戦後レジームへのレクイエム (外交と安全保障をクロフネが・・) | 日本のお姉さん

戦後レジームへのレクイエム (外交と安全保障をクロフネが・・)

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▼戦後レジームへのレクイエム (外交と安全保障をクロフネが・・)
福田首相が9月1日、辞意を表明した。私は、この人が首相になって何をやろうとしていたのかサッパリわからなかった。国家戦略やビジョンといったもののかけらも無かったし、国家指導者になるための意欲も覚悟も能力にも全く欠けていた。父親のやり方を必勝マニュアルにすれば、内閣総理大臣としての輝かしい自分の名が歴史に刻まれるとでも思っていたのだろうか?
官僚トップの二橋官房副長官を筆頭とする事務次官会議や官僚出身の各大臣など下がまとめてきた案件を、よっぽど変なものでなければ「ウム」といって裁可し、危険なことには一切手を出さず、ことなかれで大過無く任期を終えれば「名宰相・福田康夫」の名が憲政史に刻まれるとでも思っていたのだろうか?首相になって日本をどうするかではなく、首相になることだけが目標だったのではないか。昭和50年代ぐらいまでなら、そういう日本特有のボトムアップ型官僚主導政治でも通用したかもしれない。中国・韓国・北朝鮮へどれだけ土下座外交を続けたとしても、インターネットも無いので国民が真実に触れることはできず、毎日新聞のような自分の国を貶めたくて仕方が無い左翼売国マスコミがこぞって援護射撃をしてくれたから、かえって支持率が上がったかもしれない。日教組教育のせいもあるのだろうが、戦後の日本では自分の国がいかに悪い国であるかを叫べば叫ぶほどカッコ良く知性的であるかのような、極めて病的なムードが国民に充満していた。だが、21世紀の今はそんな時代ではない。東大から公立小学校にまではびこる「日本は悪い国・あー日本はダメだダメだ」という教育を疑うことすら知らず育ってしまった元・優等生の集団である官僚機構は、日本が先進国の仲間入りを果たして以降、手本としてきた欧米というマニュアルを失って迷走を続けている。(中には自国に誇りを持って働いていた官僚さんもいるとは思うが、そういう人たちの声はどういうわけか聞こえてこない)インターネット(特にブロードバンド)の普及で、中・韓・朝の特定アジアと毎日・朝日のような売国左翼マスコミのウソが白日の元にさらされると、これまで偏った情報によって洗脳されてきた多くの国民が劇的なスピードで真実に目覚めはじめた。もはや特定アジアに土下座し、自分の国がいかに悪い国であるかを叫ぶことが得点となる時代は終わったのである。こういった古い政治経済体制(安倍氏が言うところの戦後レジーム)こそ、バブル崩壊以後の失われた10年の原因となり、それは明確なビジョンを示し、政治主導のトップダウンで政治を動かそうとした小泉・安倍両政権によっていったんは葬り去られたかに見えた。
だが若く経験も少なかった安倍氏は、これまでのように事務次官会議に重きを置かない政治主導の公務員改革を快く思わない官僚・公務員勢力と、マスコミを含む「日本は悪い国・あー日本はダメだダメだ」という左翼リベラル勢力の、いわば守旧派連合から集中砲火を浴びせられて倒れてしまった。あの当時、安倍政権が明日にでも日本を軍国主義化してアジアを侵略するかのように言ったり、「ユダヤの手先の小泉・安倍」が郵政民営化をしてくれたおかげで、日本国民の貯金が「影の世界政府を支配するユダヤ人」にそっくり奪われるかのように言う悪質なデマが盛んに流されて、それを信じこんでしまった人も少なくなかったようだが一体あれは何だったのか。極めつけは、参院選敗北の最大の要因となった年金問題で、年金問題のA級戦犯である自治労の組織票で持っている民主党が選挙に勝ち、自治労と民主党の抵抗に必死で戦い、社会保険庁の民営化を図ろうとした安倍政権が負けるという「有権者のオウンゴール(自殺点)」。それもこれも、真実を報道せず、自分たちの伝えたい情報だけ報道する多くのマスコミのなせるわざであった。こうして安倍政権は倒れ、福田政権が誕生した。
福田政権は、小泉・安倍の両政権をさんざん叩いて引きずりおろそうとしていた左翼リベラル勢力にとっては待望の戦後レジーム復活政権であったのだ。じゃあ福田政権が誕生したことで、左翼リベラル勢力が言うように日本は良くなったのか?次回へつづく
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▼完全予想!福田首相退陣後に起きること  

