軍事情報 ■グルジアの戦闘
ようちゃん、おすすめ記事。↓軍事情報
(エンリケ)こんにちは!!
おき軍事のエンリケ航海王子です。
指導層が欧米文明型と日本文明型の常識を兼ね備え、使い分ける「二枚腰」「二枚舌」をもっていないと、わが国は亡びる気がします。大変なことですが、わが国の真の独立は、西洋式・日本式のどちらかに偏っては絶対に達成できないと思います。その大変さに辟易し、法律の一元的安易さに逃げているのが永田町の実情と感じます。先人は「和魂洋才」という名言を残していますが、実現・実行してはじめて意味が出てくるこの言葉を、頭の中だけで理解しようとする人も圧倒的に多い気がします。わが国は西洋とは異なる自文明を生活レベルで維持しており、資源がまったくない経済大国という点で、欧米や欧米式イデオロギーが支配する共産主義諸国と異なっています。他に類似した国はこの世にありません。その意味でそっくり見習えるモデルはなく、国政の舵取りが世界一難しい国かもしれません。明治以後のわが国のしくじりは、大東亜戦争という形で具現化しました。その根本は、大日本帝国憲法や陸軍のプロシア軍事思想導入など、当時の指導部が他国のやり方を丸呑みした姿勢にあったと感じます。
しかるに戦後日本は、共産主義と米のやり方を丸呑みにしています。巷でいわれる対立も、所詮は共産主義派と米派のそれにすぎません。丸呑みに伴う破綻は、道徳崩壊等すでに目に見える形で起こっていますが、指導層がその根本姿勢を変えないかぎり、破綻に伴う痛みはこれからも我々を苦しめ続けることでしょう。
この事業が生半可なものことでないことだけは確かです。しかし、江戸期以前の先輩にできて今の我々にできないことはありません。民間にも徐々にそういう指導者が生まれつつあります。二〇三〇年までには間に合うことでしょう。余談ですが、自国の方向性に関する決心を図れ、同盟相手を選べる国であるためには、「ソフトとハードを兼ね備えた」国際標準の軍事力がないとそもそも話になりません。
(エンリケ航海王子)
追伸
ひとつの話として聞いていただければ幸いです。
明治維新以後のわが国は、歴史を逆行している気がしてなりません。
明治維新は江戸から戦国時代への逆行点だったのではないか?
という仮説を私はずっと持っています。明治時代は安土桃山・戦国時代、大正・昭和時代が室町時代(応仁の乱もありましたね)、そして平成時代は建武の新政~南北朝に相当するのではないでしょうか?となると次の御代は「鎌倉時代」になります。気になるのは、鎌倉時代に「元寇」があったことです。時間のとり方でどうとでも説明できるはなしですが、以前から気になっていることです。
今週もよろしくお願いいたします。
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■グルジアの戦闘
北京五輪開催当日に発動されたグルジア軍の南オセチア自治州州都制圧作戦ですが、ロシア軍の反撃にあい、未だ目的は達成されていないようです。エッセンスは以下のとおりです。
1.八月に入って、南オセチア自治州ではグルジア軍と自治州側部隊との間で断続的に戦闘が発生していた。
1.六日未明、グルジア軍は南オセチア自治州南部への攻撃を開始。六日早朝に現地に駐留しているロシア軍平和維持部隊と対峙。
1.グルジアのサーカシビリ大統領は七日、一方的に停戦を発表し、自治州側との間で八日までの一次停戦で合意していた。
1.現地時間七日夜、グルジア軍は南オセチア自治州(ロシアと隣接)の州都ツビンバリを包囲し、機甲部隊による突入・制圧を図った。包囲と相前後して、同自治州内各拠点への空爆が実施された。
1.同自治州に影響力を持つロシアは、国連安保理に対し緊急会合の開催を求めた
1.グルジア軍関係者は「本作戦はわが憲法秩序を回復するためのもの」と述べている
1.九日時点でロシア軍は、150両を超える戦車からなる機甲部隊と砲兵部隊で、グルジア軍への反撃を展開中。あわせて、同自治州以外のグルジア国内基地への空爆も展開している。
1.グルジアのサーカシビリ大統領は、「ロシア軍の行動は侵略」と非難している
1.ロシア国防省は八日午後、現地で展開していたロシア軍平和維持部隊支援のため、内地から軍部隊を派遣した。
1.北京五輪出席中の米ブッシュ大統領とロシアのプーチン首相はこの件につき協議した。プーチン首相は「これは事実上の戦争だ。報復する」と明言。その後米は、グルジアを支援すること、現地に調査団を派遣することを発表した。
1.プーチン首相の明言を受けたロシア・メドベージェフ大統領は「自分はロシア人の生命と尊厳を護らなければならない。彼らがどこにいようとだ。ロシア人が命を落とした報復は必ず行なうであろう」と声明を出した。
1.ロシアのラブロフ外相は「南オセチアの村で民族浄化が起こっており、難民が出ている。人道危機である」と述べている。
1.ロシアは八日夜、グルジアとの空路を完全に遮断した
1.NATOは事態への憂慮を表明し、双方に戦闘停止を求めた。OSCEは双方に対し全面戦争回避を警告した。
1.グルジア外相は海外メディアに対し、戦闘地域からの避難民は安全に脱出できると明言した
1.グルジア首相は「今回の攻撃は、最近の南オセチア分離独立派武装勢力による度重なる挑発行為に対し、堪忍袋の緒が切れただけのこと。同州の平和回復を行なわねばならない」と述べている
1.グルジアは、南オセチア分離独立派武装勢力へのロシアによる武器供与を非難しているが、ロシアはこれに対し沈黙を続けている。
1.ロシアが開催を要請した国連安保理は事態収拾に失敗した。
1.ロシアのグルジア内における分離独立運動に処する態度は定型的。
その主張は常に「グルジアの領土主権は認めるが、わが国民の保護も行なう」というもので、南オセチア自治州にはロシアのパスポートを持つ人が多数いる。
⇒継続的な外貨獲得手段であると同時に自国の安全保障に欠かせない「武器輸出」の問題を忘れてはいけないでしょうね。情報筋から<グルジアは、兵器システムを既成のロシア式から米国式に変更していたということですが、これも注目するべきところであると思います。>との話を頂いています。おそらくこれが最大の要因と思います。ロシアにすれば看過できないですね。七日付けのロシア「独立新聞」も「ウクライナ国防省がグルジアへの武器供給の事実を認めた」という記事をトップで出してました。ひとつ気になるのが、五日発生したアゼルバイジャンとトルコをつなぐ石油パイプライン(BTCパイプライン)の爆破事件です。トルコ東部で爆破され火災が出たため、パイプラインが十五日間停止することとなり、BP等のメジャーが、積出港をトルコのジェイハンからグルジア西部のスプサに一部移したとの話でした。今回の衝突と深く関連しているように思います。九日の情報では、ロシア軍機が黒海沿岸のボチ港とセナキ基地を攻撃したこと、グルジア西部黒海沿岸の石油コンビナートを壊滅させたというのがあります。
グルジアはロシア領内を通ることなく原油を欧米に運び出せるBTCパイプラインの要衝でもあります。そのため米はグルジアをカスピ海の橋頭堡と位置付けており、千名規模の軍事顧問団を常駐させ、グルジア軍の訓練にあたっています。通常の国では、軍事行動を起こす際、「絶対に勝てる」「負けない」裏づけがあります。南オセチア攻めをすればロシアが出てくることはグルジア政府も確実に想定に入れていたことでしょう。RPEの北野さんも日曜日のマガジンでおっしゃってましたが、グルジアの決心に米が大きく関与していることは間違いないでしょうね。
★RPEジャーナル http://
南オセチアとグルジアの対立は、旧ソ連時代の八十年代末期に遡ります。八八年にグルジアが南オセチアの公用語をグルジア語に決定したことに人口の七割を占めるオセット人が反発、ロシアへの編入を求めました。その後九〇年九月に南オセチアは独立を宣言しましたが、グルジアは自治権を剥奪することで対抗。両者の対立は武力衝突に発展しました。これまで千人以上の犠牲者が出ています。
武力衝突は、ロシアの支援を受けた南オセチア側が勝利し、九十二年六月に停戦合意が行なわれました。その後南オセチアのロシア化は一挙に進み、現在は住民の大半がロシアのパスポートを保有しています。とはいうものの、ロシアは南オセチアに「グルジアからの独立」を認めていません。チェチェンにおける分離独立運動とのからみもあるためというのがもっぱらの見かたですが、「国境地帯に、わがほうに有利な緩衝地帯を確立すること」に意味があるのでしょう。
ロシアの立場に立てば、この種の小競り合いが続くことほどありがたいことはないでしょう。おそらくアブハジアでも同様の事を行ない、グルジア内の緩衝地帯の存在感を高める動きを継続することでしょう。国境地域でわがほうに有利な緩衝地帯を持つことほど、安心できることはありません。それは米の利害とも直結しているように感じます。
EUは平和維持部隊を送れるのか。それはNATO部隊になるのか。
国連は果たして平和維持作戦を展開できるのか。欧州及びNATOの意思決定が注目ですね。
それと、実際に戦うことで武器の性能を確かめ、今後の武器輸出に役立つ新兵器開発につなげたいというマーケティング意図もロシアにはある気がします。(この点で米と利害が一致しているのかも??)
