イスラエルからのニュース
2008年7月13日(日)
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*オルマート首相が、一回の外国出張旅費を複数の団体や
企業から多重に旅行会社に支払わせ、余剰資金を旅行
会社から自分に還流させていた疑い。事実とすれば贈収賄
ではなく、詐欺罪。(P,H,Y)
*新たな詐欺疑惑をオルマート首相が否定。一連の捜査は、
自分の失脚を狙った政治的なものだと、警察を非難した。(P,H,Y)
*捕虜交換に先立ち、ヒズボラがアラド飛行士に関する情報を
イスラエルに引渡し。捕虜として拘束されていたが、隙を見て
脱走し、そのまま行方不明になったとの以前の報告内容と
大筋では同じ。(P,H,Y)
*土曜日の午後にもまたガザから
カッサム砲攻撃。被害は無かった。先週は
ほぼ毎日のようにガザからの
砲撃があり、砲撃がおさまる気配は見えてい
ないため、停戦崩壊は間近との見方も。(P,H,Y)
*フランスのサルコジ大統領と、シリアのアサド大統領が
会談。サルコジ大統領はシリアにイランの核開発中止交渉
の仲介を要請し、アサド大統領はフランスにイスラエルとの
交渉仲介を要請した。(H,Y)
*イランの指導者が「核施設を
攻撃されれば、直ちに中東にあ
る32の米軍基地とイスラエル
を破壊する」と警告。(H,Y)
*ハマスがガザでファタハ幹部を拷問し殺害したと、ファタハ
がハマスを非難。しかし、ハマスは病死だと説明している。
(P)
*米国からイランへのタバコ輸出が10倍になったことについ
て、マケイン候補が「イラン人を殺す方法の一つ」と冗談を
言ったため、イランが「不道徳だ」と批判。(H,P,Y)
2008年7月14日(月)
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*シリアのアサド大統領が、イスラエルとの和平は2年以内
に達成できると楽観的な見方を表明。しかし、危機に瀕した
オルマート政権との交渉は難しいと、シリア政府関係者は
語った。(H,P,Y)
*ヒズボラから引渡されたアラド飛行士の日記や手紙、写真
などが家族のもとへ。うち写真2枚だけが公開された。(H,P,Y)
*オルマート首相と取引のある旅行代理店の社員が、複数の
団体に航空券代金を多重支払させる慣習は、長年続いて
いたと証言。(P)
*オバマ候補が「エルサレムはイスラエルの不可分の首都」
との発言を 「言い方が悪かった」と釈明し、事実上の取消し。
(H,P)
*セクハラ事件で服役し、副首相に返り咲いたラモン氏が、
オルマート首相とリブニ外相のパリ訪問中に首相代行に。
女性団体は「ラモン氏に首相代行の資格はない」との声明を
出した。(P)
*ガザに通じるナハル・オズ検問
所に2発の砲撃。ガザ周辺の住民の間で
は、度重なる停戦違反にいら立ちが強まっている。(Y)
*エルサレム旧市街で、退職者によるボランティアガイド制が
発足へ。60~85歳のガイド50人が講習を受けた。(P)
*家族などから暴行の被害を受けたとの老人からの相談が
エルサレムで急増。実際に暴力が増えたわけではなく、
TVで大きく暴行事件が報道されたため、相談する人が増え
たと見られている。(H)
*『新天路歴程』のもとになった旅行でマーク・トゥェインが
1867年に滞在したエルサレムの「地中海ホテル」の建物が、
現在の旧市街の神学校だと判明。詳しい調査結果は来年に
出版される。(H)
2008年7月15日(火)
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*ヒズボラが提供したアラド飛行士に関する情報は不十分だと、
オルマート首相がヒズボラを非難。(H,P,Y)
*水曜に予定されているヒズボラとイスラエルの捕虜交換は
最終的な準備段階。ヒズボラはテロリスト歓迎の準備を
行なっている。レバノン紙によると、捕虜交換は朝の9時か。
(Y,P)
*イランのアフマディネジャド大統領が、米国と前提条件無し
で交渉できるなら、直接交渉を希望すると発言。(H,P)
*パリでの国際会議では、オルマート首相とシリアのアサド
大統領が同席。しかし、接近はしたが、握手はしなかった。
(H,Y)
*オルマート首相の収賄事件について、警察が弁護士の
メッセル氏から事情聴取。しかし同弁護士は供述を拒否した。
首相が米国のタランスキー氏から収賄したとする事件の
立証は難しいもよう。(H,Y)
*レバノンとの間で領有権争いとなっているシャバ農園に
向けて、レバノン軍が道路を整備。奪還作戦の準備の
可能性もある。(P)
*マイクロソフト社がイスラエルの新設企業ズーミックスを
買収。データベースの整理を児童学習機能で行なう技術が
評価された。(H)
*中東和平カルテットのブレア特使が今週にガザを訪問すると、
ハマスが発表。イスラエル政府も否定せず。(P)
*イランの軍事演習のため「テルアビブから住民が避難中」と、
イラン国営通信が報道。同社は国威発揚のための歪曲
報道が多い。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp