頂門の一針
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清和会6人目の首相は女性?
━━━━━━━━━━━━━古澤 襄
福田赳夫さんが作った清和会から総理大臣が5人誕生している。田中角 栄さんの全盛時代には、清和会は”反主流派”と同義語だったから隔世 の感がある。赳夫首相、森喜朗首相、小泉純一郎首相、安倍晋三首相そして福田康夫首相。ここにきてポスト福田をめぐって清和会の元・前首相の思惑が微妙に違っている。
森氏は「ポスト福田は福田」。福田首相の手で自前の内閣改造を早急に 行って、支持率があがったところで解散、総選挙をすべきだと主張して いる。兄貴分のいうことに福田首相が従うか、どうか。
小泉氏は静観の構え。小泉・竹中改革路線が後退しないように目を光ら せている。意中の人は小池百合子元防衛相だともっぱらの噂。次の総選 挙は自民党に逆風が吹く中で戦わねばならない。
独特の政局観がある小泉氏は、日本初の女性首相を看板に選挙に勝つ秘 策を練っているという。これが実現すれば、清和会で6人目の首相が生 まれる。安倍氏は「ポスト福田は麻生」。麻生太郎氏を次期首相に推している。国民的な麻生人気はまだ衰えていない。だがそれと反比例して自民党内の麻生支持がいまひとつ盛り上がらない。安倍氏は自民党内で最大派閥となった清和会を麻生支持で固めたい意向といわれている。
来年1月には通常国会の冒頭解散、総選挙が予想されている。
森氏は福田首相の手で解散、総選挙に臨む腹だが、自民党内には福田首 相で選挙に勝てるか、という躊躇する声が意外と多い。逆風の中で地味 な福田さんでは、小泉さんのような劇場型の旋風が起こる可能性はまずない。だから小池首相か麻生首相を担いで民主党と一戦を交えたいというのが党内の本音ではなかろうか。
対する民主党は小沢一郎氏を代表に3選して選挙に臨む。面白い話があ る。民主党にとって戦いやすい相手は福田首相だという。逆に自民党に とっては小沢代表に代わって新しい民主党の顔が出てくることに警戒感がある。福田・小沢の選挙になれば、どちらも過半数をとれない可能性がある。民主党が第1党になっても、共産党や社民党、国民新党との連立が必要になる・・・というのが選挙通の大方の見方である。
猛暑の中で来年のことを占っても鬼が笑うかもしれないが・・・。
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韓国は内戦状態にある
━━━━━━━━━━櫻井よし子
韓国は内戦状態にある。こう書くと、まさかと思われるに違いない。け れど、取材すると、それ以前に感じていた“内戦のような状況”がさら に切迫したかたちで噴出しているのが見て取れる。
典型的な事例の1つが、盧武鉉前大統領が青瓦台(大統領府)のコンピ ュータそのものを自宅に持ち去った事件だ。韓国の国家機密を含む膨大な量の情報が入力されているシステム全体を持ち去るという、古今東西、国家の指導者としてありえない犯罪疑惑が発覚したのだ。各種報道をまとめると、事件の概要は以下のとおりだ。
盧武鉉前大統領の国家機密情報持ち去りは、退任1年前から準備されて いた。昨年4月、盧前大統領は国家記録物管理法を改正し、第17条で、現政権が大統領府記録館に引き渡す情報のうち非公開と指定した件につい ては、国会在籍者の3分の2の同意なしには、15~30年間、閲覧禁止とした。そのうえで盧武鉉前大統領は、青瓦台のイントラネットシステム(e-知園)とまったく同一のもう一つのe-知園を、ペーパーカンパニーを通して外注した。今年1月25日、右のe-知園を青瓦台に搬入、設置、2月14日から18日まで5日間かけて情報のごく一部を残し、すべて持ち去った。
その間、e-知園へのすべてのアクセスを禁止して作業した。作業員らは クルマで大統領府に乗りつけ、コンピュータ本体までも堂々と搬出した。新たにつくったe-知園はすでに慶尚南道金海市峰下(キヨンサンナムドキムヘポンハ)の盧武鉉前大統領の私邸に設置されており、稼働中というものだ。
事実は小説より奇なりというが、この信じがたい事件は現在も捜査中で、さらに新しい情報が出てくるだろう。現在判明しているのは、盧武鉉前大統領が持ち去ったのは、すべてオリジナルの情報で204万件に上る一方、後任の李明博政権に残したのはわずか1万6,000件のコピー情報でしかなかった。持ち去られた情報には、人事、北朝鮮、警察、国防機密、外交機密など、重要情報がすべて含まれていた。
