グルジア情勢 佐藤優氏が見る 分離独立「コソボ化」狙う露(IZA) | 日本のお姉さん

グルジア情勢 佐藤優氏が見る 分離独立「コソボ化」狙う露(IZA)

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▼グルジア情勢 佐藤優氏が見る 分離独立「コソボ化」狙う露(IZA)

グルジア共和国の南オセチアの分離独立問題をめぐる対立が、本格的な武力衝突に発展した。国際社会がロシア、グルジア両国に厳しく働きかけ、一刻も早く軍事力行使のエスカレートを阻止させないと、本格的なカフカス(英語名コーカサス)戦争に発展する危険性がある。さらにこの状況にアルカーイダとつながるイスラム原理主義過激派が連動し、ロシア、カフカス、中東を巻き込んだ混乱に発展する危険性もある。


そもそもオセチア人とグルジア人の関係は良好だった。オセチア人はペルシャ系の民族であり、もともとはイスラム教徒だった。しかし、19世紀にロシアがカフカスに進出するとともにオセチア人はロシア正教に改宗した。現在、オセチア人の9割以上が正教徒と見られている。帝政ロシアはオセチア人をカフカスのイスラム系諸民族(チェチェン人、イングーシ人など)を平定するときの先兵として用いた。ちなみにグルジア人もロシア正教と教義を同じくするグルジア正教を信じている。アゼルバイジャン人がシーア派イスラム教(イランと同じ12イマーム派)、アルメニア人が単性論といわれる非正統派キリスト教(カトリック教会、正教会の双方から、かつて異端とされた)を信じている。これに対して、正教徒であるグルジア人とオセチア人はもともとロシア人と友好的関係にある。ソ連の独裁者だったスターリンはグルジア正教会の神学校を中退している。現在のロシア政府要人にもグルジア人は多い。また、ソ連時代も、オセチア人はソ連共産党中央委員会、KGB(国家保安委員会)、内務省に強力なロビーを作った。ロシアの現政権においてもオセチア・ロビーは無視できない影響力をもっている。本来友好的だったグルジア人とオセチア人の関係が悪化したのは1989年のことだ。この年、南オセチア自治州の州都ツヒンバリにある教育大学を総合大学に昇格させようとするオセチア人の要求をグルジア政府が認めなかった。当時、グルジアでは、アブハジアの教育問題をめぐって、グルジア人とアブハジア人の関係が緊張し、アブハジアがグルジアから分離しようとする動きがでていた。オセチア人の要求を認めることが、アブハジア人の民族意識を刺激することをグルジア政府は恐れたのである。オセチア人の抗議行動をグルジアが力で封じ込めたために内乱が起き、現在に至っている。


 ≪援助目当ての親欧米≫

ソ連崩壊後、グルジア情勢についての日本における報道は極端に少なくなった。そのため、ロシアが「悪」、グルジアが親欧米で民主的で「善」という二分法が通用しているが、これは過ちだ。ロシアが悪いのと同じくらいグルジアも悪い。グルジアのシェワルナゼ前政権、サーカシビリ現政権は、確かに親欧米であるが、それは欧米からの支援が必要だからにすぎない。いずれも、地縁、血縁によって結びついたエリート層が恣意(しい)的に国家運営を行っている。そもそもトビリシ(グルジアの首都)政権は、南オセチアやアブハジアはもとより、イスラム系のグルジア人が住むアジャール共和国や、グルジア西部のメグレリア地方を実効支配できていない弱い政権なのである。欧米の援助によって、かろうじてトビリシ周辺を支配することができているというのが実態だ。


 ≪合法的な駐留を強調≫

ちなみに南オセチアやアブハジアの地方政権が、ロシアからの援助によって存続していることも公然の秘密だ。筆者は、ロシアの狙いは南オセチアとアブハジアをコソボのような「独立国」にすることとみている。ただし、コソボの背後には米国が控えているのに対して、南オセチアとアブハジアの背後にはロシアが控えている。ロシアは本気で南オセチアに介入している。8月9日、露国防省機関紙「赤い星」(電子版)が「侵略者を懲罰しなくてはならない」と題する記事を掲載し、明確なシグナルを出している。この記事で、ロシアはグルジア領に合法的に駐留していることを強調し、サーカシビリ大統領が、戦端を開かないという約束を破ったことが、今般の武装衝突の原因であるとグルジア政府を厳しく非難する。さらに、メドベージェフ露大統領が9日に「ロシア国家は、カフカスにおけるロシア国民の死が懲罰されないような事態を看過しない」と述べたことを強調し、軍としてもこの方針を断固支持する姿勢を示している。「赤い星」の論調からは、開戦前夜の緊張が伝わってくる。

◇【プロフィル】佐藤優

さとう・まさる 作家、起訴休職外務事務官。1960年生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。在英、在ロシア連邦大使館勤務、外務省国際情報局主任分析官などを歴任。外交、国際問題などで多彩な執筆、評論活動を展開中。著書に「国家の自縛」など。

