よみがえれ美しい日本 | 日本のお姉さん

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2.奥山篤信  
 偽善と欺瞞の五輪開会式
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一体自国の宣伝に何時間使うのだろうか?NHKを見ていると谷村や青山が媚びたコメントを繰り返す。まさに新華社東京本社NHKそのものである。

この開会式の監督はチャン・イーモウである。世界的映画監督であることは間違いない。初期の作品『紅いコーリャン』『上海ルージュ』など心を打つものがあり僕も認めている。
僕は『HERO』あたりから、この監督の映画に?を持っている。最近の『王妃の紋章』などはまさにこの五輪のアレンジの前触れのような金だけの演出である。もちろん五輪の演出としてこの監督の才能はあることは確かである。とてつもないスケールである。今の日本人にこのスケールの演出ができる芸術家はいないであろう。でも誰が見てもこの五輪は作品としては狂っているとしか思えない。

面白いのは中国の誇るものは過去の共産主義以前の遺産であることをこのアレンジは認めているのである。共産主義のドグマは意図的に避け、西欧諸国に実は印刷や紙などの発明は自分たちの国であることを演出しているのである。そして共産主義の陰湿さを極力避けているのだ。騙されてはならないNHKの能天気解説者どもよ!ヒトラーもやらなかった欺瞞がそこにあるのである。こんな五輪開会式でひとりはしゃいでいるのが福田であるのは目に見えるようだ!

ブッシュやサルコジなどこの開会式で完全に騙されているのは間違いない。いやに子供を使いその偽善を演出しているのである。
今や中国は張り子の虎といえる。この虚構の演出、毒々しい隠された意図、NHKの馬鹿解説者は属国根性で観劇している。君たちに誇りはあるのか?
この五輪の演出をみて全体主義の危険性を見ることのできないNHKなど新華社に身売りしたらどうなのだ!
日本の選手団よ!なぜ中国国旗とセットで日の丸を掲げているのだ!この媚びた演出!最低だ!

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◎松永太郎の本の紹介 
 本の紹介 
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1.呆れた中西論文
中西輝政「ブッシュの裏切り」にどう報いるか   月刊「諸君」9月号を読んで
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 イラク戦争(第二次湾岸戦争)のとき、アメリカ・ブッシュ政権の戦争政策を支持する小泉政権の外交を支持した。このとき、「保守派」の中でそうした日本の外交政策に異を唱えたのは、目にする限り、小林よしのり、西部邁、長谷川三千子氏ら、ほんの少数であった。

 このとき、アメリカの政策を支持する保守派の論調は、ほぼ、次のようなものであった、と記憶する。1。アメリカの戦争には、言うほどの大義はないかもしれない。2。しかし日米同盟は日本の安全保障にとって死活的に重要である、3.北朝鮮との間には拉致問題をはじめ非常に困難な問題をもっている。4.したがって、この際は日米同盟の結束をさらに固いものにしておくのが大事である。5.そのために日本(政府)はアメリカの戦争政策を支持すべきである。

 当時、アメリカが開戦するころ、私のような素人は、この議論は、それなりに、そんなに間違ったものでもないと考えた。確かにアメリカの戦争政策に「大義」はないが、外交力、政治力のまったくない日本政府としては、「日米同盟」をカードにして、北との交渉に臨むしかない(特にほかに何のカードもない)。しかも、当時、アメリカは9.11のあとで「頭に血が上っていた」(森本敏氏)のである。そんな時、チェイニーやラムズフェルドのような強面連中の政策に、正面きって何か異を唱えられるような度胸や説得力を持った政治家など、少なくとも当時の日本政府には一人もいなかった(もちろん今でもいません)。

 こうした保守派の中でも中西氏の活躍は目立っていた。この人は政権にさえ影響力を持つ、といわれる論壇(というものが今でもあるとすると)「大物」である。その中西氏が今回、「諸君」巻頭に発表した表題の論文を読むと、その呆然とするほどの情けなさに、本当に日本の将来が心配になってくる。政権にも影響力を持つほどの論壇「保守派」の大物の思考は、この程度のものだったのか、と言葉を失うほどの代物である。

 冒頭から仰天する。アメリカが北に対するテロ支援国家指定解除を決定したという「報に接し私は驚きもしなかったし、憤りもしなかった。ただ我知らず涙が出てくるだけであった」とある。要するに、アメリカに「裏切られた」という「無念」と「衝撃」を感じて、「涙を流している」のである。

 この人は国際政治が専門の京都大学教授である。オックスフォードで勉強され、情報機関の歴史などにも詳しく、日本にも情報機関を設置せよ、という主張もあった。そんな人に、アメリカに裏切られましたあ、といって涙を流されても困るのである。 俗謡に言う「ふられた私がバカなのよ」ということではないか。

