イスラエルからのニュース
2008年7月9日(水)
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*オルマート首相が米国の実業家タランスキー氏から15万ドルを
受け取ったとされる事件の捜査が米国で進行中。オルマート氏の
元側近だったツール氏が重要な証言をする可能性が出ている。
(H,P,Y)
*最近、緊張が高まっている北部国境の安全保障について今日
の閣議で 検討へ。ヒズボラは再軍備を進めているもよう。(H,P,Y)
*ガザからまた検問所に対する
砲撃があり、国防軍はガザへの検問所を 閉鎖。
しかし、エジプト政府のスレイマン氏が検問所の運用を強く求
めたため、国防軍は再び検問所を開いた。(H,P,Y)
*イタリアのフラッティーニ外相がイスラエルを訪問。オルマート
首相と会談し、レバノンとの和平交渉を仲介すると申し出た。
(P,Y)
*日曜にパリで行なわれる中東サミットで、オルマート首相が
シリアの アサド大統領と同席へ。しかし、直接会談の予定は
無い。(H)
*自治政府のムグニ検事総長が自動車爆弾による暗殺未遂の
被害に。汚職摘発を阻止するための犯行と見られている。(P)
*ガザのハマス基地で大爆発があり、2人が死亡。爆発物の操作
ミスによる事故の可能性が高い。(Y)
*国会の教育委員会で、夏休み短縮を検討へ。長い夏休みで
親にも過剰な負担がかかり、子供も危険な行為に走りやすい
ため。(P)
*昨夜、光る物体が東から西に飛ぶのを多数の人が目撃。隕石で
はないかと見られている。(Y,H)
2008年7月10日(木)
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*オルマート首相は秋のカディマ党首選への出馬を断念か。
あまりの不人気で、勝てる見込みが無いため。カディマ初の党首
選は9月中頃に行なわれ、決選投票になっても月内には新党首
が決まる。(H,Y)
*イランが大規模な軍事演習でシハブ3の新型ミサイルを試射した
と発表。射程は2000キロで、イスラエルも射程内に。(H,P,Y)
*ベドウィン人の青年2人が、インターネットを使ってアルカイダと
共謀し、大規模なテロを計画していた容疑で逮捕。2人は容疑を
認めているという。(H,P,Y)
*パレスチナ人に対して入植者が起こした暴力事件の90%が
不起訴になっていると、人権団体が報告。しかし警察は、集計の
方法が誤っていると反論している。(Y,H)
*イスラエルのアラブ系市民は、平均寿命がユダヤ系市民より
4年も短いことが判明。乳児死亡率では2倍の差が出た。(P,Y)
*イスラエルが西岸地区でハマスの拠点を摘発する作戦を進め
ていることにハマスが反発。自治政府もハマス系組織の封鎖
作戦を進めており、イスラエルに協力していると非難した。(P,Y)
*8月8日の北京オリンピック開会式が安息日あたるため、ペレス
大統領は会場まで徒歩で行けるホテルに宿泊へ。北京政府が
ユダヤ教の風習を理解し、特別措置を取った。(H)
*労働裁判所がモルドバ人の売春婦の訴えを認め、人身売買犯に
最低賃金と慰謝料26万シケルの支払を命令。賃金はもっと高額
が妥当だが、原告が最低賃金を請求したため仕方が無いと判事
は語った。(H)
2008年7月11日(金)
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*バラク国防相が「イスラエルは強国であり、今までも必要な場合
は攻撃を行なって来た」と語り、イランを牽制。(H,P,Y)
*警察がオルマート首相から今日、事情聴取。タランスキー氏から
の収賄容疑に関しては新証拠も出ており「首相でなければ逮捕
されるところだ」と捜査関係者は語った。(H)
*ヒズボラとの捕虜交換に先立ち、第一次レバノン戦争時に消息
を絶った双方の関係者に関する情報交換を一両日中に実施へ。
アラド飛行士の消息も報告される見込み。捕虜交換は来週水曜
の予定。(H)
*ガザのフェンスに近づいたアルアクサ殉教団のメンバーを国防
軍が射殺。非武装だった。フェンスに近づいた目的は不明。(H,P,Y)
*アルアクサ殉教団が「メンバー射殺への報復」として、イスラエル
に向けカッサム砲2発を発射。
ハマスはイスラエルを非難したが、アルアクサ殉教団のメンバー
を逮捕した。(H,P,Y)
*超正統派が「淫らな映画を放映しない」航空会社を推薦。映画
設備の無い便や、個別のスクリーンを備えた便が高い評価を
受けた。(H)
*イラン革命軍がミサイル発射の写真として発表した写真に、一部
を加工した跡。失敗の隠蔽工作と見られている。(Y)
*ガザからの砲撃が止まらず、
停戦は崩壊寸前。ハマスが大攻勢に出る
可能性も視野に入れて、国防軍は反撃の準備を進めている。
(P)
*イスラエル銀行が、外貨準備高を増加するドル買い介入へ。
ドル安、シケル高に歯止めがかからないため。(P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp