ロックフェラーのCIAスパイ時代(オルタナティブ通信) | 日本のお姉さん

ロックフェラーのCIAスパイ時代(オルタナティブ通信)

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▼ロックフェラーのCIAスパイ時代(オルタナティブ通信)
現在の、ロックフェラー一族の当主デイヴィッド・ロックフェラーは、第二次世界大戦中、CIAのスパイとして、アフリカ戦線に送り込まれた。現在のロックフェラー家当主のCIAスパイ=エージェントとしての経歴が、「公式」には、ここから始まる。若き日から末端の諜報員として訓練を積ませ、やがて仕事を「覚える」と共に、トップへと人事移動させ要職に登用して行くのが、諜報組織の帝王学である。ロックフェラーが配属されたCIA(当時はOSS)のアフリカ支部=北アフリカ統合情報収集機関JICANAは、将校10名、下士官30名の少数精鋭のスパイ組織であった。
アルジェリア戦線でロックフェラーは、アルジェリアの財界を支配し、後にイスラエルを建国する財界人と多数「知人」となった。これがロックフェラーの戦後のビジネスに大きく寄与する事になる。このアフリカ戦線でのロックフェラーの「同僚」であったCIA工作員=スパイには、後にCBS・TVを創立し、中国共産党に、日本を核攻撃するための、核ミサイル誘導用のコンピューターを売り付ける、クリントン政権時代の国防長官ウィリアム・ペリーが居た(*注1)。また後に、世界中の大富豪のネットワークを形成する事を一生の仕事とし、大富豪紹介・専門雑誌フォーチュンを創刊する、C・D・ジャクソンがロックフェラーの同僚スパイとして、動いていた。
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▼麻生太郎幹事長は「保守層の自民離れ」を食い止め、「景気対策優先で」反転攻勢に打って出れるか?(じじ放談)
小泉元首相は「自民党をぶっ壊す」と喧伝していた。公共事業を大きく削減したからこれに依存してきた土建業者の廃業が相次いだ。さらに、郵政民営化によって特定郵便局長の既得権を剥奪した。いずれも「利権と結び付いた自民党の固定票」であった。農村では減反と輸入食糧の増加で食えない農家が増えた。高齢化も進展し自民党の地盤が崩壊した。自民党は党員を大きく減らしたばかりでなく、支持基盤もがたがたになった。「浮動票」と「創価学会・公明党」に依存した選挙を行うだけの惨めな政党に転落した。保守系雑誌といわれる正論、WILL、SAPIO等は「福田バッシング」に血道を上げている。保守系論壇も「自民党離れ」を加速している。「親中・売国」の福田康夫、古賀誠、二階俊博、谷垣禎一、山崎拓らが主導している自民党への愛着が希薄になった。保守論壇は今や「平沼赳夫(無所属)の新党立ち上げに期待する」という末期的症状を呈している。ということで、自民党の支持率が低落し民主党の支持率に逆転されたのも自然の成り行きであろう。福田内閣の支持率は一時20%前後に低落した。今回の内閣改造並びに自民党役員改選で、福田総裁が我が麻生太郎に「幹事長就任」を懇願したのは「自民党じり貧」を防ぐ目的で「保守層の取り込みを狙った」と見ることができる。親中・売国の福田康夫、古賀誠、二階俊博、谷垣禎一、山崎拓ら主流派だけでは選挙が戦えないから、保守に人気のある「麻生太郎取り込み」を図ったのであった。

麻生太郎をナンバー2に就任させることは、麻生応援団である安倍軍団を主流派に引き込むことを意味する。かくして、自民党は挙党一致の総主流派体制を築くことができた。無位無官時代の麻生太郎は、文芸春秋や保守系雑誌に登場するのが精一杯であったが、自民党幹事長となるや否やマスコミの注目を浴びる立場になった。マスコミに売り込まなくてもメディア側から集まるようになった。人間は同じでも、「役職によって影響力が違う」からメディアが敏感に嗅ぎ分けているのを非難できない。8月6日付け日本経済新聞は「麻生氏、景気優先鮮明に。基礎収支黒字化、先送り検討」と題する以下の記事を掲載した。(抜粋)

1.麻生幹事長は5日、新聞各社とのインタビューで「骨太2006」で決まった基礎的財政収支の黒字化目標に異論を唱えた。2011年度に国・地方の基礎的財政収支を黒字化する目標の先送り検討を正式に表明。歳出削減や増税など痛みを伴う政策をできるだけ避けながら衆院解散・総選挙に臨む戦略をにじませた。

2.古賀誠選対委員長も(必要な場合は)思い切って財政出動に踏み出す」、保利政調会長も新規国債発行の30兆円枠について「枠をはめて考えるのは私のやり方ではない」と足並みをそろえた。

3.福田首相は目標堅持の姿勢を変えておらず、経済政策運営を巡る綱引きが始まる気配だ。「上げ潮派」の中川秀直氏は「首相が言っていることと違うじゃないか。首相は何と言った?首相の言うことが正しい」と新聞記者らに感想をもらした。

