森喜朗(文教族ドン)への追及はやらないのか!?(瀬戸弘幸)
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▼森喜朗(文教族ドン)への追及はやらないのか!?(瀬戸弘幸)
文部科学省汚職事件の全貌(3)http://
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●施設整備汚職、文科省幹部3人を懲戒免職…業者から接待・供与
文部科学省の現職幹部3人が、施設整備を巡る汚職事件で贈賄側となった「五洋建設」子会社顧問の倉重裕一被告(58)からゴルフや飲食の接待を頻繁に受けていたことがわかった。同省は10日、文教施設企画部の長沢護参事官(53)らこの3人を懲戒免職、ほかに接待を受けた4人を減給などの懲戒処分にした。免職された職員は接待ばかりでなく、自宅のエアコンやゴルフセットを贈られるなどしており、癒着の実態が浮き彫りになっている。文科省は同日、服務規律徹底や人事異動のあり方の改善などを盛り込んだ再発防止策を公表。また、監督責任があった舌津(ぜっつ)一良・同部長など同省幹部9人についても戒告などの処分にした。渡海文科相は1か月の給与を全額自主返納する。同省は今年4月から調査チームを設置、同省職員やOB、同省文教施設企画部から国立大学に出向中の職員などを対象に聞き取り調査を実施してきた。その結果、倉重被告と飲食やゴルフなどをともにしていた職員は計18人に上っていたことが明らかになった。免職になった長沢参事官と中島省吾・参事官付企画官(52)、沢本清史・筑波大前施設部長(54)の3人は接待の回数が突出しており、「公務員倫理や社会通念から大きく逸脱している」と判断された。3人には退職金は支給されない。同省によると、長沢参事官は2003年~07年にゴルフ19回、飲食19回、中島企画官も04年~08年にゴルフ19回、飲食6回の接待を受けた。二人は、このほかにもワイシャツの仕立券やきりたんぽ鍋セットなどを受け取り、長沢参事官はゴルフセット(30万円相当)も贈られた。沢本前部長は01年~07年にゴルフ10回、飲食5回の接待を受け、02年には自宅の新築祝いとして、エアコン4台(計60万円相当)の提供を受けた。長沢参事官は02年春ごろ、02年度に行われる予定だった大学の施設工事の建物配置図を倉重被告に提供。中島企画官は今年2月、上司の長沢参事官の了解をとって、08年度に工事予定の大学名や事業面積などが書かれた「実施事業一覧表」を渡すなどしていた。処分を受けた職員の大半は、前文教施設企画部長で収賄罪で起訴された大島寛被告(59)の紹介で倉重被告とのつきあいが始まっていた。(2008年7月11日02時00分 読売新聞)
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文部科学省文教施設企画部の組織ぐるみで行なわれていた汚職事件は、上のニュースでも明らかなように終了した。3人の幹部は逮捕は免れたものの、懲戒免職という重い処分が下された。先に逮捕されていた大島寛前施設部長を始め、今回処分を受けた7人、更に監督責任を問われた同省幹部9人について、実は私はかなり古くから面識があった。新聞ではこれらの事件は今から5年ほど前のもので、物品提供は公訴時効となるので強制捜査は見送られたと報じていた。今回免職となった3人についても私は彼らが事件に関わった、その5年前から知っていた。当時(8年ほど前)に初めてお会いしたと思うが、その頃から倉重裕一被告の名前は知っていた。それほどの大物とは思わなかった。故柳川覚治議員の私設秘書で使いパシリ程度の人物でしかないと思っていました。今回の事件で逮捕された五洋建設顧問の倉重裕一被告から、飲食やゴルフの接待を受けていた職員は18人にも上ることが明らかとなっている。このような業者からの接待や供与が、昔からあったわけではない。大島被告が施設部長に就任してから、このように多くの職員が頻繁にゴルフや飲食の接待を受けることになった。
・その意味ではこの大島という男は万死に値する。
さて、今回ここまで汚名を着せられてしまった文教施設企画部の職員に言いたいことがある。真相をマスコミにぶちまけたらどうだ!?
知っていることを洗いざらい明らかにして、これまで文教族と言われる政治家や、更には同和団体などが文部科学省の公共工事に介入し、巨額の利権をあさってきた事実を暴露してみてはどうか?文科省施設部の職員だけが悪者にされ、これまで散々建設利権をあさってきた政治家などが逮捕もされないどころか、マスコミにも登場することなく、この問題を収束させて良いのか?文教施設整備を巡る贈収賄事件の捜査は確かに終了した。しかし、今回の事件など本当に小さなものであることは、施設部の職員なら誰でも知っている。倉重被告はいわば小物に過ぎない。電気や設備系の会社への口利きはしていたが、建屋本体のゼネコン各社とは殆ど関係がなかった。関係がなかったと言うよりは出入りさえ出来なかった。大手ゼネコン会社と癒着をして、その発注や入札に関与してきたのは長年、文教族として君臨してきた大物政治家の森喜朗元首相やその秘書ではなかったのか?
森元首相に限らず海部元首相の秘書なども暗躍してきた。そういう実態をこの際、全て明らかにして、本当の意味で膿を出し切る覚悟がなければ「文科省文教施設企画部無用論」が浮上することになるだろう。何も文教施設企画部だけが汚名を着ることはなく、政治家の関与や口利きが常に行なわれてきたことを暴露して、自ら姿勢を糾すべきであると思います。そうしてこそ、本当の意味での再生が出来るのであって、これまで通りに沈黙していたら、結局は巨悪を眠らせる結果にしかならない。これだけの処分が下された以上、政治家との関わり、同和団体とりわけ野中広務元自民党幹事長が仕切った京都大学の移転問題、ナショナル・トレーニングセンター問題、金沢大学移転問題…。文科省施設部内においても騒動となった、これらの問題について関係者は口を開くべきであると思います。不正なシステムが常態化されており、それを黙って受け入れてきた施設部が反旗を翻し、文教族の圧力を跳ね返すくらいの気概を見せなければ、益々食い物にされていくことでしょう。近く3年ぶりに文部科学省文教施設企画部に顔を出してみるつもりでいます。現在の舌津一良部長も古くから面識があった。私と会うか、どうかは分からない。面会を拒否されるかも知れません。しかし、森喜朗元首相などをのさばらせておく訳にはいかない。文教族議員が何をして来たか―、そのことを取材して、お知らせすることに大きな意義があると感じています。
※今回の記事を初めて読む方へ。
私は平成12年から約5年間ほど、『教育・施設レポート』という新聞を発行しており、その間、本庁や全国の国立大学の私設部を取材して回りました。
今回処分された前筑波大学施設部長や前京都大学施設部企画課長(いずれも当時)にもお会いをして話を伺っていました。
過去の経緯を知っているだけに会っても口が重いのか。それとも気軽に話をしてもらえるのか。何とも言えませんが、今回のこの決着だけは納得のいくものではありません。立ち直るためにも、真相を明らかにすべきであると考えています。
関連エントリー
文部科学省汚職事件の全貌①
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●海外旅行やゴルフ=贈賄業者と大島容疑者・文科省汚職・警視庁追及国立大学の施設整備をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された前文部科学省文教施設企画部長大島寛容疑者(59)が、贈賄側業者とともに海外旅行やゴルフをしていたことが5日、警視庁捜査2課の調べで分かった。同容疑者は飲食を含めた接待を繰り返し受けていた疑いがあり、同課は文科省などから押収した資料の分析をして不正の全容を追及している。 (時事通信)ーーーーー
本日は政治思想のお話とは違います。また、このエントリーで取り上げた事件に関して、単なる評論的なものでもありません。私は農作業の手伝いで福島に戻っていましたが、一昨日から新聞記者からの問い合わせが相次いでいます。その理由はネットで私が書いた下記の記事を新聞記者の皆さんが見つけたからのようです。
東京地検が狙う政界ルート
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この事件はある理由で不発に終わりました。しかし、今回突然単純な収賄事件として文部科学省の前文教施設企画部長の大島寛容疑者と会社顧問の倉重裕一容疑者が逮捕されました。3番目に紹介した記事の中にこの倉重容疑者の名前を書いています。2006年(平成18年)2月16日の記事です。さて、文科省における族議員といえば海部、森の両首相経験者の私設秘書があまりにも有名だ。彼らは非常に「口利き」に関しては有能であり、やり過ぎるきらいもある。ここで文科省に飛び火した場合に名前の挙がりそうな「口利き」屋さんを列記しておこう。海部先生の場合は「マツモト」、森先生の場合は「ミヤムラ」、故柳川覚治先生の流れで「クラシゲ」、それから森-野中-麻生ラインで「ナカノキイチロウ」、更にはOBで「サガワ」などという人の名前もチラホラ目につきます。どうなります事やら…。
私が驚いたのはこの記事が書かれた2ヵ月後に今回の収賄事件が起きていたことです。また、それから以後も続いていたということです。この大島容疑者には現職当時から黒い噂が絶えませんでした。実は今回の事件に限らず、この文部科学省の施設部に関しては、私はたぶん日本で一番詳しいジャーナリストであると思います。今回私に対して新聞記者からの問い合わせが相次いだのはそのためです。私は平成12年の11月から『教育・施設レポート』というものを月刊で発行していました。タブロイド版で8ページほどのものです。文部科学省の本庁は勿論のこと、全国の国立大学の殆どを回っており、文教施設部に所属する技術系職員の方との面識は100人以上にもなります。
平成17年頃まで続けていたので約5年間やっており、この大島容疑者が施設部長の頃にやめました。その理由はこの大島部長の時代になってから協力体制が得られなくなったためです。協力と言ってもそれは資金などではなく、資料の提供や取材に関してですが、その理由は今になって思えば、大島容疑者の周辺における黒い噂を耳にして、それを側近に話したことで嫌われたのかも知れません。私が文教施設部に出入りするようになってから、この大島容疑者が4人目の施設部長でしたが、一番やり手でそして油断できない性格の持ち主と思っていました(部長になってからは会っていませんが、その前は何度もお顔を拝見していました)。私としては2年前の事件が不発に終わっただけに、今回も政界への飛び火はないと思いますが、もし政界ルートへの捜査が波及するなら森元首相や野中元幹事長なども枕を高くして寝れなくなるでしょう。忙しい毎日ですが、今回の事件を契機に、この問題をまとめて単行本にして出そうかとも思っております。また、今回の問題を含めて文教施設部の実態をネット上で公表することも考えております。どこまで事件が広がりを見せるのか、今後の捜査当局から目が話せません。今月は本当に目が回るほどの毎日になりそうです。ジャーナリストとしての本来の仕事が出来そうです。
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文部科学省汚職事件の全貌②
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●政官業「黒いトライアングル」の解明なるか?