(江草乗)
昨夜は福田首相の突然の自慰表明で盛り上がったが、一番の被害者は一年間オランウータンの自慰とお付き合いしないといけなかった国民であることは間違いない。さて、今夜はその自慰、いや辞意表明の先に起きることを予想してみたいのである。どこまで当たるだろうか。まず自民党総裁選挙が民主党の総裁選挙と同じ時期にぶつけられる。民主は対抗馬もなく小沢の再選だから全く盛り上がらないだろう。とことが自民はおそらく小池百合子あたりを対抗馬として出してきて、それなりに盛り上げようとするだろうし、マスコミもネタになるのなら取り上げるだろうし、小池百合子が好きなオッサンたちも喜ぶだろうし、そういうわけで総裁選挙では自民党がかなりマスコミの取材を独占して話題になるだろう。民主党も女性候補を立てて盛り上げればいいかも知れないが、まさか姫井由美子を出すわけにもいかないだろうし(ぶって姫本人は出たがってるかも知れないが)、ここは自民党に完敗である。そして既定路線で麻生太郎が自民党総裁に就任し、秋の臨時国会が開かれる。新総裁への期待が高いうちに(つまり、化けの皮が剥がれる前に)総選挙をやってしまいたい自民党は、早ければ10月中には解散、総選挙と仕掛けてくるだろう。そういえば株式市場では政治銘柄と呼ばれる一部の株が動き出している。久間元防衛庁長官を広告塔に使っている東邦グローバルアソシエイト(昔は「千年の杜」という社名だった)が9/1にストップ高していたあたり、思いっきり怪しすぎる動きである。そういう仕手株の動きは、政治資金を捻出するために仕掛けられている可能性がある。もちろん個人投資家がそこに参戦するのは自由だが、悪どい連中が売り抜けた後に高値づかみしてしまうのがオチだろう。株の世界はもう選挙に向かって走り出していたのである。さて、この総選挙なんだが、オレが気になるのは公明党の帰趨である。というのは、福田辞任の背後には、公明党の変心があるような気がしてならないのだ。どちからというとバラマキ政策をとりたい公明と、財政を立て直したい福田が合わないのは当然だが、公明党は福田に対して「歩み寄らないと自民ではなく民主をパートナーにするかも・・・」と迫ったのではないだろうか。それに耐えかねた福田首相は、麻生ならなんとかしてくれると後継者に麻生を指名して、公明党との協調路線を守りたかったのではないかと。まあそういうわけで、総選挙は自公連立で戦われる。少なくとも現時点ではそのように思われている。しかし、2ヶ月後にどうなってるかはわからない。もしかしたら二ヶ月の間に公明は自民と袂を分かって、民主と野合してるかも知れない。最近はなんでもありの政治の世界である。そういうことが起きてもオレはちっとも驚かない。しかし、選挙の前に「公明が民主と組む」と流れたら、逆に民主に入るはずの票が自民に流れるかも知れない。そうなると民主も困るので、おそらくそんな密約は選挙の後で出てるのだろう。あるいは投票して蓋を開けてみて初めてわかる・・・なんてことが面白いのだが、残念ながらそんな謀略政治の伝統は我が国にはない。まあそんな極端なことが起きる可能性はここでは想定外にしておいて、ふつうに自公連立で選挙を戦い、そして連立与党が負けたとしよう。民主党政権になるわけである。小沢はついに総理になれるのである。どっひゃ~である。おそらく民主は政権をとれば、国民に対しての恐ろしいまでのバラマキ政策を実行してきそうな気がするのだ。今の問題を将来に先送りして、せっかく手に入れたこの政権を守るためにまず有権者を合法的に買収しないといけない。それで国民大衆に向けてさまざまな形でゼニをばらまくのである。選挙の前にゼニを配るのは買収だが、選挙の後にゼニをばらまくのは合法だ。地域振興券を超えるような恐ろしい何かが登場しそうである。民主党政権はどのくらい継続するのか。前回の日本新党ブームの細川お殿様内閣はすぐに崩壊して自民党は一年経たないうちに返り咲いたわけだが、民主党政権の帰趨を左右するのは公明党である。公明党が「政権与党に参加しないと我々の主張が伝わらない」という実質を求めて動けば、民主は公明党を自分たちの世間与党に取り込めるだろう。そうなれば自民党はかなり復活の日が遠くなってしまうだろう。3年も4年も干されてしまうと、利権にありつけなくなった議員の中には破産するヤツが出てくるかも知れない。そういうわけで11月からの民主党政権は割と長期政権になりそうな気がするのである。その先はどうなるのかってオレにもわからないが、バラマキ政策の果てにあるものはハイパーインフレである。ものすごく物価が上がって、国民の所得水準も上がって、これまでに作ってしまった国の借金がどうでもいいくらいの金額になってしまうかも知れないのである。そのときは外貨に投資するしかないのだろうか。
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