南オセチア、アブハジアの両地域を主権国家として扱う姿勢をみせ、迅速に足場を固めるロシア
露、外交関係を樹立 南オセチア、アブハジア 「独立」既成化へ先手
【モスクワ=佐藤貴生】ロシアのラブロフ外相は9日、独立を一方的に承認したグルジア領南オセチア自治州とアブハジア自治共和国との間で外交関係を樹立したと述べた。また、ロシア国防省も同日、両地域に総勢約8000人規模のロシア軍正規部隊を配置すると表明した。南オセチア、アブハジアの両地域を主権国家として扱う姿勢をみせることで「独立」の既成事実化を進め、グルジアに対する軍事的優位をさらに拡大する狙いが鮮明になってきた。
8日のロシア・欧州連合(EU)首脳会談では、国際停戦監視団が派遣されるのを受け、南オセチアとアブハジアの両地域を除くグルジア全土から1カ月以内にロシア軍が全面撤退することで合意したばかり。迅速に足場を固めるロシアの動きに、欧米の反発が強まりそうだ。 ラブロフ外相は9日、南オセチア、アブハジア双方の当局者との会談後、友好協力と相互支援に関する合意に達したとして、文書を交換して外交関係を樹立したことを明らかにした。 外相はさらに、両地域の代表は国連安保理の協議に参加するべきで、ロシアがそれを要求すると表明した。また、「あらゆる国からの平和を乱す恐れを断つために、軍事力を含む必要な支援を互いに行う」とし、相互に軍事基地を設置する可能性を示唆した。 一方、ロシアのセルジュコフ国防相は、南オセチア、アブハジアの両地域に各3800人規模のロシア軍部隊を配置することで合意したとメドべージェフ大統領に報告した。ラブロフ外相はロシア軍のグルジアからの撤退後、両地域に駐留するのは「平和維持部隊」ではなく、「二国間の合意に基づいて治安維持に当たるロシア軍」との認識を示している。 ロシアは8月8日の紛争発生以降、グルジアからの撤退を表明しながら、「追加的安全保障措置」の必要性などを理由に、グルジア国内に軍部隊を駐留させ続けてきた経緯がある。同月12日に策定された「和平6原則」もロシアの南オセチア、アブハジアの独立承認で形骸(けいがい)化しているのが実情だ。 今回の一連の素早い動きからも、欧米の先手を取って事態を急速に変化させ、自らの優位を確保する狙いがうかがえる。 9月10日8時1分配信 産経新聞 |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080910-00000073-san-int
ロシアのやることは、昔から変わらない。
日本は自国の国益のために何かを戦略的に
やるということが全くないどころか、外国からやられっぱなし。
おとなしいだけの国なんて、外国からしたらいいカモなだけ。