国際戦略コラム 09.13 *西村眞悟の時事通信 都会育ちの田舎暮らし
ようちゃん、おすすめ記事。↓国際戦略コラム 09.13 [ ロシアの行動]
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新冷戦で、ロシアや欧州がどうなるのか検討する。Fより
グルシア攻撃後、ロシア経済は新冷戦で投資資金の流出を起こし、ロシア中銀がルーブル防衛のために、100億ドル規模のドル売り・ルーブル買い介入を実施した。それに並行するように米国が商品市場への投機資金投入を抑制するために持高規制を行い、WTI原油価格を100ドル/バーレルまで引き下げている。ロシアは原油産出量で、サウジに次ぐ2位にあり、原油価格が下落すると国家経済に大きなダメージを受ける。そして、80ドル割れすると貿易赤字に転落することになる。そして、イスラム教国もロシアとの連携を探る動きが出ている。米国の中東民主化構想に反発する湾岸諸国の王様達は、ビジネス上は親米であるが、本音は反米である。その証拠に石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長は、ロシアと技術や環境問題を含む幅広い分野で協力することを明らかにした。しかし、これにはもう1つの狙いがあり、ロシアとOPECとが共同歩調を取り、原油価格の高値安定に持って行きたいのである。新冷戦で得をするのが、欧米諸国から孤立していたイランやベネズエラで、イランのモッタキ外相は9月12日、ロシアを訪問しラブロフ外相と会談し、国際社会でロシアの孤立感がにじむ中、イランとの友好関係をアピールした。そして、ロシア空軍が12日、カリブ海でベネズエラ軍と合同軍事演習を実施する。ロシア側はすでに戦略爆撃機(Tu160)2機をベネズエラに派遣済みで、ベネズエラも反米の味方ができ、孤立感が和らぐことになる。これに対して、米国の話題の人になった米共和党の副大統領候補でアラスカ州のペイリン知事は、北大西洋条約機構(NATO)加盟の同盟国がロシアの領土侵略を受けた場合、「同盟国として要請に応じ、支援することが期待されている」と述べ必要なら対露開戦も辞さない考えを示した。保守層に受けるマッチョぶりである。プーチンもマッチョでロシア国民に人気があり、米ロ両国がマッチョ政権になる可能性が出てきている。EUもユーロが急落し対円で一時149円台まで行った。これはEU諸国の景気減速が鮮明になったことであるが、その裏にはロシアに近いというリスクも存在している。その証拠に金融不安の中にある米ドルが大幅に上昇している。EU議長国フランスのサルコジ大統領もウクライナのユーシェンコ大統領とウクライナのEU加盟交渉を進めるというが、ティモシェンコ首相は親ロシア政党と共同して、ユーシェンコ大統領の引き下ろしを画策している。ロシアも周辺諸国では強硬姿勢から、融和と懐柔で行く方向に変化しているようである。ラブロフ外相は11日、ポーランドのワルシャワを訪問し、シコルスキ外相との会談し、対立先鋭化の回避を探ることで両者が一致した。信頼回復に向け、近く次官級協議も開くとした。ロシア陸軍の強引な行動だけでは、有利な位置を取れないと、プーチンは考え、懐柔策に回り始めている。また、グリジアのポチ近郊に駐留していたロシア軍の一部が10日、撤退作業を開始した。これに伴って、米海軍第6艦隊の旗艦、マウント・ホイットニーもポチを離れ黒海から出たようである。ロシアとしては、OPECと協力して、原油価格を100ドル以上で維持させて、東欧諸国を懐柔する方向で推移するようである。ドイツ経済界が、ロシアのアドバイザー的な動きを裏でしている可能性がある。今までもドイツ経済界はロシアを国際社会に引き入れるために努力をしている。
さあ、どうなりますか??
