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日本の針路

 表題: 沖縄が危ない、沖縄の安保を誰(どの国・勢力)に依存?
新垣朝源
                  水戸昭幸 f9mdd@yahoo.co.jp


 沖縄には大別して、親日・独立・親中の三つの流れがあり、大きく対立しています。
 親日派として、羽地朝秀(琉球王国の正史『中山世鑑』を編纂した政治家で日琉同祖論を展開)・宜湾朝保(日本古語と琉球語の比較研究『琉球語彙』の著者)・伊波普猷(廃藩置県を肯定し沖縄学の父と称される)らの諸氏、及びその流れを汲む人々がいます。形質人類学・言語学等の学問的な研究では、日本人と沖縄人(琉球人)とは、非常に隣接した関係にあります。

 独立派として、山里永吉(画家作家)・仲宗根源和(共産党→事業家)・嘉陽安男(作家)・真栄田義見(文化財保護)・大宜見朝徳(琉球独立党で台湾に支部)らのインテリ諸氏があります。清朝(China )・薩摩・日本・米国・日本と続いた歴史的「被支配」に対する反発心が根底にあり、沖縄(琉球)人のアイデンティティ(独自性)と沖縄全体の権益(利益)を確立したいと切望していると申せます。

 親中派として、林成功(廃藩置県時に明治政府に反対し清朝に軍事支援を要請するも失敗)・謝花昇(沖縄知事と闘争し狂死)らの諸氏、及びその思想心情考え方を継承した人々がおります。China の朝貢冊封制度(形式的には属国風だが、実質的には独立色濃厚)は、薩摩や明治以降の日本による沖縄支配、及び1945年の日米陸上戦時代よりも、良かったという想いが、基礎にあると言わざるを得ません。

 沖縄のメディア(沖縄タイムス・琉球新報)は、反体制派を主導し、「反日本軍」「反米軍」の立場を堅持しています。

 海外の左翼系(共産色等)は、上記の独立派・親中派・沖縄メディアに触手を伸ばし、あらゆる策略・謀略・陰謀を巡らせて、「日本と沖縄」及び「日本と米国」を離反させようと画策を繰り返しています。

 北京共産党政権China の飽くなき軍事膨張路線、米国のアジア戦略変更に伴う米軍の沖縄配備縮減を念頭に置くと、沖縄の安全保障には、「危機接近」を予想せざるを得ません。

 沖縄は、軍事的にも経済的にも、単独で(自主独立姿勢で)の生存が、事実上「不可能」と申せます。つまり、誰(どの国・勢力)かに安全保障を依存しないと、抹殺されてしまう可能性が高いのです。

 新垣朝源は、沖縄の長期的な「経済繁栄」のためには、米国の保護の下に(軍事的な安保を米軍に全面的に依存)、完全な「為替貿易フリーゾーン」を造って(自国の通貨無しに)、米国・日本・アジア各国との「交流立国」を想定しましたが、1945年日米陸戦の精神的な後遺症が大きくて、実現しませんでした。

 万一、沖縄人が北京共産党政権のChina 傘下入りを選択すれば、チベット類似の悲惨な状況に転落します。

 米軍を沖縄から全面的に排除すれば、日本の自衛隊の気概・意欲、及び日本民族の意思、憲法上の問題(制約)が重なって、共産China からの脅威を十分に除去可能か、極めて不透明であります。

 沖縄の世論が分裂し続けていると、沖縄自体が極めて危険な状況に転落すると言わざるを得ません。