【連載】日本よ、こんな中国とつきあえるか(22) 台湾人医師の直言 ◎クライン孝子の日記
ようちゃん、おすすめ記事。↓『台湾の声』
【連載】日本よ、こんな中国とつきあえるか(22) 台湾人医師の直言 (林 建良)
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第3章 台湾から見た台湾および台湾人
7、中国人が台湾に押し寄せる日
●逃げ込む先は台湾
中国は膨張主義の国である。膨張主義とは人口格差による外国侵略の手段であり、中国のもっとも恐ろしいところは一三億の人口による膨張主義である。中国四千年の歴史のなかにはこの膨張主義の例がたくさん出てくる。近現代について見ても、チベット、東トルキスタン(新疆)、内モンゴルなどに人間を意図的に移住させ、侵略の既成事実化を図っている。中国はこの膨張主義を国策としているが、自然発生的にも人口が移動しているのが中国の特徴と言ってよい。中国の一三億の人口のなかには「盲流」と言われる人々がいる。つまり戸籍も住所も、ましてや仕事もない人間が一億人もいるという。この盲流は内陸部から沿海部へと流れ、沿海部から国外に流れていく。あるいは、農村部から都会へ流れ、都会から国外に流れていく。これは中国国内では頻繁に起きている現象で、このうちの二、三パーセント、三〇〇万人ほどが海外へ流出している。欧米諸国だけでも年間、一五〇万人から二〇〇万人くらいの中国人が密入国していると言われている。彼ら盲流は、生活しやすいところや稼ぎやすいところへ行きたいと願っている。彼らにとっては、言葉が通じて、顔つきや姿格好もそれほど変わらず、稼げるところに逃げ込むのが最上の願いであるのは言うまでもない。つまり、行くなら台湾ということになる。
●増えつづける中国からの密入国者と花嫁
では、台湾には現在、中国人はどれくらいいるか? 当然、密入国者を正確にカウントすることはできないが、台湾政府の統計によれば、一九八七年から二〇〇四年までの一八年間に摘発して収容した中国人の密入国者は五万五四人にのぼる。しかし、犯罪学によれば、摘発して収容できるのは全体の一割程度であるから、中国からの不法入国者は五〇万人を越えていることになる。また、台湾には中国からの花嫁がどんどん増えていて、二〇〇四年の統計では約一六万人にのぼっている。年間平均で三六〇〇人ずつ増えている。なぜ三六〇〇人かというと、これが政府の認可した上限だからだ。しかし、この規制枠も人権という観点から年々ゆるくなっていて、最終的には撤廃される可能性も出てきている。中国人の花嫁は確かに一六万人かもしれないが、その一六万人には家族がいる。また、八年経つと居住権と身分証明書を得ることができる。つまり、台湾の国民になる。そうなると選挙権はもちろん、中国から家族を呼び寄せることもできるようになる。もし一六万人の中国人花嫁が五人の家族を呼び寄せたとすれば、八〇万人の中国人が合法的に台湾にやってくることになる。そのうえに不法入国者がいるのである。中国とは現在、飛行機の直行便はなく、香港や第三国経由でしか台湾に入れない。船便の直行便もない。それでも合法・非合法を問わず台湾にはすでに数十万の中国人が住んでいるのである。さらに親中国的勢力の野党側は、中国からの個人観光客を開放せよと政府に迫っている。すでに台湾では中国からの団体観光客は開放している。開放して一年余りであるが、中国人の観光客のなかには空港に着いたとたんに逃亡してしまうケースがあとを絶たない。それでも野党は団体だけではなく個人にも開放せよと迫り、政府もそれを受け入れようとしている。そのうえ三通(通航、通商、通信)が実現するようになると、合法的に中国から台湾に入ってくるわけであるから、不法滞留する中国人が増えることは目に見えている。しかも、住みついてしまう中国人がおとなしく善良な台湾人になるかといえば、それはほとんど期待できない。なぜなら、今でも中国人は麻薬、拳銃、強盗、殺人と、あらゆる犯罪の請負人になっており、売春婦にいたってはほぼ中国人に独占されているのが現状だからだ。二〇〇三年、中国人花嫁が立法院(国会に相当)前でデモ行進をしたことがあった。身分証明書を発行するまでの期間を八年から四年に半減せよと要求するデモ行進だった。日本ではこのような内容のデモを見かけたことはないが、中国人は定住してしまうといろいろな権利を臆面もなく要求してくるといういい見本である。
●平和裡に台湾を呑み込む中国の人口輸出計画