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*西村眞悟の時事通信
涙して聞く特定失踪者家族の訴え
No.373 平成20年 9月12日(金)
西 村 眞 悟
死によってではなく、突然、理由も分からず、最愛の息子、娘また兄弟姉妹を切り裂くように奪われ、長年あてどもなく探し続けている肉親のつらさ苦しさは、その方々と直に接してみなければ分からない.北朝鮮に拉致された被害者は、数百名に及ぶ。その被害者の一部である十数人の方々を、政府は北朝鮮による拉致被害者と「認定」している。従って、ここにおいて北朝鮮による拉致被害者は、政府認定の被害者と政府認定のない被害者の二つに分けらることになった。この政府に認定された被害者の方々に対し、政府に認定されていない被害者は、「特定失踪者」と呼ばれている。しかし、拉致被害者として、政府に認定されるか認定されないかは、一にかかって百パーセント、政府の国家主権を守るという意思と能力そして情報収集能力の欠落によるのであって、被害者の落ち度によるものではない。
では、その政府の意思と能力は、どの程度なのであろうか。それは、世界にある諸国のなかで最低の水準である。昭和四十九年八月十五日に、北朝鮮工作員である在日韓国人文世光による韓国の朴大統領狙撃事件が起こった。日本政府は、この事件の三ヶ月前に韓国政府から日本国内にいる北朝鮮の対韓工作員の取り締まりを要請されておりながら何もしなかったのである。さらに、石川県警は昭和五十二年九月に能登半島から日本人を拉致した北朝鮮工作員を逮捕しており、日本政府は遅くとも同月末日には北朝鮮が組織的に日本人を拉致していることを知っていた。しかし、内閣は、日本人保護のための厳戒態勢を何らとろうとせずに漫然と過ごした。その結果、同年十一月十五日の新潟における十三歳の横田めぐみさん拉致をはじめとする日本人拉致が人知れず続くことになる。この時の内閣は、福田赳夫内閣、その総理大臣秘書官は今の総理である福田康夫氏。
また、平成十四年十月に日本に帰国できた五名の被害者の内には日本政府が全く拉致被害者とは思ってもいなかった曽我ひとみさんが含まれていた。政府は、帰国した五名の被害者の内、一名を知らなかったのである。これらを総合すると、我が国歴代政府の国家主権を守り、国民を守ろうとする意思は極めて脆弱で最低に近く、その能力も乏しく、さらに国民の安否に関する情報収集能力にも極めて乏しいことが分かる。従って、この能力の乏しい政府が、えらそうに拉致被害者と「認定」する数の数十倍の被害者が存在すると思われ、事実、数百名の被害者の家族が救出を訴え出ているのである。しかし、政府の拉致被害者担当大臣は、未だ彼ら被害者に直接会おうとはしていない。その理由は、政府が、被害者と「認定」していないからである。政府は、自らの意思と能力の欠落を棚に上げて、「政府認定」の有無を金科玉条としている。
昨日の十一日午前十時半から、衆議院第二議員会館第四会議室において、平沼赳夫拉致議連会長と幹事長である私は、この「特定失踪者」のご家族と面談する機会に恵まれた。非公開の一名を含む二十五人の失踪者のご家族三十三名が集まられたのである。この面談は、特定失踪者問題調査会の荒木和博会長が家族に呼びかけることによって可能となった。ご家族は、北海道から鹿児島まで日本全土から自費で集まられた。午前十時半からの会談であるから、前日に東京に入られて一泊されたのであろう。会談では、二十五名の被害者のご家族が、各々その心情を述べられ、多くは手記を用意して平沼会長に渡された。