三笠フーズの犠牲者の米穀販売会社の社長
事故米流通先の業者が自殺 公表後に自宅で
農薬で汚染された米が食用として流通していた事件で16日、汚染米の流通先として公表された奈良県の米穀販売会社の社長が自殺したことが分かった。
奈良県警によると、死亡したのは同県広陵町の米穀販売業「ナカガワ」の男性社長。16日夜に自宅で首をつって自殺したと見て調べている。 9月17日12時19分配信 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080917-00000935-san-soci |
【事故米不正転売】突然の流通先公表、業者など憤りの声も
09/16 22:55更新
米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が不正転売した汚染米の流通先377社が公表された16日、新たに明らかになった菓子メーカーや米穀販売店などでは、風評被害に対する不安が渦巻いた。公表に反対していた業者もあり、「突然公表するなんて納得できない」と、農林水産省の対応への怒りの声も上がった。
汚染米の流通先として公表された奈良県広陵町の「小原製菓」。今年1~8月に入荷したもち米計約24トンの中に事故米が混入していた可能性があると、仕入れ先の米穀店から連絡を受けた。おかきに加工済みだったため、8日、商品の残留農薬について検査に出し、10日には農水省奈良農政事務所の立ち入りを受けたが、メタミドホスなどの成分は検出されなかったという。
小原勇社長(54)は「検査結果から事故米はなかったと考えている。にもかかわらず、社名が突然公表されたことは納得いかない。われわれは被害者なのに」と憤った。
同社には、16日になって同事務所から公表方針を伝えられた。抗議したが「(方針は)変更できない」と突き返されたという。同社は同日、全国の問屋に商品の自主回収を要請した。
和歌山市内の米穀販売店「米定商店」はこの日午前、和歌山農政事務所職員から突然、店名を公表すると告げられた。同店関係者は「国の方針なので公表は仕方ない」としながらも「うちはこれでつぶれるかも」と涙声。「保健所からの連絡が来て以来、眠れず苦しかった。事故米を口にした人には本当に申し訳ない」と苦しい胸の内を打ち明けた。
また、滋賀県長浜市の和菓子製造「親玉商店」では今年4月、和菓子の添加物として使用するため、兵庫県内の業者で製粉されたもち米20キロを仕入れた。今月13日までに9キロを使用し、残り11キロは返品した。同店関係者は「ほかの商品にも、あやふやなものを使っていると消費者が感じて風評被害を受ける。怒りのやり場がなく、ひどい話だ」。
公表された高齢者施設にも波紋は広がった。
大阪府池田市の特別養護老人ホーム「伏尾荘」ではこの日朝、委託先の給食大手「日清医療食品」からの連絡で公表方針を知った。瀬戸智恵子事務長は「なるべく公表は避けてほしかった」と不満を述べながらも、「汚染米の流通が分かった段階で入所者の家族に文書で説明している。改めて混乱を呼ぶようなことはない」と話した。
一方、同府門真市の特別養護老人施設の施設長は「今回の公表で名前が挙がった特別養護老人施設には、入居をためらうお年寄りや家族も出てくるのでは」と不安を漏らした。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/178870/
流通先↓
http://sankei.jp.msn.com/pdf/2008/09/jikomai.pdf
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<事故米転売>販売業者など90カ所以上を訂正 農水省
農水省は17日午前0時前になって、三笠フーズ(大阪市)の汚染米転売の流通販売先の業者数を377から375に訂正した。給食に出した業者として発表した近畿の2社が誤っていた。京都市修徳特養ホームには流通しておらず、日清医療食品の流通先が重複していた。さらに、社会福祉法人が社団法人になっていたり、業者名や住所の一部表記を誤るなど計90カ所以上を訂正した。
訂正された業者名の正しい表記は次の通り。 親玉本店(滋賀県長浜市)▽肥後ふるさと万頭(熊本県八代市)▽お菓子のふくさ屋(同)▽お菓子のさとう(宮崎市)▽上野静華堂(同)▽つるや菓子舗(宮崎県延岡市)▽三原菓子店(宮崎県綾町)▽おかしの冨士屋(鹿児島県鹿屋市)▽東京屋菓子店(同)▽天巳大神神路本部(和歌山市)▽お菓子処かわしま(鳥取県倉吉市)▽かめや菓子本町店(島根県益田市)9月17日13時14分配信 毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080917-00000047-mai-soci |