イスラエルからのニュース
2008年8月10日(日)
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*グルジアでの紛争で、ロシアとグルジアの双方と関係を持つ
イスラエルは微妙な立場に。イスラエルはグルジアに武器
販売や軍事訓練を通じて協力していたため、ロシアとの関係
悪化の懸念も。(P,H,Y)
*シリアがヒズボラに高性能の対空ミサイルSA8を提供して
いるとの報道。イスラエルの偵察飛行に支障が出る可能性
もある。(P)
*最高裁が自治政府に対する個人訴訟を認める判決。土地
売買に関してパレスチナ人が行った詐欺の取締と賠償の
責任は自治政府にあると認めた。テロ被害でも同様の判決
が出ている。(P)
*米国のライス国務長官が「イスラエルには自己防衛の権利
がある」と語り、イラン攻撃を容認。しかし外交努力の重要性
を強調。(P)
*ペレス大統領がオリンピック開会式のため訪問した北京で、
ロシアのプーチン大統領と会談。プーチン大統領は、イランの
核武装が「世界の脅威」だと語り、阻止する考えを示した。
(H)
*自治政府のファイヤド首相が、次期政権には参加しないと
宣言。和平が停滞する中、自治政府内には絶望感が
広がっている。(P,Y)
*2週間前に発生した誤暗殺事件で、犯罪組織のボス、
アベルギルが犯行を指揮した証拠があると、警察の担当者
が法廷で証言。(H)
*北京オリンピックの水泳で、イランの選手がイスラエル選手
と一緒に泳ぐことを拒否して棄権。イランの選手は過去にも
イスラエル選手との対戦を拒否したことがある。(P)
*ガザから停戦違反のカッサム砲
攻撃。被害は無かった。(P,Y)
2008年8月11日(月)
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*外務省は、グルジア紛争に対する対策会議の後で「平和
的解決を望む」とする中立的な声明を発表。(P,H)
*グルジアから戦火を逃れて来たイスラエル人の第一陣が、
昨夜ベング リオン空港に到着。グルジア国内には
約9000人のユダヤ人が暮ら しているが、不安が高まって
いるもよう。(P,H,Y)
*ガザとエジプトの間にあるラファ検問所に、多数のハマス
支持者が集結。国境が破られる恐れがあるため、エジプト
政府は500人の警官をラファに緊急派遣した。(P,H,Y)
*労働党のバラク国防相が「イスラエルの首相には軍事経験
が必要」と発言。カディマ党首選で、リブニ氏を排しモファズ
氏を推す意図があ ると見られており「内政干渉」だとリブニ
氏が反発した。(P,Y)
*パレスチナの民族的詩人として有名なダルウィシュ氏が、
米国テキサ スの病院で死去。(H,Y,P)
*ハマスとの兵士解放交渉は停滞していると、国防省が発表。
ハマス高官は、ドイツの仲介を希望すると語った。(H,Y)
*エジプトが毎日1本のペースで密輸トンネルを摘発中。ここ
数週間で40本程度のトンネルが封鎖されたもよう。摘発
作戦で死者も出てお り、エジプトとハマスの関係は険悪に
なっている。(H,Y)
*イスラエルが和平を進めないなら、独立を断念してイスラエル
の市民権要求に切り替えると、自治政府のクレイ氏が警告。
(Y)
*昨年同期に比べて、鉄道の利用客が14%増加したと、運輸
省が発表。モディーンなどに新駅が誕生したため。(P)
2008年8月12日(火)
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*グルジアに取り残されたイスラエル人を救出するため、
エルアル航空機が今朝未明にグルジアのトビリシに向け
出発。(P,H,Y)
*移民受入省では、グルジアからの多数のユダヤ人難民の
流入に備えて、緊急対応策の検討を開始した。(P,H,Y)
*オルマート首相がアッバス議長に対して、詳細な包括和平
案を提案。西岸地区の7%をイスラエル領とし、代替地を
提供するなどの内容。交渉をまとめる時間はあると、首相は
語っている。(H)
*ボイム建設相とチロシ議員ら、カディマ幹部が党首選で
モファズ氏を支持する方針を表明。党首選はリブニ氏と
モファズ氏の激しい争いとなっており、モファズ氏が追い
上げている。(H,Y)
*オルマート首相側近のエヒズケル氏に警察が昨日、事情
聴取。首相の詐欺容疑に関する捜査は大詰めに近づいて
いる。(P,H)
*ガザから昨日もまた、停戦違反
のカッサム砲攻撃。被害は無かったが、
国防軍は報復として検問所の短期閉鎖を行う。(H,P,Y)
*違法入植拠点ミグロンの自主撤去について、入植者の指導
者が合意。ただし、退去は「新居が準備できてから」との条件
がついているため、まだ何年も先になる見込みで、時間稼ぎ
だとの批判も。(P,H)
*リトアニアのビリニュスにあるユダヤ人センターに鍵十字の
落書き。イスラエルの虐殺記念館は、リトアニアで反ユダヤ
主義が高まっているとして、懸念を表明した。(P)
2008年8月13日(水)
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*パレスチナ自治政府が、オルマート首相の包括和平提案を
拒否すると発表。この時期に秘密交渉の内容を発表したの
は、和平停滞の責任を パレスチナ側に押し付ける策略だと
