イスラエルからのニュース
2008年8月31日(日)
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*オルマート首相とアッバス議長が今日、エルサレムで会談。
議長の訪米を前に、和平に関する意見を交換へ。すでに
辞任の意向を示している首相が、土壇場で合意文書をまと
めるとの見方も。(P,Y)
*警察がオルマート首相に対して7回目の事情聴取。エル
サレムの高級住宅を市価より安価で買い取った疑いが持た
れている。(P,H,Y)
*テルアビブの海岸で母親が4歳の息子を故意に溺れさせた
疑い。以前から母親は息子を虐待していたもよう。(P,H,Y)
*7人のパレスチナ人を乗せガザから出航した左翼活動家の
船がキプロ スに到着。次の航海予定は未定。イスラエル
政府は「7人の身元は把握しており、治安上問題が無いため
通過させた」と説明した。(P,Y)
*月曜夜から始まるラマダンの「善意の証し」として、エジプト
がガザとの国境にあるラファ検問所を一時解放。ガザにいた
エジプト人や、エジプトでの治療を要するパレスチナ人らが
国境を越えた。(P,Y)
*ナイジェリアでイスラエル人を誘拐した武装組織が1200万
ドルの身代金を要求していることが判明。雇用主は「過剰
報道は人質解放の妨げ」とメディアに報道自粛を要請して
いる。(P,H,Y)
*ガザで開催された密輸トンネルの活用会議で、すでに地下
パイプラインがあるとの報告。200本の密輸トンネルが
生み出す雇用は4千人、ハマスの収益は毎月2千万ドル
だと見られている。(H)
*ハマスがストライキを宣言したファタハ系の教師を解雇。
ハマスの関係者を後任にした。ますます教育が偏向すると
の懸念も。(H)
2008年9月1日(月)
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*北米からの移民事業が公的な「ユダヤ機関」から、民間系
の「ネフェシュ・ベネフェシュ」に正式移管した。「ユダヤ
機関」はヘルツェルが設立した組織「世界シオニスト機構」
の下部機関。(P,H)
*ハマスは誘拐した国防軍兵士の解放と引換えにテロ実行
犯を含む千人の囚人の釈放を要求。ラモン副首相は、
ハマスが要求を引き下げない限り、捕虜交換は不可能だ
と警告した。(P,H,Y)
*オルマート首相が任期内にパレスチナとの合意調印を強行
するとの報道で、右派から強い反発。しかし、レゲブ報道官
は「和平への道は地道な合意実行しかない」と語り、報道を
否定した。(P,H,Y)
*学校の新学期は予定通り開始の見込み。学校への警備員
配備問題など は、順次対応される見込みで、組合はスト
回避を決めた。(P,Y)
*あと4ヶ月で自治政府のアッバス議長の任期が切れるた
め、自治政府の今後の見通しを閣議で検討。議長選挙の
実施はほとんど不可能で、アッバス議長の任期が切れると
混乱は避けられない。(P,Y)
*ラビン首相暗殺犯のイガル・アミルが、獄中結婚した女性の
隣人を獄中から電話で脅迫した疑い。警察が捜査中。(P,H)
*イスラエル政府がバルグティの釈放に合意したと自治政府
関係者。し かし、イスラエルの政府関係者は否定した。
バルグティはファタハの若手指導者として人気があるが、
5つの終身刑を受け服役中。(P)
*レバノンの国境にあるガジャル村の北半分を国連軍が管理
下に置くことを条件に、イスラエルが撤退に合意。村民は村の
分割を拒否しているため、村は麻薬密輸やテロリスト侵入の
舞台となっていた。(H)
2008年9月2日(火)
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*ナイジェリアで誘拐されていたイスラエル人が無事に解放。
身代金が支払われたと見られているが、関係者はノーコ
メント。(H,P,Y)
*ヒズボラが国外で行なった2件のイスラエル民間人誘拐
作戦を、イスラエルの治安部門が阻止。詳細は明らかに
されていない。(H,P)
*国防軍兵士の銃撃で、精神障害者のパレスチナ人男性が
重傷。男性は兄弟の逮捕を阻止しようとして、兵士と争った
もよう。(H,P,Y)
*殺害されたと見られる4歳の少女の遺体は、懸命の捜索
にもかかわらず未発見。容疑者の祖父は川に投げ込んだ
としているが、川は濁って汚染がひどく、警察の捜索は
難航している。(H,Y)
*テロ被害者に1億ドルを支払うよう、自治政府に命じる米国
での判決は、イスラエルで執行可能だとエルサレム地裁が
判断。もし執行され れば財政破綻は避けられないと、自治
政府関係者は語った。(P,Y)
*アヤロン元駐米大使が、ガリラヤのアラブ人地区がコソボ
自治区のように独立を宣言する日は遠くないと警告。アラブ
系市民の多い地区は将来のパレスチナ国家に組み込む
べきだと語った。(P,H)
*国防軍の情報部門発足から60周年の記念式典を前に、
独立戦争時に諜報面で功績のあった兵士らを顕彰する当時
の文書を公開。ベングリオン首相は、安全保障上の配慮
から、顕彰を見送った。(H)
*自治区でイスラム教のラマダン(断食月)が始まったため、
国防軍が善意の証しとして、検問所での制限を緩和。(P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp