【児玉博の「見えざる構図」】 ▼防衛フィクサーと呼ばれた男(日経) | 日本のお姉さん

【児玉博の「見えざる構図」】 ▼防衛フィクサーと呼ばれた男(日経)

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【児玉博の「見えざる構図」】 ▼防衛フィクサーと呼ばれた男(日経)
一時は強制捜査はないとまで言われていた“防衛フィクサー”秋山直紀が脱税容疑で東京地検特捜部に逮捕された。
防衛利権の闇に巣食う魑魅魍魎を一掃する――。防衛省を舞台とした汚職事件で東京地検特捜部の暴きたかった汚職の構造の、最後の、しかし重要な位置を占める小片が秋山だった。 昨年11月15日、東京・永田町の悪名高き億ション「パレロワイヤル永田町」に特捜部の捜査のメスが入った。捜査の対象となったのは1104号室と901号室。それぞれの部屋には「安全保障議員協議会」、「日米平和・文化交流協会」という名前の団体が入居していた。前者で局長を、後者の社団法人で常務理事を務めていたのが防衛利権の黒幕、秋山なのである。 秋山とは特別な関係にあると言われる久間章生を始め、額賀福志郎、石破茂ら防衛庁長官(大臣)経験者など大物防衛族議員が名を連ねる安全保障議員協議会。その一方で後者の日米平和文化交流協会では三菱重工、三菱電機などの幹部を始め日本を代表する重厚長大産業、商社などが会員となっている。「防衛産業と言っても自らではなにも決めることもできない。政治におんぶに抱っこだ。だからその調整を俺がやってやったんだ」 逮捕前、自らの力を誇示するかのようにこう嘯いていた秋山。その通り「パレロワイヤル永田町」の9階、11階を行ったり来たりと使い分けては、防衛利権の調整役としての存在を強めていった。

しかし、なぜ秋山はこれほど人脈を築くことができたのだろうか? その源流をたどっていくと大物政治家にたどり着く。秋山同様「パレロワイヤル永田町」の住人にして、自民党最高実力者だった金丸信である。金丸が権力の絶頂にあった頃、「青山のお婆ちゃん」と呼ばれる金丸の愛人がいた。東京・青山に住んでいたためこう呼ばれたのは、有名な舞台装置会社の副社長も務めていた長田久代である。長田の自宅、または東京・西麻布の高級麻雀店では夜な夜な長田主催の麻雀が行われていた。さながら角砂糖に群がるアリのように政治家、官僚、民間業者は競って権力者、金丸と卓を囲もうとした。
麻雀卓を囲んで交わされる会話は際どいものばかりだった。政治家、官僚は金丸の絶大な力を当てに、民間業者は金丸の名前を利用しては利権に与ろうとした。まさに夜の裏国会であり、生々しい談合の現場であり、まるで利権屋の宴のようであった。ジャラジャラと牌が音を立てる中、まめまめしくオシボリを運び、お茶を交換し、ビールをグラスに注いでいたのが、部屋の一室で常に待機していた秋山だった。秋山は当時、長田の運転手をしていた。大きな身体を丸めるように給仕する姿を覚えている政治家は少なくないはずだ。明け透けに交わされる政治の裏話、利権話を間近で見聞きした秋山は永田町の政治力学、人脈を学んでいく。権力者の周辺を徘徊していた秋山にも様々な輩が群がり始める。永田町の古株の秘書がそうであるように、議員には内緒の付き合い、利権が生まれる。秋山は麻雀卓を囲んで交わされる利権話を怪しげな人物や団体に流したりもしていた。その中にある同和団体があった。秋山から得た情報を元に日本道路公団(当時)を恐喝するに及んで、秋山とその団体との関係が明らかとなった。それがきっかけとなって秋山は長田の運転手から身を引くこととなる。長田の運転手を辞めたものの、永田町にどっぷりと首まで漬かった秋山が生きていく場はやはり永田町であった。竹下派の幹部だった元衆議院議長、綿貫民輔の秘書となっていた秋山にチャンスがめぐってきたのは竹下派の分裂騒動だった。

日本新党の細川護煕を担ぎ、連立政権を擁立した竹下派幹部、小沢一郎は分裂に際し、金丸が握っていた防衛利権をごっそりとさらっていく。金丸が1980年に設立した日本戦略研究センターは純然たる軍事の研究、研鑽の場であったが、防衛産業に身を置く民間企業はそうは見ずに、次々と利権欲しさに会員となっていた。その日本戦略研究センターを小沢にかっさらわれ、慌てたのは当時、野に下っていた自民党だった。白羽の矢が立ったのは金丸の晩年、べったりとくっついていた久間であり、勘所を押さえていた秋山だった。竹下派分裂後、小渕派の先頭に立ち、小沢と相対した元官房長官、野中広務もそれには異を唱えなかった。秋山の怪しげな経歴も問題にされることはなかった。秋山の逮捕は特捜部にとって、防衛省汚職事件の到達点であり、ある意味、始まりでもある。なぜならば、秋山の供述によっては、政治家逮捕へと急展開する可能性があるからだ。しかし、特捜部の見立ては悲観的である。秋山は完全黙秘することにより、フィクサーとしての影響力を今後も行使しようとすると見ているからである。 秋山という男が抱える闇の深さの解明なくして、防衛省汚職の全容は闇のままであろう。
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ようちゃんの意見。↓
★日本の利権屋の政治かも 自民党も民主党も入り混じってるから、厄介です。離党して民主党へ行って、その民主党の代表になってるんだから、ややこしい。しかし野中広務の同和勢力は、何時までもしつこい利権の温床ですね。京都の革新政治が長く続いたのは、癌です。この京都と大阪の革新勢力が続伸したのも、食肉業の浅野畜産KK 鶏肉業とかんp偽造事件の主犯などが、全部同和部落民、それに在日やくざが連帯してるから、根が深い。