非難した。(H,Y)
*オルマート首相の包括和平提案で、西岸地区の入植地の
多くが撤去さ れることになっているため、入植者らが激しく
反発。(H,P)
*グルジアとロシアの停戦交渉は、ロシアの強硬姿勢で難航
中。現地からは同国の航空会社の便で240人のイスラエル
人らが帰国、帰りの便では人道支援物資などが運ばれた。
(H,P,Y)
*2009年の予算案作成が本格化。70億シケルの歳入不足
を埋めるため、バルオン財務相が予算削減の調整を閣議に
委託。しかし、カディマの党首選を前に政権は弱体化して
おり、調整は難しい。(H,P)
*レバノン国会が圧倒的多数の賛成で新内閣を承認。ヒズ
ボラは大きく発言権を増した。政策綱領では、ヒズボラが
イスラエルと戦って「占領地」を回復する権限が正式に認め
られた。(P)
*ホロコースト生存者に対する支援の増額を政府が国会に
提案へ。検討委員会が、支援増加を答申していたが、実施は
遅れていた。(H,P)
*米政府がイスラエルのイラン攻撃への協力を拒否し、代案とし
て地対地ミサイル防衛システムの提供を提案したことが判明。
イランへの軍事攻撃は効果が薄い一方で、国際世論を敵に
回す危険がある。(H)
*ガリラヤ湖岸のティベリヤで下水に事故があり、付近の水域
が汚染。保健省が周辺の遊泳場を遊泳禁止に。(P)
2008年8月14日(木)
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*労働党首のバラク国防相が「リブニ氏は首相に不適任」と
発言。しかし、バラク氏の動きはリブニ氏の人気を高めるとの
見方も。(H,P)
*カディマ党内で大きな影響力を持つハネグビ氏が、党首選
でリブニ氏を推す考えを表明。リブニ氏には強い追い風。
(P,Y)
*パレスチナの民族的詩人、ダルウィシュ氏の葬儀がラマラで。
イスラエルの左派議員らも出席した。同氏は心臓病のため
67歳で死去。遺体は米国の病院からアンマン経由でラマラ
に運ばれた。(H,P)
*バラク国防相がガザに隣接する自治体を視察。誘拐された
国防軍兵士解放交渉のため、大規模なガザ侵攻を控える
考えを示した。(H)
*シリアとレバノンが正式国交樹立を行なう方針を発表。シリア
はレバノンが自国の領土の一部だとして、独立国だと認めて
来なかった。国際社会の圧力を受け、方針を転換したものと
見られる。(P,Y)
*米国や西側諸国の艦船多数がイランの海上封鎖に向って
いると、アラ ブ紙が報道したが、そのような計画は無いと
米軍幹部が否定。(P)
*先月に「イスラエルも我々の友人」と発言したイランの
マシャイ副大統領を解任するよう、イランの国会議員
200人が署名。(Y)
*イラク難民の一家が、スーダン難民だと自称してエジプト
から越境入国。しかし、子供の名前がウダイとクサイで、
フセイン大統領の息子と同名だったため、内務省の係員に
すぐ見破られた。(Y)
*北京では、パレスチナ代表選手の4人が競泳などに参加中。
自治区にはオリンピックサイズのプールも無く苦労したが
「パレスチナ」との国名を呼ばれただけでも価値はあったと
選手らは語った。(H)
2008年8月15日(金)
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*オルマート首相に贈賄したことを認めているタランスキー氏
が、これ以上の証言を拒否すると宣言。オルマート首相側近
は「タランスキー 氏が信用できない証拠だ」と語った。(H,P,Y)
*シリアとレバノンの国境を画定すると、両国が発表。しかし、
イスラエルとヒズボラが係争中のシェバ農園だけは決めない。
(P,Y)
*ヒズボラ指導者のナスララが「グルジアの敗北は、弱いイス
ラエルの軍人が訓練したせい」だと演説。(H,Y)
*入植者によるパレスチナ人や治安部隊に対する暴力が
増加しているため、警察や国防軍などが対策会議。取り締ま
れば衝突が起こるため、 どの組織も「見て見ぬふり」の傾向
が強いことが判明した。(H)
*軍人が無料で学ぶ防衛大学の学習は、課税対象の「特典」
だとの見解 を国税庁が発表。関係者は反発している。(H)
*エジプトのイスラエル駐在大使だったバッシオニ氏が「イスラ
エルとの友好関係など無い。諜報活動のために派遣された」
と演説。(P)
*ロシアの外相が「グルジアは2つの地方を忘れても良いだ
ろう」とオセチア地方などに対するグルジアの支配権を否定
する強硬発言。グルジアでは停戦発表後も各地で戦闘が
続いている。(P,Y)
*離婚して超正統派をやめた女性の部屋に押し入り暴行を
加えた罪で、超正統派の男性7人を起訴。男性らは、ユダヤ
法や伝統に反する行為を行った女性らに暴力行為や脅迫を
繰り返していた。(Y)
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[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
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イスラエルは、イスラエルの民間航空機を使って
グルジアから批難するイスラエル人を
ちゃんと助け出した。イスラエルは、日本よりずっと立派な
国だと思った。by日本のお姉さん