イスラエルからのニュース
2008年8月17日(日)
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*グルジアでは停戦の成立後、一部の地域からロシア軍が
撤退。しかし散発的な戦闘が続いている。第一神殿の破壊
時にさかのぼる古い伝統を持つ現地のユダヤ人社会は、
事態の推移を見守る構え。(H,P,Y)
*ヒルクソン元財務相は、労働組合幹部だった時代に
数百万シケルを着服した事実を裁判で認める構え。しかし、
道義的には不正でも法律的には罪ではないとの主張を
行なうと見られている。(H,Y)
*左翼団体が「ガザ封鎖を破る」として計画中のキプロスから
ガザに向っての航海について、国防軍は実力で阻止する
ことを検討中。左翼活動家らは、騒ぎを起こしてメディアの
注目を集めるのが狙い。(H)
*米国とイスラエルが、ミサイル防衛システムに使用する
高性能のレーダー基地をネゲブに設置することで合意。
ミサイルが早く探知できる ため、迎撃の成功率が高まる。
(H)
*リブニ氏が金曜に支持者を集めて集会。カディマ党首選
では、リブニ 氏を支持する勢力が増えつつある。(P)
*レバノンの国連軍が出した「ヒズボラは停戦合意を守って
いる」との報告に、独立系監視団体が反論。ヒズボラの
停戦合意違反は明らかだが、国連軍はヒズボラの人質で
何もできないと非難した。(P)
*エルサレムとテルアビブの中間に位置するラトルンの
修道院で、パレスチナ人とイスラエル人が今年も和解
(スルハ)の集会。7年前に約150人で始まった集会に、
今年は数千人が集う見込み。(P)
*北京オリンピックでは、女子50メートル自由形でゴスト
メルスキー選手がイスラエル新記録。しかし、準決勝にも
出場できなかった。横を泳ぐはずだったシリアの選手は
イスラエルを嫌い棄権。(P)
2008年8月18日(月)
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*政府が200人のパレスチナ人囚人を釈放することを決定。
自治政府は歓迎を表明したが、ハマスは反発。(H,P,Y)
*アッバス議長がパレスチナ人囚人の釈放に成功したため、
ハマスに焦りの色。国防軍兵士は誘拐したが何も達成でき
ていないため、ガザで はハマス政権に対する不満が
高まっていると見られている。(H,P)
*イランが2段式ロケットで衛星を打ち上げるための実験に
成功したと発表。今後は実用衛星の打ち上げを目指す。(H,P,Y)
*政府が海軍に、ガザ侵入を図る左翼活動家の船を追い
返すよう指示。
イスラエルは自治政府との合意で合法的にガザ領海の
管理権を持って おり、侵入者の撃退は問題ないというの
が政府の立場。(P)
*ガザでは停戦の成立で少しずつ物資が運び込まれている
が、以前の半分以下のペース。生活維持に最低限必要な
物資が優先されているため、学用品などは入手不能に
なっているもよう。(H)
*先週にグルジアから67人のユダヤ人が帰還移民。あと
130人が帰還許可を得ている。戦乱が続けばまだ移民は
増加するもようだが、数千人と言われるユダヤ人の総数から
見ればまだわずか。(P,Y)
*昨日も、ガザからカッサム砲が
着弾。被害は無かった。
金曜にも砲撃があったばかり。
カッサム砲は、なかなか止まらない。(Y)
*宗教シオニストの団体が、今年の大会で子供の教育に
関する議論。兵 役中に世俗派の影響を受け、宗教生活を
やめる子供が多い。(H)
2008年8月19日(火)
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*釈放予定の199人のパレスチナ人囚人の名簿を政府が
発表。これで、ハマスが国防軍兵士解放の条件をつりあげ
るとの見方も。(H,P)
*2009年予算をめぐり、オルマート首相と労働党のバラク
国防相が激しく対立。労働党が予算案に反対を決めた場合
は、首相がバラク国防相を更迭する可能性も出て来た。(H,Y)
*ナハリヤの病院で死産とされた610gの未熟児が、5時間
後に生存 していることを家族が発見。すぐに保育器に移さ
れた。出産を扱った医師によると、誕生時は心肺停止状態
だったという。(H,P,Y)
*パキスタンのムシャラフ大統領が辞意を表明。同国はアル
カイダの潜伏拠点と見られており、次期政権に注目が
集まっている。(H)
*シリアが長射程の地対地ミサイ
ルの発射実験を行なったことが判明。
イスラエルのミサイル防衛システムにも検知された。シリア
のミサイルはイスラエル全土を射程内に入れていると
言われる。(H,P)
*米国出身のイスラエル人25万人を代表する政治勢力となる
ことを目指すAIACが、早期の総選挙実施を呼びかけ。(P)
*トーラーを5年間勉強したとの認定をもとに昇給を受けた
兵士らが、実際にはほとんど勉強をしていなかったとの疑惑。
国防軍は兵士らか ら事情聴取を行い、昇給分の返金を求め
て行く構え。(P)
*テルアビブの路線バス運転手が、乗客に麻薬を販売して
いた疑い。乗客の通報で発覚し、家から大量の麻薬が
発見された。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp