イスラエルからのニュース
2008年8月3日(日)
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*ガザのファタハ系武装勢力、ヒレス族の拠点をハマスが
激しい戦闘の末に制圧。9人が死亡し、子供12人を含む
80人が負傷した。敗れたヒレス族の188人はイスラエル側
に逃げ込んだ。(H,P,Y)
*ガザのヒレス族は、他のファタハ系勢力の掃討などでハマ
スと協力していたが、先週の爆破テロ事件の犯人と疑われ、
ハマスの襲撃を受け たもよう。これで、ガザのファタハ系
勢力は壊滅した。(H,P,Y)
*レバノンの新連立政権の綱領案に、ヒズボラが武力で
イスラエルから領土を奪還することを明記。綱領はかなり
ヒズボラ寄りの内容となっており、ブッシュ大統領はレバノン
政府に懸念を伝えた。(H,P,Y)
*先週金曜に、警察が3時間にわたってオルマート首相に
事情聴取。関係者によると、詐欺の証拠は明らかで否定は
難しいという。(H)
*シリアのアサド大統領がイランを訪問。レバノンでの新政権
成立などについて報告するのが目的と見られている。(H,P,Y)
*ヒズボラとの捕虜交換合意の最終段階として、政府が5人の
パレスチナ人囚人を釈放へ。囚人の数などはイスラエル政府
が独自に決定できるため、これで捕虜交換は最終的に終了
する。(H,P,Y)
*ガザとエジプト間の密輸トンネルが崩落し、5人が死亡、
11人が負傷した。密輸トンネルはまだ多数あると見られて
いる。(P)
*パレスチナ人がヨルダン渓谷の国防軍基地に侵入し、事務
用品を盗んだ。国防軍兵士の威嚇射撃で、犯人は逃走した
もよう。(P,Y)
2008年8月4日(月)
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*モディーン近郊の防護壁のルート変更を命じた裁判所の
判決から1年を経過しても、政府が新ルートを提案しないのは
怠慢だと、最高裁が国を非難。45日以内に新ルートを発表
するよう命じた。(H,P)
*シリアのアサド大統領の側近で、ヒズボラへの武器密輸を
担当していた軍人が、狙撃に遭って死亡。シリア国内では
全く報道されていない。
イスラエル政府は事件への関与について肯定も否定もせず。
(H,P)
*国防軍がガザから逃げて来たファタハ勢力のうち32人を
ガザに送還。アッバス議長は当初、全員を西岸地区に受入
れる考えだったが、ガザを放棄したと見られることを恐れて
考えを変えたもよう。(H,P,Y)
*リブニ外相側近が「党首選で敗れても党に残る」と候補者に
宣言させる党方針に反対を表明。リブニ氏は党首選に敗れ
たら離党するのではないかとの観測が広がり、党内から
批判が出ている。(H)
*ヒズボラが西アフリカに住むイスラエル人にテロを計画して
いるとの情報。政府は担当者を現地に送り、警戒を呼びか
ける考え。(H)
*イランが7人のバハイ教徒をイスラエルのスパイとして拘束。
バハイ 教はイスラエルに本部があり、イランでは迫害されて
いる。(H,Y)
*先週に特別許可でガザに入ったイスラエル人の医師が、パレ
スチナの医療関係者と協力して難手術を行なった。(Y)
*5人の子供と共にパリに旅行した夫婦が、3歳の女児をベン
グリオン空港に置き去り。警察が機長に連絡するまで、両親
は気付かなかったという。女児は後の便で両親の元まで送り
届けられた。(P,Y)
*国防軍の情報担当者合宿で「火渡り」を行なったところ多数
の参加者が足に火傷。「不要な訓練だった」と国防軍関係者
は反省した。(Y)
2008年8月5日(火)
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*新兵からの「誘拐されたらどうなりますか」との質問に答え、
アシュケナジ参謀長が「ガザで誘拐された兵士の居場所も
わかっている」と発言したため波紋。「新情報は無い」と
国防軍が釈明した。(H,P,Y)
*自治政府が再び方針を変え、ガザからイスラエルに逃げ
込んだファタハ系武装勢力の85人をエリコへ受入れ。先に
ガザに送還された人々は全員ハマスに逮捕されており、
殺される危険もある。(H,P,Y)
*カディマ党首選で敗れても離党しないとの宣言にリブニ外相
は署名を 否か。モファズ氏が勝てば政権に協力しない考え。
(H)
*西アフリカでヒズボラがイスラエル人襲撃を目指していると
の情報に、現地のイスラエル人ダイヤモンド業者も懸念。
採掘作業を支配するのはレバノン人が多く、大半がヒズボラ
支持者だという。(H)
*バラク国防相が、近日中にガザで大規模な戦争が起こると
の見方を表明。ハマスとイスラエルとの停戦の崩壊は近いと
語った。(P)
*内務省が、アフリカ難民に対する労働ビザ発給の条件として、
地方への移住を強要していることが判明。難民代表は抗議
している。(H)
*治安部隊の銃撃により死亡した11歳のパレスチナ人少年の
葬儀で、 頭にゴム弾の銃撃を受けた18歳の少年が病院で
死亡。(P,Y)
*夫が離縁状を書かないため離婚できない女性のための対策
会議が先週 に英国で開催された。世界で数千人の女性が
離婚状がもらえず困っている。結婚契約書に離婚条項を入れ
る等の案も出ている。(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp