急に暑くなる日は水分や塩分を適切に補給して
気温乱高下、熱中症急増 寒→暖、体がついていけず
■今夏、過去最高に迫る勢い
発症条件がそろっていないのに、今夏、熱中症が増えている。通常、熱中症は「暑さ指数」が高いと増えるが、今年は平年並み。しかし、国立環境研究所の調査では、今年の熱中症患者数は過去最高の昨年に迫る勢いだ。専門家が指摘する要因が「気温差」。気温の乱高下が激しく、体がついていけなくなったという。専門家は「9月も急に暑くなる日の外出は注意して」と呼びかけている。 国立環境研究所は平成12年から東京都、横浜市、千葉市、川崎市、名古屋市、広島市の6都市で5~9月に救急搬送された熱中症患者数を調査。19年からは18都市に拡大した。調査によると、6都市では19年は2494人と過去最高を記録し、今年はすでに1801人(8月25日時点)と過去2番目。18都市では、19年が5102人で、今年は3946人(同)にのぼる。 国立環境研究所の小野雅司総合影響評価研究室長も「18都市の7月までの患者数は、昨年は約800人だったが、今年は2000人を突破した」と話す。 気温、湿度、物体表面温度で構成する「暑さ指数」が上昇すると熱中症が増える傾向にあるが、今年7月の平均気温は27度と調査開始以来5番目。湿度や物体表面温度も平年並み。6月は平均気温21・3度で調査開始以来一番の低さだった。条件がそろわないのに発症するのはなぜか。気象業務支援センターの村山貢司専任主任技師は「熱中症は体が暑さに慣れていないと発症しやすい。今年は6月の気温差が激しく、7月にかけて急激に気温が上昇した」と説明。東京は、今年6月は日ごとの平均気温の差が激しく=グラフ、6月と7月の平均気温の差は6・7度で調査以来最高だった。 東京消防庁管内で19年に通報された熱中症関連事故の発生場所で、住宅内に次いで多かったのは路上で半分近くが20~60代だった。村山さんは「エアコンの効いたオフィスから急に屋外に出たケースが多いとみられる」と気温差の危険性を指摘。有賀徹・昭和大学医学部教授は「外ではネクタイを外すなどの対策が必要だ」という。気象庁は25日に3カ月予報を発表し、9月上旬には残暑が厳しい日もあると予報。8月後半の肌寒さから一転、熱中症が発症しやすい要因になる。村山さんは「急に暑くなる日は水分や塩分を適切に補給して」と話している。 8月26日8時0分配信 産経新聞 |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080826-00000082-san-soci
最近、なんとなく秋口のように涼しいけど
9月はまた暑くなるらしいから、まだまだ熱中症には
注意しないといけませんね。by日本のお姉さん