 別に私など国際政治が専門でもなんでもないが、少しでも20世紀の歴史を読めば、国家というのは、互いに裏切ったり、裏切られたりするものであるのは、あたりまえであることぐらいはわかる。表向きは別として「固い信頼に結ばれた」二国間などというものは、どこにもなかったし、ありえない。それが20世紀、いや、そもそもこの地球上に「国」なるものができて以来の常態である。だからこそ、国家は必ず情報機関と軍を持ち、常に他国の情勢に配慮してきたのである。孫子の時代以来。 

しかしアメリカは、イラク戦争に失敗した。当時、日本でもどこでも、失敗を予測する専門家も普通の人も、たくさん、いた。専門家の中西氏は成功すると信じた。まさかアメリカが失敗するかもしれないという予想のもとに、その戦争政策など支持できないからである。

今回の中西論文に関して呆れざるを得ないのは、氏が、イラク戦争の行方の予測に失敗したことではない。氏が「イラク戦争のその後の経過に、率直に言って、この間の言論人としての責任を痛感せざるを得ないとの思いを常に背負ってきた」と書かれているのは、そのとおりだろうと思う。しかし、「それについての論及を自己検証の目的にいくつも書いてきた」にしては、その論及というのは、率直に言って見たことはない。

少なくとも自分の専門(本職)の分野で、これだけ予測をはずせば、普通は商売を換えるか、その後は黙っていたほうがいいのではないか、と思われるが、予測が外れるのは、誰にでもあることである。当時の保守派は、小林よしのり氏(氏は、自分では保守派とは言わないが)を除いて、ほとんど、みな予測を間違えたのである。小林氏は当時から現在の情勢を正確に予測していた。その慧眼には感服する以外にない。

 呆れるのは、氏がアメリカに裏切られた、と感じていることである。今書いたように、国家間では、裏切りが当たり前である。アメリカ様だけは裏切らないと考えるのは、国際政治がご専門の国立大学教授として、いささかナイーブ(日本語で言えば、純情)に過ぎるのではないか。情勢が変われば国家(政府)の方針など、どうにでも変わるのである。

 さらに呆れるのは「ああ、なんということだ!あのパウエル演説でイラク戦争の大義を信じた私を含め、世界中の親米派は、今こそ自らの不明を愧じなければならないだろう」と嘆いていることだ。何を愧じようと、ご本人様の自由だが、呆れる理由は以下のとおり。
1.パウエル演説でさえ、アメリカの戦争に大義を感じる人は少なかった。
パウエルが国連に提示した証拠が開戦に十分な理由になると考えている人は、アメリカ政府部内でさえ少なかった 
2.日本の保守派の中にさえ、アメリカの戦争に大義があると、当時、主張した人はあまりいなかった。むしろ戦争に大義なんかいらない、と主張した人すらいたのである。中西氏がナイーブにも「アメリカの戦争の大義」を信じていた、と告白されるのは、率直に言って驚きである。
3.「アメリカが虚偽の情報によって戦争に突入した」というのを、国際政治がご専門で、オックスフォードで情報機関の歴史を学んだ中西氏は、どうやらボブ・ドローギンの「カーヴボール」を、それも翻訳で読んではじめて知ったらしい。しかし、スコット・リッターはじめ、多くの専門家は、アメリカが開戦する前からイラクには大量破壊兵器などありませんよ、といってきた。アメリカが戦争の突入したのは「イラクが移動式生物兵器を所有しているという虚偽の情報を信じた」ためではない。それは、別にドローギンの本が出る前から、わかっていたことである。ドローギンの本は、CIAおよび西ドイツ情報部内の情報を元に書かれたものである。こういう本を、それ自体、偽情報工作かもしれない、と疑うのは、ナイーブな中西氏にはできないのかもしれない。

 情報に関しても、また国際政治に関しても、これだけナイーブな人が、国際政治や情報に関して、言論界や政権にまで影響力を持ちがなら、特に恥じ入った様子もなく、今後の日本は「こうしなければならない。ああしなければ生きていけない」とお説教するのを見ると、先に述べたようにわが国の将来が真剣に心配になってくるのである。
 
