頂門の一針 ◎資金回帰…ドル独歩高 景気の「世界化悪化」背景 | 日本のお姉さん

頂門の一針 ◎資金回帰…ドル独歩高 景気の「世界化悪化」背景

メイル・マガジン「頂門の一針」
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話 の 福 袋
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◎資金回帰…ドル独歩高 景気の「世界化悪化」背景 各国通貨に強含み外国為替市場でドルが他通貨に対して全面高の様相を見せている。米国経済の減速懸念からドルの「独り負け」が年初から続いていた状況が一変。日本や欧州、新興経済国の景気悪化観測でドルが買い戻されているほか、原油価格の下落で商品市況から逃げ出した投機資金がドルに回帰しており、市場では、「マネーの逆回転が始まった」との声も聞かれる。ドルは8日の海外市場で一時7カ月ぶりの1ドル=110円台を記録。東京市場でも円売りドル買いの動きが活発化し、19日午後5時時点でも1ドル=110円00銭~110円03銭で取引された。ドルはユーロや豪ドル、ニュージーランドドルなど高金利通貨、中国の人民元やブラジルのレアルなど資源国通貨にも強含み、独歩高で推移している。1年前の米国の低所得者向けサブプライム(高金利型)住宅ローン問題の表面化以降、米国経済の悪化に押されてドルは売られ、基軸通貨としての信任も揺らいでいた。ところが、世界的に景気減速懸念が高まったことを背景に、「他通貨に逃避した資金が再びドルに回帰している」(第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミスト)。ユーロ圏では欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が7日、「(欧州経済は)2008年半ばに弱くなる」と慎重な見方を示し、日本でも政府の景気基調判断の下方修正に続き19日の日銀金融政策決定会合で景気判断を「停滞」に下方修正した。オーストラリアやニュージーランドでは金融の引き締め効果が景気減速に拍車をかけ、中国やインドなど新興国にも成長の息切れ感がみられる。原油など国際商品市況の下落もドル高を後押ししている。これまではサブプライム問題に伴う米経済の失速を受け、ドルや米国株式に集まっていた世界の投機マネーが原油や穀物など商品市場に逃避していた。ところが、原油価格は1バレル=112ドル台へと急落。「締め出された投機資金がドルへ戻っている」(大手銀行運用担当者)との見方が強まっている。ただ、ドルの上昇が今後も持続するかについては、流動的との声も多い。最大の焦点は米経済の先行きだ。市場の混乱は長期化しているほか、金融機関の信用収縮に伴う企業活動の停滞や、商業用不動産、消費者向けローン市場の悪化など、実体経済への波及が進み、先行きは不透明感が漂う。インフレ懸念も世界各国ではなお強く、原油価格が反転上昇すれば、再び投機マネーのドル離れが進む可能性もある。8月20日8時26分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

◎北京五輪:空席あるのに、チケット入手困難?
【大紀元日本8月19日】北京五輪で、国際オリンピック委員会(IOC)および多くの海外からの旅行者を悩ましているのは、競技を観戦するためのチケットが入手できないことだ。しかし、現状では、多くの競技場の観客席は空席が目立っている。多くの場合は、観客席は半分も埋まっていない。英紙「タイムズ」で、「中国五輪の鉄幕は裂け始めた」と題した記事でこの謎を解明した。すなわち、中国政府は大勢の人が群集となり、制御できなくなる可能性があることから、それを防ぐために、チケット販売を制限したことが明らかにされた。「タイムズ」によると、中国政府が一般民衆に販売したチケットは実質上、党政部門および国営企業に分配されている。また、これらの部門は組織の規定に従い、チケット販売は行っていないという。多くのネット利用者からは、政府側のこうした対応は理解に苦しむものとし示し、当局は調和が取れてかつ完璧なイメージの五輪を作るために行ってきたすべてのことが、相次いで崩壊したと指摘した。すなわち、政府が行ってきた偽り行為は、次々とネット利用者らに見抜かれたのである。瀋陽で行われたサッカー競技場の観客席は3分の1しか埋まっていなかった。また、もっとも人気のある体操の決勝戦でも、チケットは完売していなかった。しかし、こうした事態に向けて、IOCと協賛企業の対応はさらに不可解である。実質上、中国当局のこの政策は海外観客の五輪競技を観る権利を奪っている。もっと深刻なのは、選手たちの親族までも競技場に入ることができない。例えば、英女子競泳金メダルを獲得したレベッカ・アディントンさんの両親は、チケットが買えず、娘の試合が見られなかったと不満をこぼした。関係者は競技期間中に目立つ空席を埋めるために慌てて「ボランティア」を雇った一方、公共秩序を担当するセキュリティ関係者らは、空席が埋まるか埋まらないかにはまったく無関心で、説明も一切していない。

◎帝王切開死で産科医に無罪 福島地裁、医療界に影響
福島県大熊町の県立大野病院で2004年、帝王切開で出産した女性=当時(29)=が手術中に死亡した事件で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科医加藤克彦被告(40)に対し、福島地裁(鈴木信行裁判長)は20日、無罪判決(求刑禁固1年、罰金10万円)を言い渡した。「基本的な注意義務に反し過失は重大」とした検察側に対し、弁護側は「可能な限りの医療を尽くした」と無罪を主張、全面的に争っていた。医療行為の過失を問われ医師が逮捕、起訴された事件は医療界の反発を招き、全国の産科医不足に拍車を掛けたとされる。この日の司法判断は医療界に大きな影響を与えそうだ。公判では、子宮に胎盤が癒着した極めて珍しい症例をめぐり、被告が胎盤をはがす「はく離」を続けた判断の是非などが争点になった。論告によると、加藤被告は04年12月17日、女性の帝王切開手術を執刀。子宮摘出など危険回避措置を怠り、クーパー(手術用はさみ)で癒着した胎盤をはがし、大量出血で死亡させた。「異状死」なのに24時間以内に警察に届けなかったとして医師法違反の罪にも問われた。2008/08/20 10:24 【共同通信】

◎自民・山崎拓氏、北京の北朝鮮大使館で要人と会談
自民党の山崎拓・前副総裁が19日に北京の北朝鮮大使館を訪れたことが20日、明らかになった。町村官房長官は20日午前の記者会見で、山崎氏と北朝鮮との接触について、「聞いていない」と述べ、政府は関与していないという姿勢を強調した。
関係者によると、山崎氏は北京五輪観戦のために訪中しており、この機会を利用して北朝鮮の要人と会談した。拉致被害者の再調査や経済制裁の一部解除について意見を交換したと見られる。 8月20日13時7分配信 読売新聞

◎<代理出産>国内最高齢61歳の女性 不妊娘のために昨年
「諏訪マタニティークリニック」(長野県下諏訪町)の根津八紘院長は20日、不妊の娘のために61歳の女性が昨年、代理出産していたことを明らかにした。28日に福岡市で開く日本受精着床学会で発表する。国内での出産例としては、最高齢とみられる。根津医師はこれまで、生まれつき子宮がないなど妊娠・出産ができない娘に代わり、実母が妊娠・出産する代理出産を4例実施したことを公表、このうちの1例にあたるという。根津医師によると、女性は60歳で妊娠し、出産時が61歳だった。根津医師は「本来なら若い人にしたいが、国内の体制が整備されていないため、このようなケースが出た」と話している。これまでに明らかになっている国内最高齢の出産は、米国で卵子や受精卵の提供を受けた60歳の女性2人だった。8月20日配信 毎日新聞
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反     響
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1)オリンピックを見ていると、いや、聴いていると、数多くの競技種目で何時の間にか、それこそ「それは何だ!」と言いたいルールの変更
改悪に気が付く。
ヴァレーボールでも「ワンタッチ」を数えないと変更されて久しいものがあるが、これなどは典型的な「対日本策」であると聞かされていた。水泳も日本代表が勝つ度に、彼らによって対策が講じられてきた。私はこういう改悪は我が国の国際的な会合での交渉下手というか、交渉相手に対する奥床しい配慮の結果であると思っている。相手の立場などに配慮する必要などはない。特に酷いと痛感したのが、柔道着を着たレスリングと化した柔道。その柔道着無しの柔道ではなかった、レスリング。野球などもそのうちに入れた良いだろう。何しろルール改悪どころか、競技そのものを外すというのだから。私は独断と偏見で、彼ら、各種の団体を牛耳るのは主として欧米人であろうと考えている。彼らにとっては、いわば新興勢力である日本等のアジア諸国が勝つのは愉快な現象ではないのだろう。だからルール変更の手を打ってくるのだ。であれば、国際会議を招集して思うが儘に改悪していくのだと思う。我が代表は彼らの「これを言うことで失うものはない」路線に馴れていないので、つい気圧されて言われるが儘に反論も出来ないうちに改悪されると推理している。いわば、国際捕鯨委員会のような状態だろう。無理が通れば道理が引っ込む状態か。特に柔道は余りにも悲惨である。山下氏は理事だったか役員を多勢に無勢で外されていたようだ。私は各種団体の委員や理事が日本を代表して、このような改悪目的の会議に出席される際には、彼ら式の「これを言うことで失うものがない」作戦に加えて「これを言えば我が方の最大限の利益」をおめず臆せず主張することを心から望みたい。こういう場での主張に英語だの何のは問題ではない。日本語で大きな声で堂々と自らの信ずるところを真っ向から述べれば十分だ。相手がその迫力に押されて傾聴するまで戦えばよい。そのうちに相手も「一寸待てよ」となるはずだ。自らの権益や利益を守ることを躊躇ってはならない。偉そうなことを言ったが、こういう場で思い切り自己主張するのはそれほど簡単なことではない。だからこそ、「思い切っていけ」と言うのだ。以上 (前田正晶)
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2)柔道の山下氏に関しては注意深く動向をチェックした方が良さそうです。
中国だけでなくロシアにしても、彼の行動からは日本の国益が見えてきません。かつ、交渉能力はゼロ、また無知なだけではなく、頭が相当悪いのではないでしょうか?どこかの議長のように取り込まれている可能性大、しかも本人は気づかない。「もう押さえ込まれていますよ。山下さん」
◇読売8/15-南京に日中の柔道場…五輪元代表が計画、山下さんも動く
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/martialarts/judo/news/20080815-OYT1T00437.htm
一度、鼎談会に呼んで、徹底的に南京問題に関してレクチャーしたいものです。(唸声)
孫文は韓国人のデマ報道で駐中韓国大使が説明
http://datefile.iza.ne.jp/blog/entry/68661
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3)伊良部元野球選手がアメックス・ブラックカードなるもの騒ぎを起こしたと聞き、カードにまつわる思い出を。
先ず、この問題の「ブラック」なるものは招待制とやらで、アメックス側のお眼鏡にかなった人だけが貰えるものらしい。年会費が36万7,500円という高額。これは一般のあの薄緑色のカードを出発点にして、ゴールド、プラティナとステータスとともに年会費が上がっていく頂点にあるらしい。本当の名称は「センチュリオン」で、ブラックは俗称とある。私のクレディットカード歴は1969年辺りから始まった。それも、いきなりあの格調高きダイナース・クラブからである。と言うと偉そうだが、何のことはない。当時勤務していた会社が富士銀行系列だったので、会社が法人会員になり(させられ?)全社員が法人の記名会員になっただけのこと。その会社から72年6月にアメリカの会社に変わった際に、富士銀行・日比谷支店にカードを返しに行った。すると窓口で「折角のダイナースクラブを放棄することはない。そのアメリカの会社の会社概要を出して貰えば個人会員に切り換える」と言われ、あっさり変わった次第であった。ダイナースクラブのご威光がどれほどのものかは、1970年に生まれて初めて出張で訪れたフィリピンズはマニラで経験していた。宿泊してホテルの部屋に現地の取引先のマネージャー2人が入ってきた時のことだった。何気なくテーブルの上に置いてあったダイナースクラブのロゴ入りカード入れを見た2人は、それを見てひれ伏して言った「貴方がダイナースクラブの会員とは露知らず、これまでの数々のご無礼を働き、誠に失礼致しました。今後とも宜しくご厚情のほどを」と。驚いたのこっちであった。最初は何のことか解らなかった。当時は、今でもか?ダイナースクラブはそれほど東南アジアではステータス・シンボルであったのだ。
アメックスに話を戻そう。1980年前後だっただろうか。ある日突然アメックスから「貴殿をゴールドカード会員にする」という意味のダイレクトメールが来た。余り深く考えずに、屡々アメリカに出張するから便利かと、入会手続きをした。これは思うに1975年から転進したW社のお陰であろう。そして、ある時会食した商社の人が私がアメックス・ゴールドで支払うのを見て「流石ですな」と感心してくれた。それはあの高い年会費を個人で払っている代償かと、あらためて認識した。1980年代半ば頃に、私の生涯最高の上司であったと未だに尊敬している10歳年下の超切れ者副社長が「信用膨張で成長・発展しているアメリカ経済の問題点」というプリゼンテーションを某商社の常務に行った。彼はカード入れから数枚のクレディットカードを取り出してテーブルに並べた。