アジアの街角から・ようちゃんの気になるニュース | 日本のお姉さん

アジアの街角から・ようちゃんの気になるニュース

▼▽ インド事報 ▽▼          by はぐれ雲さん
☆ インドの不動産事業~中東マネーが参入 ―2008/07/16

ニューデリー市内の外人用の住居、ほとんどは一戸建て住宅である。敷地面積は平均1千平米(5百~2千平米)、2~3階建てのワンフロアーを借りる。その他のフロアーは、大家かオーナーの親戚が住んでいるのが普通である。

大家は年寄りが多い。家賃収入は老後の生活資金、インド人に比べ‘極めて高い家賃’で借りてくれる外人、特に日本人は重要な顧客である。

白人は英語も上手いし何かとうるさい。インド人にとって、白人には劣等感や遠慮もあるのだろう、あまり傲慢な態度で対応できない。その点日本人はやさしい。オーナーが使う電気代も水道代も、システム(配電盤)がそうなっているのも気づかず、気がついても文句をあまり言わず=文句を言えず、不承不承黙って支払ってくれる。

インドの電気代と水道代は高い。ワンフロアーの家賃は、120~150平米の広さで、大体月15~20万ルピー≒40~50万円する。最近の駐在員の多くは、まだ家賃の安いニューデリー郊外のグルガオンなどに住むようになっているようだ。同じ広さで月10~15万円である。

最近、外人の駐在員が急増、他方、巨額な金を貯めた海外にいるインド人=NRIが帰国、インドの不動産を購入するケースが急増してきた。‘老後の生活設計は、やはり本国インドをベース’と考えているようだ。先日、ドバイの不動産業者大手、といっても、今では世界の大手であるが、エマール社とインドの不動産企業が、南インド10箇所で不動産開発をすると発表した。取り敢えず、バンガロールに次ぐIT都市ハイデラバードでの開発に着手する。

ハイデラバードの経済開発区に隣接する地域で、商業施設、レジャー施設、住宅、特にニューデリー形式の2世帯居住の高級住宅には、半分以上の185万平米を充当する。目玉は218万平米18ホールのゴルフ場建設計画。販売にはフォーシーズンスやマリオットも参画する予定。

総投資額は約30億ドル。オイル・マネーの世界では30億ドルはそう大きな
金額ではないだろう。裕福なインド人階層やIT実力者社会ではゴルフがブームになりつつある。ゴルフ場はインド人金持ち階層の社交場でもあり、情報収集の場になりつつある。ハイデラバードは、デカン高原の中央、真夏は滅茶苦茶暑い。大きな湖があり未開発の広大な土地がある。

土地はかなり安い。マハラジャの権力が絶大であった地域、イスラム教徒も多い。バンガロールの人口が急増し、インフラ整備が追いつかない現状、多くのIT企業がハイデラバードに移り始めている。ハイデラバード出身、在アメリカのNRIも多い。先を読んだ投資、さすがインド人、そのインド人経営者を中東マネーが支える。富裕者階層を標的にしたビジネス、これもインドの実態である。フォーブスが発表した昨年度の個人資産10億ドル以上の超富裕者、インド人は53人で、更に急増中である。資産100万ドル以上の者も急増、海外、特にアメリカにいるインド人社会でも富裕者が増えている。

アメリカにいるインド人の医者、科学者、IT関係者…、
アメリカの医者の38%、NASAの従業員の36%、マイクロソフトの従業員の34%はインド人と言われている。彼らが祖国インドに‘老後の家’を購入するのも自然だろう。家族、親戚がインドにいる。インドはコミュニティーを重要視する社会である。