それにしても、中国出身の花嫁は、八年経過すると台湾の国籍を取得することができるのであるから、台湾における中国人の伸び率を考えると、短期間で一大勢力を築くことも十分に可能であり、そうなれば堂々と台湾の政治を動かすことができるのである。これは、中国政府が採っている外国に対する侵略政策でもある。実は中国政府が発行している海外中国人向けの二〇〇四年一〇月二日付「環球日報」の社説に、ある呼びかけが掲載されていた。この当時、スペインにはダンピングした安い中国製の靴が多量に入り込み、スペインの靴製造業界では大きな問題となっていた。反中国デモも起こっていた。スペイン以外にも、ヨーロッパでは反中国的動きが起こっていた。 このようなとき、「環球日報」が、中国人はできるだけ外国に行ってその国籍を取得し、国籍を取ったあとはできるだけその国の政治に参加しよう、と呼びかけたのである。この中国政府の呼びかけはヨーロッパばかりでなく、全世界の中国人に対するものだ。ましてや台湾を併呑することを世界に宣言している中国が、この手を台湾に使わないはずがない。台湾の人口は現在二三〇〇万人。与党である民進党の党員は約二三万人、野党第一党の国民党でさえ一〇三万人ほどだ。ここにこれまで以上に多くの中国人が入ってくれば、彼らだけでも一大勢力となる。しかも、輸出されてくるのは人間なので、人権意識が高い台湾では中国人だからといって取締りの対象とすることは困難だ。
中国政府とすれば、このような台湾の弱みを利用すれば、自然に台湾内の中国人数を増やすことで中国人勢力を拡大し、政治的な地歩を固めて政治の中枢に入り込み、平和裡に台湾を占領してしまうことだって夢ではない。中国から台湾への密入国を仲介しているのは、蛇頭という組織だ。蛇頭に支払う費用は、日本円で一人二五万円から六〇万円が相場だと言われている。中国人にとっては大金だ。農村部の月収はよくて五〇〇~六〇〇人民元(七五〇〇~九〇〇〇円)だから、三年から六年分の年収に相当する。蛇頭は漁船に五、六〇人ほどをぎゅうぎゅう詰めにして運んでくる。一隻の船で数千万の利益をあげ、それは当然、中国の官僚や警察にワイロとして山分けされている。しかも、この密入国は毎日おこなわれているので、膨大な利益を生む。九〇年代の資料によれば、福建省のあるマフィアの年間収入は三〇億ドルもあったという。これくらいうまい汁を吸える商売が密入国の斡旋だ。だから、中国の警察、公安、官僚、マフィアなどが連携してやっている巨大ビジネスなのである。これだけ利益があがる商売であり、公的機関が裏でからんでいるのだから、簡単に終息するとは考えられない。さらに犯罪者を密入国させて台湾の治安を悪化させることだってできる。これは鉄砲を使わない戦争である。人口という武器に台湾が呑み込まれることも十分に考えられる。これでは、アメリカも手の出しようがない。また、中国にとっては一億人といわれる「盲流」をどんどん国外に送り出すことができれば、中国自身が人口増大の不安や、それに伴う社会不安などをある程度は解消できるので、中国側のメリットは大きい。したがって、この流れは加速されこそすれ止むことはない。ましてや台湾を自国の一部だと主張している中国である。すでにこの人口輸出計画は実行に移され、台湾がこのまま中国人の受け入れ政策を進めていくと、台湾内の中国人比率が一気に高まることは目に見えている。台湾は自らの国家主権をあいまいにしている。それゆえに、この中国の人口輸出に有効な手を打てないでいる。その点で、台湾の法的独立を確立して中国人取締りを強化しないかぎり、台湾の中国人人口は数百万人規模になる可能性が高い。そうなれば、台湾人の人口を超える日もそう遠くないと、私は危惧している。
●中国人が台湾を席捲するXデー
実際、最近の台湾では中国人をよく見かけるようになった。中国人は顔つきも姿格好も台湾人とよく似ている。言葉も同じだし、姓も同じ人が少なくない。おそらく日本人には見分けがつかないかもしれない。しかし、われわれ台湾人にはすぐわかる。まず言葉だ。中国人の北京語は、発音が明らかに台湾の北京語とは違う。次は態度だ。中国人の態度はまさに傍若無人といってよい。たとえば、あちこちに平気で啖を吐く。この不衛生きわまりない態度は、台湾人として我慢ならないことの一つだ。一九五〇年代なら、このような中国人をよく見かけた。B介石と一緒に台湾に渡ってきた中国人がいたからだ。だが、それらの中国人たちもその後だんだんと文明の恩恵に浴したようで、いつの間にか見かけなくなった。ところが最近は、正真正銘の中国人がやはりそうした横柄な態度で大手を振って歩いているのである。台湾統一は何も軍事力に頼る必要はないのである。「戦わずして勝つ」という、まさに孫子の国の考えそうなことである。台湾の中国化はすでに目に見える形で進んでおり、台湾政府の無策や日米の無関心によってそのスピードがさらに加速している。
今のままで行けば、中国人が台湾を席捲するXデーはさほど遠い日ではない。それを考えるだけで憂鬱になるのは果たして私だけだろうか?