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ようちゃん。↓

★ロシアが「悪」、グルジアが親欧米で民主的で「善」という二分法が通用しているが、これは過ちだ。ロシアが悪いのと同じくらいグルジアも悪い。(援助目当ての親欧米)地縁、血縁によって結びついたエリート層が恣意(しい)的に国家運営を行っている。そもそもトビリシ(グルジアの首都)政権は、・・・弱い政権なのである。欧米の援助によって、かろうじてトビリシ周辺を支配することができているというのが実態だ。>これまでの経緯 簡明に 解説してくれます。

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▼ブッシュ、北京長期滞在のナゾ (田村秀男)

ブッシュ米大統領に付き添っているのは中国外相の楊潔篪、米中のバスケットボール試合観賞だが、パパ・ブッシュ、キッシンジャー夫妻、ローラ夫人が同席。そんな写真を北京時間10日午後11時過ぎに新華社がネットで流した。(写真は http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/olympics/2008-08/10/content_9152565.htm 参照)

「スポーツ観戦を楽しむため」に、ブッシュ大統領は8日から11日3泊4日も北京に滞在していると称している(実際にビーチバレーの女子選手の練習を見学に行って、戯れているところを随行米メディアに披露している)が、ロシアとグルジアの軍事衝突という欧州を震撼させる事態、人権問題はおろか北京でのアメリカ人殺害という不気味な中国国内情勢にまるで無頓着というのはレームダック化したブッシュ大統領だから、という説明ではつかない。最高司令官である。当初の予定を切り上げて、なぜワシントンに舞い戻ってグルジアの非常事態に対処しないのか、どうしてまだ北京にいるのか、本コラムでも洞爺湖を舞台に観察した「米中蜜月」 http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/640617/ の誇示のためか?

筆者は二つの経済権益がからむとみる。ひとつは、ドルで前回の本コラム http://tamurah.iza.ne.jp/blog/entry/675071/ で書いた通り。もうひとつは、ファミリー・ビジネスだろう。つまり、引退後のチャイナ・コネクションである。パパブッシュは引退後アラブコネクションを築いた。引退する大統領としては、ファミリーの発展(弟ブッシュ=フロリダ州知事=の政治的野心達成もある)のために当然の選択をしているわけだ。要するに、money talks.日本の角栄に代表される政治家の対中利権なんて、これに比べると些細なものだろう。日米中三角関係の中の米中の現実をよく洞察した上で、日本は米中との関係を再考せねばなるまい。少なくても、対米よりも中国、対中よりも対米関係優先とかいう、平面的な議論では何も生まれない。「米国は狂っている」などと日本嘆くこともなく、悲憤することもなく、毅然として独自の国益を貫く冷たい思考が必要だ。

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ようちゃんの意見。↓

★開会式にでたら すぐ帰国かと 思ったら、8日から11日3泊4日も北京に滞在する。しかも、ブッシュに付き添っているのは中国外相の楊潔篪、米中のバスケットボール試合観賞だが、パパ・ブッシュ、キッシンジャー夫妻、ローラ夫人が同席。と いう 写真は、どんな 解説よりも 米中関係を 物語る。要するに、「money talks」さらに こんなことも 言われます。 ↓

ネオコンがお金を求めてアジアに来ている(benjaminfulford)

SA内部告発者からの情報によると、パパブッシュとベビーブッシュは現在北京にいるが、今後お金を求めてアジア各国を周り、そして日本にも来る予定らしい。何故なら、彼らは違法に奪い取ってきたお金(マネーロンダリングやインサイダー取引、軍事契約の横領など)を9月末までにBIS(国際決済銀行)に返済しなくてはならない。そのお金がないために中国や日本、タイなどの王室に頼むつもりのようだ。アジア危機の際も彼らはタイへ行きお願いをしたが断られているので、今回も相手にされないであろう。しかし問題は中国の政治関係者が海外に違法の裏金を持っていることを彼ら知っていて、それを脅しに中国からお金を奪い取ろうとしている。その後は日本にも来るかもしれないということだが、とにかく相手にしないのが一番でしょう。

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ようちゃん。↓ここが重要。

★・・パパブッシュとベビーブッシュは現在北京にいるが、今後お金を求めてアジア各国を周り、そして日本にも来る予定らしい。

何故なら、彼らは違法に奪い取ってきたお金(マネーロンダリングやインサイダー取引、軍事契約の横領など)を9月末までにBIS(国際決済銀行)に返済しなくてはならない。そのお金がないために中国や日本、タイなどの王室に頼むつもりのようだ。アジア危機の際も彼らはタイへ行きお願いをしたが断られているので、今回も相手にされないであろう。しかし問題は中国の政治関係者が海外に違法の裏金を持っていることを彼ら知っていて、それを脅しに中国からお金を奪い取ろうとしている。その後は日本にも来るかもしれないということだが、とにかく相手にしないのが一番でしょう。

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