複数のご家族は、政府は拉致被害者として認定した家族と認定していない家族を「差別」していると、その無念を訴えられた。政府の拉致被害者担当の組織は、被害者と認定していない家族には大臣を会わせず、街頭における救出を願う国民の署名も大臣に直接受け取ってもらう機会を造ろうとしないのである。また、ある被害者のお父さんは、私は既に七十六歳である。しかし、七十六歳は若い方なのだ。高齢のためにここに来られない多くの両親がいる。速く救出していただかなければ、この世で会えない、と訴えられた。また、娘を拉致されたお父さんは、最後の手段として自衛隊による「実力行使」を実施して欲しいと強く述べられた。
そして、全家族を覆っていたのは、前日の自民党総裁選挙立候補者のうちの誰一人として拉致被害者救出を訴えた者がいないという失望と落胆であった。平沼会長は、五人の総裁候補に拉致問題に言及するように伝えると応えられた。これらご家族の話を聞いていて、平沼会長も私もこみ上げてくるものを押さえきれなかった。会談終了後、平沼会長と私、そして、特定失踪者調査会側から出席した大阪府八尾市会議員三宅博氏の三人は、話しながら議員会館の玄関に向かった。玄関につくと、そこに麻生太郎さんが出てきた。それを認めた平沼会長が「太郎ちゃん!」と呼ぶと、麻生氏が駆け寄ってこられた。その麻生氏の手を握り、平沼会長は、「拉致の問題を言いなさいよ、拉致の問題ですよ!」と言われたのである。ところで、福田康夫氏は、今も総理大臣である。しかも、辞意表明で自由な時間が増えている。そして、この今も、拉致被害者と家族の苦しみは進行しているのだ。従って、福田総理は、日本の首相の辞任表明を奇貨とした北朝鮮の被害者調査委員会の立ち上げ延期の通告に対して、断固とした制裁強化を決断し直ちに関係大臣をして実施せしめるべきである。福田総理は、今こそ、一人醒めて、国家国民のために、党利党略の選挙対策に没頭する与野党の幹部になしえないことをする絶好の時ではないのか。 それをせずに、漫然と辞める総理として何もせずに過ごすならば、貴殿は櫻井よしこさんのいう「お雇い社長」以下である。 (了)
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都会育ちの田舎暮らし :09月13日
小祝政明著 『有機栽培の基礎と実際』 書評。
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きょうご紹介するのは小祝政明著『有機栽培の基礎と実際』です。久しぶり、というか、初めてかもしれません。これぞ農業書!というような類の本を紹介するのは。小祝さんは、有機農業の世界では知らない人はいないであろう、日本の有機農業の第一人者。本書『有機栽培の基礎と実際』は、有機農業を科学的に説明した本です。有機農業という言葉を、知らない人はいないでしょう。でも、有機農業とは何だと言われたら、これを説明できる人は、極端に少なくなるのではないでしょうか。説明してみましょう。(゜▽ ゜)
まず、無機と有機の違いとは、何か。ウィキペディア先生に聞いてみましょう。(さっそく人任せ)
すると無機とは『炭素を含まない化合物』有機とは『炭素原子を構造の基本骨格に持つ化合物の総称』と、あります。炭素を含む化合物が有機。ふむ。しかし、例外もあります。例えば、ダイヤモンド。給料3ヶ月分のダイヤモンド。あれは、炭素の塊ですね。成分的には、鉛筆の芯と変わりません。炭素から出来ているのだから、ダイヤモンドは有機物か?