全て銀行の支店が発行したカードであった。そして言った「このカードは私が申し込んだのではない。銀行が勝手に送ってきただけである。中には取引すらない銀行もある。私がその気になってこれらのカードのどれかを限度一杯使ったら、別の銀行のものを使えばよい。支払は各銀行から「口座貸し越し」を認められているから問題ない」彼は「これこそが信用膨張経済の典型的な悪い例だ。銀行は誰が当社の副社長に就任したかくらいの情報は簡単に入手する。そしてこのような有利な条件を提示してくる。それは私の信用状況と言うよりも(当時)トリプルA(=AAA)という会社の高い格付けに対する信用である」と説明した。彼は言葉を継いで「このような条件を提示されなくとも、現在のような好景気では皆余り深い考えもなく、我々がカードで買いまくるので消費景気は益々拡大する。誰もその先に何が待っているかなどは考えていない。恐ろしいことだ」と、アメリカ経済の危険性を指摘した。さて、アメリカではアメックスはどのように受け入れられているかに触れよう。ご存知の向きも多いと思うが「性悪説」の国・アメリカでは、ホテルにチェックインする際には先にクレディットカードのナンバーを登録させて「泊まり逃げ」を防止する。私は何度かアメックスのゴールド、普通のマスターカード、ダイナースクラブをデスクに並べて「好きなカードを選んでくれ」と言って試してみた。ほとんどの場合アメックスは第一番に返される。理由はと訊けば「手数料が高すぎるから。プレステージはこっちには関係ない」であった。結論はダイナースクラブもお断りであるが、それはアメリカでの普及率が低いため。私はその後間もなくアメックスゴールドは返納した。それは会社がアメックスを「コーポレート・カード」として採用し、全ての会社の経費をこのカードで支払うことになったことも一因である。だが、高額の年会費に見合う御利益に乏しかったからである。ダイナースクラブも1994年のリタイヤー直後に退会した。これもプレステージも兎も角、年会費を負担してまで維持する気はなかったためである。ところで、現今のアメリカの景気低落は、我が親愛なる副社長がしてきた「信用膨張」だけのせいではあるまいと思うが、如何?参考資料:ウイキペディア以上 前田正晶 ーーーーーーーーーーーーーー
4)大金持ちの家に遊びに行ったら、広い土間に囲炉裏があり、椅子に腰掛けて酒食を楽しめるようになっている。側には直径90センチほどの素晴らしい鉢があり、蓮の間を金魚が泳いでいる。なかなか風情がある。感心してみていると、「この鉢いいでしょ、よかったら持っていってよ、180万」。で、もらってきたが、わが陋屋においてもちっとも映えないから、知り合いの料亭に持ち込んだ。「まず見てくれ」と主に言えば、「うーん、いいねえ、半額なら出すよ」。「じゃあ90万」。契約成立。と、いうところで目が覚めた。ずいぶんリアリティある夢だったが、荘子の「胡蝶の夢」とか鏡の向こうの世界を描いたジャン・コクトーの映画「オルフェ」みたいに、どちらが現実なのか一瞬分からなくなるというのは面白い。
コクトーは夢をヒントに作品を書いたと言い、「10歳のときから毎週必ず二三回見る夢の意味をフロイトのお弟子さんに聞きたいものだ、亡き父はオウムになってギャーギャー鳴いていた」とフロイト学派をからかい、以下随筆集「阿片」にこう記している。<夢の中のエピソードは夜明けとともに消えてしまいそうなものだが、実はそうではなくて、僕らの肉体に沁みこんで、木目をつくる。夢によって形成された僕らの部分も存在するはずだ>夢の効用といえば、コクトーのお友だちのマルセル・プルーストはコルクを張った防音室で作品を紡いだが、そこでは体験が縦糸、夢想が横糸だったろう。<プルーストは財産のお陰で自己の宇宙に閉じこもって生活していた。・・・その家の中の空気を知りたければ、大劇場の舞台と俳優控え室の間のせまい廊下の一番奥の右側のドアを押すのだ。そこには暖房の暑さの中に、家具のカバー、竪琴、画架、オルガン、ブロンズ像、飾りとだな、そしてやんごとなき埃などを君は見出すだろう。つまりこれがプルーストの家の中だ>このプルーストは、友人をモデルに作中人物をこしらえたのだが、その友人が自分の作品を読んでくれないのは、それを恨んだからだとずっと思っていたようである。<モデルになった人物が作品を読んでくれないのはただ愚かだっただけで、それを彼は知らずにいた。(人間観察に優れていた)プルーストは、昆虫世界でファーブルが与えられた喝采が、自分にも当然与えられるべきだとの子供らしい腹立ちを続けていた>「子供らしい腹立ち」といえば、プルーストは好奇心いっぱいの少年の目線で作品を書いたっけ。夢はいろいろなことを考えさせてくれる。冒頭の夢の意味は何かと、小生もフロイトのお弟子さんに聞きたいものである。平井修一