文科省の前文教施設企画部長・大島寛容疑者が、業者側から賄賂を受け取っていたとして逮捕されたのは先週の金曜日3時のことでした。大島容疑者は沼津工業高等専門学校の校長をしており、その入学式前の逮捕だった。本人も逮捕されるのは覚悟していたようで、机の中には既に辞表が書かれてしまわれていたという。当局としても入学式の前に逮捕に踏み切ったのは、せめてもの心づくしであったとも考えられる。ところで、大島容疑者がなぜ文科省でも施設部畑しか経験をしたことがないのに、沼津工業高専の校長になっていたかだが、これは代々の施設部長に用意されたポストであった。私はこの大島容疑者の前の3人の施設部長を知っているが、皆さん高専の校長に栄転しています。これは聞くところによれば、退職金を上乗せをさせる意味において、所謂最後のご褒美として与えられるものだそうです。一説にはこの高専の校長を歴任しただけで、退職金が数千万違ってくるという話でした。個人差にもよるのでハッキリした数字は上げられませんが、そのような仕組みにあったことだけは間違いありません。工業高等専門学校にしたら、これは迷惑な話なのではないでしょうか。このような慣例は今後止めるべきです。現在の舌津(ぜっつ)一良施設部長からはこの人事は消えてなくなるでしょう。そのような意味でも、この大島寛容疑者がやった今回の事件は大きな打撃を文科省文教施設企画部に与えることになります。既に他の省庁(国交省)からは「文科省施設部・無用解体論」さえ出始めています。今OBが一番心配しているのはそのことです。政治家が防衛省の時のように「施設部解体」を口にしないかです。それを恐れ水面下では文教族で総理大臣まで登りつめた森喜朗元首相などに働きかけが行なわれているようです。しかし、現在の状況で政治家が露骨な動きを見せれば、マスコミの餌食となるのは目に見えているので、なかなか動けないというのが実情ではないでしょうか。今週発売の週刊文春に記事が掲載されていたので、それを紹介すると同時に補足説明をしておきます。タイトルは週刊誌らしいどぎつさです。当事者は「ギクッ!」としたことでしょう。
・「収賄逮捕」 文科省前部長の政官業「黒いトライアングル」 政界に関する記事だけ紹介します。そして今や事件の余波は永田町にも波及している。「現在、文科省利権の窓口は、文教族の森喜朗元首相と麻生太郎氏に繋がると目されるNという仕切り屋と、亡くなった柳川氏を支えてきたグループに大きく二分されていると言っていい」「柳川氏の残党グループには麻生氏とも近い会計課OBのノンキャリアのドンと言われるKらがいるが、文科省の利権構造にどこまでメスが入るか。業界も注目しています」果たして政官業を結ぶドス黒いトライアングルをどこまであぶり出せるか。このような記事となっています。ちなみにNと表示される人物は中野某氏であり、Kと表示された方は神山某氏です。私は既にこのことは『中央通信』という新聞に書いて、国会でばらまいていました。かなり以前のことになります。
・平成16年7月20日号文科省を悩ます「麻生太郎顧問・中野喜一郎」秘書官自宅銃撃事件も文科省利権か?
・平成18年2月15日号東京地検が狙う政界ルート:自民党大物文教族・秘書の「口利き」ビジネスの摘発なるか!
麻生太郎氏は次期総理大臣の呼び声も高い。我々の期待の星でもある。それだけにこの問題には早くケリをつけるべきでしょう。
私がこの新聞を発行した時点で、中野喜一郎は麻生太郎氏とは袂を絶った。当時、そのように文書にて麻生事務所より回答がありました。それが本当であれば良いのですが、もし、その後も続いていたとすれば、大変なことになります。また、森喜朗元首相については、この文科省施設部利権の総元締めであり、建設利権の構造的腐敗の温床にメスを入れるなら、ここを避けることなど許されないことです。今後どうなるのか?果たして政官業「黒いトライアングル」の解明に向かうのか。今後の成り行きに注目していきたい。
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