CIA=旧KGB(オルタナティブ通信)
ようちゃん、おすすめ記事。↓
▼CIA=旧KGB(オルタナティブ通信)
現在、ロシアのホワイトハウスに該当するクレムリンで仕事を行っている、30代の中堅政治家・官僚の多くは、実は米国留学・帰国組である。近年、ロスチャイルド=ロックフェラーと接近しつつあるロシアン・マフィアの連携が、やがて近い将来、CIA=旧KGBの連携へと発展する日が来る。その前に、日本は敵の中に味方を形成しておく事が必要である。敵の基盤を崩壊させる起爆装置を隠蔽された形で敵陣に設置しておく事。味方の中で敵に寝返りそうな人間をマークし、その動きをフォローし、その人間を潰す材料を準備しておく事。敵は味方であり、味方は敵である。このリアル・ポリティクスの弁証法が、日本生き残り、と、国際政治の読解のための文法になる。
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▼ロシアン・マフィアの支配する中国最大の海底油田 (オルタナティブ通信)
中国最大の海底油田、蓬莱油田が快調に稼動を続けている。2002年に第一期工事が終了し、日産3万5000バレル~4万バレルが生産されている。第二期工事が終了すると日産15万バレルの生産となる。推定埋蔵量は6億トン。生産を担当しているのは中国海洋石油総公司と、フィリップス石油中国公司。後者は、イスラエル本籍のロシアン・マフィア、マーク・リッチの企業である。
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▼硬軟とりまぜたイラン対米国・イスラエルの恫喝応酬外交の行方を読み解く。(じじ放談)
イスラエル空軍が「イラン空爆」を想定した大規模な軍事演習を行ったかと思えば、イランも9日から10日にかけてミサイルを試射した。ペルシャ湾には空母を含む米軍第5艦隊の艦船が展開し、8日までの5日間、英軍などと合同軍事演習を行った。米国やイスラエルはイラン核施設を軍事攻撃する選択肢を放棄していない。(以上、7月11日付け日本経済新聞より要約抜粋)
イラン空爆を想定したイスラエルと米英軍の軍事演習に対してイランが対艦・対空・対地ミサイルを7・8発試射して対抗したのは「イスラエル空軍と米英艦艇によるイラン攻撃を想定した軍事的対決路線を誇示した」ものである。イランのアハマディネジャド大統領や革命防衛隊司令官は「イスラエルや米軍がイランを攻撃した場合は(1)中距離ミサイルでイスラエルを攻撃する。(2)ペルシャ湾に展開中の米国空母等艦船をミサイル攻撃する。(3)ホルムズ海峡を封鎖する」などと喧伝してきた。さらに、イラン軍の最高指揮官で、宣戦布告する権限を持つ最高指導者ホメイニ師の側近は「イランが攻撃された場合は、中東全域にある米軍基地32か所をミサイル攻撃する」と表明した。(13日付け日本経済新聞)
以上、状況証拠から判断すると、米英・イスラエル軍とイラン軍は「一触即発」の状態にあるといえる。何かの弾みで引火すれば、たちまち大爆発するという危険な状態である。
7月14日付け日本経済新聞・夕刊は「イラン大統領:米大統領との直接協議用意」と題する以下の記事を掲載した。
1.13日のイラン国営通信などによると、イランのアハマディネジャド大統領は記者団に対し、同国の核開発問題の解決に向け、ブッシュ大統領と直接に協議する用意があると表明した。米国やイスラエルがイラン核施設を軍事攻撃する可能性が浮上していることについては、「敵が引き金に指を掛ける前にわれらの軍が彼らの手を切り落とす」と述べ、先制攻撃も辞さない構えを示した。アハマディネジャド大統領は硬軟両様の姿勢を示し、事態打開を模索する狙いと見られる。
2.アハマディネジャド大統領は「仲介は不必要で、私はブッシュ氏と直接協議する用意がある」と指摘、米に話し合いを呼びかけた。一方、イラン革命防衛隊による最近のミサイル試射が「国防能力の一部にすぎず、必要ならばさらに大きな力を見せる」と述べた。
(イランの真意は戦争回避か?)