どうもこの戦は出来レースのような気がしてなりません。それにしても、ロシア軍は八月の軍事作戦が好きですね。これは文化でしょうか。
<参考記事>
【061002配信「軍事情報」(267)より】
●ロシア
9月28日、ロシア政府はグルジア当局が将校4名をスパイ容疑で拘束したことを受けて駐グルジア大使ら一部外交官を家族を召還しました。あわせてグルジア人に対するロシア入国ビザの発給も停止しました。
同日行なわれたNATO国防相会談でイワノフ外相は、グルジアのNATO入りを強く非難しています。NATOとグルジアは今月半ばに「対話強化の枠組み」(加盟への第一ステップとされる)で合意し、08年にもグルジアがNATOに加盟する可能性が出ています。
その後30日には、昨年合意したロシア軍のグルジア撤退(*1)を停止(*2)し、一部報道では、グルジア領内で分離独立の動きを進める親ロ地域で、ロシア軍が軍備を増強しているとの話も出ています。
(*1)ロシア政府は昨年、08年までにグルジアから軍を撤退させることでグルジア政府と合意し、昨年7月より撤退をはじめていました。とはいえ、親ロ勢力が実効支配し、グルジアからの分離独立を主張している南オセチアとアブハジアに「平和維持」目的で軍の駐留を続けています。
(*2)ちなみに駐留部隊のバラノフ司令官は、撤退中止の理由について「移動する軍車列の安全を考慮した」と述べています。
【040816配信 「軍事情報」(169)より】
●ロシア訪問中のラムズフェルド米国防長官は14日、イワノフ露国防相と会談し、グルジアを巡る情勢について意見を交わしました。
→会談後の会見でイワノフ国防相は、グルジアへの米軍顧問派遣について「米国の軍事援助について懸念を覚える」と述べるとともに、南オセチア問題について「グルジア情勢は非常に危険な方向に進んでいる」としています。南オセチアには、ロシア軍の「平和維持部隊」が駐屯していますが、10日から11日にかけて、またもや南オセチア部隊とグルジア警察が交戦しています。
【040802配信「軍事情報」(167)より】
●グルジアの北部・南オセチア自治共和国で、29~30日にかけてグルジア軍と南オセチア軍との間で迫撃砲などによる戦闘があり、数名が負傷しました。最近になって、グルジア軍がPKOで活動中のロシア軍部隊の武装解除をしたり、南オセチア軍がグルジア軍部隊を数十名拘束したりと一触即発の状態が続いていました。
→南オセチアはじめグルジア内の独立国は、すべてロシアと結びついています。今回はじめて軍事衝突しましたが、当日、南オセチアのココイティ大統領はロシア訪問中でした。「私たちは戦っていますから、これからもご支援よろしく」とでも言いたかったのでしょうか。
【031228配信「軍事情報」(134)より】
●先日政変があったグルジアですが、国内の3つの分離独立運動に苦しんでいます。
→西部のアブハジア(イスラム教徒)地域では、92年に主権宣言をして以降、94年まで政府軍との内戦が続き、その頃よりロシア軍が同地域に駐留。グルジア政府と対立を続けています。中北部の南オセチア地域では、90年末に隣接するロシア連邦オセチア自治共和国への編入を求める運動が広がり、グルジア系住民との衝突が相次いでいます。
南部のアジャリア地域では、シェワルナゼ前大統領の辞任後「自治共和国」国境を閉鎖し、独自軍編成表明をしています。指導者のアジバゼ氏はグルジアの実権を握った勢力に対する不信感を強めているそうです。
この3地域はいずれもロシアへの帰属を求めており、政変以降、各地域の指導者はモスクワを訪問し、ロシアのイワノフ外相らは「人道支援」を約束しています。ロシア国内では、「分離要求している3地域をロシアに迎え入れるべき」との声が広がっているそうです。危険な国「グルジア」は、シェワルナゼというカリスマでなければ掌握不可能な国だったのかもしれません。
●グルジアの政変の飛び火かもしれません。
旧ソ連圏を含んだ全欧安保協力機構(OSCE)は、分離独立を求めるモルドバ共和国のドニエストル地域に平和維持のための多国籍軍派遣の検討に入りました。
→グルジアと黒海をはさんで向かい合うところに位置するモルドバでは、すでに同地域に軍を駐留させていたロシアとモルドバ政府との間で、先月末に和平案(2020年まで露軍が駐留することが骨子)が調印される予定でしたが、グルジア政変を受け、親ロシアの現大統領を批判する勢力による反政府運動が激化。和平合意調印は中止されていました。モルドバという国は、ドニエストル川をはさんで西側にルーマニア系モルドバ人、東側にロシア系モルドバ人が住む地域とに分かれます。
ロシア系住民が住む地域がドニエストル地域と呼ばれます。
90年に反ロシアの民族主義運動が発生し、それに対してドニエストル地域住民が分離独立を宣言し、モルドバ軍と衝突しました。
92年にロシア軍が介入。ドニエストル側について戦闘を繰り広げ、紛争は沈静化しました。それ以来ロシア軍は同地域に軍を駐留させています。弱国の内戦は大国の介入を招き、国家の独立を阻害するというのは古今東西変わらぬ真実ですね。明治維新の指導者たちの聡明さを今更ながらに感じます。
■海自給油活動法の再議決に慎重姿勢
公明党の太田代表と国民新党の綿貫代表が六日に会談し、時期臨時国会の対応を協議、海自のインド洋補給作戦延長のための「新テロ特措法改正案」につき、衆議院の再議決で成立を図ることには慎重であるべきとの意見で一致したそうです。
⇒それに先立つ五日、自民党の麻生幹事長は、衆議院再可決での改正案成立は目指さず、野党の協力が得られない場合は給油以外の任務を行なう策に切り替えることも検討する、との所見を示しています。具体的には「わがタンカーの護衛任務」などを上げておられます。結構いいじゃ
ないですか。南シナ海でも活動できるようにしたらなおいいですね。
誰かさんが攻撃してくれたらますますいいですね。わが海自の実力を目に見える形で示せるわけですし。笑
あわせて麻生幹事長は「世界の関心はイラクからアフガニスタンに移っている。各国がアフガンに増派するというときに、わが国だけ撤退するというのは「いかがなものか」となる」と述べ、インド洋作戦の継続を強調しています。工場の機械の稼動も、自家用車も、宅急便も、郵便も、冷房も、テロの危険一杯のインド洋を通って入ってくる石油があってはじめて成立しています。日々の生活とインド洋・中東情勢は切り離せないのが現在のわが国の状況です。日の丸をインド洋に掲げておく意義の重大さを、今こそ再認識すべきでしょう。テロとの戦いにわが国が参加しているという意味を高らかに示す上でも、極めて重大です。
それにしても、法律が存在しないと軍事作戦を行なえないという「機敏さのない、建前ばかりが我が物顔で大手を振って歩いている変な国」にいるのは恥ずかしいですね。いよいよ国益が危ういとなったら、法律なんか無視してわが自衛隊に泥縄出動命令を出すのにね。
■シナのテロ
中共のウイグル自治区で四日、武装警察部隊を襲撃するテロが発生し武装警察の隊員十六名が死亡しました。犯人は部隊にダンプで突入し、爆弾やナイフで襲いかかっています。ウイグル独立を主張する「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」メンバーの仕業です。犯人はカシュガル出身で「攻撃することは生命より重要。聖戦を実行しなければならない」との遺書を残していたそうです。
ウイグル自治区では今年になってETIMメンバー十八名が逮捕され、すべてが外国での軍事訓練を受けていたことが判明しています。またETIMは今年初め、毎月テロを実施すると中共に予告しており、中共の勢力圏内にいるメンバーに対し、「七つの指示」を出していたそうです。その後七日、米が米本土で過去に開催された五輪など、大規模行事の警備計画の手引きとなる実践指針を中共当局に提供していることが分かっています。テロ組織の情報収集・分析を行っている米企業「インテルセンター」(バージニア州)が7日午後、明らかにしたところによれば、「トルキスタン・イスラム党(TIP)」を名乗る組織も、8月1日付で新たなビデオ声明を出していたそうです。中共政権の「東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)占領」に反対する立場から、シナへの宣戦布告とともに、五輪妨害を狙ったテロを予告したものでした。