また、大統領府記録館に移された情報のうち、40万件は前述の改正国家 記録物管理法第17条によって現政権の閲覧はできなくなっている。再度強調するが、同事件は捜査中で、現時点では不明の点も多い。確かなことは、前大統領が国家機密満載のコンピュータシステムを、1年間の準備の末に盗み取ったということだ。
盧前大統領は、持去ったのはコピーで、オリジナルは大統領府に置いて きたなどと支離滅裂の言い訳を展開中だが、今懸念されるのは、韓国の 国家機密がそのまま北朝鮮に渡された可能性だ。韓国問題の専門家、東 京基督教大学教授の西岡力氏が語る。
「南北朝鮮が激しく対立していた時代の1973年4月、金日成が『南朝鮮 (韓国)では高等試験に合格さえすれば行政府、司法府にいくらでも潜 り込むことができる。頭がよくてしっかりしている子らはデモに駆り出さず、高試準備をするようにしなさい』という指示を出しています。北朝鮮シンパの人材を裁判官、あるいは、国会議員、新聞記者などに仕立て上げれば、韓国を体制内から変えられる、北朝鮮にとっては理想的だというわけです」
盧前大統領は、貧しい家庭の出身で、本来なら司法試験の勉強に専念す る時間も余裕もなかったが、北朝鮮に通じる勢力が経済的に支援して勉強させた可能性もあると指摘したのが高麗大学名誉教授の韓昇助氏だっ た。氏は、右の疑問を呈したことで左翼陣営の激しい非難に晒され、その後沈黙を強いられたという経緯がある。
韓国の国会には、北朝鮮労働党の現役党員さえも存在する。告発されて 罪に問われたが、盧武鉉前大統領の特赦で釈放され、再び政治家に返り 咲いた。武力は使われていなくとも、まさに、韓国は北朝鮮との戦争の真っただ中にある。(週刊ダイヤモンド)
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どうなる、孤児訴訟弁護士費用
━━━━━━━━━━━━━━石岡 荘十
しかし政府が新支援策を取りまとめたことで司法判断とは別に政治的に 決着し、これにより原告は訴えを取り下げて5年間にわたる係争に幕を 下ろした。ところが、裁判を支援してきた関東地区弁護団が弁護士報酬として、原告1人当たり20万円を請求してきたのだ。
寝耳に水の高額請求だと神奈川県原告団が反発、「払え、払わない」でもめている。この件については、6/25、本メルマガで報告した。
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その後、読売新聞夕刊が7/9、社会面トップで盛大に取り上げたことか ら、弁護団は、この記事が原告側の主張に偏っているとして「申し入れ 書」を送るとともに、関東の原告1096人全員に改めて、支払いを求める 文書を郵送した。
このような関東弁護団の動きに呼応するように各地の弁護団も動き出し、高知で20万円、鹿児島16万円、京都5万円を弁護団が請求する。唯一、勝訴した神戸は1万円の請求だった。これに対して、26日の横浜の集いで出席した150人に主催者が意見を求めた結果、「3~5万円なら---」が圧倒的に多かった。
だがそもそも、弁護士費用について弁護団と原告の間の約束「勝訴判決 が確定、または和解が成立したとき、原告が受け取った金額の25%を弁護士費用として支払う」ことになっていた。
が、裁判はいわば“政治決着”をしたのであり契約の条件には当たらな い。したがって、弁護団は費用を請求する法的な根拠はないと考えるべ きだ。そうはいっても、5年もの間、多いときは 200人もの弁護団を結成し、裁判に要した経費は膨大だ。1円も払わないというのはいかがなものだろうという見方も当然出てくる。かといって、国民年金の老齢基礎年金満額(6万6000円/月)と、月額最大8万円(単身世帯)の生活支援給付金が上乗せされるとはいえ、ギリギリの生活で、「20万円はとても---」というのが多くの原告の考えである。
神奈川県の原告団委員会の結論はこうだ。
・20万円は高額で払えない。訴訟費用の一部と謝礼として1人5万円 (分割も可)、65歳未満で国民年金を満額もらえない人は1万円以上払 うように努力する。
・謝礼の目標である1~5万円を払うかどうか、金額は原告自身の自 由意志で決める。