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◎関西零細企業経営のオッサン 悔し涙を流すの記 (19)      
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今日の中国 そのII 2008.08.08
五輪開幕の今日現在まで、北京や上海の中高年中国人である知人、友人に聞いて廻った限り、例の河北省工場で生産された冷凍餃子を国内で買って食べた現地の人たちにも中毒症状が出た、と言うニュースを知っている者は一人も居ない。
現地での中毒は既に7月初旬に発生しひそかに中国政府から日本政府に通知され、中国側から時期が来るまで公表しない様にとの指示をうけた福田内閣がバカ正直に秘密を守っていたところ、オリンピック開幕直前の大事な時に日本でマスコミにすっぱ抜かれた、と此方で報道された内容を現地に伝えてみた。

判ったのは、友人、知人の全員が元々国産品への不信感から中国製冷凍食品など余程緊急の折にしか食べないようにしていて、今回の件を聞いても大して焦る気配は無い。然し、彼等は全員此れまでの中国内の報道により、農薬混入の件は日本人が神経質すぎるか日本国内での流通過程で発生した物と信じていた。従って混入が中国内で発生したに違いなく、然も政府が自国民に其の事実をひた隠しにしている事に大きなショックを受けている。

政府が北京五輪に各国から多くの観客が集まり、何の憂いも無く観て食べて飲んで帰ってくれる事に最大の期待と面子をかけている事、これは良いとして政府が自国民の健康安全よりも、事実を報道せず五輪を優先した事にショックを受けているのである。
これは彼等にとり深刻な事態である。にも拘らず、中国政府が国家の面子の為に国民の生命を犠牲にする事など何も今更驚く事でも無いと彼等が本当に納得するまで多少時間が掛りそうな気がする。それ程メディアを使った国内向けの政府の宣伝活動は徹底しているからだ。

因みに先日まで10日程上海に居た間、気が向いたときにTVをつけてチャンネルを廻してみると、必ずと言って良いほど何処かで八路軍と日本軍の戦時物を演っており、何れの場合も八の字髭を生やして額に青筋を立てている悪漢ズラは必ず日本軍人、爽やかな青年風は共産軍と決まったワンパターンである。誰でも一目で判るのだ。此れが連日全国で繰返されているのだろう。福田首相がいくら胡主席にニヤニヤとへつらい続けてもこのままでは日本人は‘良い人’にはなり得ない。

ましてや中国国民への健康被害が広がる恐れを知りながら、中国政府にただ愛されたくて、事実の公表を抑えてきた福田内閣が今後中国人に好感を持たれる訳も無いだろう。
然し一つ明るい現実はある。
上海でも景気に陰りがさし物価が高騰して庶民は消費を抑えているが、高層ビルが立ち並ぶ中心地区や浦東新興商業地区に空き事務所は殆ど無く、そこに吸込まれ吐き出される男女サラリーマンは全員20代かと思われるほど若々しい。彼等の関心は自らのキャリアアップでありたとえ対遇が同程度としても2年努めた職場であっても簡単に同じ業界の他の職場に移って経験を積もうとする。専門学校や大学を出ていれば就職口に困る事も無く、若者が全国から集まってくる。そうして30位の中堅になれば相場は手取り1.5万元(日本円約23万円)で、必ず共稼ぎであるから、マンションも購入できれば車も持てる訳である。

この圧倒的人数の若い世代は常識と教養をに於いて日本の同世代に劣っているとは言えないし、同じく良いものを直感的に嗅ぎ付けるセンスにも富んでいる。従ってTVでみる悪漢ズラが日本人の全てと思っているわけでは無い。チャンスと思えば集中して仕事をする競争心も有る。そして彼等の殆どは政治には全く無関心である。共産党政権の極端なスローガンには冷静で白けているといって良い。この世代の裾野は確実に広がっている。中共政府がプロパガンダで国民を欺き続けられる時間はそんなに長く無い筈と思えるのだが...
了。
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豊かな海外経験を生かした元商社マンの映画評。対象は「夜顔」「ダ・ヴィンチ・コード」「硫黄島からの手紙」「不都合な真実」「椿三十郎」などこの2年間に日本で上映された洋・邦画117作。何げないしぐさや映像の断片に込められた意味を解き、作品の思想、背景をえぐり出す。著者の人生観や哲学を重ね合わせて論評、時には一刀両断に。特に、国際社会に生きる日本人への叱咤激励は傾聴に値する。映画評であり人間賛歌の書でもある。
ー東京新聞 6月5日今週の本棚よりー

三菱商事OBの「憂国の日本男児」奥山さんは、無類の映画好きとしても知られる。ミニシアター系からハリウッド超大作まで世界のあらゆる映画を見まくった結果の一冊。
「硫黄島からの手紙」について(家庭中心の話で、アメリカの小市民的な理想像をそのまま日本にも当てはめたみたいやな)。並の映画評論家にはこんなことは言えまい。ーWiLL 5月号 編集部の今月のこの一冊よりー