同センターによると、ビデオ声明でTIP「宗教教育局」の「アブドラ・マンスール」と名乗る男は、ウイグル語で「シナが国際社会を欺き北京五輪を開催することに反対する」と宣言。その上で、シナ内外のイスラム教徒に対し、シナへの渡航、五輪見学を避けて対シテロの巻き添えにならないよう警告したそうです。TIPは、6月27日に出したセイフッラー司令官名の声明で、五輪開催8都市を中心に中国国内の標的を攻撃すると予告していました。十日未明には新疆ウイグル自治区クチャ県の中心部で、数回爆発があり、二人が死亡しています。爆発の後、散発的な銃声も響き、容疑者五人も死亡しました。犯行声明などは出ていませんが、北京で開催中の五輪の妨害を狙ったテロの可能性があり、武装警察が現場を封鎖し、軍も警戒態勢に入っています。同日は、北京で米中首脳会談が予定されていました。目撃者によると、爆発があったのは十日午前三時二十分(日本時間同四時二十分)から午前四時の間。爆発音の後、炎が見え、散発的に銃撃の音が聞こえたとのことです。新華社によると、爆発事件に絡み、少なくとも容疑者五人が死亡したそうです。
⇒武装警察は、わが国の警察とは異なり「中共体制を維持するための国内向け軍隊」です。そういえば開催後も北京で、米五輪出場者の関係者刺殺というトンデモ事件が起こってますね。五輪期間内のさらなるテロ発生は確実でしょう。
■米韓首脳会談、戦略同盟構築は頓挫
六日に行なわれた米韓首脳会談では、あらたな国際安全保障環境に対応した戦略同盟の構築を目指すことで一致しました。当初は、「二十一世紀の戦略同盟」の設計図となる「未来ビジョン」宣言の完成を目指していましたが、これに関する本格協議は行なわれませんでした。
⇒それよりも二〇一二年の戦時作戦統制権移管の話の行方に関心がありました。これは、これまでどおりということのようです。
米韓同盟に関連するはなしとしては、
1.両国は連合し、軍事力を強化する
1.戦時作戦統制権移管、在韓米軍の再配置については、これまでの合意内容を引き続き実施してゆく
1.同盟を戦略的、未来志向的な構造へ発展させる
1.同盟の協力範囲を拡大し、世界的次元での平和と安定に寄与する
といったところです。
わが国としては、このまま戦時作戦統制権は韓国に移管されると覚悟すべきですね。対シナ緩衝地帯として、「国家連合朝鮮」と「日本」をはかりにかける視点が、米にはすでにある、とも見るべきでしょう。六者協議に右往左往する時期はもはや過ぎたようです。利用され、しゃぶられ尽くすことのないよう、自分がしっかりせねばならない、という視点が、わが国朝野にはさっぱり見受けられません。全てのもには代償が必要です。ただで手に入るものはこの世に存在しません。しかし絶対に与えられないものがあります。それをきちんとわきまえているのが社会人です。国際社会も同じことです。
朝鮮情勢で米を説得する力量がある人が要路にいるとは思えないので、
おそらく今後、米におけるわが国と朝鮮間の戦略比重は変わってくる、とこちらも覚悟しておく必要があると思います。そのときうろたえて、出すべきものではないものを差し出したり、中共に接近することだけはないように注意したいものです。朝鮮(北部南部とも)のわが国に対する獰猛さが顕在化しつつあるのは、幼稚ではありますが、そのことがよく分かっているためと思います。「政府(政治家と官僚のこと)の間抜けさに堪忍袋の緒が切れる」ことのないよう、国民レベルで平生から覚悟しておきましょう。グルジアのときに出た緩衝地帯の話は、人ごとではないということです。そういえば、ブッシュさんは北京五輪開催前に各国を歴訪しています。韓国、タイなど主要な同盟国ですね。わが国には来たのでしょうか?それとも近いうちに来るのでしょうか?