対して、弁護側は、「国民年金が満額支給されることになった。着手から7年分の支給と着手金で、1人100万円とすべきところ20万円におまけした。実質的な和解であり訴訟費用の負担をお願いしたい」と言っているという。そう、このケースでは法的な根拠がないから「お願いしたい」というほかはないのである。でなければ、原告団を相手取って弁護士費用の支払いを求める訴訟を起こすという手段もないわけではないが、そこまでやっても勝訴の確率はきわめて小さい、と私は思う。
ところで、この問題についてマスコミ各紙は先に触れた読売以外に取り 上げたという話を聞かない。が、北九州市のある原告は、NHK衛星放送を受信しているという理由で、生活支援給付金の支給を差し止められていたが、読売の記者がそのことを取材する電話をしたところ、数日後、支給が開始されたという話がある。
北九州市は、「おにぎりが食べたかった」という遺書を残して独居老人が餓死したところだ。謝罪はしていない。役人は憲法25条を熟読すべき だろう。また、国は本件訴訟を政治決着に持ち込んだことで、“一件落着“と考えているフシがあるが、肝腎のことを忘れている。「ごめんなさい」をまだ言っていないのである。はるか60年以上前、大地に棄ててきた民草に対する償いを、国はまだ果たしていない。
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夢の別荘の過酷な現実
━━━━━━━━━━平井 修一
30代の頃、別荘がほしくて堪らなかった。「夢のログハウスに暮らす」 なんていうムックを飽かずに眺めていたものである。友だちから「山中湖に別荘を持っているから、よかったらどうぞ使ってね」とネコにかつぶし的なお誘いがあったので、5で出かけた。四半世紀も前の子育て真っ盛りの頃である。土曜日の朝に出発したが、高速道路も一般道も渋滞がひどくて、別荘に着いたのは午後2時過ぎ、グッタリした。
別荘を見てガッカリした。平屋だが、鬱蒼とした広葉樹の木々におおわ れ、木漏れ日しか差さない。じめじめしている。庭の草はぼうぼうで、 歩くのが憚られるほどだ。蛇やミミズが出そう。ベランダはかなり傷んでおり、へたをすると床を踏み抜きかねない。
室内に入ると、これまたビックリした。すごい湿度で、畳やフスマはぶ よぶよ。除湿しなければとても布団を敷けない感じだ。エアコンにスイッチを入れ、荷物を置いて、時間つぶしのために湖に遊びに出かけた。
その友達が言うには「行くたびに大工仕事」。住んでいないからいたみ が激しく、補修やらペンキ塗りが結構大変である。
ほかの戸建別荘オーナーに聞いても、到着したら窓を全開し、掃除機を かけ、布団を干すという。雪が降るところではべランダなどがやはりい たむので、板を取り替えたりする補修は欠かせない。
行き帰りは深夜がお勧めで、それなら東京から2時間で済む。昼間は渋滞 があるから絶対に避ける。金曜の深夜に行き、日曜の深夜に帰るのだと いう。林の木はたとえ自分の土地でも別荘管理会社の許可を得ないと伐採できないそうだ。なにやら不自由である。木を勝手に切られると別荘地としての価値が損なわれるから、結構規制は厳しいのだ。
3000万円で別荘を建てても、毎月1回通う人はごく少ないだろう。ほとん どは年に数回で、保養のためというよりも補修のために行かざるを得な いのだろう。高原に別荘を持っていた叔父さんによると、せいぜいが年に1、2回、心肺機能が衰えてからは呼吸が苦しいのでまったく行かなく なった。
じいや、ばあやを雇える身分ではないから、オーナー自らが日曜大工な らぬ別荘大工や掃除、草むしり、洗濯、炊事で汗を流す。好きな人はい いかもしれないが、小生は嫌だなあ。年に数回しか行かないのなら、あちこちへ1、2泊旅行をしたほうがはるかに経済的で、かつ自由である。いろいろ人生で失敗したが、別荘という重荷を持たなかったことだけは 正解だったと思っている。ま、そんな身分じゃあないけれど。
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アメリカ人の友達の家族は湖畔に手作りの丸太小屋の
別荘を持っていて、「キャビン」と呼んでしょっちゅう
出かけていた。夏は湖畔で泳ぎ、冬はスキーをしていた。
家族で楽しむ他に、日本人の友人たちや、現地の子供たちを
招待したりして有効に使っていた。
もう、家族全員、国に帰ったので、キャビンはどうなっているの
かは知らない。確かにアメリカ人は、お金をかけずに
生活をエンジョイするのが上手いと思う。その辺は見習いたい。
by日本のお姉さん