今の日本に取れるでしょうか?
金総書記健康不安説に伴い、その後訪れるシナリオによっては日本も相当な影響を受けるのです。韓国で緊急会議が開かれるのは当然として、日本も本来であればすぐにでも様々なシナリオに対応できる策を準備しておくべきです。しかし、総理辞任、総裁選に忙しい日本政府はそれどころではないようです。この状況に、大きな不安を感じざるを得ません。
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▼2008年危機、いよいよ本番?(佐藤守)
昨日は都心で、仲間内の意見交換会を半日楽しんできた。まず国内政局、本命は麻生、施政方針演説後解散か? しかしそれでも自民は衰退。“独裁”民主も共産の支援如何にかかっている。公明はご本尊の問題勃発か?矢野氏の叛乱が左右する・・・。いずれにせよ政界のねじれ解消とはいかず、どんぐりころころ・・・か?。問題は総選挙日、米国大統領選挙と重なる?。その上北朝鮮の崩壊が始まるかもしれないし、金氏の“葬儀”か“復活”日と重なるのでは?。六者協議も開店休業、半島危機はアジアに大混乱を齎す恐れあり・・・政治問題に疎い私には興味津々の会話だったが、中の1人が「対馬が韓国人に占領されかかっている!」と報告したのには驚いた。韓国の元警官などのグループが観光に対馬に来て、市庁舎前で腕を切って血を流しつつ「対馬は韓国領だ!」と絶叫したそうだが対馬市民は傍観。ところが一老人が「ここは日本だ、貴様ら帰れ!」と叫ぶと、“観光客”たちはすごすごと引き上げたというから面白い。老人が「血をふき取れ!」と命じると、戻ってきてティッシュペーパーで拭いて立ち去ったという、何とも信じがたい話なのだが、報告者は「自衛隊駐屯地の隣の敷地は、韓国人が買い占めているが大問題でしょう?」と私に言った。しかし、私は詳細を知らないから答えようがなかった。老人に一喝されるというこの件でいささか面子を失った彼らは、今度は11月に50人以上の韓国議員達を動員して再訪すると言うから何ともずうずうしい。対馬市民には次回も追い返して欲しいと思うのだが、ノービザだから簡単に入国出来るのでなかなか効果的な手段がないのだという。そのうちに人口が逆転するのではなかろうか?と心配になる。こんな情報は一般紙では見ていないが、インターネットでは流れているのだろう。次は半島に関連した北の情報。やはり重病か死んだのか、首領様は60周年式典に現れず、軍隊ではなく民兵が行進したが、軍内部の統率が気にかかる。中国国境には10万を超える中国軍が展開しているが、韓国との非武装地帯の方はどうなのだろう?ノムヒョン前大統領が相当この地域を開放して去ったから、いつでも侵入できそうだが。そんなときに「竹島」や「対馬」をわが領土だ!などと騒いでいる余裕はあるまい。いっそのことこの機会に日本は北と手を組んで、拉致問題を一気に解決させたらどうだ?北が中国・日本と手を組んだら韓国はひとたまりもあるまいに。冗談はさておき、私はそんなことよりも南西方面が極めて危険だ、といつもの主張を繰り返したが、沖縄が相当侵食されていることもあり、これには同意を得た。ところで米国の大統領が誰になるかは世界の一大事だが、日本の首相なんぞ世界の誰も気に懸けてはいないから情けない。CNNなどでは小池候補が日本初の女性の首相候補だと関心を持って報じているくらいだが、彼女のことを「ミス・スシ」と呼んでいるのが気にかかる。何故なのだろう?トロかアナゴか、はたまた太巻きかイナリズシかは知らないが・・・一部には「回転寿司だろう」と云う政治評論家もいるが。
今朝の産経一面に桜井よし子女史が「福田首相に申す」と題して、「国際情勢は乱気流の真っ只中にある」のに、命がけで闘う責務を負わず、唯々諾々と政権を放棄する「最高指導者は最初から指導者になってはいけない。政治家になるのも慎むことだ。自身を客観的に見る能力があると自負する福田康夫氏は、己を客観視し、その不明を愧じよ」と厳しく叱責している。そして自衛隊高級幹部会同を代理も立てずに欠席した行為は「文民支配の鉄則からもあってはならない」と指弾した。こんな「指揮官たる自覚も責任感もない」一老人が、伝統ある日本国の首相になれるのだから日本も落ちぶれたものである。金正日“首領様”が、生きているか死んでいるか、はたまた重病なのか軽度の症状なのかに、世界中のメディアは注目しているが、それに比べて彼の扱いはいかにも軽い。そんなところが日本国民として何とも歯がゆいが、次期首相にはこんな体たらくナ方にはなってほしくないものである。やはり「核」を持つと、取るに足りない小国でも扱いが変わるのだろう・・・しかし、次期首相が決まるまでは福田康夫氏は間違いなくこの国の「最高指揮官」なのだから、のほほんと遊んでいないでもっと自覚ある行動を取ってもらいたい。それが望めないのであれば、超法規措置ででも防衛省・自衛隊に自覚ある備えをしてもらう以外にはない。大先輩の老ジャーナリストが「福田の一年は、激変する世界情勢下にあって、日本にとっては取り返しがつかない“失われた貴重な一年”だった」とつぶやいたのが印象的だった。とまれ、世界各地で紛争や暴動が頻発している。その上イランでもインドネシアでも、はたまた北海道でも地震が頻発していて、メキシコ湾ではまたまたサイクロンが大暴れ、中国でも土石流で死者が出ている。沖縄にも台風が接近しているが、それほど天変地異は常態になった感がある。きっと、天もお怒りなのだろう。2008年危機はいよいよ本番に入ったと思われる。重要な政治行事が重なるであろう11月は、わが国にとって吉と出るか凶と出るか・・・7周年目の9・11にあたり、わが国の危機管理が非常に気になった次第。
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