■モーリタニアでクーデタ
アフリカ西部のモーリタニア・イスラム共和国で六日、軍がクーデタを起こし大統領府を制圧。アブドライ大統領や首相等を拘束しました。クーデタ部隊は、前軍参謀長兼ねる大統領警護隊司令官・アブドルアジズ大将を議長とする国家評議会の設置を国営テレビを通じて発表しています。アブドライ大統領が六日、アブドルアジズ大将、ガズワニ大将、スウィクリ大将、バクリ准将等の解任を発表した直後にクーデタが発生したそうです。
モーリタニアでは05年8月、軍が無血クーデターで政権を掌握しました。07年3月の大統領選でアブドライ氏が選出され、同4月、民政移管が完了しましたが、今年6月には内閣不信任決議案が提出され、首相は7月に内閣を改造するなど政治危機に直面していました。モーリタニアでは、最近になって沖合いで石油と天然ガスの埋蔵が確認され、二〇〇六年から石油生産がはじまっています。軍の兵力は、総数1万6千人弱で、陸軍:1万5千人,海軍:620人,空軍:250人(2006年)です。
⇒モーリタニアといえばまず思い出すのがタコですね。
タコ焼き屋のおじさんから聞いた話ですが、タコ焼き用のタコはモロッコ産を使っていたそうですが、枯渇してしまったそうで、今はモーリタニアのタコを使っているそうです。かの地のものでないとおいしいタコ焼きにならないそうです(おき軍事情報部)
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今日のアフリカは、日本では報道されないアフリカの情報を、政治、経済、文化に渡って幅広く、いち早くお伝えします。クリック1つで世界の見方が変わります。
ジュンヌ・アフリック・コムより
武装イスラミストと思われる12人が木曜日から金曜日にかけて、カビリー地方ティジ・ウズ(アルジェリア東)で、アルジェリア警察によって射殺された。
これらのイスラム活動家は、アルジェ東110kmティジ・ウズ県ベニ・ドゥアラの近くで待ち伏せしていたアルジェリア警察によって射殺された。
カラチェンニコフ7丁、セメノヴ2丁、ポンプ銃、カービン銃、自動小銃ベレッタ、手榴弾、ラジオ、携帯電話3機が警察によって押収されたと、内務省は伝えた。
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セネノヴはちょっと検索してみましたが、ロシア人ボクサーはありましたが、銃については見つかりませんでした。ポンプ銃というのは、狩猟につかう空気銃のようです。
先週、セネガルの若い作家セイドゥー・ヌル・ムボジの”路上の兄弟たち”を読みました。前にちょっと紹介した本ですが、送料が高いけどネットで購入しました。字が大きくて100ページに満たないのですぐ読み終わりました。ドレッド・ヘアの”ニコラ坊や”のような挿絵がありますが、内容は路上で物乞いをさせられる”タリベ”と言われる子供達の話です。
わたしは週末また”ウリコ”をして過ごしました。とある地方都市のお祭りですが、スレイマンたちのお仲間の”ドレッド・ヘア”が、4,5人が、ビールを飲み、タバコをすいながらたむろしていました。平和な日本の路上の兄弟です。