イラン本土での戦争が勃発すれば、革命防衛隊(軍)だけでなくイラン国民数十万人が犠牲になる。イランがイスラエルや中東全域の米軍基地をミサイル攻撃しても、一般市民の犠牲者はわずかであろう。「国土防衛戦争」ほど割に合わない戦争はない。戦争をやらざるを得ないとしたら「外国に出かけてやる戦争」でなければならぬ。その意味で、イスラエルと米英軍のハードルは低い。逆に、戦争で国土が焦土と化すイランは「なるべく戦争を回避したい」と考えているはずだ。イランが各種ミサイルを試射し、「いつでもかかって来い。返り討ちにしてやる」と大言壮語するのも、「戦争を仕掛けないでくれ」と願っている証だ。4000年の歴史を持つ誇り高い民族であるイラン人(ペルシャ)は、心情を素直に表現できないのだ。「辱めを受ける位なら死んだ方がまし」と考えていた戦前の日本人と同じだ。戦後の日本人は米国占領軍に「換骨奪胎」「去勢」されたから、意気地のない人間だらけになった。イランは何度負けても民族の矜持を失っていない。「他山の石」とすべきであろう。
(イスラエルと米英軍はイラン軍に勝てるか?)
米英軍艦船や原子力潜水艦からの巡航ミサイル攻撃で、イランの核施設や革命防衛隊航空基地はほぼ破壊されるであろう。さらに、イスラエルと米英軍の爆撃機は対空ミサイルの射程距離を勘案しつつ爆撃を行うであろうから、多くの爆撃機が撃墜されると予想することはできない。なお、地下格納施設で温存されている中距離・短距離ミサイルのすべてを破壊することはできないから、イスラエルやペルシャ湾に展開する米英軍の艦船には一定の被害が出るはずだ。中東全域の米軍基地32か所も一部被弾するかもしれぬ。核ミサイルであれば、米英・イスラエル軍も甚大な被害を受けようが、通常爆弾を搭載したミサイルを数百発撃ちこんだ程度では、心理的効果以外の成果を上げることはできない。という訳で、緒戦でイランが勝利する確率は限りなくゼロに近い。だが、イラン革命防衛隊数万人が、イラク・アフガン・中東湾岸諸国に駐留する米英軍に対してゲリラ戦を仕掛けた場合、戦局は泥沼化する。米英軍の戦死者が激増しイラク・アフガンの治安が益々悪化する。米英とイスラエルにとって最悪のシナリオは、米英軍がイランやイラク南部のシーア派民兵との対ゲリラ戦で消耗し、中東全域から撤退せざるを得なくなるということであろう。数年以内に「米英軍は全面撤退に追い込まれる」可能性が高い。米英軍には、イラン革命防衛隊並びにイラク内のシーア派民兵とのゲリラ戦を戦い抜く余力は残っていないはずだ。
米国経済の失速、膨大な財政赤字、兵士の補充困難などを勘案するとき、米国が中東で戦線を拡大できるとは思えない。開戦後数か月は「米英・イスラエル軍勝利を祝うことができる」であろうが、1年・2年・3年と戦争が長期化すると、米英・イスラエル軍が勝てる見込みは全くない。
(イランは益々ロシアに接近し依存する。)
欧米列強がミャンマーの軍事政権を懲罰する目的で実施している経済制裁のお陰で、中国は易々とミャンマーを抱き込むことができた。欧米列強がイランに対する経済制裁を強化した結果、イランは益々ロシアに接近し依存を深めている。ロシアはイランへの武器輸出とイランでの権益拡大を成功させた。欧米列強が経済制裁を行ってくれる御蔭で、中国とロシアが「濡れ手に粟」のおいしい商売をしている。14日付け日本経済新聞・夕刊は「ガスプロム、イランで資源開発。現地石油公社と調印」と題する以下の記事を掲載した。(抜粋)「ロシアの政府系エネルギー企業ガスプロムとイランの石油公社は天然ガスの開発で協力する協定に調印した。今回の協定はフランスの石油大手トタルがガス田の開発から撤退する方針が明らかになった直後に発表された。」カスピ海沿岸諸国会議で、ロシアとイランは軍事と経済の両面で戦略的同盟関係を築いた。今回、ロシアはイランの天然ガスの採掘権を獲得したから結びつきが強くなった。ロシアにとっても、イランの運命は他人事ではなくなった。イスラエルと米英軍によるイラン空爆が現実的課題となっているから、ロシアが自国の権益を守るために最新鋭の対空ミサイルをイランに提供する可能性はある。すでに「ミサイルを操作できる技術者を派遣している」かもしれぬ。ロシア製の最新鋭対空ミサイルがイランに提供された場合、米空母艦載機やイスラエル空軍機の相当数が撃墜されると見るべきだろう。ベトナム戦争時、米国の長距離爆撃機多数がソビエト製対空ミサイルで撃墜されたことがあった。同様の事態が中東で起きないという保障はない。
(イランは米国との関係改善を願っているのか?)
米国がイラン空爆を求めるイスラエルに同調せず慎重な対応をとっているのも、戦争の帰趨に自信が持てないからであろう。米国が中東全域でのゲリラ戦争に巻き込まれて戦力を消耗し全面撤退に追い込まれることになれば、米国は覇権国家の地位を失う。「原油のドル決済」という特権を失う。いかにユダヤロビーの影響力が強いとはいえ「イスラエルと心中する訳にはいかない。」というのが米国民多数の意見であろう。3億人の米国民の上に、数百万人のユダヤ系米国人がいつまでも君臨することはできまい。イランは現在、欧米列強の経済制裁と軍事的圧力を緩和すべくロシアや中国に接近している。だが、将来の経済的発展を展望するイラン人は、欧米や日本と仲良くやりたいと考えているはずだ。アハマディネジャド大統領が「ブッシュ米大統領との直接対話」を呼びかけたのも、米英軍とイスラエル軍の空爆を回避する戦術だけとはいえないだろう。本音で欧米・日本との関係改善を図りたいと考えているはずだ。「米朝二国間協議にこだわる」北朝鮮と同じ心境ではあるまいか。イランは、米印関係型又は米朝関係型をモデルにして米国との関係改善を図ろうと考えているのではないか。
(米国のダブルスタンダードが世界を混乱に陥れる)
ミャンマー軍事政権の僧侶に対する弾圧を厳しく糾弾し経済制裁を強化しながら、チベット僧多数を虐殺した中国共産党には融和姿勢をとるブッシュは北京五輪には積極参加する。次期大統領有力候補オバマから厳しく批判される有様である。イスラエルの核武装は黙認又は支援しながら、イランが核関連施設を建設すれば、脅威を煽りたて経済制裁を加える米国。「核不拡散」を唱えながら、核不拡散条約に反対して核保有国となったインドやパキスタンの核兵器を容認して戦略的同盟関係を築こうとする米国。自分の都合で「犯人を逮捕したり」「犯人と仲良くして酒を飲む」人間が警察官であった場合、国民大衆は警察官を信頼しない。中国貴州省で数万人の大衆が「警察の捜査のやり方に不満を抱いて暴動を起こし警察庁舎を焼き払った」ことは記憶に新しい。世界の不幸は、覇権国家である米国が常に「時々の自己都合」で、判断基準を変更することにある。罰を加えるかと思えば、経済支援をするという具合である。相手国の事情は同じなのに、米国の自己都合で処遇が異なる。米国が尊崇する古代ローマは「普遍的な原理」を持っていたといわれる。帝国の臣民は安心して職務に励むことができた。努力すれば、それなりの成果を期待することができた。米国はハード面では古代ローマを真似したかもしれぬ。7つの海を支配する軍事力を備え「双頭の鷲」を紋章とした。しかし、古代ローマのソフト面は学んでいないようである。「普遍的な原理」を持たない巨大国家は帝国というべきではない。もっとも、米国は自らを「覇権国家・帝国」とは認識していないのかもしれぬ。
イランから世界を見渡すと、隣国のパキスタンとロシアが核兵器を保有している。仮想敵国イスラエルも核兵器を保有している。我が国と同様イランも「核保有国に包囲されている」状況にある。世界中が「防衛用の核兵器を保有したい」と考える時代になった。「核不拡散条約」は賞味期限切れとなった。防衛用核兵器を保有したい国家は「自由に核兵器を製造し又は核兵器を保有する国から必要とする数だけ購入できる」という時代になりつつある。これが世界の潮流だろう。仮に米国が「米国にとって都合の悪い国が核武装することは許さない」といっても、ロシアが「核兵器を有償で贈与する」可能性は否定できない。イランに対する経済制裁を無視してロシアはイランとの経済交流を加速している。「馬耳東風」「聞く耳を持たない」「やりたい放題」である。仮にロシアが勢力圏拡大を狙って「同盟国には核兵器を有償で供与する」と宣言したとする。イランばかりでなく、ベネズエラのチャベスや中東湾岸諸国の金持ち国家が先を争って「モスクワ詣で」をするはずだ。ロシアの「核不拡散条約破り」に対して米国は「激しく抗議するだけ」という結末で終わる。米国のダブルスタンダードは世界を危機に陥れるばかりではない。何よりも、米国は「自分の墓穴を掘っている」感じなのだ。米国の体質的欠陥をついて、中国とロシアが「世界の覇権」を虎視眈眈と狙い始めた。ユーラシア大陸は今、勃興しつつある中東イスラム、東方への勢力圏拡大を狙う西欧列強(NATO),ロシア・インド・イランの3国枢軸、中国・パキスタンの2国枢軸などの縄張り争いが激烈である。そして、ロシアと中国が日本国との戦略同盟を求めて動き始めた。世界は「新帝国主義時代」に突入したように見える。主義・思想ではなく国家の利権争奪戦が始まった。
(まとめ)
米国は、イラン大統領の要望に耳を傾け、米国とイランとの二国間首脳会議に踏み出すべきだ。ユダヤロビーに遠慮している場合ではない。インド、パキスタン、そして悪の枢軸の筆頭北朝鮮を許した米国が、イラン大統領との首脳会談を断る理由はない。ハードルは低い。近未来、中東イスラムで指導的地位を確立するであろうイランを、ロシアや中国の陣営に追いやってはならない。立憲君主制国家イランは、エジプト、トルコ及びパキスタンに次いで中東地域における民主主義先進国といえる。未だ十分ではないが選挙制度も導入している。世襲制のサウジや湾岸諸国の王族国家より民主化が進んでいる。米国が中東での勢力圏を保持するためには、「イスラエルとの血よりも濃い摩訶不思議な絆」を断ち切り、普通の米国・イスラエル関係に転換すべきであろう。米国からイスラエルを自立させなければならない。それが、米国自身にとっても、イスラエルにとっても好ましい結果を生む。米国とイスラエルの病的な関係は、第1に中東の政情不安を長びかせる。第2に「虎の威をかる狐」と同様、米国を後ろ盾にしたイスラエルの横暴な振る舞いが改善しない。第3に、米国がイスラエルを「特別待遇する」結果、世界中が米国を信頼しなくなる。最後に、中東地域での戦争がなくならない。米国には賢者が多数いると思うのであるが、なぜ、かくも無残な国家になってしまったのであろうか。ユダヤ系金融資本家の影響が強すぎるためか?マケインやオバマが次期大統領になれば、米国は世界の信頼を集める国家になると期待するのであるが、果たしてどうなるか。期待をもって見守りたい。
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アメリカはどっちにしても、もうダメです。次の覇権は
ヨーロッパです。by日本のお姉さん