西村眞悟時事通信 ・ 国際戦略コラム
西村眞悟時事通信
ようちゃん、おすすめ記事。↓行方不明の日本
No.354 平成20年 7月 5日(土)
西 村 眞悟
イギリスのフィナンシャル・タイムズが「行方不明の日本」という評論を掲載したと報じられている。洞爺湖サミットをひかえ、国際社会から見て、姿と存在感の無い日本を批判したものである。
何も外国から言われなくとも、日本国内から観ても福田内閣の姿と存在感は無い。何の為に「内閣をやっている」のか分からないボーとした顔になっている。とは言え、外国から観れば福田内閣のことは内部のことで、もっぱら「日本」が観察の対象であり、全体としての日本の政治を評して「行方不明」と言われているのである。そう思って、昨秋仲良く「大連立の話」をした両者を観ると、なるほど、何のために「内閣をしている」のか、何のために「党をしている」のか、両者とも分からない顔になっている。そして、このボーとした両者の昨秋一致した共通項は、「国連中心主義」である。
「行方不明」の正体は「国連中心主義」なのか。
自分の中身を国連中心と命名しておくと、何か中が詰まっているように思われると本人は思っているらしいが、両者の「国益の自覚」がない空洞がそのように言わしめているに過ぎない。彼らに国益が見えないと言うことは、イギリスから観る以上に、永田町にいる彼らにも日本が見えていないのだ。実に、イギリスからではなく、我が国内からも「日本」が行方不明になっている。
この日本の「行方不明」は、政治の当事者達に「国益の自覚」がないことからもたらされている。では、国民にはあるのか。
ある。
従って、今政治が為さねばならないことは、何も難しいことではない。ただ誇りある歴史と国民にふさわしく、政治家も日本を鮮明に自覚することである。つまり、「靖国神社の英霊に頭を垂れることだ」
何も論理を飛躍させたのではない。人間は心と体の一致した存在、心身相即の存在である。彼もしくは彼女が何を思っているかは、何をするかに現れている。今日本人が、国益を思い、それを実現する使命を自覚するとき、彼は皇室を敬い、靖国神社に行く。理屈ではない、これが日本人である。
その上で、洞爺湖サミットをひかえた我が国の政治家が腹の底にもつものは、
1、北朝鮮に拉致された被害者の断固救出
2、不法に占拠された領土の回復・・・千島、樺太、竹島
3、中国と北朝鮮の核ミサイルの脅威に対する核抑止力の獲得
4、名誉ある歴史の回復
である。
これによって、国内から観ても、外国から観ても、今まで行方不明だった日本は、突如、大きな尊敬すべき姿を現すであろう。
このことは、明日にでも実現可能である。但し、今の徒党体制では何年待ってもだめである。再編が国家再興の為に必至である所以が、ここにある。
以上、本日のフィナンシャル・タイムズの記事に影響されて書き込んだ次第。イギリスから観なくとも、我が国内から観ても日本はながらく行方不明であるからだ。
しかし、もともとは、昨四日の産経新聞に掲載された「野口裕之の安全保障読本、『信賞』なき自衛官の名誉」という記事に触発されて本通信を書くつもりだった。
昨年春、濃霧で視界の悪い悪天候の夜間、沖縄から徳之島に向け患者急送の任務を果たそうと敢えてヘリを操縦して飛び立ち殉職した陸上自衛隊の建村中佐ら四人のことが忘れられなかったからだ。幹部政治家は、使命の自覚無く国を行方不明にさせているが、彼らには任務と使命の自覚がある。先に本稿で、国民には「ある」と書いた所以である。
これは、次の機会に書くことにしたい。 (了)
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国際戦略コラム NO.2983
世界に日本人が活躍1
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昨日のYSさんの講演会で、ギニアで金鉱山を経営しているSさん
と再会した。 その話。 Fより
1年前に財団法人国際平和協会の会合に出席した時、砂金掘りの「
山師」Sさんと知り合った。ギニアで金を掘っていて、この会合の
ために3日がかりで東京に戻ったという話を聞いて、すごい人がいる
なと思った。
ギニアは旧フランス植民地で、首都はコナクリ、アフリカの大西洋
に面した国で、鉄、ボーキサイト、金、ダイヤモンドが出る。北は
、セネガルに接し、南はシエラレオネ、リベリア、コートジボアー
ル(象牙海岸)東北には砂漠の大国マリー。人口は980万人(2007年
UNFPA)、言語はフランス語、各民族語(マリンケ、プル、スースー
等)、宗教はイスラム教85%、キリスト教8%、現地宗教7%である。
ボーキサイトの輸出額はオーストラリアに次ぎ世界第2位。2006年に
は、日本の三菱商事も探査権を獲得し、調査に乗り出している。
このコナクリまでは欧州のパリなどを経由していくしかない。コナ
クリからカンカンという地方都市まで飛行機で飛んで、そこからS
さんが所有するマリー国境に近いニジェール川岸辺のギレンベとい
う村にある金山までは、7時間も四輪駆動のジープに乗っていくよ
うだ。伴さんが一度行ったことがあると。
通信用のパラボラ・アンテナを立てて、ディーゼル発電機で電気を
起こし、近くの村にも供給している。金の積み出しのために道路も
自前で作ったという。橋を架け替えるために1億円も掛けたと。
そして、いろいろな病気もあり、特にマラリアには気をつけないと
いけないが、マラリアにかかると梅毒の病気は治るという。また、
家のトイレにさそりがいることもあり、注意しないといけない。こ
の金山の開業資金10億円を集めるために、伴さんが駆け回ったよ
うだ。
Sさんはギニア政府から鉱区として東京23区程度の鉱区を貰って
いると。ここまでは前回のお話。
今回、お会いしたらSさんは結婚されて、基本的に日本に住んでい
るようだ。しかし、自分の鉱山に勤めていた現地の方が、ギニア政
府の鉱山省のナンバー3に成っていて、日本とギニア政府を結ぶ架
け橋になっているようである。
しかし、ここ2~3年は中国やダイヤモンドのデビアス社が入り込
んで来て、鉱区を奪い取られているという。特に中国からは200
名程度の使節団が来て、経済援助と引き換えで鉱区の権利を取って
いるようだ。多数の中国人が経済建設で来て、中国人街を作るまで
になっている。
しかし、ギニアをよく知っているSさんが指定した場所でスコップ
を入れると、その中には金、ボーキサイト、ニッケルやその他希少
金属が入っているという。非常に有望な鉱山であるという。
どうか、資源のない日本の資源確保にギニアの鉱山を役立てて欲し
いというが、読者の皆様どうでしょうかね。
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Sさん関連のコラム
ギレンベ-斉藤さんのアフリカの桃源郷
http://www.yorozubp.com/9812/981226.htm
ギニアの蜂蜜と黄金
http://www.yorozubp.com/0207/020710.htm
ギニアから眺めた金の業界風景
http://www.yorozubp.com/0203/020325.htm
フィエ川の氾濫原で始まった斉藤式稲作
http://www.yorozubp.com/9912/991221.htm
ダイヤモンドよ永遠に
http://www.yorozubp.com/0003/000310.htm
ダイヤモンドと自動小銃
http://www.yorozubp.com/0001/000126.htm
ギニア高地で存在感示すバオバブ
http://www.yorozubp.com/9902/990228.htm
サミットで森さんが読むダイヤモンド戦争勝利宣言
http://www.yorozubp.com/0007/000722.htm
草の根援助でできたマンディアナ県の小さな宝石
http://www.yorozubp.com/9809/980924.htm
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No.354 平成20年 7月 5日(土)
西 村 眞悟
イギリスのフィナンシャル・タイムズが「行方不明の日本」という評論を掲載したと報じられている。洞爺湖サミットをひかえ、国際社会から見て、姿と存在感の無い日本を批判したものである。
何も外国から言われなくとも、日本国内から観ても福田内閣の姿と存在感は無い。何の為に「内閣をやっている」のか分からないボーとした顔になっている。とは言え、外国から観れば福田内閣のことは内部のことで、もっぱら「日本」が観察の対象であり、全体としての日本の政治を評して「行方不明」と言われているのである。そう思って、昨秋仲良く「大連立の話」をした両者を観ると、なるほど、何のために「内閣をしている」のか、何のために「党をしている」のか、両者とも分からない顔になっている。そして、このボーとした両者の昨秋一致した共通項は、「国連中心主義」である。
「行方不明」の正体は「国連中心主義」なのか。
自分の中身を国連中心と命名しておくと、何か中が詰まっているように思われると本人は思っているらしいが、両者の「国益の自覚」がない空洞がそのように言わしめているに過ぎない。彼らに国益が見えないと言うことは、イギリスから観る以上に、永田町にいる彼らにも日本が見えていないのだ。実に、イギリスからではなく、我が国内からも「日本」が行方不明になっている。
この日本の「行方不明」は、政治の当事者達に「国益の自覚」がないことからもたらされている。では、国民にはあるのか。
ある。
従って、今政治が為さねばならないことは、何も難しいことではない。ただ誇りある歴史と国民にふさわしく、政治家も日本を鮮明に自覚することである。つまり、「靖国神社の英霊に頭を垂れることだ」
何も論理を飛躍させたのではない。人間は心と体の一致した存在、心身相即の存在である。彼もしくは彼女が何を思っているかは、何をするかに現れている。今日本人が、国益を思い、それを実現する使命を自覚するとき、彼は皇室を敬い、靖国神社に行く。理屈ではない、これが日本人である。
その上で、洞爺湖サミットをひかえた我が国の政治家が腹の底にもつものは、
1、北朝鮮に拉致された被害者の断固救出
2、不法に占拠された領土の回復・・・千島、樺太、竹島
3、中国と北朝鮮の核ミサイルの脅威に対する核抑止力の獲得
4、名誉ある歴史の回復
である。
これによって、国内から観ても、外国から観ても、今まで行方不明だった日本は、突如、大きな尊敬すべき姿を現すであろう。
このことは、明日にでも実現可能である。但し、今の徒党体制では何年待ってもだめである。再編が国家再興の為に必至である所以が、ここにある。
以上、本日のフィナンシャル・タイムズの記事に影響されて書き込んだ次第。イギリスから観なくとも、我が国内から観ても日本はながらく行方不明であるからだ。
しかし、もともとは、昨四日の産経新聞に掲載された「野口裕之の安全保障読本、『信賞』なき自衛官の名誉」という記事に触発されて本通信を書くつもりだった。
昨年春、濃霧で視界の悪い悪天候の夜間、沖縄から徳之島に向け患者急送の任務を果たそうと敢えてヘリを操縦して飛び立ち殉職した陸上自衛隊の建村中佐ら四人のことが忘れられなかったからだ。幹部政治家は、使命の自覚無く国を行方不明にさせているが、彼らには任務と使命の自覚がある。先に本稿で、国民には「ある」と書いた所以である。
これは、次の機会に書くことにしたい。 (了)
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国際戦略コラム NO.2983
世界に日本人が活躍1
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昨日のYSさんの講演会で、ギニアで金鉱山を経営しているSさん
と再会した。 その話。 Fより
1年前に財団法人国際平和協会の会合に出席した時、砂金掘りの「
山師」Sさんと知り合った。ギニアで金を掘っていて、この会合の
ために3日がかりで東京に戻ったという話を聞いて、すごい人がいる
なと思った。
ギニアは旧フランス植民地で、首都はコナクリ、アフリカの大西洋
に面した国で、鉄、ボーキサイト、金、ダイヤモンドが出る。北は
、セネガルに接し、南はシエラレオネ、リベリア、コートジボアー
ル(象牙海岸)東北には砂漠の大国マリー。人口は980万人(2007年
UNFPA)、言語はフランス語、各民族語(マリンケ、プル、スースー
等)、宗教はイスラム教85%、キリスト教8%、現地宗教7%である。
ボーキサイトの輸出額はオーストラリアに次ぎ世界第2位。2006年に
は、日本の三菱商事も探査権を獲得し、調査に乗り出している。
このコナクリまでは欧州のパリなどを経由していくしかない。コナ
クリからカンカンという地方都市まで飛行機で飛んで、そこからS
さんが所有するマリー国境に近いニジェール川岸辺のギレンベとい
う村にある金山までは、7時間も四輪駆動のジープに乗っていくよ
うだ。伴さんが一度行ったことがあると。
通信用のパラボラ・アンテナを立てて、ディーゼル発電機で電気を
起こし、近くの村にも供給している。金の積み出しのために道路も
自前で作ったという。橋を架け替えるために1億円も掛けたと。
そして、いろいろな病気もあり、特にマラリアには気をつけないと
いけないが、マラリアにかかると梅毒の病気は治るという。また、
家のトイレにさそりがいることもあり、注意しないといけない。こ
の金山の開業資金10億円を集めるために、伴さんが駆け回ったよ
うだ。
Sさんはギニア政府から鉱区として東京23区程度の鉱区を貰って
いると。ここまでは前回のお話。
今回、お会いしたらSさんは結婚されて、基本的に日本に住んでい
るようだ。しかし、自分の鉱山に勤めていた現地の方が、ギニア政
府の鉱山省のナンバー3に成っていて、日本とギニア政府を結ぶ架
け橋になっているようである。
しかし、ここ2~3年は中国やダイヤモンドのデビアス社が入り込
んで来て、鉱区を奪い取られているという。特に中国からは200
名程度の使節団が来て、経済援助と引き換えで鉱区の権利を取って
いるようだ。多数の中国人が経済建設で来て、中国人街を作るまで
になっている。
しかし、ギニアをよく知っているSさんが指定した場所でスコップ
を入れると、その中には金、ボーキサイト、ニッケルやその他希少
金属が入っているという。非常に有望な鉱山であるという。
どうか、資源のない日本の資源確保にギニアの鉱山を役立てて欲し
いというが、読者の皆様どうでしょうかね。
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