4.かって黒字化目標先送りを主張した公明党の太田代表は「目標実現に努力したい」としているが、「実際は様子見の構え(党幹部)という。

5.上げ潮派、財政再建派、黒字化目標先送り派による3つどもえの路線対立で行方は不透明だ。

我が国の公的部門の累積赤字は約1000兆円という膨大なものである。「歳出の徹底削減と経済の活性化」を主張する上げ潮派の主張も、「速やかな大増税による財政健全化」を主張する財政再建派の意見も、理論的には当然の意見である。だが、問題は、小沢・民主党が「財政の裏付けなし」で、選挙対策を優先した「バラマキ予算」を喧伝している点にある。国民大衆は、10年後・30年後の国家財政に興味と関心を持ってはいないというべきである。哀しいかな「明日の飯」を求めているのが「選挙民たる大衆」といってよいから、「バラマキ財政」「バラマキ福祉」は投票行動に直結する要素が高い。ナチス党のヒットラーが「社会福祉の充実」を唱えて第1党に躍進し、独裁権力を握ったことは有名である。

選挙は現代の戦争である。民主主義社会では「血で血を洗う戦争を行う」のに代えて選挙で雌雄を決するシステムになっている。各陣営は持てる力のすべてを注ぎ、権謀術数を駆使して選挙に臨む。戦争で敗北すれば「一族郎党皆殺し」という結末が待っていたが、民主主義社会では「政権を追われる」だけである。戦局に臨む緊張感が乏しくなった。次回の衆院選挙は「天下分け目の合戦」である。「国家財政のあるべき論」を語るのは門外漢の学者に任せておけばよい。政治家たるもの「権力奪取」又は「権力死守」の目標を実現するため、動員できるあらゆる手段を活用すべきである。これが戦争というものだ。小沢一郎が「予算ばらまき」という空手形を乱発するのも、戦争に勝つためには手段を選ばないという考えなのだ。「財政の裏付けがない公約を掲げるべきではない」というのは、素人政治家の愚見である。「権力闘争の真実」を理解できない政治音痴というほかはない。麻生太郎が民主党を称して「ナチス党と同じ」と評した意味は、小沢一郎が否定したような「民主党内は多様な意見でバラバラ。ナチスと対極にある」ということにあるのではない。「美辞麗句」と「バラマキ政策」を喧伝して大衆を騙し「権力を奪取する」という巧妙な手口の同一性を指摘したのだ。「権力を奪取するためには手段を選ばない」という小沢・民主党との戦争で勝利するためには「合わせ技」を使うしかあるまい。つまり、小沢・民主党に競り負けない程度の「バラマキ政策」を公約に掲げることと、小沢・民主党のマニュフェストが如何に「実現可能性のないダマシ」であるかを宣伝しまくるのだ。つまり仕掛けられた「泥試合」に対して「泥試合」で応戦するのだ。

先述した自民党新4役の意見から判断するに彼らは「戦争とは汚いものだ」という真理を理解しているように見える。戦争に「大義」も「正義」もない。「勝てば官軍」なのだ。歴史は「勝った陣営」がつくる。63年前の今日、米国が広島に原爆を投下して一般市民を大量虐殺した。ナチスのユダヤ人虐殺に勝るとも劣らない大虐殺である。我がヒロシマは原爆慰霊碑に「過ちは二度と繰り返しませんから」という自虐的言葉を刻んだ。原爆で虐殺された側が、虐殺した側を免罪し「自分が戦争をしたから悪かったのだ」という倒錯的な反省文を63年間も掲げてきた。歴史は「勝者がつくる」という何よりの証拠が原爆慰霊碑なのだ。原爆慰霊碑だけではない。戦争犯罪者として処刑された千数百名の軍人がいたが、我が国が勝利していたならば彼らは「英雄」として歴史に刻まれたはずである。

次回衆議院選挙が6か月後になるか、1年後になるかは不明である。自民党に権力を担う力が残っているならば「上げ潮派」も、「財政再建派」も、そして景気優先派」も一丸となって、小沢・民主党が仕掛ける「バラマキ予算」の泥試合を受けて立つはずだ。もし、自民党に権力を担う力がない場合は、ナチスが「財政バラマキ」で独裁権力を握ったように、自民党は小沢・民主党の軍門に下るほかはない。大衆は賢者ではない。「目先の損得で動く」のが大衆の悲しき性(さが)なのだ。だからマキャベリストは「大衆の即物的ニーズ」に働きかけ人気を得ようと演技する。麻生太郎が長期的な国家経営の戦略を持っていることは間違いない。筆者もそこに期待している。加えて、権謀術数本位主義者である小沢一郎の挑戦を跳ね返すべく「術策」を巡らせることのできる賢者であってもらいたいと期待する。長期的展望だけでは権力を握ることはできない。いかに有力な戦略でも、戦術が伴わなければ空理空論に終わる。権力闘争は綺麗事ではない。学者の作文でもない。血で血を洗う戦争である。