フォーシーズンスもマリオットも、このプロジェクトを優良案件と評価したのだろう。日本企業のグローバル化はまだまだ、ビジネス規模と世界観が異なるようだ。 = この稿おわり =
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*新学習指導要領:中学教科書に「尖閣領有」も明記 文科省が方針
http://mainichi.jp/life/edu/news/20080715dde001010040000c.html
中国や台湾が領有権を主張している尖閣諸島について、文部科学省は、中学校の新しい学習指導要領(12年度全面実施)に基づいて編集される社会科の教科書に、日本が領有していることを明記するよう促す方針を固めた。初めて竹島を記載した指導要領の解説書で「我が国の領土・領域について理解を深めさせる」としたが、「領域」は尖閣諸島を指す記載と位置づけている。文科省が尖閣諸島の教科書への記載を明確に求めるのは初めて。尖閣諸島は日本が実効支配していることから、政府は「領土問題ではない」との見解を示し、北方領土や竹島とは区別している。解説書には「我が国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違があることなどにも触れ」とあり、文科省はこの「など」は、尖閣諸島を巡る中国や台湾との主張の相違を指すとしている。新学習指導要領実施前の10年度に中学の教科書検定がある。文科省は尖閣諸島の記述について充実を教科書会社に促していく。社会(地理、公民)の現行教科書は14点のうち4点で尖閣諸島を扱っている。【加藤隆寛】
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*売れてます!『獄』ブランド前掛け
函館少年刑務所の受刑者が作る「前掛け」が人気急上昇中だ。「『獄』シリーズ」と呼ばれ、刑務所初の“ブランド品”に。販売元の矯正協会(法務省所管の財団法人)は、刑務所グッズとして初めて商標登録を出願。生産が追いつかないほど売れている。“獄上”のブランド品となっているのは、〇の中に獄と書かれた「『獄』シリーズ」。第1弾の「刑務所の前掛け」(1029円)は平成18年10月に誕生し、これまでに約5000枚を売り上げた。生みの親は法務技官の川村成昭さん(48)。ラーメン店の店員が全員同じ前掛けをしていたのを見て発案した。ロゴで悩んだ末「獄」を使うことになり、その斬新さがウケて試作品20枚が即完売。最近では「函館のお土産として、刑務所に買いに来る観光客もいる」(川村さん)。東京・新宿の居酒屋「よし田」では、この前掛けを大量にゲットし店員の前掛けとして使用。「『スゴいロゴだけどかわいいね』ってお客さんにも評判なんです」(店長)と大好評だという。同シリーズをはじめとする刑務所作業製品(キャピック製品)の販売元である矯正協会は、この異例のヒットを受けて、4月末に特許庁に商標登録を出願。来年早々にも登録される見込みで、実現すればキャピック製品初の“快挙”となる。
受刑者には作業報奨金が支払われるが、『獄』シリーズがヒットしたところで“ボーナス”はない。もともと受刑者たちの仕事を確保するのが目的だからだ。利益の一部は犯罪被害者支援団体への援助にあてられている。函館少年刑務所には、ほかの刑務所からも注文が殺到し、生産が追いつかない状態。原因は“人手”不足だが、「ここ(刑務所)に来てもらっても困る」(川村さん)。
“獄上”ブランドのお求めは『獄』シリーズは今では肩掛袋、手提袋、小袋など計8種類に。函館少年刑務所に併設の常設展示場や、一部の刑務所の展示場、東京都中野区の矯正協会で販売。同協会ホームページ(http://www.e-capic.com)でも購入できる。
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*芥川賞に史上初の中国人作家・楊氏
第139回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が15日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は楊逸(ヤン・イー)氏(44)の「時が滲む朝」(「文学界」6月号)に決まった。中国籍の受賞者は芥川賞で初めて。楊逸氏は今年1月の前回に続く2度目のノミネートで栄誉に輝いた。また直木賞は井上荒野氏(47)の「切羽へ」(新潮社)に決まった。贈呈式は8月22日、東京・丸の内の東京会館で。賞金は100万円。楊逸氏は1964年、中国ハルビン市生まれ。87年に来日。お茶の水女子大学で地理を専攻。卒業後、在日中国人向けの新聞社に勤務。現在は中国語教師。2007年、「ワンちゃん」で文学界新人賞を受賞、芥川賞候補になった。
受賞作の「時が滲む朝」は中国語が母語の楊さんが、日本語で書いた小説。あらすじは、1988年にあこがれの名門大学に進学したふたりの青年、梁浩遠と謝志強は、若手教授の甘凌洲や全国から入学した学生たちと議論しながら、「愛国」「民主化」「アメリカ」について真剣に考えるようになり、ついに天安門広場に行き着く。そして民主化運動が装甲車によって踏みつぶされた直後、ふたりは労働者たちと口論のすえ乱闘を起こし、大学から退学処分を下される。

 井上氏は昭和36年、東京都生まれ。成蹊大学卒。平成元年、『わたしのヌレエフ』でフェミナ賞を受賞しデビュー。16年『潤一』で島清恋愛文学賞受賞。主な作品に『ひどい感じ 父・井上光晴』のほか、直木賞候補作『ベーコン』など。東京都在住。「切羽へ」は、31歳の養護教諭であるセイは、九州のかつて炭坑が栄えた小さな島で画家の夫と静かに暮らす。ある日、島に一人の男がやってくる。夫を愛しながらも、どうしようもなく男にひかれていくのだが…。「切羽」とは、炭坑内の坑道の先にある切場を意味する。「それ以上は先へ進めない場所」のイメージにかけて、宿命の出会いにゆれる男女の心情を哀愁感あふれるタッチで描いた恋愛小説。
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*硫化水素自殺の中3に重過失傷害罪
住民約170人が避難する騒ぎとなった高知県香南市の硫化水素自殺事件で香南署は15日、住民ら33人が、入院3日から加療1日までの治療を要したとして、重過失傷害の疑いで、自殺した女子中学3年生=当時(14)=を、被疑者死亡のまま、高知地検に書類送検した。調べでは今年4月23日午後7時半ごろ、女子中学生が発生させた硫化水素が、住んでいた団地2棟周辺にもれ、住民らが避難。目やのどの痛みなど82人が不調を訴え、うち33人が硫化水素中毒の症状となった。
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