違いますね。ダイヤモンドは、無機物と扱われます。もともとの「有機」の定義というのは「生命が生み出す物質」。炭水化物とか、アルコールとかですね。「生命が生み出す物質」は、ほとんどが炭素を含んでいるので、有機の定義が『炭素原子を構造の基本骨格に持つ化合物の総称』というものになったのですが。ダイヤモンドのように、明らかに生命が関与していないものは、無機物として扱われるようです。ややこしい話ですが。生き物が関与してるっぽいのが「有機」生き物とは関係ない物質っぽいのが「無機」と思ってくだされば、よいと思います。(最初からそう言えよ)さて。ーーーーーーーーーーーー。
中学高校と、生物の授業を真面目に受けていた方なら記憶の片隅に残っているかもしれませんが。植物というのは、無機物質しか吸収しません。植物の三大栄養素とは「窒素」「リン酸」「カリ」。どれも無機物です。全く生命の関与していない「無機物」を栄養源として、植物は立派に成長していくんですね。水耕栽培なんかは、その最たるものです。水に溶かし込んだ無機物だけで、植物は育ってゆくのですじゃあ、なんで「うんこ」が植物の栄養になるかといえば。「うんこ」をバクテリアなどが、窒素などの無機物レベルまで分解して、その無機物を植物が吸収しているから、栄養になるんですね。植物は、うんこを直接食べているわけではないのです。どうせ、植物は無機物しか吸収できないんだから、有機肥料よりも、最初から分解した状態である無機肥料(化学肥料)を与えとけばいいではないか。と、いうのが、学校の生物で習ったであろうことです。ところが。数年前に、農業界に衝撃的なニュースが走りました。植物が、有機物を直接吸収している、という実験結果が発表されたのです。今まで、窒素やカリのレベルにまで分解されたものしか吸収できないと思われていた植物が、実際はそこまで分解されていない「有機物」の段階で、根から吸収していた。これは、どういう意味を持つのか。そもそも、植物のエネルギー源とは何でしょうか。根から吸収する窒素やリンやカリではありません。エネルギー源となるのは、光と水から生み出す炭水化物ですね。炭水化物を生み出す活動は、光合成と呼ばれています。
光合成の化学式を書くと、水(H2O)+二酸化炭素(CO2)=酸素(O2)+炭水化物(CH2O)
と、なります。「2」は、各自頭の中で小さくするように。ここで生み出される「炭水化物」がいくつも繋がれば、植物のボディーの原材料である「繊維」になります。「炭水化物」に「窒素」が結びつけば、アミノ酸になり、タンパク質になります。炭水化物こそが、植物にとって最も大切なもの。そして炭水化物は、従来は光合成でしか生み出せないと思われていたものでした。しかし、植物が有機物を根から吸収しているということは。炭水化物を直接、根から吸収しているということに、ほかならないのです。つまり、無機肥料しかなかったら、光合成以外に炭水化物を得る方法はありませんから、日当たりが悪かったりしたら、植物は困ります。
しかし、根からも炭水化物を吸収できる状況ならば。すなわち、有機肥料がたっぷりとあるのならば、少々光合成の調子が悪くても、根からぐいぐいと炭水化物を吸収できる、って寸法です。根から炭水化物を吸収できれば、光合成だけではないパワーがみなぎる。病気にも、害虫にも強い頑健な身体ができる。日当たりが少々悪くても、大丈夫。と、いうのが、有機農業の科学的な根拠になるわけです。逆に言えば、数年前に「植物が有機物を直接吸収している」という実験結果が出るまでは、有機農業の科学的根拠というのは、なかったんですね長くなりました。本の話に戻りますが、本書で解説されているのは、こういった科学的な有機農業のメカニズムをはじめ、「実際に、どういう肥料設計をすればいいのか」「作物別に、注意すべき点は何か」という疑問を、有機農業の観点から、分かりやすく解説してくれます。ま、有機農業を志す人、有機農業に興味のある人にとっては、必ず読むべき「有機農業の教科書」というべき本ですね。
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『有機栽培の基礎と実際―肥効のメカニズムと設肥設計』 小祝 政明
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日本のお姉さんの意見。↓
公園の落ち葉は、みんなビニール袋に入れて
ゴミの日に出しているけど、公園に穴を掘って
埋めてしまえば立派な肥料になるし、落ち葉を埋めて
土をふかふかにしておけば、そこでカブトムシの幼虫が
育つのです。犬のウンチも、公園に埋めるとよい肥料になる。
雑草も、まとめて公園に埋めてしまえば、よい肥料になるのに
そのまま捨ててしまって、もったいないです。