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◎クライン孝子の日記
■2008/09/15 (月) 国の安全保障を正面から語った石破氏だが
石破氏が今回総裁候補で、日本国の安全保障について取り上げられたのは評価いたします。
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外交防衛を訴える国の安全保障は、安定した国民生活を守る為の基盤であり、この確立なくして国民一人一人の幸せはありません。責任政党の立場で、私は正面から外交政策、安全保障政策を訴えます。5候補 日本記者クラブで公開討論(9/12) そして石破氏は
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その一方で前石破大臣には以下のような指摘もあリますし、渡部昇一氏「石破防相の国賊行為を叱る」
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佐野氏から以下のメールが届いています。 <<石破茂氏は、テレビ出演で「北朝鮮の核に対抗できる手段は、ありますか。」 と聞かれて、 一にMD. 二に避難訓練と言った防衛大臣であります。核が落ちてくるというのに、何処に逃げればいいのでしょう。国防オタクかなんか知らないが、ただの「平和ボケ」だと確信したものです。日本の政治家には国土防衛の意識がないようです。だから、竹島にすら及び腰なんです。山梨県 佐野 光一>>さて、上記と関連して我が日記に「いまや日本は中国の手の内にあるのではないかな。日本の政治を何とか正常に戻さないことには今に、日本は中国の属国になってしまう。」と書きましたところ奥中正之氏より、<<上記の記述の関連;月刊雑誌「小説NON」(祥伝社)に、
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クライン孝子氏は、「日本とドイツ それぞれの戦後」と題する論説を連載しておられる。その第5回(小説NON ’08 9月号に掲載)では、「情報戦略と諜報機関」と題して、日独両国間の国家情報戦略の格差を問題点として指摘している。ところで、今回の論説の中で、クライン孝子氏は、チャイナの対日工作指令書とされている「日本解放第二期工作要綱」の具体な内容を紹介されている。その内容を、「日本解放第二期工作要綱」とは知らずに、読めば、日本の現状に関するレポートそのものだと思ってしまうくらい、今日世情そのものの表現となっている。
■2008/09/15 (月) 国の安全保障を正面から語った石破氏だが(2)
「日本解放第二期工作要綱」は秘密文書なので、クライン孝子氏も断っておられるように、その真偽は定かではない。しかし日本の国情が「日本解放第二期工作要綱」に書かれた通りに進んでいるわけで、この「要綱」が本物だとすれば、日本はチャイナが仕掛けた蜘蛛の巣にかかり、いいように血を吸い取られ、彼らが意図する通りに独立国としての姿を消しつつあるということになる。李鵬元首相が訪問先のオーストラリアで豪首相に対して、「日本なんかは30年もすればこの世界から消えている」と予言したが、彼の予言と上記「日本解放第二期工作要綱」とが不気味に結びついてくる。もう一つ、「日本解放第二期工作要綱」を読んで気がつくのは、チャイナ共産党は、かつてのソ連共産党と同様に、「世界をチャイナ共産党の支配下におくこと」を最終目標にしているということである。その手始めに、アジアでの覇権確立に目障りな憎っき日本を滅ぼすことを目標としているのか?なお、「日本とドイツ それぞれの戦後」の第5回「情報戦略と諜報機関」の構成は次の通りである;
*独ソ戦に一役買ったゾルゲの日本情報
*スターリンの徹底した情報管理
*スターリンに手玉に取られた蒋介石
*中国の日本戦略を記した極秘文書
*群衆掌握、マスコミ操作の要諦とは
*工作員の身分と経費の出所
*チャーチルが死の直前にもらした言葉
*イギリス流情報戦略の限界
*ヒトラー後のドイツを模索する側近たち
*解任されたゲルハルト・ゲーレン
*ゲーレンがアメリカと交わした「紳士協定」
*スパイ事件の発覚に果たした「ゲーレン」機関の役割り
*反骨の人・ゲーレンの胸のうち
今回の論説の結びは、「先の大戦にて、戦勝国米国は、第二次世界大戦後、日本を占領下におき、再び強い日本として再起せぬよう、国家の基盤、土台の全てを実に巧みに破壊した。だから、日本はかくも情けない国になったというが、これは日本人の単なる詭弁にすぎない」と、クライン孝子氏は中々手厳しい。そして次の言葉を書き加えて居られる、「日本を真の独立国家として復元する覚悟と情熱さえあれば、今日のドイツと堂々と肩を並べることも可能だからだ。」と。奥中 正之>>
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